自分で人生を作る!南三陸創業支援プログラムGAUDIE(ガウディ)1期生最終発表会

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最終発表を終えてホッと一息 発表を聞きに来てくれた地域の人たち、サポートしてくれた講師陣と一緒に。

昨年から新たにスタートした、南三陸創業支援プログラムGAUDIE(ガウディ)。その第1期生の最終発表会が8月11日に行われました。南三陸を舞台に起業の可能性を模索する5名の受講生が、それぞれの夢を形にすべく5か月間のプログラムに臨んだ成果をリポートします。

GAUDIE(ガウディ)とは?

GAUDIE(ガウディ)は南三陸町創業支援業務の一環で行われている南三陸町での起業をサポートするプログラムで、株式会社ESCCA(志津川)が委託を受けて運営しています。

地方で事業経験豊富な実践者が講師陣としてサポートするほか、地域の人たちからもアドバイスをもらいながら、知らない地域、初めての起業でもゼロから事業を作るためのノウハウが学べます。

プログラムは大きく2つあります。起業には興味はあるけど、具体的なイメージがまだ…という人向けに、南三陸でのフィールドワークを通して様々な人と出会い、体験しながら、起業の可能性を探る「ひらめく編」、そして、起業のプロセスや、知識などを学びながら、自らの起業アイデアを、可能性とリスク面の双方から検証、実践を繰り返し、やるか、やらないかを決める「決める編」です。

今回は「決める編」を受講した5名による発表会で、地域の人たちも招いて行われたその様子はYouTubeLIVEでも配信されました。

南三陸を舞台にしたユニークな起業アイデア

発表会では南三陸のフィールドを生かしたをユニークな起業アイデアが次々と飛び出しました。プログラムに参加した5名の発表をダイジェストでご紹介します。

「南三陸町に猫カフェを」山内優規さん

看護師として町内で働く山内さん。猫好きの妻の影響で猫の魅力にハマり、プログラムを通して町内にはまだない猫カフェを作ろうと決心。現在、捨て猫の保護活動もしている山内さんは、単に猫好きが癒される場所というだけではなく、保護猫たちにもストレスがないよう、人にも猫にも配慮したカフェ作りを心掛けたいと話します。実際にこのプロジェクトはすでに動き出しており、2024年のオープンを目指し、築90年の古民家を仙台の大学生ボランティアなどの協力を得ながら改修工事を進めているそうです。

「お米業界の期待の星に!」佐藤光樹さん

東松島市から参加の佐藤さんは東京で営業マンとして3年勤務したのちに、Uターン。農業×IT系というユニークな分野でフリーランスとして活動しながら、大好きな日本酒に関わる仕事をしたいと農家である実家の田んぼの一部を借りて、4年前から酒米の栽培に取り組んでいます。佐藤さんの作った酒米は地元酒店の協力で日本酒として商品化もされました。すでに地元で起業経験を持つ佐藤さん、今回のプログラムでは、米業界をターゲットに単価向上や販売数を伸ばすためのアイデアなど、生産者と消費者をつなぐ事業を新たに考えました。“一企業”の営業マンではなく、“地域”の営業マンとして、地域一帯の米のブランド化や、飲食店とのコラボや販売促進イベントの企画を通して、米の魅力を広めたいと話します。

「農業×教育×観光で起業を」太田和慶さん

太田さんは今年4月に岩手県から南三陸町に夫婦で移住し、農業分野で起業をしたいと、このプログラムに参加しました。現在、地域おこし協力隊としても活動中で、南三陸BIOで製造される液肥や、未利用資源を堆肥化し、それらを活用した農作物の生産、ブランド化に尽力しています。土壌や肥料に徹底的にこだわる太田さんが目指すのは消費者と直接つながる農業。5年後をめどに妻が開業予定のカフェで、自分が納得のいくやり方で作った農作物を提供し、カフェで使う野菜や果物の生産現場を直接見たり収穫できたりする観光農園も併設したいと話します。また、生産するだけではなく、自身がこれまで培った知恵や技術、地域のベテラン農家さんのノウハウを共有する場として農業が学べる学校を設立し、作物づくりの面白さを伝えたいとしています。

「海の見えるカフェで癒しの空間を提供」太田裕さん

太田和慶さんの妻、裕さんは、地域の人たちがおいしいものを食べたり、好きなことをしたりしながら過ごせる癒しの場として、海の見える場所でカフェを開業したいと、プログラムに参加。画家としても活躍中の裕さん、カフェでは夫が作った野菜や果物を使った料理を提供するほか、町内の未利用材などを活用したワークショップ、アート作品の展示販売といった自身の得意分野を生かした居心地のいい空間づくりを目指します。すでに、夫が作る野菜や果物を使ったカフェメニューもいくつか試作済みとのこと。今後は知人との共同経営も視野に入れつつ、ヘッドスパなどリラクゼーションスペースも取り入れて、さらに癒しの要素を充実させるか検討していくそうです。将来的にはカフェの敷地内で地域の人たちを巻き込んでマルシェイベントやクラフト市を開催し、人が集い、交流する場所になればと話します。

「地域内循環型農業の仕組みづくり」相澤顕子さん

仙台市在住で3人の子を持つ相澤さん。専業主婦から一転、一冊の本との出会いから農業に関心を持つようになり、未利用資源の堆肥化など、土壌づくりで起業できないか、可能性を探りました。プログラムに参加したことで、目的が明確になったと話す相澤さん。子どもたちをはじめ、地域の人たちに安全・安心な食を届けるために、食育ワークショップや循環型農業、地産地消の推進をかかげ、消費者向けの勉強会や講演会などで収益を得ながら、地域資源を活用した循環型農業で食材を生産、学校給食への提供を目指します。自身のプロジェクトを通じ、子どもたちの健康はもちろん、地域内の農業の発展、飲食店など産業の活性化、環境保全、そして地域内のつながりが生まれればと話します。

地域の人も起業を応援!

会場には地域の人たちも訪れ、みなさんの発表に熱心に耳を傾けていました。ひとりひとりの発表後には質問や感想、起業を叶えるための具体的なアドバイスなどが寄せられました。

カフェ開業を目指す太田裕さんの発表に対し、東京から移住し、現在町内で蕎麦カフェを営む70代のご夫婦からは「自分たちが移住を決めたときの気持ちと似ているなと共感した。ぜひ実現してほしい。オープンしたら杖をついてでも行きたい。」という励ましのメッセージが。

今回のプログラムを振り返り、参加した相澤さんは「初めは戸惑いの連続だったが、5か月かけて、いろんな方のご指導のもと、事業構想をある程度の形にまで持って行くことができた。今日からまた実現に向けて進んでいきたい。」と意気込みを語りました。

5か月間のプログラムを改めて振り返り、みなさんのご指導のもと何とか事業構想を形にできましたと話す相澤さん

南三陸町役場商工観光課の宮川さんからは「みなさんがやりたいことを応援する地域の人がいて、初めて起業につながる。今日の発表を聞いて、地域の人が改めてこの町の魅力や資源を再発見できたのではないか。そういう意味では創業支援プログラムをもっと町の人に知ってもらう必要があると思った。ここからが本番、町には現役プレイヤーがまだまだいるので、いろんな人とつながって、前に進んでほしい。」と、町として今後も応援していくという心強いメッセージをいただきました。

起業の実現に向けて新たにスタートした5名のみなさん。今後の活動に注目です。

南三陸で起業したい人、募集!

南三陸町の創業支援プログラムGAUDIE(ガウディ)について、詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。プログラムの詳細のほか、先輩起業家たちのインタビューなどが掲載されています。

なお、現在「ひらめく編」の2期がスタートしました。次回、「決める編」の募集は11月を予定しています。募集期間など詳細は決まり次第、GAUDIE(ガウディ)サイトにてお知らせします。

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