敬老会 戸倉・入谷地区

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9月下旬、南三陸ホテル観洋で開かれた敬老会の模様をお伝えします。

開催3日目の9月30日。
この日は戸倉と入谷の2つの地区から元気なお父さん・お母さん方が集いました。
ご長寿おめでとうございます!






214名が笑顔で祝杯を交します。
皆様おめかしですね。
双子コーデの仲良しさんもおいででした。


南三陸町敬老会の参加資格は喜寿(77歳)以上。
今年は149名が新たに敬老会に加わったそうです。
この日はそのうちのお二方が代表して祝詞をお受け取りになりました。

 

戸倉地区代表 折立上 阿部達生さん「震災の際は戸倉中学校に避難しており、
津波が襲うなか学校の記念樹にすがって命を取り留めました。
今までいろんなことがありましたが、
助けの神の力で生かしてもらっています。
それに報いるためにもこれからも頑張りたいと思います。」
入谷地区代表 五区 芳賀幸子さん(中央)「もう喜寿だなんてねえ。
まだそんな歳とは思っていなかったのに(笑)。
身体に気を付けて、
これからも毎年元気に参加したいですね。」
町とともに数十年(人によっては100年以上!)を歩んでいらした皆様。
その生き生きとした笑顔は町の宝であり、支えでもあります。
どうぞ末長く、お元気で!

(日比谷)

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入谷八幡神社例大祭

9月20日(日)いよいよ祭り本番です。(昨年の様子、一昨年の様子)
心配していた天気も、晴れて、ぽっかり雲が青空の中に浮かんでいます。
前日の盛り上がりに引き続き、暑そうですが、がんばっていきましょう!!
 
なにやら、JA志津川営農センター付近でひと踊り始まりました。
 
近くのおうちの中からも、おばあちゃんたちが見ています。
獅子を操る、「あやし」という子供がここで交代するところでした。
ここでいったん、役目を終えた初めのあやしは、しばし緊張感から解放されます。
 
「ぼく、平気、平気。」 病気にならないように!獅子に頭をかじってもらい、
邪気を祓っているのです。
今年の当番は、水口打囃子講です。
入谷中の町地区にある「御旅所」と呼ばれる1本松のところで奉納し、また八幡神社の境内に
戻って、祭りも佳境に入るのです。
  
地域の皆が参加します。あかちゃんも!腹巻が、かわいらしさ倍増でした!!
 
交差点には交通指導の方がいて、しっかり見守ります。
皆で作り上げる伝統の祭り。来年当番の大船地区の方達が神輿を担いで神社に戻ります。
来年もまた、黄金色の稲の中で、お祭りを迎えたいですね!!

(西城)

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入谷八幡神社例大祭 前夜祭

毎年秋のお楽しみ、入谷の例大祭。
入谷八幡神社では前日の9月19日からステージや出店が現れ
地域の人々が集まっていました。
午前中から開いているのに“前夜祭”とはこれいかに。
筆者は神社から離れた場所で翌日の催し物の準備をしていたのですが
カラオケや餅まきの歓声など、楽しげな声はそこまで聴こえてきました。
昼間から花火まで上がる盛り上がりようです。
「設営終わった~。ちょっとお祭り覗いてきます!」
やっと駆けつけたのはもう陽も傾いた頃でしたが、まだまだお客様はたくさんおいででした。
 
 
踊っているのは人気のよさこいチーム、舞姿道(ぶしどう)みろくと舞綺櫻(ぶきよう)です。
メンバーには町内にお住まいの方もいて、客席すぐそばまで来てくれる大サービスです。
 
出店からやきとり、おでん、焼きそばのいい匂いがします。
そしてやはり!生ビール!ですね。ほろ酔い加減の方もみうけられました。(笑)
ステージの横では大きなねぶたがライトアップされました。
ショーの大トリはやはり演歌歌手 門脇睦男さんの歌です。
アンコールに応えて歌ってくださいました。
 
賑やかな音楽は森を抜け、入谷の里山に響いています。
筆者はここでおいとましましたが、会場はこの後も大抽選会に沸いたそうです。
楽しいお祭りはこれからが本番、いよいよ明日は例大祭です。
(日比谷)

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敬老会志津川地区

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9月28日(月)正午から南三陸ホテル観洋で平成27年度の敬老会が開催されました。
町長の挨拶で、
「今、日本は世界一の長寿国となり、男女合わせた平均寿命が、84歳ということです。」
と話されましたが、驚くべきことです。
なるほど、会場においでの皆様の若々しいお姿に、
健康な高齢者がまだまだ、南三陸町には大勢いらっしゃるのだと実感しました。
今年から敬老会に喜寿として出席される149名を代表して
志津川荒砥地区の高橋さんが祝詞を受け取りました。
南三陸警察署から、夜の歩行や、自転車運転時の安全のため、反射材をつけてという話があり、
本日の資料の袋の中にそれが入っていました。
アトラクションも盛りだくさん。南三陸大正琴の会の皆さん等、文化祭でおなじみの方々です。

カメラを向けると、「撮ってね~」と、言ってくださるのはなぜか女性が多い。
やはり、南三陸町の男性は、シャイなのかしら~。
でも、雰囲気に乗ってる男性を一人、お見かけしました!!
踊りも歌も堂々として、すばらしいです。全部は掲載できず、
申し訳ありません。

南三陸町議会の星議長が、「未曽有の危機を乗り越えた今、未来志向で
新しい人たちにつなげていきたい。」と、挨拶されました。本当にそう思います。

(西城)

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第50回 志津川湾タコまつり福興市

9月27日日曜日。
南三陸ポータルセンター前特設会場にて『志津川湾タコまつり福興市』が開催されました。




前日の雨空とはうってかわり、この晴天。
空が高い!

第50回を数える福興市。
震災からわずか1ヶ月後、「産業から町を立て直そう」と始まったお祭は
今や南三陸の恒例行事となりました。
今回も、おなじみのあの店・この店が明るい笑顔でお客様を迎え入れます。
























震災から4年半、町は数えきれないご支援をいただきながら少しずつ復興に向かっています。
福興市はその象徴の一つです。


このイベントはこれからも続きます。
南三陸がいまどのように再生しようとしているか、ぜひその目でご覧いただければと思います。
皆様のお越しをお待ちしています。
わたしたちは元気です!

(日比谷)

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戸倉のいま(2015年9月)

震災から4年と6ヶ月。
「南三陸なう」が町の記録を始めてからは2年10ヶ月が経ちました。
本日は戸倉地区の風景の変化をお伝えしたいと思います。
旧陸前戸倉駅近くでは河川工事が進んでいます。
仮設の橋の傍には大きな橋脚が起ちあがりつつありました。
いずれここに本設の折立橋が建ち、戸倉の高台団地へ向かう国道が通ります。

橋の先へ移動し、折立を五十鈴神社から見下ろしてみます。
海岸と並行するように作られている道路が新・国道398号です。
道路右側は戸倉団地に続いています。

同じ場所、去年2014年6月はこんな景色だったんですよ。

慈眼寺墓地からの眺めもずいぶん変わっています。
去年の2014年6月。

2015年3月。

そして2015年9月。
国道から慈眼寺へ入るルートが大幅に変更になっています。
お墓参りの際はお気を付けください。
筆者はまた迷子になりました。。。

更に走り、松崎団地の上からの眺め。
去年2014年8月。

そして2015年9月。
すっかり住宅街の趣。
既に入居されているお宅もあり、洗濯物が秋風にたなびいていました。

このところことに町の変化のスピードが上がっています。
少しでも多く記録に残していきたいと思います。
(日比谷)

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上山八幡宮例大祭稚児祈祷

9月19日(土)晴れました。
前日から朝方までの大雨警報が嘘のようです。
寝不足気味の方々もきっと多かったことでしょう。

つくづく、大地は土で覆われていると、知らされます。
雨で石段にへばりついた濡れ落ち葉を、ボランティアさんが一生懸命掃除してくださっています。
(濡れ落ち葉というと、会社などを退職した旦那様が、家にばかりいて奥さんにべったりのため、
このような表現をされている事が多々ありますが、随分ひどい仕打ちだなと筆者は考えます。笑)

彼岸花が赤かったです。赤いうちはもてはやされます。(笑)

さて、稚児祈祷の受付けは八幡神社と同じ敷地内にある古峰神社で行われました。

きちんと靴がそろえられた入口から中に入ると、
ボランティアさんたちに、衣装を着せてもらうお子様たちと、
シャッターチャンスを逃すまいと、写真を撮るおうちの方たちがいました。

穏やかな中に、ちょっぴり緊張感のようなものが漂っていました。

「衣装は、津波に遭わなかったのですね?」とお聞きすると、神社の宮司さんの奥様が
「社務所のほうにあったので大丈夫でした。」と話されていました。

天狗がこの祭りに参上することの意味は後々お聞きすることとして、
お子様たちの健やかな成長を願いつつ、神社を後にしました。

(西城)

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ごみ分別説明会

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様々な資源が循環する町を目指す『南三陸町バイオマス産業都市構想』。
現在、志津川地区保呂毛ではそのための施設が完成目前となっており
構想の第一歩である新事業の始動が迫っています。

もうすぐ本格稼働予定のバイオガス事業は
し尿汚泥と生ごみをメタン菌の力で発酵させ、電力と液肥を生み出すという
町の仕組みを大きく変えるものです。
今後町内で発生する生ごみは“資源”として扱われることになります。
そのため、この事業の成功に最も大切なことは地域の方々のご協力。
先日9月11日、戸倉中学校仮設住宅の集会場にて分別に関する説明会が開かれました。

56戸の仮設住宅から40名以上の方々が集まりました。
環境対策課職員、施設を運営するアミタ(株)のスタッフから
家庭ごみの新しい分別方法について説明が行われます。

このごみ分別、今までの燃やすごみから台所ごみを別回収するだけのものかと思いきや
実は少々難しいんです。
貝殻、果物などの種、肉の骨、玉子の殻など
硬すぎるものは取り除いてもらう必要があります。

「機械ではなく、メタン菌という微生物の力で有機物を分解します。
 皆さんの腸と基本的に同じメカニズムです。
 ですので、人が食べても消化できないようなものはメタン菌も分解できないんですね。
 メタン菌くんに餌をやると思ってください。」

つまり「今後分別の手間が増えますよ」というお話ですが
皆さん嫌な顔もせず熱心に聴いてくださっています。
紙芝居風のパネルも登場し、説明会は和やかに進みました。

「分別バケツに殺虫剤使おうと思ってたんだけど、メタン菌くんのためには止めた方がいいのね。」
「臭いが気になるときはどうしたらいいんだべか。」
「液肥タンクってうちの近所にも置いてもらえるの?」

現在南三陸町は、燃やせるごみの焼却と焼却灰の処理を
それぞれ他の自治体にお願いしています。
町内の生ごみを資源化するバイオガス事業は町の自立の歩みの一つなのです。
生ごみの収集開始は10月19日、皆で学んで覚えていきましょうね。

(日比谷)

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苔玉つくり

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9月12日(土)に、入谷にある「ひころの里」で開催された、
南三陸町生活研究グループ連絡協議会主催の苔玉つくりにおじゃましました。
会員の皆さん12名が、参加しました。
南三陸町生活研究グループ連絡協議会は、町内の9つの生活研究グループで構成されています。

会員は、入谷地区の人が多いですが、
震災後、町外に転出して退会した人、仮設住宅に住んでいる人とさまざまです。
早朝から、苔玉つくりの準備に大忙しの菅原会長、佐藤副会長、指導役の首藤さん。
事務局の町産業振興課の氏家さんも、軽トラックに長テーブルを積んでやってきました。

「苔玉つくりは今年2回目だけど、
前回とても良かったので、地区の人たちとも公民館で作りました。好評でしたよ!」
と、佐藤副会長は楽しそうに話されていました。

初めに、苔玉の基本となる土づくりから行いました。
ケト土という粘りのある土に、水苔、赤玉、もみ殻など水持ちがいいように混ぜ合わせます。
何か、子供たちの泥遊びに似ているような気もしてきます。(失礼)

思い思いの植物を準備した土で包み込むようにして玉を作ります。
「根っこのしっかりしたのでないと、つがねがらねー!」
と話すのは最年長で指導役のレジェンド首藤。(※つがねとは根がよくつかないという意味です)
そして、美的センスが必要ですね!!皆さん真剣です。

出来上がった作品を並べてもらいました!
参加者の山内さんは
「足のある器に乗せて飾るとまたグッと引き立つから。」
とみんなにアドバイスして、和気あいあいのひとときでした。

(西城)

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化石産地めぐり

現在、南三陸町区域に大雨警報・洪水警報、宮城県沿岸に津波注意報が発表されています。海岸や川の河口付近などには近づかないようご注意ください。

さて、秋風吹く9月13日。歌津地区で開かれたノルディック・ウォーキングの会に参加させてもらいました。

「またノルディック・ウォーキング?前も行ったでしょ。」と仰るなかれ、今回のコースはなんと“化石産地めぐり”。
何度でも言いますが南三陸は化石の宝庫です。太古の時代、日本列島の大部分は海底が盛り上がってできた土地であるのに対し、宮城から岩手の沿岸部の土地は生命溢れる超大陸の切れ端が合わさって作られたものだと言われています。
特に南三陸町の歌津地区周辺はペルム紀(3億年近く前)からジュラ紀(1億5000万年前)にかけての地層が複雑に露出し、爬虫類の祖先やアンモナイト・ベレムナイトなど数多くの化石が発見されることで知られています。震災後、文化財保護のために駆けつけたレスキューチームによって新たに開拓された発掘ポイントもあるそうです。

「ちょっと見ただけでもアンモナイトがペタペタしていてびっくりしました。他にもエビのようなものや魚らしきもの、植物化石など変なものがいっぱい見つかります。」(東北大学総合学術博物館 佐々木 理先生)
中でも世界的に有名なのが魚竜の発見です。世界最古の魚竜・ウタツサウルスの化石とその発掘現場は
共に国の天然記念物に指定されています。館浜の漁港の先、防波堤の向こうには1970年に発見されたウタツサウルスが今もそのままの姿で保管されています。

ところ変わり、管の浜(くだのはま)の道沿いから下にみえるのは『魚竜館』。クダノハマギョリュウ化石の発掘現場を覆うように建てられており、毎年数万人の来場者を集めた展示施設です。

津波によって被災した魚竜館ですが、東北大学文化財レスキューチームの協力により収蔵品の大部分が回収・修復されたそうです。設備の復旧も進み、たくさんのファンが展示再開を待ち望んでいます。
「かつては建設中だった平成の森野球場からも化石が出たことがある。こんな小さいエリアで多種の化石が出ることは珍しいんだ。」(遺跡・史跡ガイド 小野寺寛さん)
発見報告や関連イベントの度に多くの人を惹きつける、歌津の化石。まだまだ目を離せそうにありません。

※化石標本の一部は現在 歌津コミュニティ図書館魚竜に展示されており、自由に見学ができます。