今年のテーマは「敗者復活!」第7回走らない大運動会

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綺麗に晴れた運動会日和でした

南三陸町社会福祉協議会、結の里イベント実行委員会の皆様による「第7回走らない大運動会」が開催されました。毎年趣向を凝らした演目で話題ですが、今年は一体どうなったのか。昨年以上に笑顔が溢れた当日の様子を取材しました。

風物詩となった7回目

秋の風物詩、恒例行事となった「走らない大運動会」も今回で7回目を迎えます。
新型コロナウイルスの影響で生まれた種目もバージョンアップし継投。毎年楽しみに来る方々が「覚えてる!」「前にやったからできるよね」とスムーズに参加できる工夫の中に、ちょっとした新しさを加える采配は光るものがあります。その中でも「人生は敗者復活戦!」と命題された気になる種目がありました。一体どのような内容なのでしょうか。命名者でイベント実行委員の鈴木清美さんに伺いました。

思わず内容が気になってしまうラインナップ

「今年の甲子園で準優勝した仙台育英高校の監督さんの名言から引用させてもらいました。我々(高齢者)にとって、人生はまだまだ楽しめるもの。負けたってどうってことない!それを今日の運動会を通して感じてもらえたらと思い名付けました」運動会のテーマも敗者復活!とし、勝ち負けよりも今日は楽しむことが大事と強調されていました。

実行委員の鈴木さん

楽しむことを背中で伝える開会式

いよいよ運動会が始まります。毎年この開会式を楽しみにしている住民の方も多いのではないでしょうか。開会の挨拶で佐藤徳憲会長は「今回も開催にあたり色々な方からお手伝いをいただきました。これに感謝するとともに最後までゲームを楽しんでいきましょう」と、ついつい走ってしまわないようにと楽しむためのアドバイスも述べられました。

怪我のないようルールを守って走らないように!も付け加えた佐藤会長

そして、今年も会場近くのあさひ幼稚園の園児たちによる聖火の点灯式。
果たして今年は一体何が飛び出すのか・・・

毎年聖火のコスプレも入念に準備しています

こちらもお決まりになりつつある激しく燃え盛る大人と高校生と園児たちによる「聖火」!
運動会の盛り上がりに繋がる大事な儀式に大人も子どもも大笑い。これがなければ始まりません。

ペヤング体操になんとかついていく高校生たち

聖火のあとは昨年に続き南三陸高校の生徒と根本先生による準備体操。オリジナルのペヤング体操は新しい動きも追加されていてこちらも気合が見られます。

準備が整い、いよいよ運動会の始まりです!

流行りに敏感な種目たち

前述した「人生は敗者復活戦!」は輪っかリレーのことでした。園児と参加者が縦一列に並び、先頭から渡った輪っかを最後尾まで回し、戻ってきた輪っかを先頭の方が野球のボールに見立てたポールに通してゴールとなります。

本番の前にちょっと練習

輪っかが落ちないように園児たちも慎重に繋いでいきます。もし途中で落としても復活できるので「敗者復活」というネーミングにも合っていました。

野球ボールから伸びている棒に輪っかが通ったらゴール!審判は高校生が務めます。

3種目目は新種目の「おったまげ〜のぶったまげ〜」はお玉を使ったリレーになります。先ほどの輪っかよりも落ちやすい玉をいかにスムーズに渡せるかが肝になりますね。
こちらは人との接触を考慮しつつも、マンネリ化を防ぐために導入されたものでした。

落とさないようにゆっくりと、お玉を上手に使って渡していく

鈴木清美さんはこの種目に関して「園児と高齢者、誰もが参加しやすいものを毎年考えています。恒例なのかマンネリなのか、飽きないように工夫したり楽しめるのが一番ですからね。ルールもすぐに分かるようにしています」と、絶妙なバランス感覚で種目を決めているとのことでした。毎年恒例になるからこそ、人気だったものをそっくりそのままではなくどこか少しアップデートするように意識されていました。

やったー!とゴールを喜ぶチームの皆さん

参加するだけではない楽しみ方を

「走らない運動会」という少し特殊な運動会ですが、参加者の中には自チームの応援席で楽しむ方もいらっしゃいます。「(自分は参加できないが)一生懸命に競技をする姿を見ると懐かしくなって、それだけで楽しいものですよ」と話すおばあさんは、チーム関係なく声援をあげ、一緒にこの空間を楽しまれていました。

参加しない種目の時は一生懸命応援していた園児たち

園児たちも小さな身体を一生懸命動かして「がんばれ〜!」と精一杯のエールを送る姿も。誰もが応援し合う、楽しみ合う空間を作るこの「走らない運動会」は南三陸町の秋の風物詩となりました。

今回も大活躍だった実行委員の皆様と南三陸高校の生徒たち

 

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