発祥の地としての誇りを新たに〜南三陸サーモンプロジェクト〜

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自慢の一品を手に意気込む事業者の皆様

全国に出荷される銀鮭の90%は宮城県産。南三陸町はその銀鮭の養殖発祥の地といわれていますが、キラキラ丼などと比較するとその印象は強くありませんでした。町を代表する新たな食の魅力となる「南三陸サーモン」の試食会を取材しました。

世界初!銀ざけ養殖発祥の地、南三陸町

現在、多くの家庭で銀鮭が食卓に並ぶようになりましたが、その背景には1970年代から始まった南三陸町での40年以上に及ぶ銀鮭養殖の技術発展が大きく貢献しています。

▽志津川湾での銀鮭養殖の様子はこちらの動画でご紹介しております

https://youtu.be/ZVlr5TupgjU

以前は国内でも銀鮭が天然種として生息する地域が限られており、生息地域の環境によっては味が悪く、肉質が硬くなることもありました。南三陸町は安定的な供給のために養殖技術の改良に取り組む中でその糸口を見つけることとなりました。

その養殖技術は国内外に広まり、国内の銀鮭の生産量は宮城県が90%を占めるほどになり「みやぎサーモン」をはじめいくつかのブランドを持つようになりました。脂がしっかり乗っり甘くとろける身は、煮ても焼いても美味しく食べられ、新鮮なものは素材の味を直で味わえる刺身で食べられる非常に贅沢な一品となっています。

脂も旨味もぎっしり詰まった南三陸サーモン

バリエーション豊富な新メニューの数々

南三陸で育ち、南三陸で水揚げされた”南三陸サーモン”を使ったメニューを扱う「南三陸サーモンプロジェクト」に参画した町内の事業者は約30店舗あり、そのうち15店舗が試食会に参加しました。

試食を楽しむ参加者の皆さん
お店それぞれの個性が光るサーモンメニュー

銀鮭をふんだんに使った海鮮丼、素材の味を活かした創作料理、きれいなサーモンピンクが映えるメニューを前に会場の雰囲気も高揚し、司会者からの「それでは試食会を始めます!」の合図の後、待ってましたと言わんばかりに並び始める参加者の皆さん。全部美味しそうでどれにしようかと悩む人、全種類食べようとお皿がいっぱいになる人もいました。

さんさん商店街の弁慶鮨さんの「南三陸サーモンの酢〆とハラス焼き」の2種類の押し寿司 *要予約(前日まで)

一部メニューをご紹介すると、南三陸地方卸売市場の目の前にある南三陸ワイナリーでは、家業の銀鮭養殖を継いだシェフが「南三陸サーモンのコンフィ、南三陸サーモンの生ハム仕立て」を提供しています。「低温熟成で旨味が凝縮される調理法も、鮮度が抜群の状態で手に入るから可能なこと」と素材の良さをポイントとして述べていました。

南三陸サーモンの良さを活かしたフランス料理のコンフィ

慣れ親しんだ味でも食べ合わせや活かし方を変えるとグッと独自性が高まり「南三陸のあのお店のサーモン」という印象が強まると感じます。

上がコンフィ、下が生ハム仕立て*写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会
漬け丼やお寿司、揚げ物などバラエティに富んだメニューがあります*写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会

地元の食材を活かした地域振興に関わる人々の想い

南三陸サーモンプロジェクトは南三陸町観光協会の協会員で構成される「食の魅力プロモーション部会」が、養殖技術の発展により良質な銀鮭が育てられた銀鮭をより多くの人に楽しんでもらいたいと地域内外へ南三陸サーモンをP Rするための企画として考案されました。

南三陸サーモンの展開を話す佐藤町長

町長をはじめ関係者の方々は「世界に誇れるブランドに」と掲げ、まずは地産地消を目指しさんさん商店街の飲食店や参画店それぞれが趣向を凝らしたメニューを開発し、町内で気軽に食べられる環境を作りました。
情報発信も含め、今後観光客の方々にも紹介できる南三陸の特産品として認知されて行くことでしょう。

「女子会でも食べたいメニューがたくさん」「町外の友達にもおすすめしたい」と盛り上がるテーブル

南三陸サーモンプロジェクトの詳細

南三陸サーモンプロジェクトのメニュー提供は4月22日から順次開始しました。
飲食店、宿泊施設、水産加工業者など約30店舗が参画します。

プロジェクトの詳細は随時、南三陸町観光ポータルサイトにて更新されますので、以下リンク先よりご確認ください。

南三陸サーモンプロジェクト(南三陸町観光協会ポータルサイト)
https://www.m-kankou.jp/page-252032/

 

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