南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。
戸倉地区
撮影場所 [38.642969, 141.442686]
志津川地区
撮影場所 [38.675820, 141.448933]
歌津地区
撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E]
他の定点観測を見る南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。
撮影場所 [38.642969, 141.442686]
撮影場所 [38.675820, 141.448933]
撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E]
他の定点観測を見る南三陸町に移住した人たちがざっくばらんに本音トークを繰り広げるライブ配信コンテンツ「ミナミサンリク移住カフェせきらら」が1月11日(火)YouTubeLIVEで配信されました。今回のゲストは釣り好き移住者のみなさん。南三陸町はリアス式海岸や岩礁域など 変化に富んだ地形に恵まれ、磯、漁港などの釣り場が多く点在しています。思い立ったらすぐに釣りに行ける、釣り好きにはたまらない環境の中で、みなさんはどのような“釣り活”を楽しんでいるのでしょうか。
今回のゲストは町内に知り合いの多いカフェ店長の藤田さんも、珍しく全員が初めましてのメンツ。少し緊張気味のスタートでしたが、ゲストの一人、野添幹雄さんが「僕以外はみんな釣りに関係のある名前ですね。僕だけ関係のない名前だから、いつまでたっても素人なのかな。」とボソッとつぶやくとスタジオは一気に和やかな雰囲気に。
そんな野添さんは京都出身。2020年1月に、勤務していたアミタ株式会社(本社京都)の異動で南三陸町に移住しました。バイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」で家庭や事業所から出た生ごみや汚泥などを回収し、エネルギーと液体肥料を作る事業に取り組んでいます。小学生の頃、友達に教えてもらったバス釣りがきっかけで釣りの面白さにハマり、その後も自分でしかけを作って渓流釣りなどを楽しんでいたそうです。
神奈川県出身の村越洋魚(ひろな)さんは昨年6月に勤めていた会社を辞め、仙台から移住してきました。その目的は漁師になるため!県の若手漁師育成プログラム「漁師カレッジ」の研修生として南三陸町に移住し、半年かけて県内のさまざまな場所で漁業を学びました。晴れて今年の1月から南三陸町志津川で(株)南三陸オイスターの一員としてカキの養殖漁師に。父親の影響で子どもの頃から釣りに慣れ親しんでいた村越さん、釣り好きが高じて漁師にまでなってしまった!かどうかは分かりませんが、名前が語るように相当なお魚好きのようです。
ゴリゴリの釣りファッションで登場の熊谷海斗さんは、地域おこし協力隊として昨年の6月に仙台から移住。一般社団法人YES工房に所属し、南三陸杉を活用した製品のデザインから制作、PR活動を精力的に行っています。小学生の頃に釣りに興味を持ち、中学高校では20キロ離れた釣り場まで自転車で通っていたんだとか。今も思い立ったらすぐ釣りに行けるように、常に車には釣り道具一式を積んでいるそうです。
もともと釣り好きだったみなさんですが、南三陸ではどのような釣りライフを送っているのでしょうか。
南三陸に移住してから釣り好きが加速したと話すのは村越さん。休みの日はもちろん、仕事で海に出ているときも、漁の合間の休憩時間や、仕事終わりに先輩漁師の船に乗せてもらったりして釣りを楽しんでいるそうです。海の仕事をするようになってからは、早起きが苦じゃなくなり、休みの日でも早朝から釣りを楽しめるようになったと話します。
一方、漁港や磯、砂浜など陸からの釣りを楽しんでいるというのは熊谷さん。釣りに行く頻度が多すぎて、えさ代がかさむため、ルアー釣りにしているんだとか。その驚くべき頻度とは、天気が良ければほぼ毎日、しかも出勤前と退勤後の1日2回!海が近いため、思い立ったときにすぐに行けるのが南三陸の魅力だと言います。
移住前は川釣り派だった野添さん、南三陸に来てから海釣りデビューを果たしました。釣り名人のシェアメイトや近所の食堂の女将さん、地元の学校の先生など、地域の人たちと一緒に釣りをするのが好きで、休日などに地元の人のみぞ知る、とっておきの釣りスポットに連れて行ってもらい、楽しくおしゃべりしながら釣りを楽しんでいるそうです。
南三陸での釣果はいかほどなのでしょうか。みなさんに南三陸で釣った自慢の魚たちを披露していただきましょう。
今回はカフェ店長も釣り好きとあって、配信終了ギリギリまで話は尽きませんでしたが、みなさんの釣りへの情熱が十分に伝わってきました。
多種多様な魚に出会える南三陸町ですが、町境は分水嶺に囲まれており、町内に降った雨は森や里を通って志津川湾に流れつきます。森の管理状態や里で暮らす町民の営み次第で海の環境が変わってしまうといっても過言ではありません。偶然にも今回のゲスト3名は、適正に管理された森の木を使って木工製品を作る熊谷さん、環境に配慮した循環型の町づくりに取り組む野添さん、森や里を通ってミネラルをたっぷり含んだ山水がそそぐ志津川湾で牡蠣を育てる村越さん、とそれぞれの場所で魚たちの住みやすい環境作りに一役買っているみなさん。釣りを通して、南三陸の自然の豊かさはもちろん、「森」「里」「海」のつながりを改めて感じた1時間でもありました。
地域の名人から野添さんが仕入れた情報によると、今の時期はイカ釣りが楽しめるそうですよ。
釣り好きのみなさん、ぜひ一度、南三陸へ!
※「ミナミサンリク移住カフェせきらら」とは?
南三陸町移住・定住支援センターと町公式メディア「南三陸なう」が共同企画し、毎月11日にYouTubeLIVEにて座談会を実施、南三陸町に集うさまざまな移住者の姿をお伝えするライブ配信コンテンツ。自らも移住者でこのカフェの店長を務める藤田岳さんが毎回テーマに合った3人の移住者をゲストに迎え、移住のきっかけや暮らしながら見えてきた町の魅力、時には不便さなど、率直なせきららトークを聞き出します。
vol.0「南三陸移住の今を知る」
vol.1「なぜ埼玉県民が南三陸に惹かれるのか?」
vol.2「山も海も遊び尽くす!アウトドア移住者大集合」
vol.3「おうち時間が好きインドア派移住者」
vol.4「地域おこし協力隊の仕事と暮らし」
vol.5「おいしいものたくさん!料理好き移住者大集合」
vol.6「子育て奮闘中のママさんパパさん集合!」
vol.7「釣り好き移住者大集合!」
南三陸町移住・定住支援センターは、移住者が先生となって移住体験を伝える「RivaRivaみなみさんりく学園」を企画・実施しています。2021年11月27日、南三陸ワイナリーの佐々木道彦さんがワインの楽しみ方を教えてくれました。
移住者が先生となって移住の実体験を伝え、参加者と交流する企画「RivaRivaみなみさんりく学園 ~移住者に〇〇教わってみた~」。第2回は、「南三陸におけるワインの楽しみ方」と題して、南三陸ワイナリー株式会社と南三陸町移住・定住支援センターの合同オンラインイベントとして行われました。
移住者先生は南三陸ワイナリー株式会社の代表取締役、佐々木道彦さん。佐々木さんは2019年1月に地域おこし協力隊として南三陸町に移住し、2020年10月に南三陸ワイナリーをオープン。ワインと人と南三陸の食をつなげるイベントを行うなど、南三陸の魅力を発信しています。そんな佐々木さんが、南三陸ならではのワインの楽しみ方を教えてくれるということで、期待が高まります…!
イベントは午前10時スタート。まず南三陸町移住・定住支援センターのスタッフが南三陸町の概要・特徴を紹介。続いて佐々木さんの紹介がありました。佐々木さんは山形県出身で、東日本大震災前は静岡県浜松市で働いていましたが、震災後にボランティアで三陸沿岸部を訪れたのをきっかけに、2014年に仙台市に移住。仕事でワイングラスの商品開発を行うなかでワインの魅力にハマり、「ワインをつくりたい」と思うようになりました。ワインづくりについて学ぶうちに、南三陸町にワイナリーをつくろうという「南三陸町ワインプロジェクト」の存在を知り、1泊2日移住体験ツアーに参加。「ここでおいしいワインをつくりたい!」と思い、2019年1月、南三陸町の地域おこし協力隊として「南三陸ワインプロジェクト」に参画しました。
「せっかく南三陸につくるなら、海の見えるワイナリーをつくって、南三陸のおいしい海産物と一緒に飲んでもらいたい」と考えた佐々木さんは、内陸部ではなく沿岸部で場所を探しました。そして、水産加工場だった建物を改修してワイナリーをつくることに。南三陸町初の酒蔵です。クラウドファンディングで資金調達をし、2019年4月からワイン販売を開始し、2020年10月にワイナリーをオープンしました。
そのワイナリーをオンラインで見学することに! まずはテラス棟からの眺め。「海を眺めながらゆっくりワインを飲んでもらいたいので、テラスをつくりました」と佐々木さん。次に海中熟成ワインについて説明し、それから醸造棟を案内し、ワインづくりの工程を紹介してくれました。
臨場感たっぷりのワイナリー見学が終了し、5分間休憩。その間にワインやおつまみを準備します。そして待ちに待った試飲・試食タイム! みんなで乾杯し、辛口の白ワイン「ヴェルデレー」と銀鮭のコンフィのマリアージュを楽しみました。
参加者からは、「こんなにおいしい白ワインは初めて」「毎日飲みたい」といった声が上がりました。「南三陸ワイナリーのワインは、食中酒としてつくっているので、すべて辛口です。ただ、辛口といっても、このヴェルデレーはブドウの香りや旨みも感じられます。酸がしっかりしているので、生牡蠣やゆでダコはもちろん、鶏の唐揚げなんかも合いますよ」と佐々木さん。「鶏の唐揚げとのペアリングは意外!」「参考になります」などの反応がありました。
ワインについてだけでなく、佐々木さんの移住実体験も気になるところ。佐々木さんにとっての南三陸の魅力は何なのでしょうか。「南三陸は食材の宝庫で、こだわりのものをつくる生産者がたくさんいます。また、私のワイナリーづくりを応援してくれる人がたくさんいたように、何かやりたいと思ったら町の方々が支えてくれます。それが南三陸のよさ・魅力ですね」と佐々木さんは話します。
イベントも終わりに近づいてきました。参加者からは、「ワイン好きとしては、オンラインでこのような機会があってよかったです」「このように酸が強いワインはあまり飲んだことがなかったので、よい経験でした。ワインの工程見学がおもしろかった」といった声が聞かれました。
最後に、佐々木さんから以下のコメントがありました。「南三陸のおいしい食材とワインのマリアージュをオンラインイベントでもやってみたかったので、それが実現してうれしいです。南三陸のおいしい食材とワインを合わせることで、食材が生きて、ワインもおいしくなります。それによって幸せを感じてもらえたらと思っています。コロナが落ち着いたら、ぜひ南三陸に遊びに来てください!」
おいしく学びの多い、あっという間の1時間半でした。
3回目となる「RivaRivaみなみさんりく学園」は2月26日(土)に開催。2017年に東京都から移住された井口雅子先生が「牡蠣の殻剥き」を教えてくれます!
移住する前は牡蠣が苦手だった井口先生。南三陸に来て新鮮な牡蠣を食べて好きになったそうです!
そして、今回お送りさせていただく牡蠣は日本初のASC国際認証を取得し、令和元年度農林水産祭天皇杯を受賞した「戸倉っこ牡蠣」です。
なぜ、日本ではまだ誰もやっていなかったASC国際認証を南三陸町で取得しようと思ったのでしょうか?そこには震災からの再起を懸ける漁師さんの覚悟のストーリーが・・・
そんなお話しをしながら、楽しく、ゆる~く牡蠣剥き体験してみませんか!
今が旬の牡蠣は濃厚でぷりっぷり!! 剥いた牡蠣はその場で試食。おススメの食べ方なんかもご案内します。
イベント終盤には質問コーナーもありますので、井口先生と直接お話しすることもできますよ。
詳細・申込みはこちら
南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。
撮影場所 [38.642969, 141.442686]
撮影場所 [38.675820, 141.448933]
撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E]
南三陸を舞台にしたオンライン脱出ゲーム「南三陸クエスト」が2022年1月15日に開催されました。チームメンバーと協力しながらミッションをクリアして志津川島から脱出を目指します。企画したのは南三陸町出身の大学生。イベントレポートとあわせて、この企画に懸ける想いを聞きました。
「志津川島から脱出しろ!そのためには6つのキーワードを獲得して並び替えよ」
「南三陸クエスト」なるゲームの体験会が開催されるらしい。ということで参加してみたところ冒頭のミッションが言い渡されました。
Zoom上に集まった参加者が、制限時間内にミッションをクリアしながら脱出を目指すオンライン脱出ゲーム。南三陸を舞台に企画されたものが「南三陸クエスト」です。1月15日に行われた体験会ではゲームマスターも含めて9名が参加。参加者はそれぞれ各家庭から参加。必要なものはPCやスマホだけ。Zoomに接続できる環境さえあればどこからでも気軽に参加できます。
今回は参加者を2チームに分けてゲームを実施。筆者が参加したチームは、ゲームマスター含め合計4名。南三陸町出身で地元を離れて暮らすシャークさん。彼女はゲームマスターとしてゲーム進行などの役割を担います。南三陸町出身で一度南三陸を離れたのちにUターンして南三陸町在住のけーじさん。そして、北海道出身北海道在住で南三陸町には二度ほど訪れたことがあるというきぃさん。そして、埼玉県出身で震災後に南三陸町に移住した筆者。
年代もバラバラで、バックグラウンドも異なるメンバーがチームとなりミッション成功を目指します!
制限時間は約2時間。実在する南三陸町志津川地区の観光名所などをモチーフにした場所を訪れながら、さまざまなアクションを行いながらミッションを探します。
そのミッションは、思わず頭を悩ませてしまうような謎解きがあり、オンラインならではを生かしたゲームあり、他の場所からの伏線があり、と趣向を凝らした仕掛けが満載。チームで協力しあいながらミッションクリアを目指すなかで自然とチームメンバーも打ち解けていきます。
ミッションによっては苦戦しながらも、ゲームマスターのシャークさんの手助けもあり、なんとかクリアしてキーワードを獲得!6つのキーワードを獲得して並び替えると見事脱出成功!もう一つのチームも時間内に見事脱出成功しました。
脱出ゲームならではのワクワクドキドキ感もありながら、巡るポイントは南三陸町の実在するスポットがモチーフとなっているため、実際に地域をぐるっと周っているような感覚に。さらに、各ポイントに着くとゲームマスターから紹介のアナウンスもあり、行ったことがなくてもどんな場所なのか想像を膨らませられるような仕掛けが施されていました。
北海道出身で、ジュニアリーダーとして活動していたときに南三陸町のジュニアリーダーと交流があり、その縁で南三陸町にも2度ほど訪れたことがあるというきぃさん。
「本来であれば高校の卒業旅行で南三陸に行こうって友達と話していたんです。しかしコロナで行けなくなってしまいました。とても残念に思っていたのですが、今回のゲームに参加することで、実際には行っていないけれども旅行したような気分を味わうことができて楽しかった。コロナが落ち着いたら、実際にまた行きたいという気持ちが強くなりました」と話します。
その他のメンバーからも「話したことのない人とも協力しあって目標に向かっていくことができて面白かった」「オンラインでも観光した気分になれた」「想像していたよりも面白くて、遊びながら地域のことを知れるよい機会だと思った」など好評の声が相次ぎました。
そんな大好評の「南三陸クエスト」を企画したのは南三陸町戸倉地区出身の三浦千裕さん。東北芸術工科大学4年生の彼女は、大学の卒業制作でこのオンライン脱出ゲームを企画しました。
「大学卒業後は関東に行く予定で大好きな地元から離れてしまうが、それでも何かしら南三陸と関わっていたいという思いがあって企画しました」と話す三浦さん。さらに新型コロナウイルスの感染拡大による影響も、この企画をしていく理由の一つになったと話します。
「どんな企画がよいか検討するなかで、これまで南三陸に関わってくれた方にヒアリングをしていました。その結果、コロナの影響で南三陸に行くことができなくなったという声や、地元出身の友人も離れていても南三陸のために何かしたいと考えている人がいることに気づきました」
そうした声もあり、地域のことを知ることのできるオンラインコンテンツを考えていた結果、オンライン脱出ゲーム「南三陸クエスト」の構想に至ったと話します。
「入り口は純粋に『楽しそう!』ということから、結果的に地域のことを知れるし、人と人がつながることができるという点で、これまであるオンラインツアーなどとも違ったものになったなと思います」
企画メンバーは、三浦さんを中心として南三陸町出身の同年代など4名。10月ごろから本格的に稼働して11月のプレテストを経て1月の体験会へとつながりました。実際に体験会を開催してみての感想を聞いてみると「みなさんに参加してもらい楽しんでもらうことができて素直にうれしいです!」と目を細める三浦さん。
「当初の目的だった南三陸町と南三陸町出身者、そして外の人をつなぐことができたのかなと。ゲームを通じて人と人が繋がっていくのを体感できました。参加したメンバーが仲良くなって、『南三陸に行く時連絡するよ』とか『南三陸で会おうね』という声が聞こえたのが特にうれしかったですね」
今後のゲームの活用などについては「まだ未定」だといいます。
新型コロナウイルス以外でも、持病があったり、子どもが生まれたり、介護が必要になったり、さまざまな要因によって南三陸町に関わりたくても関わることができない状況の方も多くいるはず。コロナ禍だからこそ生まれた「南三陸クエスト」は、オンライン上であっても町内外の人をつなぎ、継続的な関係性をつくるきっかけとなるかもしれません。今後のさらなる活用に期待したいですね!
環境に優しい社会の実現に取り組む個人や団体を顕彰する環境省主催の「グッドライフアワード」で、「『森里海ひといのちめぐるまち』の実現を目指して〜産学官民が連携した生ごみの再資源化〜」が地域コミュニティ部門で環境大臣賞を受賞。生ごみやし尿汚泥を、電気、液肥に変換するバイオガスプラント南三陸BIOなど資源循環型の環境保全活動が評価されました。
2015年10月に稼働したバイオガス施設「南三陸BIO」。町内の家庭や事業所から出る生ごみや、し尿汚泥などをメタン菌によって発酵処理して、バイオガスと液体肥料を生成するリサイクル工場です。
住民一人ひとりが分別という手間をかけるということが必須のシステムであるため、主体的に住民が循環の輪に加わっているほか、副産物である液体肥料の農地散布に地元企業である運送会社が参画したり、地域住民が町内の保育所や小中学校などに啓発活動を行ったり、地元高校生がどのようにしたら協力をより得られるかということを考え行動したり、地域外の企業が知見を生かして連携をするなど、多角的な関わりあいにより事業を発展させてきました。それが今回、環境省主催の「グッドライフアワード」で「地域コミュニティ部門」での表彰につながったのです。
「このように地域で取り組んでいるということを評価されたことが非常にうれしい」と南三陸BIOを運営するアミタ株式会社の野添幹雄さんは話します。
地域一丸となった取り組みを象徴するのが地元志津川高校の活動です。
志津川高校が毎年開催している「志高まちづくり議会」。
その中で、「南三陸BIOの認知向上」という提案がありました。「正直認知度はまだまだ低い。より一層生ごみを分別協力してもらうために、啓発チラシを作って広報を強化したほうがよいのではないか」という提案が高校生からあったと振り返る野添さん。
「実際にその提案があったあとから、まずは高校生に取り組みを知ってもらい体感してもらおうと授業での連携を深めていきました。南三陸BIOのシステムを学ぶだけではなく、副産物の液体肥料を実際に使って作物を栽培するなど、循環型の取り組みを体感してもらいました。そうして啓発チラシを一緒に作成していったんです」
町内の保育所などで南三陸BIOの取り組みを分かりやすく紹介する紙芝居を行なっている上山八幡宮の工藤真弓さんも、高校生が主体的に関わっていくことのメリットが大きいと話します。
「地元の高校生が関わっていると地域もうれしくなる。今後は、高校生が町内の保育所に行って紙芝居を読むなど、伝承を下の世代に落とし繋いでいくことができたらよい。多世代で同じ目標に向かって走っている様子を発信したい」と工藤さんは話します。
液肥散布を行うのは、地域で運送業を営む山藤運輸。「森里海ひといのちめぐるまち」という南三陸町が掲げたビジョンに運送会社としてどのように参画できるかを考えた末に、液肥散布という新規事業への参入でした。
今では量が足らないほど地域農家からも好評な液肥活用を行うにあたっては、地域から「ありがとう」と言われることが多くなったと山藤運輸の佐藤克哉さんも話します。
「地域全体が当事者になって関わり合いながらよい町を作っていこうということ。まだまだ課題もあるけれど、これまで地域ぐるみでやれたことが今回評価されたと思う。それを誇りに思ってこれからもよい町を作るために取り組んでいきたい」
2021年には、液体肥料を活用して栽培されたお米「めぐりん米」も商標登録。資源循環の取り組みをブランド価値として高めていくためにも大きなきっかけとなるかもしれません。
南三陸の循環システムには町外の企業も参画しています。その一つがNECソリューションイノベータ株式会社。アミタ株式会社と協力し、ICTを活用して生ごみの回収状況を可視化するシステムや、資源回収拠点に掲示された感謝状の有無による回収状況の比較や効果の測定などに取り組んできました。
「南三陸の取り組みは素晴らしい取り組みだと感じており、将来的により一層波及していくのではないかと考えている。その取り組みに共感し、可能性を感じています」とNECソリューションイノベータ株式会社イノベーション推進本部の日室聡仁さんは話します。
このように町内外の多くの人が主体的に関わることで実現されるエコシステムが南三陸BIOの特徴です。
「生ごみ収集の計画値にはまだ達していない。これを機会にこの取り組みを一層多世代に広めて、主体的に関わっていく人を増やしていきたい。まだまだ伸びしろはたっぷりある」と話す野添さん。
東日本大震災からまもなく11年。今回の環境大臣賞の取得をひとつのきっかけとして、あの時の反省や教訓から生まれた全町民が主役となるエコシステムが、より一層大きな輪となって広がっていくことが期待されます。「いのちめぐるまち」の実現に向けて、これからも歩みを止めることはありません。
南三陸町の特産品「ホヤ」を使ったレシピづくりに一緒に取り組んできた歌津中学校と共立女子大学(東京都千代田区)による「1日レストラン」が11月12日(金)、その名の通り1日限定でオープンしました。地元の特産品でありながら参加した生徒のほとんどが食べたことなかったホヤ。試行錯誤を重ねて誕生したレシピは、ホヤを苦手な人にも食べてもらいたいという思いが込められたアイデア料理ばかりでした。生徒たちの工夫が光る料理の数々、歌津中×共立女子大の「1日レストラン」にお邪魔しました。
町と共立女子大学・共立女子短期大学が2019年に連携協定を結んだことをきっかけに始まった「1日レストラン」。協定は教育・学術研究の推進や地域産業の活性化、人材の交流と育成などの連携を目的に結ばれ、これまでに南三陸の食材をテーマにした研究や学校給食の献立考案など、さまざまな活動が行われてきました。歌津中学校との「1日レストラン」は昨年に引き続き2回目です。この取り組みは1年生の家庭科の一環として行われ、町の水産資源を題材に「食文化と環境の理解」「南三陸への愛郷心」「課題解決力の向上」を身につけることを目的としています。
1年生の生徒24名はメニューの考案にあたり、地域の産業や食材について学ぶ機会を持ちました。「ホヤ」は地元の特産品でありながら、食べたことがない、食べたことはあっても独特のにおいや味が苦手という生徒がほとんど。しかし、長引く韓国への禁輸措置のため大量のホヤが破棄されている現実を知り、地元で消費することの大切さに気づきました。そして、自分たちがホヤを知って、食べてみること、そして好きになることが、たくさんの人に魅力を伝える時に役立つと考えました。
生徒たちは5班に分かれ、どんな人に食べてもらいたいかターゲットを決め、メニュー考案に取り掛かりました。「ゆでる」「焼く」「生」などあらゆる方法でホヤを食べてみて、切り方や調理法で風味や食感がどう変化するのかを調べ、おいしく食べる方法について意見を出し合いました。
共立女子大学からこのプロジェクトに参加したのは家政学部食物栄養学科の4年生4名。中学生たちが考えたメニューをもとに、栄養学の観点からアドバイスをし、レシピを一緒に考えました。大学生にとってもホヤを扱うのは初めて。参加した学生は「最初見たときは貝なのか魚なのかわからない不思議な生き物に驚いた。」「食べたことのない食材で調理をするのは大変だった。栄養面だけでなく、水産業や食文化など、食材の背景についてもいろいろと調べた。」と振り返ります。オンラインでの話し合いを6回ほど重ね、お互いに試作もしながらついにメニューが完成。11月12日(金)に大学生たちが来校して一緒に調理、マスコミや学校関係者などにお披露目されました。
それでは歌津中と共立女子大学の学生が工夫を凝らして考えたとっておきのホヤレシピ、その一部ご紹介しましょう。ユニークなネーミングにもご注目!
ホヤ料理を食べた大人たちからは「おいしい!」「おいしい!」と絶賛の嵐。調理した中学生からも「最初はほとんどの人がホヤが苦手だっだのに、できた料理を食べておいしいと言ってくれたのがうれしかった。」とか、「工夫すればホヤはいろんな料理に合うことが分かった。」「若い人に広めたらもっと食べ方のバリエーションが増えて、地域に貢献できるのではないか。」など、前向きな声が寄せられました。今回の授業を通して地域食材の魅力を発見できたようです。
同大学の近堂知子教授は、「大学生にとってもいい経験になった。今回は地元の子供たちに地域食材の魅力を知ってもらう取り組みだったが、今後は南三陸の食文化の魅力を東京の人に広められるようなプロジェクトもやってみたい。」と意欲を示しました。
共立女子大学との地域連携プロジェクト、次は南三陸の食材でどのようなメニューが誕生するのでしょうか。今後の活動も楽しみです。
南三陸町に移住した人たちがざっくばらんに本音トークを繰り広げるライブ配信コンテンツ「ミナミサンリク移住カフェせきらら」が12月11日(土)にYouTubeLIVEで配信されました。今回のゲストは南三陸町に移住して、子育てをしている現役のママさんパパさん。出産はどこで?子どもが熱を出したら病院は?保育園の待機児童は?遊ぶ場所は?などなど、南三陸での子育て事情をせきららに語っていただきました。
お招きしたのは移住してから結婚出産を経験したIターン移住のママさんお二人と、家族で移住してきたUターン移住のパパさんです。当日はみなさんお子さん連れで登場。とってもにぎやかで楽しい配信となりました。まずは恒例、みなさんの移住のきっかけから伺いました。
愛媛県出身の安藤仁美さんは震災直後にボランティアで南三陸町を訪れたのがきっかけで2015年に移住。決め手は町の人との距離感の心地よさ。町外から来た若者に対しても、真摯に向き合って熱い思いを語ってくれる町の人と関わるうちに、「こんな人たちに囲まれて生活できたら幸せだろうな」と自然に移住を考えるようになったそうです。移住の翌年、同じくIターン移住の男性と結婚。現在は3歳の女の子と1歳の男の子のお母さんで、夫が町内に立ち上げたデザイン制作会社に勤務しながら子育て中。
神奈川県出身の佐藤茜さんも震災後のボランティアがきっかけで移住したひとりです。高校卒業後の2013年から漁業ボランティアで定期的に南三陸に通っていた佐藤さん。町に来るたびに受け入れ先の漁師さんが家族のように迎えてくれて、この町で働きたいと思うようになったそうです。2017年、大学卒業のタイミングで移住し、2年後に地元出身の男性と結婚。現在9か月のお子さんがいらっしゃいます。
南三陸町出身の阿部和也さんは大学進学のために上京し、卒業後も10年間サラリーマンとして東京、仙台で働いていました。そして2020年、家業の漁業を継ぐためにUターン移住。現在はわかめや牡蠣の養殖業に従事しながら7歳の長女、2歳の長男の子育てに励む育メンパパです。移住を考えるようになったのは長男が産まれたタイミング。仕事が忙しく、子育てにほとんど関われなかったという阿部さん。家族との時間を大切にしたいとの思いから、漁師への転身を決意しました。最初の1年は修行のために単身で移住、昨年4月からは家族全員が南三陸に移住し、今は阿部さんの両親とともに暮らしています。
安藤さんと佐藤さんは移住後に妊娠、出産を経験しています。実家が遠かったり、新型コロナウイルスの感染拡大などの理由により、二人とも里帰りせずに、移住先での出産を選んだそうです。しかし、南三陸には出産を受け入れている病院がないため、石巻など近隣の市町村まで通わなければなりません。そんな中、佐藤さんは同居する夫の両親の協力や勤務先の配慮などもあり、初めての出産を無事に終えることができたそうです。出産前後の時間を夫と共有できたことで、結果的に移住先で産んでよかったと話します。
産休中に安藤さんがこんなサービスあればいいなと思ったのが、「一時預かり保育」。出産前後のサポートをしてくれる子育て支援センターは町内に3か所あり、子育て中の家族同士の交流の場ともなっていますが、緊急時やちょっとした用事を済ませたい時などに一時的に子どもを預かってくれる場所がありません。そこで安藤さんは気の合うママ友たちとサークルを作り、子どもを見てもらいたい時にみんなで集まって“預かりあいっこ”をしたそうです。場所は町内にある社会福祉協議会の交流スペースの一角。無料で利用でき、併設するデイサービスに通うお年寄りたちと交流できたりすることも。不便に感じることがあってもママ友たちと協力しあいながら楽しく過ごせたと言います。
安藤さんが妊娠出産するまでを綴った過去の記事では、どこで産むのか、費用はいくらかかるか、町の子育て支援など移住先での出産についてリアルに書かれています。(全7話)
ここからはみなさんが普段、南三陸でお子さんたちとどのように過ごしているのか、南三陸の大自然をフィールドに、目一杯楽しむ日常を写真でご紹介しましょう。
移住してから子どもとの接し方が大きく変わったと話す阿部さん。サラリーマン時代は仕事に追われ、子どもの寝顔しか見られないような生活を送っていたそうです。もちろん子育ては妻に任せっきり。移住して漁師になってからは、早朝の作業を終えてから一緒に朝ご飯を食べ、子どもたちを見送って、仕事に出て、夕方に迎えに行く。夕食も家族そろって食卓を囲み、子どもたちと一緒の時間に寝るという毎日を過ごしています。移住後に変化した生活を通して、家族と過ごす時間の大切さを改めて実感していると言います。
お子さんたちの夏休みをプロデュースするなど育メンぶりが光っていた阿部さんですが、今回の出演を前に妻から「子育て点数」をつけてもらったそうです。気になる点数は…お風呂上がりのケアは85点、そのほかは100点満点!この結果にスタジオは大きな拍手に包まれました。(ちなみに移住前のサラリーマン時代は3点!)
最後、カフェ店長の藤田さんからの「南三陸は子育てしやすい町?」という質問に対して、佐藤さんは「町の病院に小児科医が常駐していなかったり、すぐに子ども用品を買いに行けないなど不便な点もあるが、こんなに地域の人たちが面倒をみてくれるなんて、都会では難しいだろうと思う。本当に自分の孫のようにかわいがってくれる。地域に頼れるじいじ、ばあばがたくさんいてうれしい。」と話していました。地域の人たちが子育てに奮闘するママさんやパパさんを温かく見守っている、そして何よりも子どもたちの成長を楽しみにしている、そんな雰囲気がこの町にはあるのかもしれません。
移住者の本音を聞き出す「ミナミサンリク移住カフェせきらら」、次回は来年1月11日(火)20時からYouTube「南三陸なうチャンネル」でライブ配信の予定です。ゲストは釣り好き移住者の皆さん。海の町、南三陸ではどんな魚に出会えるんでしょうか。南三陸での釣りの楽しみ方やとっておきの釣りスポットも教えてもらいます。次回の配信もお楽しみに!
※「ミナミサンリク移住カフェせきらら」とは?
南三陸町移住・定住支援センターと町公式メディア「南三陸なう」が共同企画し、毎月11日にYouTubeLIVEにて座談会を実施、南三陸町に集うさまざまな移住者の姿をお伝えするライブ配信コンテンツ。自らも移住者でこのカフェの店長を務める藤田岳さんが毎回テーマに合った3人の移住者をゲストに迎え、移住のきっかけや暮らしながら見えてきた町の魅力、時には不便さなど、率直なせきららトークを聞き出します。
vol.0「南三陸移住の今を知る」
vol.1「なぜ埼玉県民が南三陸に惹かれるのか?」
vol.2「山も海も遊び尽くす!アウトドア移住者大集合」
vol.3「おうち時間が好きインドア派移住者」
vol.4「地域おこし協力隊の仕事と暮らし」
vol.5「おいしいものたくさん!料理好き移住者大集合」
vol.6「子育て奮闘中のママさんパパさん集合!」
南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。
撮影場所 [38.642969, 141.442686]
撮影場所 [38.675820, 141.448933]
撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E]
他の定点観測を見る11月14日(日)、紅葉が見頃を迎えたひころの里(南三陸町入谷)で、恒例となった「ひころマルシェ」が開かれました。お客さまを迎え入れての開催は実に2年振り。コロナ禍で先が読めない中、規模を縮小したり、入場制限をしたりと、いつもどおりとはいきませんでしたが、オンラインイベントを取り入れるなど工夫をしながら、大人も子どもも楽しめる充実した一日となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2019年の秋を最後に、リアルでの開催を見送っていた「ひころマルシェ」。昨年はコロナ禍であっても、毎年マルシェを楽しみにしてくれている人たちのために、工夫を凝らしたオンラインイベントを企画。初めての試みではあったものの、配信動画の再生回数が1000回を超えるなど大好評!これを受けて、今年はオンラインとオフラインの両方を楽しめるようハイブリッドでの開催となりました。多い年には会場に50を超えるブースが並びましたが、コロナウイルスの収束が見通せない中、今年の出店は10店舗と規模を縮小、駐車場や会場入場の人数制限などの感染防止対策を徹底して行われました。当日は晴天にも恵まれ、この日を待ちわびていた家族連れなどが、芝生で遊んだり、買い物を楽しんだり、シートを広げてランチをするなど思い思いの時間を過ごしました。
今年で11回目を迎えた「ひころマルシェ」は“おいしい、楽しい、すこやかな暮らしをこの土地で”をコンセプトに2015年から南三陸町入谷の「ひころの里」で初夏と秋に行われているオーガニック志向のマルシェです。立ち上げたのは土地の暮らしを学びながらゆるやかにつながるコミュニティ「うみさと暮らしのラボ」。2018年からはマルシェのコンセプトを引き継いだ町の有志たちが「ひころマルシェ実行委員会」を作り、主催しています。里山や里海の恵みとともに持続可能な暮らしを求めて環境に配慮したオーガニックと循環を実践すること、持続的な暮らしに近づく知恵を分かち合い、発信すること、多世代のいろんな人たちが子育てを温かく見守り、子連れで出かける楽しい場所があること、という3つを掲げ、この思いに賛同する店舗や事業者が町内をはじめ、石巻市や登米市などの近隣市町村、お隣岩手県からもかけつけました。あたたかみのある手作り雑貨、オーガニックコーヒー、素材にこだわったクレープ、新鮮な野菜や米、木工品、草花、天然酵母のパン、手の込んだカフェごはんなど、バラエティに富んだラインナップで、訪れた人を楽しませていました。
石巻市から訪れた家族連れは、「毎年楽しみにしていたが去年は来られなくて残念に思っていた。子どもたちがのびのびと遊べる空間がうれしい。お店の人も集まるお客さんたちもほのぼのとしていて、とても居心地がいい。」と話していました。また、常連で出店している宮城県亘理町のコーヒー店店主は「お客さんたちが再開を楽しみにしていたことを肌で感じた。規模は小さくても会場の温かく優しい雰囲気はそのまま。」と再開の喜びを語ってくれました。
午後からはマルシェ出店者を迎えてのトークセッションがYouTubeLIVEで配信されました。
前半は「コロナ禍で考えた地域で商いをすること」をテーマに、カフェを経営する店主2人が、地域に根差したお店としてどんな工夫をしながらコロナ禍を乗り越えて来たか、苦しい状況でも止まらず走り続けられたその原動力について語り合いました。
続く、キッチンカーで移動販売をする2人の女性店主のトークセッションでは、コロナ前とコロナ禍での働き方の変化や地域を回りながら出会った人や風景、キッチンカーと過ごす普段の暮らしなどについて話していただきました。
ひころマルシェ実行委員会の栗林美知子さんは「2年ぶりの開催で嬉しい再会がたくさんあった。会場で会う人みんなに、“開催できてよかったね!”“また来年もやりたいね!”と言われて、ひころマルシェが地域に受け入れられているというのを実感した。コロナの状況が日々変化する中、今回の開催にあたっては実行委員会で何度も話し合いを重ねた。地域とのつながり、毎年来てくれているお客さんや出店者とのつながりを途絶えさせたくないとの思いが開催につながった。縮小という形にはなったが、小さな一歩でも前に動き出せたのはよかった。」と開催できた喜びを話していました。