入谷稲刈り体験!

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10月3日(土)は、入谷水口沢地区にある田んぼで稲刈り体験がありました。
対象は子供から大人まで、昔ながらの手刈りということでした。その後、はせかけの体験もあるということで、現地に行ってみました。
主催は南三陸ネイチャーセンター友の会です。
参加者は、若柳町から参加の小さな女の子を連れたママと町内の大人の男女あわせて6名でした。
入谷水口沢地区の阿部夫妻が講師です。
「このところの天気で、田んぼは少しぬかるみ状態なので、周りの乾いているところだけでいいですよー」ということです。
刈った稲をまとめるための藁を腰にひもでくくりつけて、いざいざ!
女の子も稲の中を気にもせず踏み込んでいきました。
 
阿部さんのリンゴ園で収穫したリンゴと麦茶でいっぷく。美味しそう。
さあ、もうひとがんばりです。
 
お昼は、はっと汁ですね~。
  
刈った稲は機械乾燥ではなく、はせかけして天日干し。天気が良ければ1か月もすれば食べることができます。
いいお米ができそうですね。
(西城)
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合木船修復現場公開

南三陸には人々の暮らしぶりを伝える民具の数々が大切に保管されています。
その一つが本日ご紹介する、合木船(かっこぶね)。
町指定の有形民俗文化財でもあります。

合木船は100年ほど前からこの地域で用いられていた小型の漁船です。
曲がった丸太をくりぬいて船体に使うなど独特の工法で作られており
三陸の荒波にも耐える安定性が重宝されていました。
が、造船の際の手間の多さと素材の入手の難しさから徐々に平底の舟に取って代わられ、
また昭和40年頃には樹脂製の舟が普及し始めたことで現在は港から姿を消しています。
この春から、志津川仮設魚市場近くの船工場にて1隻の合木船の修復が行われています。
歌津の海でアワビ捕りなどに使われていた舟だそうです。
おそらく大正時代に造られたものであろうとのこと。
9月下旬、その修復作業が公開されました。

こちらが修復中の合木船です。
船底が崩れて抜けてしまっています。


この船底の修復が今回の一番の目的。
船大工・千葉勝司さんが2枚の板を合わせ、かすがいで繋げます。
これが“シキ”と呼ばれる底板になるそうです。

「船の横の部分、“カオナレ”には木の天然の曲がりが生かされているんだ。
 そこに“シキ”をぴったり合わせなきゃなんねえから、調整に気を遣うんだよ。」

現在その技術を持つ船大工さんはほとんどいないと聞きます。
「いやまあ、俺の他にも何人かいるよ?みんな80過ぎだけどな。」
足元には見たことのない形の工具が並びます。

「大工もそうだけど、昔はこの辺に道具屋がたくさんあったもんだ。
 今はこんなの手に入らないよ。道具は自分で工夫して作ってるし、釘は広島から取り寄せたねえ。
 そうだ、ここを見てごらん。」
古いシキを裏返すと錆びたボルトが現れました。

「これは最初から船に付いてたんだ。ボルトって大正時代からあったんだよ。」
船には当時の最先端の技術が詰まっていました。
合木船は11月頃に修復が完了する予定だそうです。
行先は未定ですが、町内に民俗資料館などができればそこに展示されるだろうとのお話でした。

■町指定文化財 合木船(かっこぶね)の修復(南三陸町サイト内ページ)
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/18,8880,72,html
(日比谷)

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戸倉小学校落成式

10月4日(日)待ちに待った戸倉小学校の新築落成式が行われました。
澄んだ青空の下、新しい素敵な校舎が児童を待っていました。
戸倉小学校は、これから完成する災害公営住宅と隣接しています。
10月1日、2日の2日間、戸倉小学校、志津川小学校両校の父兄の皆さんと職員の方たちで、
引っ越し作業をおえたばかりです。
平成24年4月から平成27年9月末日まで3年半、志津川小学校にお世話になったのです。
 
午前10時からの式典に先立ち、校舎正面玄関前では
戸倉小学校代表児童による、よさこいが披露され、テープカットが行われました。
 
続いて体育館に移動して、落成式が行われました。
 

町長は、子供たちに「帰ってきてくれて、ありがとう。」と語りかけました。
津波によって学校が使えなくなり、旧善王寺小学校をお借りして学校生活を送った登米市や
国内外のご支援に深く感謝し、ご苦労をしてきた地域の皆さんにねぎらいの言葉をかけ、
さらに「これからも1人1人をいつくしみ励ましてほしい。」と述べました。
小島教育委員会委員長、星南三陸町議会議長はともに
「子供たちは大変な中、厳しい環境の中、頑張ってきた。」と児童をほめたたえておりました。
 

宮城県南三陸教育事務所の横江教育事務所長は
「戸倉小学校は、復興のシンボルとして注目されるでしょう。」と述べられました。

山内校長先生は
「(学校を)大切に使わせていただきます。何事にも頑張る、※1うしおっこを育ててまいります。」
と話しました。

※1うしおっことは、戸倉小学校の児童会の名前です。


その後、児童代表の6年生小野さんが
「新校舎の完成を心待ちにしていました。建設に携わった人たちに感謝します」と話しました。
(震災の時、1年生だったんですよね。家族の方たちも感慨ひとしおだと思います。)

 
最後に全校合唱と校歌斉唱が行われて、式典は終了しました。
(歌っている児童の後ろになつかしい旧校舎のビデオが映し出され、会場の中には涙を拭いている方もいらっしゃいました。)

校舎の屋根に※2カリオンベルが取り付けられています。
時を知らせるメロディの中には、卒業生の阿部美幸さんが作った曲“前進”も
入っているということで、式典の前に奏でられていました。
※2カリオン(カリヨン)ベルとは建築物に演奏用の組み鐘がとりつけられたもので、
チャイムやベルの役割をするものです。
   


教室におじゃましたら、先生のお話を聞いていました。
先生と3 人の児童が、お習字の前で写真に納まってくださいました。
みなさん、いい思い出作ってくださいね。

(西城)

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「南三陸らしさ」とは?第3回南三陸町総合戦略推進会議のようす


「南三陸らしさってなんだろう」
これを突き詰め続けた3時間。

10月6日、南三陸町役場にて第3回南三陸町総合戦略推進会議が開催されました。
(前回開催のようすはこちら
南三陸町総合戦略とは国の定めた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、特に人口減少に絞った基本的方向や具体的施策、客観的指標をまとめたもの。

今回はそのなかでも一番の核となる基本目標が議論されました。
 
「移住者にとってハードルとならないか」
「町民として当事者意識をもつことができるか」
「地元住民の意思が尊重されたものとなっているか」
16名の委員で構成される総合戦略委員の議論の様子です。
一般的には行政主導で決定されることも多い町の基本目標。
しかし、南三陸町では町民と有識者で一から議論をすすめています。
参加者は、地元の方から、Uターン者、Iターン者、主婦などさまざま。
それぞれの想いが交錯し、議論は白熱。
背景にあるのは、高齢化や人口流出という町の課題。
しかし、それ以上に「私たちの未来がこうありたい」「こういう町にしたい」という想いが会議の場には溢れていました。

既に制定されている他市町村の基本目標等も参考にしながら
「南三陸色をしっかりと出していきたい」
と文言の細部にまでこだわり「南三陸らしさ」を探っていきました。
目標の最終決定は次回に持ち越し。
しかし、今後5年間続く基本目標。
立場や状況の異なる委員の総意が欠かせません。
一言一句、微調整を加えながら最適を探していく。
委員みんなが、町の未来を自分ごととして本気で捉えているからこそ。
この会議の様相こそが、南三陸町の明るい未来の兆しなのかもしれません。
(浅野)
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いりやどジャズライブ

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9月26日(土)夕方6時から入谷地区にある「いりやど」においてジャズライブがあると聞いて、
駆けつけました。
翌日の福興市に出演するということですが、その前夜祭でもあるのです。
はじめに、福興市の山内実行委員長の挨拶がありました。
「南三陸町では、なかなか本物の生のジャズを聴くことがないので今夜はじっくりと
ジャズを聴いて楽しんでほしい」
本当、生というのはないですね。楽しみです!!
軽いウォーミングアップがありいよいよ本番。
 
今宵出演するバンドは、『MARUwDA311バンド(読:まるーだ・さん・いち・いち)』と
『Liberty of  Music』の2団体。

『MARUwDA311』は、東日本大震災の復興支援を長期にわたり話し合い、考え、実行する会です。東京でチャリティ・ライブを開催し、集まった義援金を毎年南三陸町はじめ、被災地に贈っているということです。 ありがたいですね。

歌っている方にあわせてスイングしたいところでしたが、なかなかそれもできず、
曲もスタンダードナンバーの“フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン”が、かろうじてわかった。(泣)
テーブル向かいの人が、「私、これなら聴いたことがある!!」
「以下同文」 “私を月に連れてって” (笑)
 
明日の本番を前に、ノリノリで会場の参加者を満足させてくれました。
                                            (西城)
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今年も新米の季節、到来です!

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内陸部に広がる南三陸町の里山に、古きよき日本の田園風景がひろがります。
里山を黄金色に染めた稲の刈り取りが始まったのは、9月中下旬。
その稲がそよ風に吹かれながら天日に干されています。

「今年のできも順調だよ」と話すのは、みなさん館の館長でもあり生産者でもある小野勝良さん
です。

小野さんは歌津地区で、「ひとめぼれ」を80アール、「みやこがねもち」という品種のもち米を
 20アール栽培しています。
ボランティアさんや観光で訪れた人からも多く聞かれる「おいしい〜」という声。
その理由は、南三陸独特の気候風土にあります。
「とくに沿岸に近いお米は、7月ころの山背(季節風)にさらされます。厳しい環境に耐えることで、ぐんとうまみを増すんでしょうね」(小野さん)
しかし季節風は、いもち病という病気のリスクも高めます。
そんな中でも小野さんが実践するのは、通常よりも農薬の量を減らした減農薬栽培。
毎年買ってくれている人、ボランティアさん、町内の人など身近な人が食べてくれるお米だからこそ
安心して食べてほしい、そんな想いから手間ひまかかる栽培を行ないます。
収穫の工程においても現代ではコンバインで刈り取り、機械乾燥が主流のため、こうした光景はあまり多く見られません。
それでも、天日で干すことで食味が増すとされるため、小野さんの田んぼでも約4割をはせがけに
しています。
「収穫後、はせがけをして1ヶ月間ほど天日で乾燥させます。そうするうちに、わらの栄養分も
お米にうつり、自然とうまみがのってくるんです」
小野さんの新米は歌津のみなさん館でも購入することができます。
10月後半から11月頭には、待望の「はせがけ米」も登場。
 炊いてるそばから漂う、芳醇な香り。

ひと口ほおばればわかる、ねばりや甘みのよさ。
新米ならそのおいしさもひとしおです。
厳しい山背にさらされ、夏の猛暑を乗り越え、秋口の豪雨暴風に耐えたお米。
そのひと粒ひと粒には、うまみ、そして生産者、ボランティアさんなどの関わった人の想いがぎゅっと凝縮しています。 
 (浅野)

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国内初 嚢頭類化石発見

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しつこいようですが南三陸は化石の宝庫。
特にペルム紀(3億年前)からジュラ紀(1億5000万年前)にかけての古代生物の化石が多く
これまでも数多くの新種・希少種が発見されています。
9月下旬、新たな化石の発見報告会が開かれると聞き歌津地区平成の森にやってきました。

「我々は町の教育委員会と共同で
 歌津地区館崎北方に分布する大沢層(約2億5000万年前)に含まれる化石について
 調査を続けてきました。
 その中の重要な発見の一つが今回ご報告する嚢頭類(のうとうるい)化石です。」
(東北大学総合学術博物館 協力研究員(名誉教授)永広昌之先生)

のうとうるい?
聞き覚えがないのも当然、なんと国内では初の発見だそうです。
体長数センチ、節足動物に属しており甲殻類に近いとされていますが
その中でどこに分類するかは研究者の間でも意見が割れる、という謎の多い生物です。
白亜紀に絶滅したとみられています。

今回発表された嚢頭類マイクロカリス科の新属・新種の
想像復元図
(東北大学総合学術博物館サイトより)
今回の発見は2013年の春頃。
広くない範囲から3属3種・合計およそ200個体がまとまって見つかったとのこと。
国内初の嚢頭類化石発見に加え、1新属・新種、1新種の同時発見という大事件です。
この発見については10月1日、学術誌Paleontological Research誌においても論文が発表されました。
今後さらに研究が進むことと期待されています。

発見現場ではこの日、南三陸ネイチャーセンター友の会(地学部)を含む研究協力者らが
調査を行なっていました。


嚢頭類の化石はこの場所のほんの限られたエリアからのみ発見されるそうです。
報道陣が見守る間も次々と新たな化石が掘り出されます。
見せていただくと3センチほどの体に腹部前方の約90度の角がはっきりと見てとれました。

「この地域は貴重な地質資産の宝庫です。
 南三陸にはジオパーク構想もあり、
 世界に誇る学術資源を教育や地域振興に生かすことが重要だと考えます。」(永広先生)

現在歌津コミュニティ図書館 魚竜では発見された嚢頭類化石の一部を展示しています。
追加の調査ではもっと大型の化石も発見されているとのこと、
これからの発表が楽しみですね。
(日比谷)

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テクテクめぐる縁がわアート2015

入谷八幡宮例大祭や上山八幡宮稚児祈祷など、お祭りごとの多かった9月の連休。

祭り囃子の隣では今年も『テクテクめぐる縁がわアート』が開催されていました。
ちょっと前になってしまいましたが、今回もとっても可愛らしかったのでご紹介したいと思います。

『縁がわアート』は山里を舞台とするアートイベントです。
古民家・施設などを巡りお散歩しながら芸術に触れよう、という催しで、今回で3回目。
(2013年の様子 2014年の様子)
9月20日・21日の2日間、今年も入谷の各所が会場となりました。


町の伝統工芸や名物にちなんだ展示をはじめ、作品がとりどりに並びます。
中でも人気を集めていたのは体験型の催し。
南三陸の方言を使ったバッジづくり、動物ファッションショーなど
来場者の皆さんが体当たりで創作に取り組まれていました。








スタンプラリーは今年も大人気。
子どもたちが用紙を手に田んぼ道を駆けていきました。
このアートイベントも、すでに地域の恒例行事となりつつあるようです。

(日比谷)

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敬老会歌津地区

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9月29日(火)正午から南三陸ホテル観洋で、平成27年度の敬老会(歌津地区)が開催されました。
町長は挨拶で、「名足地区、枡沢地区に引き続き平成27年度中に、災害公営住宅が伊里前地区にも完成します。目に見える形で復興が進んでいるが、早く皆様に安全、安心な暮らしが届けられるようにしていきたい」と話しました。
今年、喜寿を迎える、昭和14年4月2日生まれから昭和15年4月1日生まれの男18名、女28名の合計46名が加わり、代表の伊里前下地区の阿部さんが祝詞を受け取りました。
  
南三陸町議会の星議長が、「目に見える形で復興が進んでいる。安心安全な街づくりに
皆さんが培ってきた豊富な知識を我々後輩に教えていただきたい。」と、挨拶されました。
その後、南三陸町社会福祉協議会の阿部会長の乾杯で祝宴に入りました。
 
南三陸警察署からは、腹話術を使って、夜の歩行や、自転車での外出に
身の安全を守るのに有効な反射材のお話があり、皆さん熱心に聞いていました。
この反射材は車のライトに反射して、それを使用している人や自転車等の発見が早いので 
ぜひ使ってもらいたいと思いました。
続いて、歌あり踊りありの演芸会です。
椅子に腰かけて踊る様子には、「なるほど!そのスタイルがある!」と思いました。
皆さん、おしゃれですね。
 
 
マドロスあり、股旅物もあります!
そして、皆さん熟練です!筆者もかくありたいと思います。
 
「あんだ、わげーごだー。(あなた、若いこと)」とか言っているんでしょうか。
また、来年も和気あいあいと、お互いにお会いして語り合えるといいですね!
                                                 (西城)

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ほっとバンクメンバー研修会

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9月25日(金)南三陸ポータルセンターにおいて、平成27年度ほっとバンクメンバーの
全体研修会が行われました。
ほっとバンクとは、地域で見守り体制を作り、安心して生活できるシステムを構築するために
南三陸町社会福祉協議会の中に設立された人材バンク。
平成27年5月にスタートしました。(以前ほっとバンクを紹介した記事はこちら)
防災集団移転や災害公営住宅移転後 も、安心して暮らせるように住民が住民を支援できる
仕組みを目指すもので、当初53人の登録、今現在74人のメンバーがいます。
地域のならわしである『おたがい様精神』や『結』を、今に引き継ぐものです。
研修会に先立ち、猪又事務局長から、次のようなお話がありました。
2011年2月末は南三陸町の人口は17,666人でしたが、東日本大震災後、2015年7月末で
13,975人と3,691人も減少しました。
「このことによって、町の税収が大きく減少する。」と聞くと、皆さん大きくうなずいていました。

2011年3月26日設置された災害ボランティアセンターで扱ったボランティアの方々は
延べ活動人員148,282人。(平成27年8月現在)
このような外部からの支援も4年半過ぎた今、地域の人を地域の人で守る地域支援という
形になっていくのだそうです。
町の人たちの中には、震災後、住環境が激しく変わった中で、様々なストレスを抱えている
人もいると思います。
本日の研修会のメインテーマは「上手にストレスと向き合おう」。
兵庫県こころのケアセンターの主任研究員の赤澤正人先生からお話を伺いました。


先生は、人間科学博士および、精神保健福祉士でいらっしゃいます。
赤澤先生のソフトな語り口で、人間が持つ、回復力、しなやかさ、適応力、たくましさは
個人個人で違うけれども、ストレスを人生のスパイス的なものと考えてはどうかと話されました。
 
悩みなどに出会った時、どうしますか?ということで、アンケートに、記入しました。
A地区から参加の3人の女性に、「どの対処の仕方が自分に一番自分に、あってますか?」
と、お聞きしたら、「旅行なんかして、気分転換するかな。」
「誰かに当たり散らすっていうのもねー、そしたらその人が今度ストレス感じるよね。」と
答えてくださいました。優しい!!
3人同じなのが、「なんとかなる!と考える。」です。
ポジティブでいいと思います(笑)

 
そして、先生は、「まずは、休むところはしっかり休む。」「規則正しい生活をしてストレスと
上手に付き合うことだ。」と話されました。
研修会の後、参加者の皆さんから感想等がありました。
「どのように、活き活き暮らせるか、自分でも考える」
「仮設住宅から出て、高台移転後のつきあいをどうするか考えています。」
また、77歳の方が今回ほっとバンクメンバーになったという紹介もありました。
最後に先生は、「心の健康、体の健康に気を付けてください。ストレスとどのように付き合い、
分かち合うかを皆で考えていきましょう。」と、締めくくりました。

                                                (西城) 

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