第6回走らない大運動会!走らないけど“スポーツの秋”

「走らないんだよ〜!」と言われてもつい走りたくなってしまう運動会も今年で6回目。コロナという壁を色んな手で乗り越えながら続けてきた運動会に密着してきました!

旬を取り入れたユニークな種目たち

海水浴場や夏祭りで大いに盛り上がった南三陸町にも、少し肌寒い秋風が吹き始めた10月4日。第6回走らない大運動会が開催される志津川東第2復興住宅「中央広場」には朝から職員と委員が集まっています。

集合時間にはすでに大半の準備が終わっているのはもはや風物詩

テント以外にも受付には消毒と検温機が設置され感染対策もバッチリ!コロナ禍でも工夫を凝らしながら絶えずイベントを開催してきた経験値を活かしてスムーズに進められていました。

ネーミングセンスが毎回秀逸な種目たち

そしてこちらが今回の運動会種目たち。恒例のものもあればしっかり旬のものを取り入れた種目もあり、「何するやつなんだべ?」「わがんべげっど、面白そうだなぁ」と受付を終えた参加者からは
すでに好評のようでした。こうしたちょっとした工夫にもセンスが光ります。

それではいよいよ「走らない運動会」始まり始まり〜!

大人の本気の聖火台&ペヤング体操!?

こちらもこの運動会の恒例行事かつちょっとしたサプライズの聖火点灯。
あさひ幼稚園の先生お手製のブルーインパルスを背に、少し怪しげな聖火台へ園児たちがたいまつを持って進みます。

「聖火、点灯―!」園児たちが松明の火を聖火台に灯すと・・・
(勘の良い読者の皆様はすでにお察しの通りかと思いますが)

勢いよく飛び出した聖火の皆さん!

出ました!走らない運動会名物!派手派手な衣装で聖火になりきった高校生と園児たち、そして最も燃え上がっていた職員さん!点灯した園児たちもあまりの激しさに一時ぽかんと空いた口が塞がらなくなっていましたが、その様子に他の参加者は大笑い。

会場中を炎のごとくあたためた後は運動前の準備体操!

「焼きそばをすするようにー!」と元気に腕を回す根本先生

音頭を取ったのは志津川高校の根本先生。ペヤングとコラボし日本中で志津川旋風を巻き起こしたのも記憶に新しいですが、今回はなんと「ペヤング体操」を披露!
焼きそばをすするように腕を大きく回してにいち、に、のさんしー!
皆さんも笑いながらペヤング体操を覚えていきます。

聖火も灯され、身体もほぐし、それでは競技開始です!

競技前半戦

トップバッターとなるのは新種目の「祝!!白河越え」です。甲子園で優勝した育英高校が、初めて優勝旗を東北地方に持ち帰ったことから発想を得た競技ですね。

園児も参加するのでルール説明と練習は入念に

新聞紙を丸めて作った棒を使い輪っかを先頭から後ろまで、今度は後ろから先頭に戻し野球ボールを模った台に輪っかをかけるリレーになっています。
輪っかをパスする時のちょうどいい間隔や声がけなどを練習するチームや、とにかく速さを求めるチームなど様々でしたが、共通していたのは園児への「一緒に頑張ろうね!」という声がけでした。

速さを競うリレーなのでこの瞬間だけは皆さん躍動感に溢れていました

ほとんどの種目に園児や学生も一緒に参加しますが、ルールや動作がシンプルで身体能力で差が出にくい内容となっており、ここにも職員の皆さんの「走らず楽しむ」ための工夫が見られました。

競技後半戦

パラバルーンの演技を披露する園児と先生

競技の合間にはあさひ幼稚園による演技の発表もありました。園で練習してきたパフォーマンスに
見ていたおじいちゃんおばあちゃんからも黄色い歓声があがっていました。

― 毎年園児の発表がありますけど、やっぱり和みますね

「ほんとにね〜。あたしたちもあんな歳の頃あったよね〜」
「ほんとめんこい(かわいい)ごだなぁ」と微笑む人生の先輩方。

普段なかなか接することのない年代と一緒に交流ができる機会としても、毎年の楽しみに胸をワクワクさせる時間としても、参加者の皆様にとって「見て楽しむ」種目として今年も大人気でした。

コミュニティを作る・守る・育てていくこと

会の終わりに社会福祉協会の局長にお話を伺いました。

― 今年も大変お疲れ様でした。まずはシンプルに今回の感想をお聞かせください。

「徐々に地域のイベント、になってきたと感じるね。一年に一度のこの日が認知されてきたかと。
園児もいいね。毎年来てもらえて嬉しい限りです」

― 今後も継続していく中で、改善したい点はありますか?

「他の園の参加や違う地区での開催を考えています。(中央広場のような)場所があればね、それぞれの地区ごとで出来れば地域性も出るだろうし、もっとコミュニティに寄り添える形にできたらいいなと思っています」

司会進行、競技の説明、道具の準備など大活躍の志高生!

「また、今年も志津川高校の学生にお世話になりました。来年度から全国募集が始まり、校名も南三陸高校に変わるということだけれど、変わってからもぜひ参加してほしいです。地域との交流の場としてこれからも継続していきます」

秋晴れの中、走らずとも盛り上がる運動会はどんどん地域の一風景としてこの町の中に馴染み、秋の実りのように広がっていくのでした。

道の駅さんさん南三陸を会場に「AIR JAM Friday」が公開生放送を開催

10月21日(金)に『AIR JAM Friday 大漁SPECIAL in 南三陸』が、さんさん商店街特設会場にて、公開生放送が行われました。4年ぶりとなる公開生放送となる今回の生放送に多くの視聴者が駆けつけ盛り上がりを見せていました。放送日から1週間はradikoのタイムフリーで聞くことも可能。南三陸の情報たっぷりの今回の放送をぜひお聞きください!

南三陸の魅力をたっぷりと紹介する5時間の生放送

毎週金曜日13:30〜DateFMにて放送されている人気番組「AIR JAM Friday」。宮城県民にとってはお馴染みの、そして南三陸町民にもファンが多い番組です。会場には100名以上が駆けつけ、町外からも多くのお客様が来ていました。

司会はもちろん本間秋彦さんと佐藤友紀乃さんのふたり。4年ぶりとなる公開生放送は、2022年10月1日にオープンした「南三陸311メモリアル」や「志津川駅」を含む「道の駅さんさん南三陸」を会場に行われました。『AIR JAM Friday 大漁SPECIAL in 南三陸』と題して、南三陸の食、自然、文化そして震災伝承など南三陸の魅力を丸ごと紹介する5時間にわたる生放送となりました。

本間秋彦さん(右)と佐藤友紀乃さん(左)

番組内ではたくさんの町民が登場!

生放送中にはたくさんの南三陸町民が番組に登場。秋晴れのもと震災から11年半がたつ南三陸町の元気な様子をたっぷりとお届けしました。

石巻市のほやドル萌江さん(左)とさんさん商店街事務局の佐藤潤也さん(右)
南三陸の教育旅行プログラムなどをPRした南三陸町観光協会の内木渡さん(左)

放送中には本間ちゃんがステージを飛び出し商店街を練り歩く姿もさんさん商店街注目の季節のスイーツを食べたり、新商品のお土産お菓子や、新商品の豪華な海鮮丼を食レポ。食の魅力、元気な南三陸町民の魅力がたっぷりと伝わる時間となりました。

さんさんマルシェでは季節のパフェを試食
お土産品を扱うわたやからは新商品の「オクトパス君せんべい」が
食楽しお彩では道の駅開館を記念して誕生した「道の駅さんさん丼」を試食

さらに精力的に活動を行う志津川高校の商業部の生徒も登場しました!

志津川高校の商業部のみなさん
肉厚のたっぷりのわかめに思わず「おいしい!」の一言が。

昨年、商業部の生徒が開発して大ヒットを記録したペヤングの南三陸コラボ商品。第一弾は「たこめし風」、第二弾は「わさび醤油味」を企画。なんと現在その第3弾となる商品を企画中なんです。完成前の新商品の詳細をついに解禁! そしてなんと志津川高校の生徒が試食品を持って特設会場に駆けつけました。コリコリとした肉厚な食感が特徴の南三陸産のわかめをたっぷりと使った「ペヤング たっぷりわかめやきそば」を誰よりも早く本間ちゃんが試食。その気になる感想は・・・。ぜひタイムフリー等で視聴ください!

番組終盤には佐藤仁町長もやってきて、完成したばかりの「南三陸311メモリアル」の展望デッキから生中継。防災対策庁舎やさんさん商店街、志津川湾を望むデッキから、夕日を背に、東日本大震災からの11年を振り返りました。

日暮れをバックに11年を振り返る佐藤仁町長(左)
日暮れをバックに11年を振り返る佐藤仁町長(左)

これでもか、というほど南三陸の魅力がたっぷりと詰め込まれた5時間。惜しくも聞き逃してしまったという方も、radiko(ラジコ)のタイムフリーサービスで1週間以内であれば聴こことができます。(エリア内の番組は無料)

今回の放送を聴いていただいたみなさん、そして会場まで足を運んでいただいたみなさん、本当にありがとうございます。「道の駅さんさん南三陸」オープンなど盛り上がりを見せる南三陸町にぜひ足を運んでください!

「あそびを学びに変える」自然体験活動を事業化 地域おこし協力隊 北島めいさん

今年度に入り、南三陸町では新たに県内外から男女5名の地域おこし協力隊が着任しました。4月1日から南三陸・海のビジターセンターを拠点に活動している北島めいさんは、どんなスポーツもこなすアスリート派、健康運動指導士の資格も有します。そんな北島さんが南三陸に移住、海のアクティビティなどの自然体験活動を事業化するというミッションに挑戦すべく、地域おこし協力隊になりました。着任から半年、北島さんの現在の取り組みや任期中に叶えたいことなどを伺いました。

自然の中で身体を動かす仕事がしたい!心機一転 南三陸へ

北島めいさんは茨城県出身の27歳。子どもの頃から身体を動かすことが大好きで、大学4年間はサッカーに打ち込んだそう。在学中、健康に高い関心を持ち、卒業後は“睡眠”“休養”を通じて、人々の健康に寄与したいと寝具メーカーに就職。4年間、営業の仕事に就きました。しかし、将来について考えたとき、若いうちに一度は自然の中に身を置いて、身体を動かす仕事をしてみたいと、心機一転、今回の地域おこし協力隊に手をあげたそうです。

北島さんは南三陸・海のビジターセンターを運営するNPO法人海の自然史研究所に所属しながら、現在、任意団体として自然体験活動を提供している「おきなくらEELs(イールズ)」の法人化を目指します。

南三陸・海のビジターセンター(戸倉)を拠点に活動中

ミッションは「おきなくらEELs(イールズ)」の法人化

「おきなくらEELs」は三陸復興国立公園をフィールドに、シーカヤックやSUP、スノーケリング、みちのく潮風トレイルなど、森里海を満喫できる多彩なプログラムを展開する、地域のメンバーで構成された任意団体です。メンバーは自然体験活動リーダー(NEAL)の資格を持ち、ガイドとして活躍。自然体験活動を通して、楽しさと学びを提供しています。個性豊かなガイドによるプログラムは大人から子どもまで楽しめ、リピーターもつく人気ぶり。「自然体験を学びにつなげる」「豊かな自然を地域の魅力として発信し、新たな価値を創出する」ことを目標にEELsの活動を事業として成立させ、法人化を目指します。北島さんはEELsの事務局として、経営管理、営業活動を行うとともに、自らもガイドとして活動し、将来的には経営者としての活躍が期待されています。

訓練を重ね、自らガイドとしても腕を磨く日々

北島めいさんにインタビュー

―移住しようと思ったきっかけは?

「前職では都会に身を置いて生活をしていましたが、心のどこかにいつも“自然に囲まれた環境の中で生活したい、自然の中で身体を動かす仕事に就きたい”という思いがあって。いろいろ悩んだ末、行きついた答えが移住でした。移住サイトを調べているうちにEELsの地域おこし協力隊の募集を見つけました。“これだ!”って思いましたね。これまで南三陸には一度も来た事はありませんでしたが、移住定住支援センターの方から、町民が循環型のまちづくりに参加していたり、林業や漁業で国際認証を取得している町の取り組みなどを聞いたりして、かっこいい町だな、行ってみたいなと思って。数週間後には実際に町を見に行って、会って話を聞いて、半年経たないうちに移住してました。(笑)」

―将来的には経営を任される、応募するときハードル高くなかった?

「めちゃくちゃ高かったです。今でもプレッシャー感じています。でもEELsの『あそびを学びに変える』というコンセプトにすごく共感して。ただマリンスポーツやって“楽しかったね”で終わるのではなく、楽しみながら海の環境のことを考えたり、生き物に触れたり、学びにつなげるプログラムを提案しているところに魅力を感じたんですよね。経営するという不安をかき消すぐらい。なので、経営についてはこれから一生懸命勉強していきます!」

―力を入れて取り組みたいことは?

「ミッションであるEELsの活動を事業として成立させ、法人化することです。今の任意団体が資金面や人材確保などの面において自立するためには何が必要かというのを、この半年間、考えていました。まずは、ガイドの魅力を引き出して、質の高いプログラムを提供できるよう、ガイド基準の策定から取り組みたいと思っています。所定の認定を受け、トレーニングを積んだガイドで集客につなげ、ゆくゆくは、“個性が輝きつつ、自然を正しく語れるガイド集団”として、EELsのブランドイメージになればと考えています。私たちの団体が、この町の自然を守りながら、経済も回していくような、地域に根付いた存在になりたいです。そのための情報発信にも力を入れたいですね。」

北島さんのおすすめはボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくSUP(サップ) 先日、技能検定試験2級に合格!

EELsを通して海に関わる若者を増やしたい

着任から半年が過ぎ、町での生活や仕事にも慣れてきたと話す北島さん。「自分に任されているミッションの重さに押しつぶされそうになったこともありましたが、今は自分の置かれている立場や、これから取り組むべき課題が明確になり、EELsの事業化に向けて少しずつですが、前に進んでいます。自らガイドとして現場に出るなど、できることも増えてきました。」

さらに、任期中に叶えたいこととして、「この仕事をしながら、意外だったのが、体験に訪れる地域の子どもたちが、海の楽しさや魅力に気づいていないと感じることがあること。資源として活用する人がいないと、財産として守っていく人もいなくなってしまいます。EELsの活動を通して、町の若い人たちに海に関心を持ってもらい、ゆくゆくはEELsの活動に関わってみたい、そう思ってもらえるような法人を目指したいです。町と関わり続けながら、目の前の課題に取り組んでいきたいと思います。」と話していました。

南三陸の豊かな自然を守りつつ、経済を回していく、難しいミッションですが、悩みながらも前に進む北島さんの姿に、今後の活躍が期待されます。

 

※地域おこし協力隊

地域おこし協力隊は、地方自治体から委嘱を受け、地域の魅力発信や特産品の開発、住民の生活支援など、さまざまな方向から地域を活性化させる活動に取り組む都市部からの移住者です。南三陸町では隊員が地域の生活になじむことができるよう、また起業・事業継承に向けたノウハウを学びながら活動に取り組めるよう、町内で活動している事業者・団体が隊員を雇用する形をとっています。

待ち望んだ光景、サンオーレそではまで「第6回南三陸ビーチアルティメット」開催

2017年から始まった南三陸ビーチアルティメットはスポーツ×観光の力で、多くのプレイヤーに南三陸の魅力を存分に伝えてきました。しかし、3年もの間新型コロナウイルスの影響で中止や延期を余儀なくされていましたが様々な困難を経てついに再開となりました!実行委員であり参加選手でもあった佐藤が大会の様子とアルティメットの魅力をお伝えします。

感染拡大と向き合いながらの3年間

スポーツ×観光の一面を持っていた「南三陸ビーチアルティメット」では、毎年参加チームの半数以上が町内の宿泊施設に前泊、さんさん商店街での前夜祭などで地域の方との交流の機会も作っており、「帰ってきた感覚」「迎え入れてくれる空気」を選手の皆さんは感じていました。

しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染状況を危惧した結果、こうした交流の機会や南三陸だからこそできる大会を開催することが感染を拡大させてしまうことにも繋がってしまうため、2020年、21年の開催は泣く泣く断念してきました。

町や競技関係者とミーティングを重ねてきた実行委員会の方々

そんな中、アルティメットの他大会などで行われた感染防止対策などを取り入れたことや、前夜祭の中止、参加者数を前回の半数にするなど対策を行った上で開催することになりました。コロナに負けず、工夫をこらしながら何とか大会を続けてきた各地のアルティメット関係者の経験があったからこそ再開できた本大会には、8チーム約100名の選手が参加してくれました。

「やっと来れた!」最高のコンディションのサンオーレ!

大会の会場は海水浴場として今年も多くの方々が遊びに来られたサンオーレ袖浜。
大会当日は青い空とサンサンと輝く太陽が選手を出迎えました。
前回までは台風や高波の影響で砂浜の一部が欠けてしまい、試合のコートを作る上で障害になっていましたが、事前に砂を入れてもらったおかげでばっちりです!

安全な広さのコートを2面張ることが出来ました

気温、風、ともにベストな状態となりました。選手の皆さんも続々と到着し、久しぶりの再開をまずは喜びながら3年ぶりのサンオーレでアップが始まりました。

開会式の後、アップ前にビーチクリーンをする参加者

白熱!ディスク舞う砂上での空中戦

アルティメットはアメフトやラグビーのように、コートの両端に得点ゾーンがあり、そこまでディスクをパスで繋ぎゾーン内でキャッチすることで得点になります。
ディスクを持った選手は走れないため、他の選手がパスをもらうためにディフェンスを掻い潜りながら走り回ります。

様々なスポーツの要素が絡み合うアルティメットのプレー

ダイブやジャンプなどダイナミックなプレーが出来るのがビーチアルティメットの特徴なので、相手チームでもスーパープレーが決まった際には歓声や拍手が沸き起こっていました。

今大会はリーグ戦や全国大会などとは異なり、カジュアルにアルティメットを楽しむ大会なので参加チームも「大学のOBOGチーム」や「これに出るために呼びかけて集まったチーム」と、同窓会のような雰囲気だったり旧友との再会の場になっていたりと、どのチームを終始和気あいあいと試合とここで過ごす時間を楽しんでいる様子でした。

果敢にダイブする選手たち
風を読みながらの空中戦

男女も年齢も関係ない。アルティメットが好きな人達が集まって作るこの空間の感動を、プレーで、応援で、拍手でそれぞれが表現しているように見えました。

大会を支えてくれた町の皆さんと協力者たち

「南三陸ビーチアルテ」といえば「参加賞と入賞の景品が豪華!」というイメージが強いようで、今大会もオール三陸産で揃えてきました!
なかでも初回から変わらず大好評の参加賞のホタテは今回も海しょくにんのお兄さんたちが試合の合間に現地で焼いてくれました。潮風にのって香ばしい匂いが食欲を刺激します。

新鮮なホタテが焼かれてどんどん選手たちのお腹の中へ

他にも、町内外でファンが大勢いる「大沼農園」さん
特等席で試合を観戦しながら、絶品クレープとソーダで選手のお腹を満たしていました。

試合で疲れた体をクレープで癒やす選手の皆さん

会場内では家族で参加する選手のために赤ちゃんの預かりブースを新たに設置し、気仙沼市で預かり保育の出張サービスを行っている方々にお手伝いいただきました。

お子さんたちも砂浜やテントで遊びつつ、お母さんお父さんのプレーを見ていました

また、いつも大会にご協賛いただいている㈱クラブジュニアさんに5周年記念のディスク作成をお願いし、完成品が会場で販売されていました!念願だった記念ディスクを手に、実行委員は大歓喜!
こうして一緒に大会を盛り上げてくれる方々のおかげでとってもいい雰囲気が会場を包み込みます。

いつも遠くから駆けつけてくれる社長も久しぶりの南三陸を楽しんでいました
オリジナルディスクは会場のサンオーレとタコがポップにデザインされています

ディスクが紡ぐもの

終始盛り上がった今大会も終盤。トーナメントで全てのチームの順位が決まり、表彰式とじゃんけん大会、フライングディスク協会の会長と実行委員長からの挨拶をもって無事閉幕となりました。

今大会優勝チームの「六秋」にはわかめが贈られました
参加した8チーム全てに賞品が贈られました
社長からのサプライズで行われた景品争奪じゃんけん大会

一番遠い北海道から参加した選手は「遠かったけど、ホタテ食べた瞬間に来て良かった!って思ったから、また来年も参加します!」と笑顔で話してくれました。他の選手からも「(以前参加して)楽しかった思い出があるからまた来ました」「いつも温かく迎え入れてくれる感じがまた行きたいと思う」という声があり、改めて南三陸町の温かさやこの地でアルティメットをすることで広がる輪を感じられる大会になっていました。

実行委員長からの挨拶でも「皆さんのおかげで大会が出来ることを本当に感謝しています。来年も再来年も続けていきたいと思っているので、また美味しいものを食べにアルティメットをしに南三陸に来ていただければと思います!」と言われており、南三陸の食と人の温かさを堪能できるビーチアルティメットは、これからもこの町で人と人を紡ぐ輪として続いていきます。

実行委員長の佐藤茜さん

 

2022年09月30日/定点観測

南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。

戸倉地区

撮影場所 [38.642969, 141.442686

パノラマ

志津川地区

撮影場所 [38.675820, 141.448933

パノラマ

パノラマ

パノラマ

パノラマ

歌津地区

撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E

パノラマ

他の定点観測を見る

自分で人生を作る!南三陸創業支援プログラムGAUDIE(ガウディ)1期生最終発表会

昨年から新たにスタートした、南三陸創業支援プログラムGAUDIE(ガウディ)。その第1期生の最終発表会が8月11日に行われました。南三陸を舞台に起業の可能性を模索する5名の受講生が、それぞれの夢を形にすべく5か月間のプログラムに臨んだ成果をリポートします。

GAUDIE(ガウディ)とは?

GAUDIE(ガウディ)は南三陸町創業支援業務の一環で行われている南三陸町での起業をサポートするプログラムで、株式会社ESCCA(志津川)が委託を受けて運営しています。

地方で事業経験豊富な実践者が講師陣としてサポートするほか、地域の人たちからもアドバイスをもらいながら、知らない地域、初めての起業でもゼロから事業を作るためのノウハウが学べます。

プログラムは大きく2つあります。起業には興味はあるけど、具体的なイメージがまだ…という人向けに、南三陸でのフィールドワークを通して様々な人と出会い、体験しながら、起業の可能性を探る「ひらめく編」、そして、起業のプロセスや、知識などを学びながら、自らの起業アイデアを、可能性とリスク面の双方から検証、実践を繰り返し、やるか、やらないかを決める「決める編」です。

今回は「決める編」を受講した5名による発表会で、地域の人たちも招いて行われたその様子はYouTubeLIVEでも配信されました。

南三陸を舞台にしたユニークな起業アイデア

発表会では南三陸のフィールドを生かしたをユニークな起業アイデアが次々と飛び出しました。プログラムに参加した5名の発表をダイジェストでご紹介します。

「南三陸町に猫カフェを」山内優規さん

看護師として町内で働く山内さん。猫好きの妻の影響で猫の魅力にハマり、プログラムを通して町内にはまだない猫カフェを作ろうと決心。現在、捨て猫の保護活動もしている山内さんは、単に猫好きが癒される場所というだけではなく、保護猫たちにもストレスがないよう、人にも猫にも配慮したカフェ作りを心掛けたいと話します。実際にこのプロジェクトはすでに動き出しており、2024年のオープンを目指し、築90年の古民家を仙台の大学生ボランティアなどの協力を得ながら改修工事を進めているそうです。

「お米業界の期待の星に!」佐藤光樹さん

東松島市から参加の佐藤さんは東京で営業マンとして3年勤務したのちに、Uターン。農業×IT系というユニークな分野でフリーランスとして活動しながら、大好きな日本酒に関わる仕事をしたいと農家である実家の田んぼの一部を借りて、4年前から酒米の栽培に取り組んでいます。佐藤さんの作った酒米は地元酒店の協力で日本酒として商品化もされました。すでに地元で起業経験を持つ佐藤さん、今回のプログラムでは、米業界をターゲットに単価向上や販売数を伸ばすためのアイデアなど、生産者と消費者をつなぐ事業を新たに考えました。“一企業”の営業マンではなく、“地域”の営業マンとして、地域一帯の米のブランド化や、飲食店とのコラボや販売促進イベントの企画を通して、米の魅力を広めたいと話します。

「農業×教育×観光で起業を」太田和慶さん

太田さんは今年4月に岩手県から南三陸町に夫婦で移住し、農業分野で起業をしたいと、このプログラムに参加しました。現在、地域おこし協力隊としても活動中で、南三陸BIOで製造される液肥や、未利用資源を堆肥化し、それらを活用した農作物の生産、ブランド化に尽力しています。土壌や肥料に徹底的にこだわる太田さんが目指すのは消費者と直接つながる農業。5年後をめどに妻が開業予定のカフェで、自分が納得のいくやり方で作った農作物を提供し、カフェで使う野菜や果物の生産現場を直接見たり収穫できたりする観光農園も併設したいと話します。また、生産するだけではなく、自身がこれまで培った知恵や技術、地域のベテラン農家さんのノウハウを共有する場として農業が学べる学校を設立し、作物づくりの面白さを伝えたいとしています。

「海の見えるカフェで癒しの空間を提供」太田裕さん

太田和慶さんの妻、裕さんは、地域の人たちがおいしいものを食べたり、好きなことをしたりしながら過ごせる癒しの場として、海の見える場所でカフェを開業したいと、プログラムに参加。画家としても活躍中の裕さん、カフェでは夫が作った野菜や果物を使った料理を提供するほか、町内の未利用材などを活用したワークショップ、アート作品の展示販売といった自身の得意分野を生かした居心地のいい空間づくりを目指します。すでに、夫が作る野菜や果物を使ったカフェメニューもいくつか試作済みとのこと。今後は知人との共同経営も視野に入れつつ、ヘッドスパなどリラクゼーションスペースも取り入れて、さらに癒しの要素を充実させるか検討していくそうです。将来的にはカフェの敷地内で地域の人たちを巻き込んでマルシェイベントやクラフト市を開催し、人が集い、交流する場所になればと話します。

「地域内循環型農業の仕組みづくり」相澤顕子さん

仙台市在住で3人の子を持つ相澤さん。専業主婦から一転、一冊の本との出会いから農業に関心を持つようになり、未利用資源の堆肥化など、土壌づくりで起業できないか、可能性を探りました。プログラムに参加したことで、目的が明確になったと話す相澤さん。子どもたちをはじめ、地域の人たちに安全・安心な食を届けるために、食育ワークショップや循環型農業、地産地消の推進をかかげ、消費者向けの勉強会や講演会などで収益を得ながら、地域資源を活用した循環型農業で食材を生産、学校給食への提供を目指します。自身のプロジェクトを通じ、子どもたちの健康はもちろん、地域内の農業の発展、飲食店など産業の活性化、環境保全、そして地域内のつながりが生まれればと話します。

地域の人も起業を応援!

会場には地域の人たちも訪れ、みなさんの発表に熱心に耳を傾けていました。ひとりひとりの発表後には質問や感想、起業を叶えるための具体的なアドバイスなどが寄せられました。

カフェ開業を目指す太田裕さんの発表に対し、東京から移住し、現在町内で蕎麦カフェを営む70代のご夫婦からは「自分たちが移住を決めたときの気持ちと似ているなと共感した。ぜひ実現してほしい。オープンしたら杖をついてでも行きたい。」という励ましのメッセージが。

今回のプログラムを振り返り、参加した相澤さんは「初めは戸惑いの連続だったが、5か月かけて、いろんな方のご指導のもと、事業構想をある程度の形にまで持って行くことができた。今日からまた実現に向けて進んでいきたい。」と意気込みを語りました。

5か月間のプログラムを改めて振り返り、みなさんのご指導のもと何とか事業構想を形にできましたと話す相澤さん

南三陸町役場商工観光課の宮川さんからは「みなさんがやりたいことを応援する地域の人がいて、初めて起業につながる。今日の発表を聞いて、地域の人が改めてこの町の魅力や資源を再発見できたのではないか。そういう意味では創業支援プログラムをもっと町の人に知ってもらう必要があると思った。ここからが本番、町には現役プレイヤーがまだまだいるので、いろんな人とつながって、前に進んでほしい。」と、町として今後も応援していくという心強いメッセージをいただきました。

起業の実現に向けて新たにスタートした5名のみなさん。今後の活動に注目です。

南三陸で起業したい人、募集!

南三陸町の創業支援プログラムGAUDIE(ガウディ)について、詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。プログラムの詳細のほか、先輩起業家たちのインタビューなどが掲載されています。

なお、現在「ひらめく編」の2期がスタートしました。次回、「決める編」の募集は11月を予定しています。募集期間など詳細は決まり次第、GAUDIE(ガウディ)サイトにてお知らせします。

復興事業の集大成。体験を未来へ紡ぐ伝承施設「南三陸311メモリアル」がオープン

東日本大震災の経験を次世代に紡ぐ伝承施設「南三陸311メモリアル」。情報を見る・聞くだけではなく、自ら考えジブンゴトとして捉える仕掛けが盛り込まれた伝承施設です。10月1日の開館に先駆けて、内部公開されました。

南三陸の海と山をつなぐ新たなランドマーク

東日本大震災で壊滅した南三陸町志津川地区の中心市街地。防災集団移転事業に伴って土地区画整理事業が行われ、約10m嵩上げされた土地に、地場産業等の復興を進めてきました。2017年3月に本設となった「南三陸さんさん商店街」がオープン。この商店街と一体になる「道の駅」の誕生で、震災復興祈念公園〜中橋〜道の駅「さんさん南三陸」エリアは、より回遊性が生まれ、学びやショッピング、飲食を一度に楽しむことができます。

写真提供:一般社団法人南三陸町観光協会

今回完成した建物は以下の3つの機能を併せ持つ複合施設です。

①交通拠点施設 JR志津川駅等
②震災伝承施設 南三陸311メモリアル
③観光交流施設 南三陸ポータルセンター

地元産の南三陸杉がふんだんに使用された建物は、海と山、過去と未来をつなぐ「船」をイメージしたという大きな三角屋根が特徴。南三陸町の新たなランドマークとなることでしょう。先行オープンしていた商業施設「南三陸さんさん商店街」とあわせて、エリア一体が宮城県内で18番目の「道の駅」指定となります。

道の駅「さんさん南三陸」登録!どんな施設?何が入るの?気になる情報をまとめました

新たな町の象徴へ!南三陸町道の駅 安全祈願祭を実施

 

一人一人の「体験」こそが一番大切なもの

中核となるのは震災伝承施設「南三陸311メモリアル」です。東日本大震災で被災した南三陸町の人々の体験を伝えると共に、防災減災について自分ごととして考えていただくきっかけを提供する震災伝承ラーニング施設です。

「南三陸311メモリアル」は以下の6つのスペースからなります。

①エントランス「南三陸町における東日本大震災を知る」

②展示ギャラリー「町民の記憶と経験を伝承する」

佐藤仁町長が震災翌日に書き留めたメモ

③アートゾーン「失われた命を思う」

クリスチャン・ボルタンスキー氏の代表作である錆びたビスケット缶を積み上げるインスタレーション空間

④ラーニングシアター「町民の証言に耳を傾け、語り合い、考える」

当時の町民の証言等で構成されたラーニングプログラム映像を見ながら自分自身に置き換え向き合う
会場に居合わせた人々で意見交換する場面も。よりジブンゴトとして捉えていきます

⑤みんなの広場「感謝と生きる喜びを伝える」

写真家浅田政志氏が南三陸町の町民たちと共に創り上げた写真19点を常設展示
復興を支援してくださったみなさんへの感謝を伝える場所も
震災後に町民たちが共に支え合いながら生きる姿、交流の証も展示


⑥展望デッキ「いのちに思いを馳せる」

壊滅的な津波により被災物の収集が困難を極めた南三陸町。そこで注目したのは、町民一人一人の経験をもとにした「証言」でした。それぞれの場所で、それぞれの状況下で経験した東日本大震災とその後の復興。この伝承館では、その「証言」こそ未来に繋げる一番大切なものとして、位置付けています。89名、のべ81時間にわたる91のロングインタビューが証言映像として企画展ごとに編集して展示されます。

南三陸町民のリアルな体験をもとにした証言通して「自然とは、人間とは、生きるとは」に思いを馳せる施設となっています。

「被災した市街地の賑わいをどのように再生するのか?というのが町の大きな課題でした。そんななか、震災から2年後に隈研吾さんとご縁があって、町のグランドデザインを依頼することになりました。将来にわたって南三陸町に多くの方々においでいただくために、中心市街地の回遊性こそが大変肝になる事業だと話していました」と2021年4月の道の駅「さんさん南三陸」の登録証伝達式にて話していた佐藤仁町長。今回の道の駅完成が南三陸町の復興事業のひとつの集大成となります。

クリスチャン・ボルタンスキー作品を常設で展示「命を思う」

さらにこの震災伝承施設の特徴となっているのはアートゾーンの存在。そこには、フランスの現代美術家クリスチャン・ボルタンスキー氏によるインスタレーション空間「MEMORIAL」があります。

東日本大震災直後に三陸沿岸を訪れ、その悲惨な光景を心に焼き付け、命の尊厳をテーマに制作活動を続けてきたクリスチャン・ボルタンスキー氏。

普遍的に命の重さを感じられる沈黙の場であり、「自然とは、人間とは、生きるとは」という根源的な問いを私たちに投げかけ続けます。

南三陸311メモリアル概要

開館日:2022年10月1日
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町200番地1
問い合わせ:m311m@m-kankou.jp(一般社団法人南三陸町観光協会)
開館時間:9:00〜17:00
休館日:火、年末年始
料金:ラーニングプログラムの所要時間にあわせて入場料を設定していますx。詳細は公式サイトへ。

3年ぶりの開催!立教女学院小学校の南三陸スタディツアーを大学生がレポート/東北文化学園大学インターンシップ寄稿記事

9月12日から9月14日の3日間、南三陸町を訪れた立教女学院小学校6年生33名と行動を共にしました。今回はインターンシップとして、東北文化学園大学通っている私たち2人が一緒に活動したことについてお伝えしていきたいと思います。ぜひ最後まで読んでください!

はじめに

私たちは東北文化学園大学現代社会学科現代社会学部社会福祉学専攻の2年生です。今回私たちは南三陸研修センターでのインターンシップで「南三陸まなびの里いりやど」に宿泊しながら、立教女学院小学校のスタディツアーに3日間同行させていただきました。

いりやどは、震災後に作られた施設で、宿泊業務の他に若い世代が集い学びの拠点となる施設を運営しています。震災後に立教女学院が南三陸への支援を続けていただいたことをきっかけに、南三陸町との交流が始まりました。2014年から毎年開催されていたスタディツアーは、新型コロナウイルスの影響があり2年間は遠隔で行われていましたが、今年はさまざまな感染対策を行ったうえで、3年ぶりにリアルツアーを開催することができました!

私たち2人は、スタディツアーに同行させていただきながら、南三陸町の農業、漁業、林業の他に東日本大震災の被害と今までの歩みを立教女学院小学校の児童と一緒に学びました。その様子をレポートします!

「何よりもまず自分の命を守る」ことを教わった震災学習

1日目には、石巻の旧大川小学校と南三陸町の旧戸倉中学校と南三陸震災復興祈念公園に向かいました。旧大川小学校では、三條すみゑさんに東日本大震災当日に起きた出来事をお話していただきました。皆さんは大川小学校のことを知っていますか?大川小学校は、東日本大震災での犠牲者が多く出た学校です。なぜ多くの犠牲者が出てしまったのかを三條さんに話していただきました。その話を小学生は真剣に見聞きし、なぜこのようなことが起こってしまったのか、これから生きていく上で大切なことを学んでいる様子でした。

大川小学校のできごとを三條さんから聞く子どもたち

その後バスに乗車して海岸沿いを北上。南三陸町の旧戸倉中学校と南三陸震災復興祈念公園に向かい、佐藤誠悦さんに東日本大震災の実際の体験をお話していただきました。元消防職員の佐藤誠悦さんは、東日本大震災では消防隊員の指揮隊長。震災での悲劇やどのような気持ちで救助を行ってきたかなどを話していただき、「何よりも自分の命が大事だ」と子ども達に力強くメッセージを送っていました。小学生達は、東日本大震災の時の記憶がないために実際に何があったのか、本当に大切なことは何かをしっかりと学んでいる様子でした。

熱いメッセージを送る佐藤誠悦さん
真剣に耳を傾ける子どもたち

なぜ豊かな海が育まれるのかを探る体験学習

2日目は、南三陸の豊かな森里海をフィールドに、さまざまな体験活動を行い、震災からの復興や自然との共生を学びました。

朝早くから歌津泊浜漁港に向かい漁業体験を実施。南三陸の主産業である漁業の現場を実際に漁師さんに案内していただく貴重な時間となりました。実際に船に乗りながらウミネコに餌をあげたり、沖合でわかめの養殖場を見たり南三陸の豊かな海を満喫。さらに、漁師さんが手書きの紙芝居で森と海の関係、世界三大漁場の一つとされる三陸沖の豊かさについて、南三陸町とSDGsの繋がり、資源循環のこと、さらには地球温暖化など現在の課題についても教えてくださいました。

次に南三陸・海のビジターセンターに向かいました。そこではセンター長の平井和也さんに、環境についてのお話を聞いたうえで、実際にビーチクリーンを全員で実施。たった1時間ほどでペットボトルや缶、ビニール、発泡スチロールのほか漁業用の網やロープなどさまざまなゴミが出てきました。

戸倉地区の海岸でビーチクリーンを実施
たった1時間で拾ったゴミ

「一見きれいな海岸だけどよく見ると小さなゴミがたくさんある」
「落ちているゴミを拾っても処分して燃やす時にお金がかかってしまい、いいことをしているのにおかしいと思う」
「海をきれいにするだけじゃなくて自分たちが住んでいる場所をきれいにしないといけない」

拾ったゴミは海で捨てられたものだけではありませんでした。私たちが住む町から川に流され海へとたどり着いたゴミがたくさんありました。ビニール袋が風に飛ばされ日光で劣化してマイクロプラスチックとなることなども学んだ子どもたち。

「ビニール袋を使わずにエコバッグを使っていきたい」「なるべくペットボトルを買わずに水筒を持っていったほうがよい」など講話とビーチクリーンを通じて環境のことを学んでいるようでした。

ビーチクリーンのあとは、子どもたちは南三陸の海藻をたっぷりと使ったオリジナルのふりかけ作りを体験しました。そこでは、たみこの海パック・阿部民子さんに手作りの紙芝居で海藻について教えていただき、普段何気なく食べている海藻の旬や資源管理のこと、養殖過程などを知ることができました。

話を聞いた後に、南三陸自慢の資源であるわかめやめかぶ、ふのり、のりなどの海藻をたっぷりと使ったふりかけ作り体験を行いました。塩蔵わかめを主にしながら、味見しながら楽しそうに作っていました。最後には自作のふりかけでおにぎりを作り、味わって食べていました。できあがったふりかけは世界で一つだけのオリジナルのふりかけ。「家族で食べる!」と南三陸の資源を使ってできたとっておきのお土産となったようです。

山の養分だけで育つりんごを丸かじり

2日目の最後には、童子山の中腹にあるりんご畑に行きりんごの収穫体験を行いました。りんご畑で阿部博之さんに陸の豊かさは海の豊かさに繋がることを教えていただきました。

お土産に2つりんごを収穫して持って帰れることに!おいしいりんごの見極め方を教わった子どもたちは目を皿のように真剣な表情でりんごを厳選して収穫をしていました。

真剣な表情でりんごを見定めます

なんとこのりんご園は数十年にわたって肥料を施していないといいます。山本来がもつ養分だけで育ったりんごを、その場でガブっと丸かじり。「スーパーのりんごより全然おいしい!」「今まで食べたりんごでいちばんおいしい」など大好評。

里の魅力をたっぷりと伝えてくれた阿部博之さん

「良い山」を育むために生まれた木材を使ったモノづくり体験

3日目は、モノづくり学習館とYES工房に行きました。YES工房は震災後に南三陸町の雇用と交流の場として、旧入谷中学校の建物を再利用しオクトパスくんや木工製品、繭細工などを制作し、南三陸町の魅力を発信しています。モノづくり学習館では大森丈広さんに山の役割として、二酸化炭素の吸収率UPと保水と土砂災害を防ぐことと生物多様性があることを学びました。そんな「良い山」にするために生まれた木材を活用したオリジナルの南三陸杉ペンスタンド作りを体験しました。

ストーリーを考えながらパーツを組み合わせていく子どもたち

なぜ全国的に放置された山が増えているのか?最後に50年育てた杉の価格を質問した大森さん。子どもたちからは「100万円!」「20万円!」などの声が上がる中、正解はなんと約5,000円ほど。子どもたちからもその安さに「えー!」と驚きの声があがっていました。良い森を作ることが豊かな海につながる。ただ木の価格が安く、放置されている山が増えてしまっている。そんなジレンマを感じていました。

山の大切さを伝えていただいた大森丈広さん
完成したオリジナルのペンスタンド

森里海が密接に連環する南三陸町。立教女学院小学校の子どもたちが楽しそうに、そして、しっかりと学んでいる様子を見ていると、単純な観光や震災学習ではなく、豊かな自然環境を生かした体験学習旅行としての南三陸のもつ可能性の大きさを改めて実感する機会となりました。

この3日間を振り返って

インターンシップに参加した油井陽花さん(前列左から2番目)と熊谷茉海さん(前列左から3番目)

陸前高田市出身の私は今回南三陸町でお話をしていただいた方々と同じように東日本大震災で被災したのですが、震災の体験や大川小学校で起きた出来事を実際に聞いて心が痛くなりました。また、今回立教女学院の子ども達と行動を一緒にしてみて子ども達の素直な感想を直接聞いて学ぶ事ができました。初めて会ったのにも関わらず、話しかけてくれたりカメラに向かってピースをしてくれた事で仲良くなれた気がしてとても嬉しかったです。将来子どもと関わる仕事に就きたいと思っているのですが子どもと関わる機会はあまりなかったので貴重な体験になりました。今回お世話になったいりやどの皆様、立教女学院の子ども達、スタディツアーでお話をして下さった沢山の方々、本当にありがとうございました。

東北文化学園大学現代社会学部現代社会学科社会福祉学専攻  2年 熊谷茉海

 

この3日間、立教女学院の子どもたちと一緒に行動して南三陸町のことを学び、自分とは違った意見や感想を持っているのを率直に感じることができました。南三陸町は私の地元の近くでありながら、知らないことも多く初めて知ることばかりでした。それと同時に南三陸町の良さを改めて知ることができました。その上で私たちには何が求められ、何ができるのかを常に考えさせられました。子どもたちも経験を通して、今まで知らなかった知識が増え将来像を確立する手助けになったのではないかと思います。そんな立教女学院の貴重な体験に同行させていただき、とても学びの多い経験となりました。今回お世話になりましたいりやどのの皆様、立教女学院の皆様、スタディツアーでお話していただきました講師の皆様、本当にありがとうございました。

東北文化学園大学現代社会学部現代社会学科社会福祉学専攻  2年 油井陽花

南三陸をアップデートする観光イベント「里海里山ウィークス2022」開催!

東日本大震災後の自然と共生するまちづくりを模索する南三陸町で、「観光」×「環境」で南三陸をアップデートするというビジョンのもと、2021年にスタートしました。里海里山とともに生きる南三陸の恵みを味わい・学び・楽しむ観光イベント「里海里山ウィークス2022」を、2022年10月8日(土)〜10月16日(日)の9日間開催します!

2回目となるイベント、今年のテーマは「南三陸をサイエンスする!」

町内の持続可能なまちづくりに取り組む団体が、研究者らとのコラボで様々な魅力的なツアー・イベントを開催します。また、共通の参加証となる国際森林認証取得した南三陸杉材のバッジを提示すると、南三陸町内の参加店舗にて様々なお得な特典が受けられます。

「里海里山ウィークス」の開催には、サケやサンマの水揚げ現象など、地球温暖化の影響が地域経済にも影を落とす中で、南三陸が震災後に取り組んできた“循環型社会への動き”を再認識し、より魅力的な地域をつくっていこうという思いが込められています。この秋は、南三陸ならではの海の幸・山の幸を味わうのはもちろんのこと、里海里山の営みを「科学の目」で楽しむことができるプログラムを、是非お楽しみください!

ツアー・イベントのお申し込みは南三陸観光協会の「みなたび」サイトをご覧ください!

イベント・ツアーラインナップ

森林浴を科学する南三陸の森で森林浴! 〜森林療法の視点から、ひころの里を歩いてみよう〜

唾液アミラーゼ検査で森林浴前後のストレス値をチェック!テレワークなどの新しい働き方でストレスを感じていませんか?

健康に良いと言われている森林浴は本当に効果があるのか!?実際に秋の里山で体験してみましょう!

主催:南三陸森林管理協議会×入谷の里山活性化協議会
会場:ひころの里(入谷地区)
期間:10月8日(土)
時間:9:00〜12:30
料金:3,500円

※こちらの【森林浴を科学する】は、午前と午後の二つのイベントがございます。午前の部は実際に森林を歩いて森林浴を楽しみストレス値を計測し、その効果を体験します。

午後は、診察法を活用した地域の健康づくりについての先進事例の講話がございますので、合わせてお楽しみください。(どちらか参加も歓迎です。それぞれにお申し込みが必要です。)

【森林浴を科学する】森林が地域の健康を守る!?地域の健康づくりに根ざした森林療法 〜北海道での先進事例〜

実は、南三陸町の面積約8割は森林です。北海道での先進事例をもとに、南三陸町の森林で町民の健康づくりに役立つ可能性を探ってみませんか?

森林浴・森林療法の第一人者である東北医科薬科大学の住友和弘先生を講師にお呼びして、取組事例・臨床試験についてお聞きします!

主催:南三陸森林管理協議会×入谷の里山活性化協議会
会場:ひころの里(入谷地区)
期間:10月8日(土)
時間:13:00〜15:30
料金:1,500円

※こちらの【森林浴を科学する】は、午前と午後の二つのイベントがございます。午前の部は実際に森林を歩いて森林浴を楽しみストレス値を計測し、その効果を体験します。

午後は、診察法を活用した地域の健康づくりについての先進事例の講話がございますので、合わせてお楽しみください。(どちらか参加も歓迎です。それぞれにお申し込みが必要です。)

化石で学ぶ2億4800万年前の南三陸

大人気!化石発掘イベントをお腹いっぱい満喫しよう!

化石ってどうやってできるの?化石ってなんで腐らないの?地層ってなに?

そんな疑問を、化石発掘・調査・研究の第一人者 東北大学名誉教授 永広昌之先生と一緒に解決して、君も化石博士になろうっ!

主催:東北大学名誉教授永広先生×みなみさんりく発掘ミュージアム×南三陸YES工房
会場:みなさん館(みなみさんりく発掘ミュージアム)、平成の森(歌津地区)
期間:10月8日(土)〜10月9日(日)
時間:1日目 13:30〜20:00, 2日目9:30〜11:30
料金:7,000円(高校生以下5,950円)〜12,000円(宿泊の有無や宿泊場所によって料金が異なりますので、詳しくはHPをご覧ください。

【ワインの健康効果を知って楽しむ!】ぶどう畑でワイン会

広大な牧草地で南三陸の山々とぶどうを眺めながら、フルコースランチとワインのマリアージュを体験しませんか?

南三陸町出身料理人兼漁師から本格フルコースランチを、専門家からワインの健康効果についての解説を、そして、ワインづくりにおける資源循環の取り組みについても合わせて、ご堪能ください!

主催:南三陸ワイナリー株式会社
会場:南三陸ワイナリー入谷・童子山ぶどう畑(入谷地区)
期間:10月9日(日)
時間:12:00〜15:00
料金:6,600円(子ども料金 4,400円/1名)

地域循環型のバイオガス施設【南三陸BIO見学会

南三陸BIOのシークレットゾーンに潜入しよう!

普段入ることのできないシークレットゾーンが、南三陸BIOには存在するのです!

町民のみなさんが普段分別している生ゴミから生成される「液肥」が作成・保管される過程でどんな整備があるのか・なぜいつもは非公開なのか潜入調査をしよう!

主催:アミタ株式会社 南三陸BIO
会場:南三陸BIO(志津川地区)
期間:10月11日(水)〜10月14日(金)
時間:10:00〜12:00
料金:無料(無料ですが、予約が必要です。)

たみこの海パック 海藻ワークショップ特別編

会場の前はすぐ海!藻場が豊かな南三陸町で、地場産の肉厚わかめを主役にし、いろんな海藻などでオリジナルのしっとり生ふりかけを作ろう!

海のスペシャリストから学ぶ海藻講座を受けて、海藻マスターになろう!

主催:たみこの海パック
会場:たみこの海パック店舗(戸倉地区)
期間:10月13日(木)〜10月14日(金)
時間:10:00〜11:30,14:00〜15:30
料金:3,000円

南三陸いのちめぐるまち学会第1回大会

いのちめぐるまち学会とは、震災を機に「森里海ひと いのちめぐるまち」を目指す南三陸町の事例をもとに、自然と共存する地域循環型のまちづくりを広め、より良い未来を作っていこうという人々の集まりです。

「学会」と聞くと、理系の研究職の人の集まりで、堅そうなイメージで気が引けてしまうのですが、【南三陸いのちめぐるまち学会】は違うのです

この学会では、年代・職業・居住地などの枠を超えて、みんなで【めぐる(なにとなにがつながっているのか)がみえる(いまどんな状況で次にどんなことがおこっていくのか)】についての情報共有し、どうしたら持続可能な社会が作れるかを考えます。

そして、南三陸町を「モデル地区」として、地域循環型町づくりを世界中に広めていきます!

この【南三陸いのちめぐるまち学会】第1回大会に、みなさん参加してみませんか?

主催:南三陸いのちめぐるまち学会(事務局:サスティナビリティセンター)
会場:南三陸ネイチャーセンター(戸倉地区)
期間:10月15日(土)〜10月16日(日)
時間:15日9:30〜18:00, 16日Aコース9:00〜15:00, Bコース9:30〜11:30
料金:会員1,000円 非会員3,000円 懇親会5,000円(学生3,000円) お弁当1,000円(10/15分)

オリジナルバッジを手に入れよう!

南三陸町では神棚に「キリコ」をお供えする風習があります。

そのキリコをモチーフにしたオリジナルバッジをイベント期間限定で販売いたします。(¥300/税込)

バッジ特典参加店舗に、バッジを提示して特典を是非もらいましょう!

さんさん市場にオリジナルブランドを!地域おこし協力隊 太田裕さん

南三陸町の地域おこし協力隊としてのこの度、新たに県内外から20~40代の男女4名が着任しました。そのうち、町内初の夫婦そろって地域おこし協力隊になったのが太田和慶、裕さん夫妻です。今回はさんさん商店街にある産直市場「さんさん市場」の店長となって町を盛り上げていく妻の太田裕さんをインタビューを交えながらご紹介します。

駅長に画家!?ユニークな経歴でさんさん市場に新たな風を

太田裕さんは宮城県多賀城市出身。大学で油絵を専攻し、大学院修了後は山形県舟形町の役場職員に。特産品を使った商品開発やパッケージデザインなど芸術家の視点を生かしながらまちづくりに携わり、その後、町の観光物産施設と併設する舟形駅の駅長として、施設の管理や地域の人たちの交流の場になるようイベントを手掛けてきました。現在、画家としても活躍中で、東京などで精力的に個展も開いています。

佐藤仁町長から委嘱状を受け取る太田さん

そんな太田さんは、今後、地域おこし協力隊として株式会社南三陸さんさん市場に所属し、店長として店の魅力化に尽力します。

ミッションはオリジナルブランドの開発

太田さんに与えられたミッションは、地域の農産物や海産物を活用したプライベートブランドの開発事業。これまで通り、地元産の新鮮な野菜や海産物、地域の特産品など商品を充実させるのに加えて、オリジナルの商品を開発し、店の魅力化を目指します。また、秋に予定されている「道の駅さんさん南三陸」のオープンに向け、地域の人と観光客、そして南三陸ファンの交流の場としての産直運営を任されます。前職で特産品の商品開発や、地域の人たちとの交流イベントを積極的に手掛けてきた太田さん、これまで培ってきた経験やノウハウが期待されます。太田さんが描く、さんさん市場のこれから、そして南三陸で叶えたい夢について伺いました。

太田裕さんにインタビュー

―地域おこし協力隊になろうと思ったきっかけ

「夫が南三陸で自分が描いていた理想の農業を実現したいということで、夫婦で移住を決めました。町内で仕事を探しているときに、移住定住支援センターから地域おこし協力隊のことを教えてもらいました。移住前に何度か町を訪れたときに、地域の人たちの温かさに触れ、町のことをもっと知りたいという思いがあったので、町の特産品や産業のことが知れて、地域の方と触れ合えるこの仕事に魅力を感じました。また、活動内容がカフェや直売所の運営、商品開発だったので、これまでの自分の経験がすぐに生かせそうだと思って応募しました。1年で一番忙しい、5月の大型連休中に着任し、右も左もわからぬまま、とりあえず必死に仕事を覚えましたが、スタッフのみなさんに支えられながら、今は充実した毎日を過ごしています。」

―力を入れて取り組みたいことは?

「協力隊としてのミッションでもありますが、さんさん市場にはオリジナルの商品がまだないので、地元の生産者さんや事業者さんとコラボして、新商品を開発したいです。そしてオリジナルブランドを立ち上げて、さまざまな商品展開をしながら、南三陸の魅力を発信していければと思います。魅力的な売り場作りだけではなく、遠く離れたお客様にも南三陸のファンになっていただけるよう、ECサイトやふるさと納税にも力を入れて取り組みたいです。」

―南三陸で叶えたいことは?

「任期を終えた後も南三陸に住み続けたいと思っているので、将来的にはこの町に、モノづくりをしたり、おしゃべりを楽しんだりできるカフェ兼アトリエのような場所を作れたらいいなと思っています。夫がこの町で農業をすると決めたので、カフェができたら夫が作った野菜や果物、そして新鮮な海産物を使った料理を提供できたらいいですね。今は夢を叶えるために少しずつ、勉強しています。」

 

地域の人にも愛される場所にしたい

地域の人の居場所づくりをしたいと将来の夢を話してくれた太田さん。それは、さんさん市場の店長としてこれから、この場所をどのようにしていきたいかという思いにもつながっていました。

「今、さんさん市場に足を運んでくださる方の多くが観光で訪れたお客様。私としてはこの場所を地域の人にもふらっと立ち寄ってもらえるような場所にしたいと思っています。地域のみなさんのニーズを聞いて商品を仕入れたり、モノを売るだけではなく、交流の場となるようなしかけも考えていきたいです。」

店長になってから、新規出荷者の開拓をしたり、提案したメニューがすでにカフェの看板メニューになるなど、店長としてめきめきと力を発揮している太田さん。今後は生産者とお客さんが直接顔を合わせるような軽トラ市などのイベントも企画したいとのこと。これからの活躍が楽しみですね。

地域の新しい商品もどんどん取り入れて売り場を充実させたいと話す太田さん 手に持つのは太田さんおすすめの野菜「カリーノケール」

 

※地域おこし協力隊

地域おこし協力隊は、地方自治体から委嘱を受け、地域の魅力発信や特産品の開発、住民の生活支援など、さまざまな方向から地域を活性化させる活動に取り組む都市部からの移住者です。南三陸町では隊員が地域の生活になじむことができるよう、また起業・事業継承に向けたノウハウを学びながら活動に取り組めるよう、町内で活動している事業者・団体が隊員を雇用する形をとっています。

新たに着任した4名の地域おこし協力隊のみなさん