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    大学生とゆく。「伊里前しろうおまつり」が開催!

    桜が咲き始めてからツツジが見頃を迎える時期が旬の“しろうお”。そんなしろうおをテーマにしたまつりが南三陸ハマーレ歌津で開催されました。今回の記事では、お休みを利用して遊びに来てくれた大学生2人とともにお届けします!

    いっちー&のぶ、歌津に舞い降りる

    まずは、今回ともにまつりを楽しんでくれる2人をご紹介します。いっちーさんとのぶさんです。

    いっちー・のぶ こんにちは!よろしくお願いします!

    ― よろしくお願いします!お2人は歌津地区には初めて来ましたか?

    いっちー・のぶ 初めてです!南三陸も初めて来ました!

    ー 今日は存分に南三陸を味わってください。

    4年ぶりの開催で、会場は大盛り上がり

    5月14日(日)に、南三陸ハマーレ歌津にて開催された「伊里前しろうおまつり」。新型コロナウイルス感染症の影響で、3年間中止を余儀なくされました。今回、4年ぶりに再会したまつりには、多くのお客さんが足を運んでいました。

    ー お2人とも改めて今日はよろしくお願いします!

    いっちー・のぶ よろしくお願いします!

    ー さっそくお祭りの名前にもある“しろうお”を食べに行きましょう。

    しろうお おどり食い

    いっちー お、動いてる。ところてんみたい。

    のぶ 生きたまま食べるの緊張するね。

    いっちー・のぶ いただきます!

    (ズルッ)(モゴモゴ…)(ゴクッ)

    いっちー・のぶ ・・・

    のぶ めっちゃ美味しい!

    いっちー 噛んだらプリプリ!

    のぶ 魚のうまみをすごい感じる。食道まで動いてる感あるね。

    いっちー 命に感謝せんとな。

    しろうお お吸物

    いっちー・のぶ いただきます!

    いっちー 食感が違うよな。

    のぶ 食感が生とは全然。肉厚だから食べ応えある。

    いっちー・のぶ あったまるね~。

    まぐろのかぶと焼き

    いっちー・のぶ (2回目の)いただきます。

    いっちー やっぱりうまいわ。

    のぶ 初めて食べたようなうまさです。さっきより食べるところ多いですね(笑)

    いっちー 形によって骨のところと身のところの割合が変わるんですかね。

    いっちー 他の焼き魚に比べて皮が少ないから食感が全部美味しいところを取っている気分。なんていうんですかね。からだのこと。

    のぶ 身?

    いっちー 身!身!

    のぶ からだのこと(笑)

    ー たしかに皮ないですもんね。

    のぶ トロっととろけるとかそんなではないですけど、身がきめ細かいです。

    いっちー たしかになんか繊維?がしっかりしてる

    ー 部位によって(食感などが)変わるのも面白いですね。

    のぶ カマは結構甘みがあるって聞きました。鯛みたいな味ですね。

    いっちー あー、分かるわ。

    のぶ ツナって感じではないですね。鯛ですね(笑) なんでこんな白身魚感があるんだろ。

    のぶ いくらでも身が出てくるところを発見してしまう。

    いっちー あるよな。この骨と骨の間を。

    のぶ そう!谷みたいなとこにさ、身つまってんねん。

    ー 実はまだあるかもしれない。

    いっちー 探せばあるかもしれないですね。

    のぶ さっき食べたやつまだあったんじゃないかな。

    いっちー かもせえへんな。けど俺店で1回、なんか硬い骨食ってめっちゃ痛かった。

    ー 身かと思って噛んで硬かったら嫌ですね(笑)

    クレープ

    いっちー クレープも食べていいですか?

    ー もちろんいいですよ。何にされましたか?

    のぶ クリームチーズにしました!

    いっちー・のぶ いただきます!

    いっちー うま!

    のぶ めっちゃうまいな。

    いっちー クリームとチーズ合うなぁ。

    お2人ともまつりを堪能したご様子。

    主催である伊里前しろうおまつり実行委員会の千葉委員長にお話を伺いました。

    ー しろうお漁について教えてください。

    「川に石を積んでかごを置いて、そこに入ってきた魚を捕まえる。この漁の方法を頑なに守ってきた、伝統の漁です。川に幾何学模様ができるのが毎年の風物詩に。以前は川の周りに住んでいる皆が1つくらいはかごを持って魚をとっていて、いまだにその漁法を続けています。川だから必ずとれるものではなく、条件を満たさないといけません。一定の水量がないとダメ。少なくても多くてもダメ。水が綺麗で産卵できる場所がないときてくれない。様々な条件を満たしてしろうおはやってきます」

    ー しろうおまつり開催のきっかけを教えてください。

    「このまつりは、伝統あるしろうお漁を後世に伝えるために震災前から開催。商店街に人が来ていなかったことから、何かできないかと考え、しろうお漁の珍しさに着目しました。来た人に楽しんでもらえるよう、地元では生で食べることはあまりしてこなかった“おどり食い”をはじめ、しろうおすくいにお吸物、綺麗な手を写したコンテストなど、注目してもらえるようなことをやってきました」

    ー 今回4年ぶりの開催となりましたが、いかがですか。

    「震災の時は1年、今回のコロナでは3年やれなかった。継続するというのは大変ですが、伊里前商店会の人たちをはじめ、多くの方々と協力してこうして開催できることは、本当に嬉しいです」

    ー 課題は感じていますか?

    「しろうおは希少価値が高く、絶滅危惧種になるんじゃないかと心配。ここは1番とれているけどとれないところもあります。あとはとったしろうおをもっと活かせる人が出てきてくれると嬉しいですね。今漁を行っている方は5人くらい。高齢になってくると後を継ぐ人がいないという心配があります。料理の仕方でしろうおの良さを知っていただけるような食の道を作ったり、食べていってもらえるような地域の食文化を作っていって欲しいです」

    伝統の漁、そして美味しいしろうおを後世に伝えていくこと。ひいては地域の活性化につなげていく。このまつりが開催される背景には、様々な思いが垣間見えました。

    まつりのあとは、つつじが美しく咲く田束山へ

    いっちー うぉ!綺麗!

    のぶ 綺麗!

    いっちー やばない?

    ー そしたらこの子の前で1枚いいですか?

    いっちー・のぶ いいですよ。

    (パシャ)

    のぶ 正解か分からないけど、いいですね。

    いっちー 同じピンクでも全然違うな。

    ー 頂上からの景色も見に行きましょう。

    いっちー うぉー、すげえ!

    のぶ すげー!

    いっちー 晴れてるよりこれくらいの雲がある方が。

    ー 幻想感ありますね。山と海が近い場所にあるというのがこの町は。

    のぶ 特色のひとつですね。

    いっちー 木もよく見たら違いますね。上から見ると色が変わってて。下から見るのとまた違った見え方ができて面白いですね。

    また来たいと思える、ふるさと感じるまつり

    最後にお2人に感想を聞いていきたいと思います。

    ー 祭りに行く前はどんな感じを想像していましたか。

    いっちー しろうおって聞いてたから、しろうおがある出店が2,3個あるくらいかなって。もうちょっと小規模な感じかなって思ってました。

    のぶ 店もそうですし、お客さんの数ももうちょっと控えめなのかなって。

    ー 参加してみていかがでしたか?

    いっちー たのしかったですよ!踊り食いっていうのを少しネットで調べようと思ったんですけど、調べると面白くないかなと思って謎のまま行ったら、「あ、生で食うんや」「生き物そのまま体いれんねや」と衝撃を受けました。

    石巻からチンドン屋さんも来てくれました

    ― なかなか日常でやらないですよね。

    いっちー やらないですね。

    のぶ あんなの新鮮じゃないと出来ないじゃないですか。ならではだなって思いました。

    いっちー あと焼きそばとかタコ焼きとかもしっかり売ってて。

    いっちー・のぶ ちゃんと祭りやった!

    のぶ ちゃんと出店で祭りやった。かき氷もあったもんね。

    お吸物を作る歌津のおかあさま方

    ー まつりの雰囲気はどうでしたか?

    いっちー 楽しそうでした。賑やかで。どっちかというと地元中心の祭りって感じがしました。

    のぶ 正直、朝来たときは人があまりいなかったんで、大丈夫かなって心配だったんですよね。

    いっちー でも帰り際、すごい人いましたよね。

    のぶ そう。全然人来て。意外だったのが子どもが多かった。

    いっちー あー、たしかに。

    のぶ 若い家族連れとかもいて、意外でした。みんな楽しそうでしたし。

    いっちー たしかに俺ももうちょっと年齢層高いと思った。

    ー そしたら、また来年もご参加いただけるということで。

    のぶ いやまた来たいっすね。

    いっちー ですね!来年は働いてますねw

    ー 是非この辺りで働く機会があれば、お立ち寄りいただけると嬉しく思います。今日はありがとうございました!

    いっちー・のぶ ありがとうございました!

    南三陸の自然環境を学び伝える!「南三陸少年少女自然調査隊」2023年度の活動開始!

    町の自然環境や文化を体験しながら魅力を発信するために、町内の小中学生が参加する「南三陸少年少女自然調査隊」。5月13日(土)に折立海岸で生きもの調査を実施し、39種類の生きものが確認されました。中には宮城県のレッドデータブックに掲載されている希少種も発見されました。

    5年目の活動には小中学生17名が参加

    「南三陸少年少女自然調査隊」は、2018年10月に志津川湾がラムサール条約湿地に登録されたことをきっかけに誕生したエコクラブです。2019年2月、志津川湾の登録を記念して、全国のラムサール条約湿地で活動する子どもたちが湿地の魅力を学ぶイベント「KODOMOラムサールin南三陸町」が開催。町内から9名の小学生が参加し、日本全国のラムサール条約湿地で活動する子どもたちとさまざまな体験活動を通して交流しました。

    その時に参加した町内の子どもたちから「もっと南三陸町の自然や文化を学びたい!」という声が上がり、2019年5月に南三陸町の自然や文化を体験しながら学ぶ「南三陸少年少女自然調査隊」が発足しました。

    5年目となる今年度のメンバーは小学生14名、中学生3名の計17名で活動が開始されました。

    メンバー初顔合わせ。折立海岸干潟で生きもの調査。39種類を確認

    今年度の活動初日となった5月13日は、戸倉地区の自然環境活用センターで、調査隊メンバーの初顔合わせ。昨年度から引き続き隊員になった人に加えて、新メンバーもいっしょに自己紹介やゲームなどを通じて、隊員同士の交流が図られました。

    さらに、南三陸町の特徴や干潟に関するレクチャー、調査方法の共有を行った後、戸倉地区の折立海岸干潟で生きもの調査を行いました。

    隊員は干潟に降りると、地表面を観察したり、土や泥を掘り起こしたり、石を持ち上げたりしながら生きものを採集。自然環境活用センターに持ち帰り、研究員やネイチャーセンター友の会のメンバーなどの指導を受けながら確認を行っていきました。

    今年度の活動の大きな特徴としてあげられるのが調査隊OGが活動に参加し隊員の活動をサポートしていたことです。これまで中心となって活動してきた彼女たちも春から高校生。それぞれの進学先でも調査隊の活動を生かして活躍。なかには南三陸高校の自然科学部に入り、より本格的に南三陸町の自然調査に挑むメンバーもいるなど、これまでの4年間にわたる調査隊の継続的な活動が一つ花開いていることを実感させられます。

    調査隊OGが隊員の活動をサポート

    また調査隊メンバーにとっても、身近なお姉ちゃんたちが活動に加わりサポートすることでより身近に楽しく学べる状況になっているようでした。

    「たくさん捕まえられてうれしい!」「30分じゃ足りなかった。もっとやっていたい!」などの声が。

    種同定の結果、二枚貝や巻貝、カイメンや、ゴカイ、ヤドカリやカニなど39種類もの生きものが確認されました。
    この中でクモリアオガイ、イシダタミ、アサリ、ケフサイソガニは、発見率70%を超えて発見。折立海岸の『優占種(その場所に多く住んでいる主要な種)』であると分かりました。

    「宮城県のレッドリストに掲載されている巻貝のツブカワザンショウ(絶滅危惧Ⅱ類)と二枚貝のサビシラトリ(準絶滅危惧)も発見されました。今回の調査は完全に潮が引ききっていない状況で確認された種数としてはまずまずの数と考えられる」と研究員の阿部さんは振り返ります。

    町民有志らが環境改善に向けた活動を行う折立海岸干潟

    活動場所となっている折立干潟は震災前、潮干狩り場として町内外から親しまれていた場所。しかし復旧工事において砕石を投入するなどの原因によりアサリが育ちにくい環境となっていました。アサリが育ちやすい環境を取り戻すべく、昨年から地元漁協女性部や町、県がチームを組み、採石やゴミ、流木などを撤去するなど活動を展開しています。

    生きものが戻ってくる環境へ。子どもたちの活動もあわせて今後の折立干潟の変化にも注目していきたいと思います。

    町内のさまざまな資源観察はもちろん、地域外との交流の予定も!

    今年度も月に一度のペースで活動し、町の森里海、さらには歴史文化などを体験しながら魅力を探し伝えていきます。

    子どもたちからは「鳥の観察したい」「化石の発掘、体験をしたい!」「釣りしたい」「スノーケリングしたい」「海や川の魚を観察したい」など積極的な声があがっていました。

    今年度は5周年を迎えることを記念して秋にシンポジウムを開催予定。新型コロナウイルスの影響も徐々に落ち着きつつあるなか、より飛躍の一年となることでしょう。

    ペースト肥料が未来の海を守る?田んぼと海と環境問題

    これまで画期的とされていた肥料コーティングの一部に使用されているプラスチックが、豊かな海に影響を及ぼしていることが問題視されています。決して多くはないその数字に真摯に向き合い、海に近い町の農業として出来ることを模索し、実証実験に至った日の様子に密着しました。

    従来の肥料が持つ課題

    JA新みやぎ南三陸統括営農センターは、5月15日(月)に「水稲ペースト2段施肥」の実証実験を志津川地区廻館にて実施。これまで水田で使われてきた「被覆肥料」は稲に栄養が時間差で届くよう、ある工夫が施されていました。それは肥料をプラスチックなどでコーティングすることで適切な時期にコーティングが溶け、肥料の養分が行き渡るようになるものです。この工夫のおかげで、何回も肥料を蒔く必要がなくなり、農家さんの負担軽減や養分の流出防止といった効果がありましたが、近年ある問題が発生していました。

    雨天の為、JA新みやぎ志津川支所にて行われた挨拶と事業説明

    プラスチックの海洋問題と農業の関係性

    実証実験の挨拶で全農宮城県本部生産資材部の堀次長は「一般消費者から『田んぼから流れてくる水にぷかぷか光るものが流れてきている』と言われまして」と、水田からのプラスチックの流出について声が上がっていることを述べました。

    農業とマイクロプラスチック問題の関係性について話す堀次長

    プラスチックによる海洋汚染が世界中で問題視されていますが、今回言われた”光るもの”というのが被覆肥料をコーティングしていたプラスチックだったのです。溶けなかったものが水田から流れ海にまで到達していたとのこと。こうしたプラスチックごみが海に流入することで、海洋生物の命を奪うことにつながり、私達が口にする海産物の生態系にも影響を及ぼしています。

    水田を見てみると肥料を覆っていたプラスチックの殻が露出しているのが分かります

    海洋汚染の中でも農業プラスチックが占める割合というのは決して高くありません。それでも、すでに流出しないよう対策案が講じられていますが、この問題に取り組むことの意味についてJA新みやぎの阿部理事は「今世界の状況を見ますと、農業者としてこの海洋プラスチック問題に取り組むことは、まさに大切だなと。海に近い町の農業だからこそ考えねばならない」と、海と深く密接なつながりがある町の農業だからこそ、取り組めることは率先して行う姿勢を見せました。

    ペースト肥料が持つメリット

    今回の実証実験で取り扱うのは「ペースト肥料」になります。液肥とはまた異なるもので、こちらは田植えの際に上段と下段に分かれているノズルから、決められた位置に正確にペースト肥料が施されます。

    ペースト肥料が詰められたタンク
    ペースト状で硬さはバナナスムージーくらいとのこと

    従来のものに比べて肥料が拡散・流出しにくく、効果が一定期間持続し、上段と下段に高さを分けて肥料を入れることで効果が出る時期を調節することが可能です。

    専用のノズルがついた田植え機

    田植え時に2段施肥することで追肥の必要がなくなる「一発施肥」が今回のペースト肥料の特徴です。この日は実際に2つの田んぼに異なる品種の稲を植えるので、それぞれに合わせた肥料を散布しました。

    上段が植え初めに効き、下段は少し成長してから効き始めるようになっている
    肥料が出るところを実演している様子

    ペースト肥料を使うと、これまで使われてきた粒状肥料をコーティングしている被覆殻や肥料を梱包している袋に使われるプラスチックが無くなることが環境的なメリット。また、肥料自体の効果も大変高いです。粒状肥料は田んぼ全面に施肥するため約2割の養分が土中に残り無駄に。一方、ペースト肥料はすぐ根本に施肥するため100%養分として効果を発揮し、全体的に見れば2割の肥料を削減できるのです。

    コスト的にも農家の規模が大きくなればなるほどその効果は大きくなり、長い目で見ればこれまでの肥料よりも経費を抑えられるとのことでした。

    実証実験の広がり

    今回使われたペースト肥料を取り扱う片倉コープアグリ株式会社の伊藤さんに実証実験について伺いました。「全国100箇所以上のところで実証実験をしており、それぞれの場所に合わせた肥料を選んでいます。宮城県では今年中に県内で14箇所実施を予定していますね」

    田植え機にペースト肥料を供給する伊藤さん

    全国でのペースト肥料の普及率については「日本の施肥の約3%がペースト肥料」とのこと。その割合を今後増やしていきたいが、障壁としてやはり専用の田植え機が必要になることだそうで、伊藤さんは
    「一般的に田植え機は7~8年使う方が多いので、すぐに乗り換えるというのも難しいのかと。行政や国の助成などが付いてくるとまた変わってくるのかなと思います」と話します。
    環境への配慮とそれにかかるコストはどうしても発生してしまうもの。現場への導入、普及に向けた支援策が待たれます。

    大きな課題の中で自分たちに出来ること

    JA新みやぎの阿部理事は今回の取組の経緯について「海洋プラスチックへの課題がだいぶ問題になっている中で、それを農業分野としていくらかでも減らしたい、課題解決に向けて取り組みをしていきたいという中での一環でスタートしたわけです」

    「少しでも出来ることをやっていくのみ」と語る阿部理事

    南三陸・気仙沼地域では昨年に続き二度目の実証実験となった今回は、環境保存米へのペースト肥料施肥の検証も実施。このことについて阿部理事は「南三陸などリアス式海岸の地域では、海から吹く季節風“やませ”の影響により、いもち病が発生しやすく、対策が重要視されているが、初期から肥培管理を徹底することによって、病気も防げるのではないか。そこで、農薬や化学肥料の量を減らした環境保全米の基準に準じた栽培を実証することになった」と地域特有の自然環境に対しても効力があることを期待しています。

    美味しいお米になるのが楽しみです

    無駄のない肥料の効率性を十分に活かし、環境問題を十分考慮した上でもこのペースト肥料を使った取り組みがもっと拡大するには、農業者や消費者、地域の皆さんに理解をしてもらうことが必要です。環境に対して自分たちが出来ることを考え、実践していく大切さを感じられる機会でした。
    今回植えたお米は9月末ごろ収穫予定とのことで、稲刈りと実食が今から待ち遠しいです。

     

     

    子育て改革のキックオフ!ニーズ調査結果共有会

    女性支援を行うNPO法人ウィメンズアイが、町内の子育て環境に関するアンケート調査を実施。5月11日(木)にその結果共有会を生涯学習センターにて開催しました。子育て世代から寄せられた要望や本音、それを支える方々の取り組みや想いを聞きました。

    アンケート調査の経緯説明

    今回の調査の背景には、2022年2月に南三陸町で暮らす子育てママたちが子育て世代へ実施したアンケートがあり、これには300を超える意見が集まり要望書として町に提出。
    この時のアンケートでは、当時町内になかった子育て世代が求める預かりサービスの不足などが意見として多く挙がっていました。

    この調査を受け、これまでも女性支援の活動を多岐にわたり行ってきたウィメンズアイは昨年6月「南三陸子そだてハッピープロジェクト」を開始。ママたちへ子育ての現状について話を聞くことと同時に、町へ子育て環境の支援や取組についてのヒアリングを行ってきました。Womens’ Eye » 「南三陸子そだてハッピープロジェクト」を開始しました。 (womenseye.net)

    それらを踏まえ、子育てのニーズをデータとして可視化することを目的に、南三陸町と共催で新たに「南三陸町の子育て環境に関わるニーズ調査」を2023年2月20日から3月6日まで実施。保育所や幼稚園などを利用していない保護者にはお母さんたち同士で声がけをし、138名(町内126名)分の回答が得られました。今回、調査結果をまとめた結果の共有と意見交換会が開かれることとなりました。

    現状について話すウィメンズアイの栗林さん

    調査結果の共有と見えてきたニーズ

    一時預かりや子育て支援センターなどの事業は町内ですでに実施されていますが、利用可能な時間帯や曜日、受け入れ可能年齢や使用理由の緩和など、ユーザーである子育て世代からの率直な意見が調査結果を通して見えてきました。さらに、「施設の予約方法を電話だけでなくLINEなど簡単なツールでも出来るようにしてほしい」「病児保育の受け入れもお願いしたい」など、少し手が届かないところの改善点を求める声も。

    調査結果を受け、子育てを取り巻く環境の変化を共有する

    全体で見ると約半数以上の家庭が、同居家族(祖父母や両親)と暮らしていても子どもの預かりのニーズがあることがわかりました。昔は「同居家族や親戚がいるからこまっていない」という風に言われてきましたが、同居に関わらず「子どもを預けてもいい、一人で抱えこまなくてもいい」という子育てに変わってきていることを理解する必要があるように見えました。

    自由記述から見えた本音

    アンケートの最後に設けた自由記述欄には想いあふれるたくさんのコメントが寄せられました。

    その中でも、屋内で子どもたちを遊ばせられる施設を望む声が多く、雨天時などに遊ばせられる場所がないことや、既存施設も保護者の同伴の必要なく自由に集まって利用したいなどの意見が目立ちました。このような要望は、アンケートとは別にお母さんたちへヒアリングをした際にも同じ意見が多かったとのこと。新しいモノを求めるというよりは、今あるものを使いやすく開放してほしいといった内容でした。子どもにとって安心安全な場所が充実することで、経済効果を町内で循環させることや移動にかかる親への負担を軽減できる効果が期待されます。

    また、ウィメンズアイの栗林さんが特に大切だと感じたのは「子育てを応援する機運と環境を求める声」と説明。「実際に町で子どもたちとその家族の笑顔に出くわす一方で、こういう意見を聞くと、子育て世代の孤立や助けを求める声は目に見えない部分でまだまだ存在するんじゃないかと」

    町内で様々な支援が生まれることで改善していければと、今後の支援策での打開を検討していました。具体的には子育てママたちが集まって話せる居場所作りや、イベントの実施が増えていければと話します。

    遊べる場所や子育てに関する補助など様々な意見が集まった

    ママたち同士で支え合う「あずかりあいっこ」

    これまで寄せられたアンケートの回答から見る子育て世代の悩みや意見をもとに、ウィメンズアイでは「あずかりあいっこ」というサービスを試験的に始める計画です。

    ママ友同士の預かり合いの事例からヒントを得て、自分たちでできる預かり合いの仕組みにした取り組み。子どもの預かり合いを登録した親子同士で行うもので、預ける理由は問わないとのことです。アンケートで得られた情報を元に、より使いやすく、安心して子どもを預けられるようサポートメンバーの募集や社会福祉協議会とも連携をとっていくそうです。

    理由問わず子どもを預けられるあずかりあいっこ

    この取り組みをする上で目指しているのは「この預かり合いを通して、利用者と協力者である住民が育っていくことで、ファミサポ(*)の実現につながるとよい。この町にこうした仕組みが無かったので子どもを預けることに躊躇する声もあるが、普通に預けられる、預かれる空気感が醸成されたらいいなと思います。パイロット事業をする中で失敗があれば見直しをしながらもまずは実践したい」と栗林さんは話します。

    (*)ファミサポ:ファミリー・サポート・センター事業
    「お子さんを預かってほしい方(利用会員)」と「お子さんを預かることができる方(協力会員)」が、お互いの信頼関係のもとに行う子育て支援活動です。会員になるためには、入会説明会に参加し、登録を受けることが必要です。(仙台市せんだいのびすくナビより引用) 仙台すくすくサポート事業(ファミリー・サポート・センター事業) │ せんだいのびすくナビ (mamafre.jp)

    当事者とそれを支える地域の声

    この日、会場に集まったのは事業関係者以外にも役場保健福祉課の職員や復興庁の担当者、町議会議員など様々でした。会の後半では意見交換の時間が設けられ、調査結果を聞いて感じたこと(青付箋)各々が考えるこの町で子育てをする魅力(赤付箋)について話し合いました。

    子育てをしていないと気付かないこと、良い施設はあるのにそれを自分たちが使いこなせていない、など当事者を含めより多くの人に今の現状を知ってほしいという青の付箋と、自然が豊かな環境で子育てができる喜び、安心できる顔の見える関係性などが魅力として挙げられました。

    書いた付箋を模造紙に貼りカテゴリごとに分ける参加者
    参加者が書いた付箋をまとめたものがこちら

    町議会議員の後藤さんは会の終了後に感想で「集まったママさんたちが、ただ自分たちが大変なので誰か何とかしてくれと訴えているわけではないということをずっと感じていて、出来ることは自分たちでやります。でもここはどうしても足りないと思うということを素直に言ってくださっている。やってくれ、いや出来ないの対立ではなく、一緒にこの町で子育てをし、もっと子どもが増えたら嬉しいよね、みんな幸せだよねと感じていることが重要だと思うので、同じ方向を向いて歩めるはずだと。そういう意味で温かくて良い会だったと思いました。今後ともお役に立ちたい」と、会に参加したことで改めてママさんたちの気持ちがわかったと話しました。

    付箋に書かれた意見を元に意見交換を進める

    「今日がキックオフになれたら」と栗林さんは会の終わりに述べ、南三陸町での子育てがより充実したものに向けて変えていこうとする当事者とそれを支える方々の熱意に触れられた時間でした。

     

    ▽今回の調査結果は以下のリンクから閲覧できます
    Womens’ Eye » 南三陸子そだてハッピープロジェクト「南三陸町の子育て環境に関わるニーズ調査」結果公開 (womenseye.net)

    ▽3月に実施した「あずかりあいっこ」の説明会開催ポスター

    暑い夏目前!にぎわい見せる「第8回潮騒まつり」が開催

    まばゆい陽光が差し込む青空の下、三陸の海の幸や美味しい食べ物などが揃う、ゴールデンウィーク恒例の「潮騒まつり」が今年も開催!3年ぶりの開催となった昨年から出店数が増え、ステージイベントなども行われ、多くの家族連れらで賑わいました。

    行動制限緩和で神割崎に熱気が立ち込める

    南三陸町と石巻市の水産業者らによって、震災前から開催されてきた潮騒まつり。このまつりメインとなる朝採れの新鮮な海産物を、地元の生産者が浜値で提供してきました。

    東日本大震災で一時中断となるも、地元有志の力によって2014年に復活。一昨年と3年前は新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続中止となりましたが、縮小しつつも昨年3年ぶりに開催されました。そして、行動制限が緩和された今年は、会場の神割崎キャンプ場に、南三陸町や石巻市などから計31店舗が集結。ゴールデンウィークの3日間を大いに盛り上げました。

    潮騒まつりのぼり旗と開花する藤の花

    ホヤやカキなどの海産物を使った焼き物や汁物に、たこ焼き、焼そば、かき氷など、美味しい食べ物がたくさん並び、そこに集まるお客さん。皆さん楽しそうに買い物されていました。

    石巻市から出店したわかつきでは、子どもたちが楽しめるダーツゲームやトスケを用意。

    皆さんは“トスケ”というのをご存じでしょうか?トスケとは、こちらの方言でくじ引きを表します。トツケモノと言うところもあるそうです。

    「今ではトスケという言葉を知らない人も増えてきたが、方言から懐かしい気持ちを味わってもらえれば。震災前から毎年参加してるけど、今年はすごい人だね。震災やコロナで開催できない年もあったけれど、こうして続けて開催されて嬉しい」と話していました。

    南三陸町からは5店舗が出店していました。松野やではホヤご飯や海鮮はっと汁。泰東丸ではホヤの詰め放題。髙橋栄策商店ではタラ汁やカキの焼そば。浜の屋では焼そばやポテト。自然卵のクレープでは様々な種類のクレープを提供していました。

    お孫さんもお手伝いに来ました。松野や。
    皆さん一心不乱にホヤを詰めていました。泰東丸のホヤ詰め放題。
    1人でお店を切り盛りされていたタフガイ。髙橋栄策商店。
    気温の高い日に嬉しいかき氷やラムネも販売。浜の屋。
    行列が絶えませんでした。自然卵のクレープ。

    ステージイベントやフリーマーケットにズレンガ⁉

    飲食の出店の他に、昨年はなかったステージでの演目やフリーマーケット、木育玩具のズレンガがやってきました。

    ステージでは、演歌歌手による歌謡ショーが連日開催。1日目は登米市出身の米山愛子さん。2日目は女川町出身の西夕子さん。3日目は登米市出身のさかえ里美さんが出演し、持ち歌や人気曲などを披露。お客さんも一体となって、空にこだまする歌声に酔いしれていました。

    フリーマーケットでは、計6店舗が出店。今回が初参加という石巻市のFuture.stは、素材から製造まですべて国内で完結させたこだわりのアパレル商品を販売していました。

    店主は「だんだんとイベントが復活してきて嬉しいですね。初めて参加しましたが、まつりの雰囲気も温かみがあってとても良いです」と話していました。

    最終日には、天然木製ブロック“ズレンガ”が登場!ズレンガは、積み木やドミノ倒し、ロボットなど、発想を形にできる木のおもちゃです。子どもたちは夢中になって、遊び方に没頭。親子が一緒になって楽しまれていたのが印象的でした。

    また、同じく最終日に、お餅&お菓子まきも行われました。コロナ禍前にはよく見た光景が復活。大人から子どもまで降り注ぐお餅やお菓子を手に取り、みんなが笑顔になっていました。

    老若男女みんなが笑顔になったまつり

    連日、県内外から多くのお客さんが遊びに訪れた今回のイベント。

    登米市からお孫さんと一緒に参加したお父さんは、アイスを頬張るお孫さんを見ながら、「こういう盛り上がるイベントがあるのはすごく良いよね」と話されていました。

    石巻市からご家族で遊びに来たみなさん。旬の海産物や焼そばなどを親子で美味しくいただきながら、楽しいひと時を過ごしていました。

    「初めて参加しましたが、出店やズレンガ、歌謡ショーなど老若男女みんなが楽しめるイベントで、私たちも潮風を感じながら楽しんでいます。南三陸、石巻、それぞれが持つ魅力ある資源を存分に味わうことができるイベントなので、これからも続いていってほしい」と、まつりを大いに楽しんだご様子。

    コロナ禍前の生活スタイルがだんだん戻って来ました。活気あふれるイベントが今回の潮騒まつりをはじめ、これから増えていきそうです。みんなが笑顔になれる潮騒まつり。10年100年と続くイベントになってほしいです。

    これから夏本番。会場の神割崎キャンプ場には、たくさんの人たちがキャンプをしに来ていました。イベントを通して南三陸や三陸沿岸の魅力に触れていただき、多くの皆さんに遊びに来てもらえたら嬉しいですね。

    ワクワクいっぱいの「ふわふわドーム」が目玉!「南三陸ハマーレ広場」が開園

    地域住民が長らく待ち望んでいた公園が歌津地区にいよいよオープンしました。子どもを連れて遊びに行ける場所として、これから多くの方に愛される南三陸ハマーレ広場のオープニングセレモニーを取材しました。

    以前の賑わいをもう一度

    南三陸ハマーレ歌津の道路向かい、震災前に歌津地区の生業と賑わいの中心部だった伊里前商店街跡地に今回「南三陸ハマーレ広場」は建設され、4月23日にオープニングセレモニーが開かれました。

    以前は地区の中心として栄えていた場所も、震災による津波で公園はなくなり、子どもが遊びに行く場所も近くにはありません。低位置部となった跡地の利活用を地域の方々から提案され、具体的な内容案について何度も議論してきました。そんな地域の声に応える形で南三陸ハマーレ広場は竣工され、セレモニーには完成を心待ちしていた多くの町民と関係者が駆けつけました。

    町内外からたくさんの方がセレモニーに参列

    地域にとって「公園がある」ことの大きな意味

    式典では佐藤町長と、旧歌津町の頃から親交がある友好町の山形県庄内町から富樫町長が来場し祝辞を述べました。佐藤町長は震災直後からの歌津地区の動きを振り返りつつ「地域の皆様の思い出のあるこの場所に集いの場、賑わいの場となる広場を整備できましたことが今後のまちづくりをはじめ、全ての世代が一体となった地域コミュニティ作りに寄与するものと考えております」とこれからの地区の発展に広場が貢献していくことを示唆し、富樫町長からは「この震災を風化させない。命の大切さとそして賑わいの核作りにこの広場がなっていただきたいと思っております」と激励の言葉をいただきました。

    緊張しながらも堂々と挨拶をした千葉さん

    伊里前小学校児童代表の挨拶で千葉椋喜さんは「町民の憩いの場となるハマーレ広場が完成し、とても嬉しく思います。この45号線を車で走るとき窓から大きな遊具が見え、早く遊びたいと思っていました」と話し、公園へ大きな期待をしていたことが分かります。続けて「ハマーレ広場は僕たちが住む歌津地区にとって、とても大事な場所になると思います。そんなハマーレ広場を僕たちも楽しく大切に使っていきたいと思います」と感謝の気持ちを述べ、歌津地区の子どもたちにとってこの場所が持つ意味はより大きいものなのではと感じました。

    また、伝統芸能である「伊里前獅子舞」が4年ぶりに盛大に披露された後、関係者等によるテープカットが行われ南三陸ハマーレ広場がオープンされました。

    太鼓の音にあわせ飛び跳ねるような舞を披露した伊里前獅子舞
    テープカットを行った富樫町長(左から3番目)と佐藤町長(左から4番目)

    飛んで跳ねて楽しむ「ふわふわドーム」

    南三陸ハマーレ広場には滑り台や登り棒などが合わさった複合大型遊具と、気仙沼・本吉地域では初めてとなるまるで地面から現れたような形をしているトランポリン「ふわふわドーム」が2基設けられた。トランポリンは運動機能の発達にも効果があると言われ、遊びながら身体の使い方を覚える要素があります。初日から子ども連れの家族が多数来場し、オープンを心待ちにしていた子どもたちは一目散にドームに集まりぴょんぴょんと楽しく飛び跳ね、笑顔がたくさん見られました。

    2つ山のふわふわドーム
    遊具対象年齢:3歳から6歳まで ※ふわふわドーム 利用時間:午前8時30分から午後5時まで
    3つ山のふわふわドーム
    遊具対象年齢:6歳から12歳まで(小学生まで)※ふわふわドーム 利用時間:午前8時30分から午後5時まで
    すべり台が3種類の他にも様々な遊具が合体している

    集まった保護者からも「今まで近くに遊び場がなく、隣町まで遠出していたので近くにあるのはとても嬉しい」「元気に遊ばせられる場所が出来て良かった」と子どもと保護者にとって本当に求められていた場所が出来たのだと感じられました。

    町の教育関係者は遊具と広場について「町内外たくさんの人が遊びに来る場所になってほしい。様々な遊びが子どもたちの学びに繋がっていくと嬉しいです」と話しました。

    ハマーレ歌津も6周年

    同日、ハマーレ歌津では6周年記念イベントが行われこちらも多くのお客さんが来場しました。
    商店街と広場の2つのハマーレのこれからの盛り上がりが楽しみです。

    南三陸高校の商業部も子どもたちが遊べる出店を出し、イベントを盛り上げた

    発祥の地としての誇りを新たに〜南三陸サーモンプロジェクト〜

    全国に出荷される銀鮭の90%は宮城県産。南三陸町はその銀鮭の養殖発祥の地といわれていますが、キラキラ丼などと比較するとその印象は強くありませんでした。町を代表する新たな食の魅力となる「南三陸サーモン」の試食会を取材しました。

    世界初!銀ざけ養殖発祥の地、南三陸町

    現在、多くの家庭で銀鮭が食卓に並ぶようになりましたが、その背景には1970年代から始まった南三陸町での40年以上に及ぶ銀鮭養殖の技術発展が大きく貢献しています。

    ▽志津川湾での銀鮭養殖の様子はこちらの動画でご紹介しております

    https://youtu.be/ZVlr5TupgjU

    以前は国内でも銀鮭が天然種として生息する地域が限られており、生息地域の環境によっては味が悪く、肉質が硬くなることもありました。南三陸町は安定的な供給のために養殖技術の改良に取り組む中でその糸口を見つけることとなりました。

    その養殖技術は国内外に広まり、国内の銀鮭の生産量は宮城県が90%を占めるほどになり「みやぎサーモン」をはじめいくつかのブランドを持つようになりました。脂がしっかり乗っり甘くとろける身は、煮ても焼いても美味しく食べられ、新鮮なものは素材の味を直で味わえる刺身で食べられる非常に贅沢な一品となっています。

    脂も旨味もぎっしり詰まった南三陸サーモン

    バリエーション豊富な新メニューの数々

    南三陸で育ち、南三陸で水揚げされた”南三陸サーモン”を使ったメニューを扱う「南三陸サーモンプロジェクト」に参画した町内の事業者は約30店舗あり、そのうち15店舗が試食会に参加しました。

    試食を楽しむ参加者の皆さん
    お店それぞれの個性が光るサーモンメニュー

    銀鮭をふんだんに使った海鮮丼、素材の味を活かした創作料理、きれいなサーモンピンクが映えるメニューを前に会場の雰囲気も高揚し、司会者からの「それでは試食会を始めます!」の合図の後、待ってましたと言わんばかりに並び始める参加者の皆さん。全部美味しそうでどれにしようかと悩む人、全種類食べようとお皿がいっぱいになる人もいました。

    さんさん商店街の弁慶鮨さんの「南三陸サーモンの酢〆とハラス焼き」の2種類の押し寿司 *要予約(前日まで)

    一部メニューをご紹介すると、南三陸地方卸売市場の目の前にある南三陸ワイナリーでは、家業の銀鮭養殖を継いだシェフが「南三陸サーモンのコンフィ、南三陸サーモンの生ハム仕立て」を提供しています。「低温熟成で旨味が凝縮される調理法も、鮮度が抜群の状態で手に入るから可能なこと」と素材の良さをポイントとして述べていました。

    南三陸サーモンの良さを活かしたフランス料理のコンフィ

    慣れ親しんだ味でも食べ合わせや活かし方を変えるとグッと独自性が高まり「南三陸のあのお店のサーモン」という印象が強まると感じます。

    上がコンフィ、下が生ハム仕立て*写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会
    漬け丼やお寿司、揚げ物などバラエティに富んだメニューがあります*写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会

    地元の食材を活かした地域振興に関わる人々の想い

    南三陸サーモンプロジェクトは南三陸町観光協会の協会員で構成される「食の魅力プロモーション部会」が、養殖技術の発展により良質な銀鮭が育てられた銀鮭をより多くの人に楽しんでもらいたいと地域内外へ南三陸サーモンをP Rするための企画として考案されました。

    南三陸サーモンの展開を話す佐藤町長

    町長をはじめ関係者の方々は「世界に誇れるブランドに」と掲げ、まずは地産地消を目指しさんさん商店街の飲食店や参画店それぞれが趣向を凝らしたメニューを開発し、町内で気軽に食べられる環境を作りました。
    情報発信も含め、今後観光客の方々にも紹介できる南三陸の特産品として認知されて行くことでしょう。

    「女子会でも食べたいメニューがたくさん」「町外の友達にもおすすめしたい」と盛り上がるテーブル

    南三陸サーモンプロジェクトの詳細

    南三陸サーモンプロジェクトのメニュー提供は4月22日から順次開始しました。
    飲食店、宿泊施設、水産加工業者など約30店舗が参画します。

    プロジェクトの詳細は随時、南三陸町観光ポータルサイトにて更新されますので、以下リンク先よりご確認ください。

    南三陸サーモンプロジェクト(南三陸町観光協会ポータルサイト)
    https://www.m-kankou.jp/page-252032/

     

    満開の桜が迎える“南三陸高校”の新入生たち。全国募集で集まった5名の生徒も入学!

    令和5年度より志津川高校から南三陸高校へ校名が変更してから、初となる入学式と入寮式が執り行われました。新しい校名と県内でも初の取り組みとなる全国募集で入学した生徒たち、創立100周年を目前に控えた町内唯一の高校の新たな1ページが始まりました。

    入学式に間に合った桜とフレッシュな新入生たち。

    4月8日。温暖な日が続いたおかげで校門から校舎までの坂道「旭桜坂(きょくおうざか)」の桜並木が満開を迎え、町内では珍しく入学式に桜が間に合いました。(桜が咲く時期がいつも入学式後のため)
    保護者の車が続々と坂を登り、入学式に向けた準備が着々と進んでいきます。

    坂の下から上まで満開の桜が並んでいました

    今年度の新入生は55名。そのうち5名は南三陸kizuna留学で県外から入学しました。親元を離れ東北や関東地方から遠路はるばる南三陸を選んでくれた生徒たち。

    昨年度のペヤングを代表とする商業部の全国的な活躍や、オンラインでの学校説明会など様々なアプローチを展開し、南三陸高校の取組に惹かれ入学しました。

    新入生を拍手で迎える保護者と教職員の方々

     

    高校としての新たな一歩。

    入学式では難波校長から入学生に向けて熱意と希望が込められた祝辞が送られました。

    「55名の新入生の皆さんを心からお迎え致します。南三陸kizuna留学の一期生になる5名の皆さん。
    3年後、南三陸高校を選んで良かった、南三陸町が大好きになったと言って卒業してもらいたいと思います。そのためには積極的に町のイベントに参加したり、自然豊かな森・里・海に出かけたり、自然を満喫してほしいと思います。バーチャルの世界では味わうことが出来ないもの、体感しながら体験した経験や知識は決して消えるものではありません」

    今年度より校長に就任した難波先生

    コロナ禍も緩和の流れになり、より学校と地域との連携が期待されます。
    地元出身の生徒も同様に南三陸の地域性を生かした教育や取り組みを通じて、実際に顔を合わせ、身体を動かし、この町の魅力を知っていくことでしょう。

    緊張しながらも真剣な面持ちで聞き入る新入生たち

     

    きっかけは「人柄に惹かれて」

    南三陸kizuna留学の一期生となる伊藤芽衣さんは山形県鶴岡市出身。
    南三陸高校を選んだきっかけは修学旅行だったと話します。

    授業で学びたいこと、地域と繋がりたいことを話す伊藤さん

    「修学旅行で訪れた際に町の人の温かな人柄に惹かれました。また、他の高校では出来ない経験をしたいと思い留学を決めました」

    ペヤングの商品開発やご当地ナンバープレートの発行など、町内外で大いに活躍した志津川高校の生徒たち。その成果はこうした留学生の誘致にも繋がり、高校の取組が町内だけに収まらず「他とは違うことができる・学べる学校」として認知されてきているようです。

    また、昔から田舎に住むことが理想だったと話す伊藤さん。「田舎は仕事が少ない、探すのが大変というイメージがありますが、そんな田舎でも仕事ができる仕組みを情報ビジネス科で学びたいです」と学業への熱意も話してくれました。

    「田舎の学校」という点を課題解決のフィールドと捉え、志高く学ぶ姿勢は、この町に新しい風を巻き起こしていくことでしょう。

    自立と自律。生徒同士の助け合い。

    BRT中央団地駅のすぐ裏手に位置する寮

    志津川地区の中央団地内に設けられた学生寮「旭桜寮(きょくおうりょう)」。
    こちらは以前、入谷地区にあった宿泊施設の一部を活用して建てられました。

    1階部分は食堂やランドリー、自習室が並ぶ共用スペース。2階部分は入寮生の個室になります。
    部屋にはエアコンや冷蔵庫、お風呂も備え付けられており、親元を離れた生徒たちが安心して1人暮らしを送れるような設備となっています。

    「親元を離れて寮生活で家事ができるか不安はありますが、見知らぬ土地の歴史や文化を知り、自立できるように頑張りたい」と話す神奈川県出身の小畑孝太朗さん

    入学式の後には、入寮式・歓迎会が行われ、入寮生とそのご家族、町長ら関係者と施設担当者が参加。

    県外からの5名の南三陸kizuna留学生の他に県内から入寮した1名の計6名が入寮します

    佐藤仁町長は祝辞で、
    「全国募集をするにあたって、まず寮の整備をしなければなりませんでした。正直言って、この寮に入ってくれる子どもがいるのかなという不安がありました。しかし全国募集を始めて、高校の入試を受けていただいて、そしてこの寮に入る6名の方々が決まりました。一番安心しているのはこの中で私かなと思っています」とほっとした表情で胸の内を明かしました。

    遠慮なく頼って下さいと入寮生と保護者に話す佐藤町長

    続けて、「皆さんの想いに町としてしっかりと応えなければいけないという責務もあると私は思っております。青春は密になるもの。密な青春を私たちがしっかりとサポートして参りますのでどうぞ安心してください。3年間で南三陸が第二の故郷と思ってもらえるような青春時代を送ってもらいたい」と、この町で過ごす輝かしい時間を支える姿勢を見せていました。

    新しい環境への期待と不安が募る中、生徒も保護者も安心して過ごせるような受け入れ体制を完備。
    お互いに協力し合いながらの自律した生活がここから始まります。

    校名も変わり新しく始まった新年度。南三陸高校の新たな挑戦を私たちも応援しています。

    町長らと乾杯をする入寮生たち

    懐かしい写真が並ぶ『あの頃に会いに行く南三陸の暮らし展』

    復興が進みかつての町の姿を見ることも、鮮明に思い出すことも年々難しくなっています。そんな中、震災前の写真を展示する企画が2月から南三陸311メモリアルにて開催されています。展示の内容や開催にあたっての想いを取材しました。

    何百枚もの「あの頃」の南三陸の風景

    会場はさんさん商店街に隣接する「南三陸311メモリアル」内みんなの広場。

    壁一面に広がるのは昔懐かしい“震災前”の南三陸の写真の数々。

    その数なんと300枚以上。集まったものは1300枚近くなるのだとか。

    白黒写真から震災直前の頃まで日常の風景や町内行事の様子、運動会や観光案内など多種多様な写真たちは、昔を知る人からすれば懐かしく、知らない人にとってはかつての姿を知ることが出来る貴重な資料です。
    「町内の方々は津波で写真を流されてしまいましたが、今回は町外にお住まいの方から数多く写真をご提供していただけました」そう話すのは南三陸311メモリアルの高橋一清さん。

    「初任地や転勤先が南三陸で、その土地での思い出を残そうと写真を撮っていた方々からたくさん写真を送っていただけました。その人の気持ちが写っていますよね。」

    県の職員さんや町内で被災を免れた地域にお住まいの方々からたくさんの写真が提供されたとのこと。
    送ったくださった人それぞれに当時の思い出や忘れない、忘れたくないという気持ちがあったのでしょうと一清さんは語ります。

    今はもう見ることが出来ない町並み。その当時の人々の表情やお店の看板、何の変哲もない当たり前の風景がこの土地にあったことを教えてくれるような、忘れそうになりそうな小道を思い出させてくれるような写真がずらりと並んでいます。

    町内のイベントや学校行事などの写真が並ぶ

     

    今では珍しい白黒写真も寄せられた

    伝承施設というハードルを越えるために。

    今回の企画展開催について一清さんはこう話してくれました。

    「被災した方々にとってみれば欲しい写真でもあるだろうし、懐かしくてあの頃楽しかったなとかあの人もいるねとか、さまざまな記憶が蘇ってくるものがたくさんあるんじゃないかと思っています。一緒にあの時間を過ごした町民の方々にもぜひご覧になってほしいなと思っています。」

    震災の伝承施設、という肩書きは町内の人にとって良くも悪くも足が遠のいてしまうものでした。
    地域の方に受け入れてもらえる場所にしたい、そんなスタッフの想いが企画展には溢れていました。

    「今回はなるべく人の表情が見えるものということにしていますけれども、実際やってみると町並みだけでも様々な想いが込み上げてくるんだなという気付きもあるので、色んな企画を今後考えていきたます。」と笑顔で話してくれました。

    写真の持ち主からのコメントが付箋に書かれている

    復興の過程でどうしても薄れてしまった以前の町の姿を見ることで、思い出話や憩いの場として集まるきっかけになれれば。震災のことだけではなく、この町の歴史を伝えられる場所にこれからなっていくのでしょう。

     

    ジオラマで深まる以前の町並み

    取材時は五日町・南町・本浜町周辺のものが展示されていた

    企画展の中には写真展示の他に、2014年に製作された志津川地区の再現模型も展示されています。
    こちらは時期によって展示される地区が変わります。

    2/15~3/13 五日町・南町・本浜町周辺

    3/15~4/10 新井田・天王山・大森周辺

    4/12~5/15 林・塩入周辺

    ※展示予定は変更することがあります。

    震災前の自宅やお店の名前が書かれているので、より詳細に当時の町並みを思い出すことが出来ます。
    通学路にあったあのお店、友達の家までの道、よく立ち寄った公園など、1人で行っても友達を誘って何人かで行っても楽しめるジオラマになっています。

    鮮明に思い出せるくらい詳細に作られた建物の並びと住民による名前の書き込み

     

    復興のその先へ進む町と共に

    企画展の雰囲気は伝承施設内でも少し違っていて、訪れる方々の明るい声が響いています。
    「こんな道あったね、懐かしいね」「昔来た時はこんな感じだったのを思い出した」
    『あの頃は良かった』と哀愁に浸るのではなく、楽しかった記憶を懐かしみ共有する姿が見られました。

    町民以外にもメモリアルを訪れたお客さんも展示を鑑賞しています

    震災前に何回か町内を訪れ宿泊していたという仙台からのお客様は「自分は町民ではないけども人が住んでいる、生活感が昔の写真から出ていて、昔の風景は風景ですごく人の生活感が出ていますね。今の街の印象とは全然違う、川沿いの風景が全然違いますね。こういう生活があったんですね。色んな行事が復活すると良いですね」と当時の写真を懐かしくご覧になっていました。

    開催してから町民の方々が多く足を運んでくださったのを受け、一清さんも「伝承館もオープンして間もないです。今後季節ごとに企画展をしていきますが、その中でまた写真の様々な活用やテーマに合わせた展示を考えていければと思います。」と今後の展望を話してくれました。

    展示が始まってからも写真はどんどん集まっています。当時の思い出を共有したり、当時を知らない友人や子どもにも伝え残していける企画の今後がこれから楽しみです。

     

    開催スケジュール

    『あの頃に会いにいく 南三陸の暮らし展』

    期間:2月15日〜5月15日

    時間:9:00~17:00(火曜日休館)

    入場料:無料(館内の無料エリアにて開催)

    H P:南三陸311メモリアル

    チラシ画像:南三陸311メモリアルHPより

     

    移住者の想いをディープに深ぼる「スナックせきらら」ゲストまとめ

    昨年度は「カフェせきらら」として生放送でゲストの本音を引き出し、今年度はよりディープに移住者の想いを引き出した「スナックせきらら」。8名のゲストが登場しましたが改めて振り返っていくまとめ記事です。

    常連客の上野さんがママに移住者を紹介

    今年度は昨年度からの狙いを継続した上で、番組をリニューアル。

    「カフェ」から「スナック」へと業態変更をして、「スナックせきらら」として、より一層ディープに深掘るコンテンツを目指してお届けします。ママ役には、町民のみなさんにもお馴染みの中村未來さん。いつものナチュラルな装いとは打って変わってバブリーな衣装にも注目です。本企画を協力して推進している南三陸町移住・定住支援センターの上野さんは、スナックの常連客。上野さんがよく知る移住者をママに紹介するという流れで番組がはじまっていきます。

    さらにロケ地として、南三陸ホテル観洋さん協力のもと「クラブ龍宮」を使用。より本格的な雰囲気で撮影した画にも注目してみてください。

    8名のゲストが想いを語りました

    上野さんが今年度連れてきた移住者は合計8名。IターンからUターン、年代もさまざまな移住者が訪れ、せきららトークを展開しました。ここで1年間のゲストを振り返っていきたいと思います。

    【#1】中島綾子さん「都会のOLが農家の嫁に!激動人生を振り返る」

    埼玉県から移住した中島さん。高層ビルでカツカツとヒールを鳴らしながら都会ライフを満喫していた中島さんですが転機を迎えたことにより、たまたま縁のあった南三陸町へ移住。「普通の会社員だった私が何か役に立つことがあるのだろうか…」と考えることもあった中島さん。それでも持ち前の明るさとコミュニケーション力で地域に溶け込んでいきました。そして農業の世界に憧れを抱いていた中島さんは、なんと農家のお嫁さんに!南三陸町に来て人生が180度変化した中島さんの移住生活についてぜひご覧ください。

    【#2】佐藤慶治さん「震災・フィンランド留学を経て故郷にUターンしたけーじさんの物語」

    南三陸町志津川地区出身の佐藤慶治さん。高校2年生のときに経験した東日本大震災で被災。自宅を流失しました。祖父の言葉を背に一度は町を離れ、フィンランドでの留学生活も送ったけいじさん。常に逆境に立たされながらも、きれいでなくてももがきなんとか前を向いて進んでいくその姿がかっこいい。これからの町を背負っていくであろう若者のエピソードをお楽しみください。

    【#3】星野由梨さん「原体験は小学校の時の経験。大学時代に縁あって通った南三陸町に移住」

    新潟県出身の星野由梨さん。自身も小学生のときに発生した中越地震により、全村避難となり仮設住宅暮らしを送っていた経験もあることから、大学生になり東日本大震災の被災地でのボランティア活動に参加。町の人たちに魅了され、大学時代に何度も何度も南三陸町に足を運びました。卒業後、一度は福島で働いていたものの、より自分を成長させたいという思いから南三陸に移住を決断。映像デザインを手がける企業でバリバリとキャリアを積んでいます。

    【#5】山内優規さん「入谷地区出身の大の猫好きが古民家を改築して猫カフェに挑戦中」

    南三陸町出身の山内さん。小さい時からの動物好きがこうじて、現在歌津地区に空き家を回収して猫カフェオープンを目指し奮闘中。東日本大震災での経験、そして現在の医療系のお仕事から「頑張っている人たちが癒されるような空間を作りたい」と癒しの場作りにかける思いを聞きました。静かな落ち着いたトーンの声とは裏腹の確たる想いの強さに要注目です。

    【#6】石井洋子さん「テレビ冷蔵庫洗濯機なし!自然と共に生きる移住者の暮らし」

    テレビ冷蔵庫洗濯機のない暮らし!?まさに自然と共に生きるひーさんのバックグラウンドを徹底深掘り。気象庁の南極観察隊として誰よりも自然と向き合い、自然を尊び、生きてきたからこそ至った今の価値観。そして東日本大震災。自然と共にという言葉にするのは簡単でも、それをやってのけるのは至難のこと。それをひょうひょうとやっていくひーさんの言葉にはこれからの時代の羅針盤となるような言葉が散りばめられていました。

    【#7】楢崎寿子さん「ポツンと一軒家で、自然と共に暮らす。国内外を経たからこそ気付く南三陸の魅力とは」

    南三陸との出会いはトレイルラン。分水嶺に囲まれた南三陸の町境に整備されている火防線プロジェクトに参加したのがきっかけで移住に至った楢崎さん。国内外さまざまな土地で暮らしてきたからこそわかる南三陸に住む心地よさ。人と人が助け合い、時に牙をむく自然と向き合いながら暮らしていくということ。地方で暮らしていく上での大切なベースを教えていただけました。

    【#8】山口清緒さん「移住は「気分転換」。新規事業の右腕として事業を推進するキャリアウーマン!」

    「移住は気分転換」というキラーワードが出た今回。これまで培ってきたキャリアを地方でも存分に生かし経営者の右腕として事業を推進している様子が手に取るように伝わってきました。スタートアップのプロジェクトが多いからこそこれまでのキャリアをフルで生かすことができるのかもしれません。地域おこし協力隊での働き方、地方でのキャリアの生かし方、そんなテーマに大きなヒントとなるような回になったのかもしれません。

    移住検討者からも町民からも好評

    南三陸町に移住を検討している方から「このせきららシリーズを全部見ている!」「飾られない移住のリアルな声が聞けて非常に参考になる」などの声が届いています。また町内在住の方からも「こんな人がいたんだな」「たまにお仕事でご一緒するけど思いや背景を知ることなかったからよいきっかけになった」などの声をいただいている本企画。

    昨年度は「カフェせきらら」として生放送でゲストの本音を引き出し、今年度はよりディープに「スナックせきらら」として深い内容をお届けしてきました。来年度はどのような展開が待っているのか。UIターン者の声をお届けする企画は継続していきたいと思っているのでご意見ご感想などあればぜひお願いいたします。