まちの話題を地元の子どもたちが伝える「月刊36(サンリク)ニュース」がスタート!

新年度のスタートにあわせ、町公式のYouTubeチャンネル「南三陸なうチャンネル」では新コンテンツを立ち上げました!その名も『月刊36(サンリク)NEWS』。月ごとの南三陸町の話題を地元の子どもたちがニュース番組のキャスターやリポーターになりきってお伝えします。先日行われた第1回目の収録の様子をリポートします。

町公式YouTubeチャンネル「南三陸なうチャンネル」

南三陸なうチャンネル」は2016年に開設した南三陸町の公式YouTubeチャンネルです。南三陸の自然・食・文化・人などをテーマに旬な話題を映像に切り取ってお届けしています。

2年ほど前からは、町のイベントをライブ配信したり、バラエティ企画に挑戦したりと、様々なコンテンツ作りに力を入れてきました。チャンネル登録者数はこの1年でおよそ3倍に増え、現在2700名(5月31日時点)になりました。

 

子どもたちがキャスターやリポーターになりきって町の話題をお伝え

今回企画した『月刊36(サンリク)NEWS』は月ごとに町の話題をいくつかまとめてニュース風に紹介するコンテンツです。伝えてくれるのは町の子どもたち。町で暮らしていても、どこでどんな出来事があったのか、テレビや新聞で取り上げられないと分からないことも、実際は多いのではないでしょうか。そこで、小さな話題でも自分たちの町のことを知るきっかけになればと、地元の子どもたちにキャスターやリポーターをお願いすることにしました。

 

記念すべき第1回目のキャスターとリポーターを引き受けてくれたのは、町内の小学校に通う、そうあさんとあこさん。二人とも小学4年生です。

あこさん(左)とそうあさん(右) 同じダンススクールに通う二人は普段からとっても仲良し

収録日当日、緊張した面持ちで現れた二人ですが、事前に渡されたニュース原稿をカメラの前で堂々と読み上げてくれました。

最初は緊張したと話すリポーターのあこさん

4月の話題として今回は、町内の桜の新名所や南三陸ハマーレ歌津の5周年記念イベント、南三陸町社会福祉協議会「結の里」で行われた取り組みなどを紹介しました。

使用したコメント原稿 まるでニュース番組!?
編集で合成するため、収録は緑色の布を背景に撮影します。
ニューススタジオのセットを合成するとこんな感じになります。

家でも学校でも原稿を読む練習をしたとあって、二人とも本番では練習の成果を見事に発揮!NGはほとんどありませんでした。

 

収録は1時間ほどで終了。無事に終えてホッとした表情の二人に感想を聞いてみると…

キャスターを担当したそうあさんは「本物のキャスターになった気分だった。みんなに見てもらうのが楽しみ。」、リポーターを担当したあこさんは「緊張したけど、そうあさんと一緒に出られたのが楽しかった。」と話し、「またやりたいですか?」との質問にはふたり声を揃えて、元気に「ハイ!」と答えてくれました。

 

完成した「月刊36NEWS」4月号がこちら。

一生懸命伝えてくれる二人に、思わず見てるこちらが笑顔になってしまいます。

これから1年を通して、地域の方や町外の方々に楽しんでいただけるよう、様々な町の話題を子どもたちの元気な姿を通してお届けしていく予定です。

今後もぜひお楽しみに!

小学生キャスター・リポーター募集中!!

「月刊36NEWS」ではキャスターやリポーターとしてご出演いただける町内の小学4年生から6年生のお子さんを募集しています。事前にお渡しするニュース原稿を当日スタジオで読んでいただき、その様子を収録します。お友達との参加も大歓迎。興味のある方はぜひ、下記までご連絡ください。元気いっぱいのお子さんたちのご応募をお待ちしています!

こちらの応募フォームから受け付けています。

トロッと濃厚な脂にファン多数!旬の銀鮭を活用した「銀鮭まつり」を6月30日まで開催中!

南三陸さんさん商店街と近隣店舗の計8店舗にて、今が旬の「銀鮭」を活用したメニューを展開する「銀鮭まつり」が6月30日まで開催中です。南三陸町民でも、「銀鮭が町の食材でいちばん好き!」という声も出るほど濃厚でトロッとしたこの時期だけの味わいをぜひたっぷりと楽しんでください!

志津川が銀鮭養殖発祥の地

南三陸町(旧志津川町)が「銀鮭」養殖発祥の地であることはご存知でしょうか?1975年に養殖が始まり全国へと展開。現在も南三陸町を中心とした宮城県が国内での養殖の中心となっており、国内で流通している銀鮭の約9割が宮城県産です。

銀鮭の旬はまさに今。環境負荷も考慮しながら徹底した衛生管理で養殖されている銀鮭は生で食べるのがおすすめ。餌にもこだわっているので、臭みがなく、トロッとした濃厚な脂を堪能できます。

昨年、銀鮭水揚げの様子を撮影しましたのでその様子をご覧ください!

南三陸特産の銀鮭をたっぷりと楽しんでほしい!

そんな南三陸町特産である「銀鮭」をテーマにしたイベントが今回の「銀鮭まつり」です。

「イベントや飲食店でのコラボメニュー等の提供により、旬の食材を楽しんでいただき、新しい賑わいを生み出していきたい」と南三陸まちづくり未来の佐藤潤也さんは話します。

「これからも皆様と一緒に楽しく、豊かなひとときを過ごしていきたいという想いを込めています。震災後南三陸町の復興を牽引してきた福興市は先日の100回をもって終了となりますが、食を味わい、お買い物をし、滞在をする、地域の皆様とともに創り上げる『銀鮭まつり』をお楽しみください」と意気込んでいます。

イベント概要

イベント名称:さんさん商店街銀鮭まつり
開催期間:2022年6⽉1⽇(水)〜6⽉30⽇(木)
主催:南三陸志津川さんさん商店会、季節料理 志のや、⾷事処 松原
協⼒:株式会社 南三陸まちづくり未来
後援:南三陸町、宮城県漁業協同組合志津川⽀所、⼀般社団法⼈南三陸町観光協会

▶︎期間中のイベント予定
6月19日(日)ホヤ詰め放題
6月26日(日)銀鮭一本売り

銀鮭コラボメニュー

⾷楽 しお彩
南三陸サーモンづくし:1,800円(税込)
弁慶鮨
南三陸サーモンのトロたく丼:1,500円(税込)
かいせんどころ梁
志津川銀鮭炙り漬け丼:1,540円(税込)
創菜旬⿂ はしもと
漬けサーモン(銀鮭)とイクラ丼:1,540円(税込)
⼭内鮮⿂店
昆布締め銀鮭いくら丼:1,800円(税込)
季節料理 志のや
南三陸銀じろう(銀鮭)あぶり丼:1,700円(税込)
⾷事処 松原
サーモン丼:1,850円(税込)

※各メニューに関しては、仕⼊れの状況などにより提供できない場合もございます。ご了承ください。

3年ぶりの楽天イーグルス公式戦開催に向けて。南三陸町内にあるイーグルス関連まとめ

6月5日(日)に3年ぶりの開催が決定した東北楽天ゴールデンイーグルスのイースタン・リーグ公式戦。南三陸町と楽天野球団には深い絆があり、町内各地に楽天イーグルスゆかりのスポットが点在しています。今回は楽天ファン必見の、南三陸町内の楽天イーグルス関連まとめをしていきます。

南三陸町との交流を深め、パートナー協定を締結

宮城県仙台市に本拠を置く東北楽天ゴールデンイーグルス。東日本大震災の数日後には、球団から支援物資が避難所に届けられたほか、復興ボランティア、選手やスタッフによる交流活動などを継続。南三陸町との縁を深めてきました。

2018年には、野球を中心としたスポーツ交流活動を通じて、南三陸町のスポーツ振興と青少年の健全な育成を図ることを目的としてパートナー協定を締結。「試合興行や地域貢献活動」「町民との交流活動」「フィールドサポートプログラム」など、より一層継続的な関係へと発展しています。

2017年のイースタン・リーグ公式戦後にさんさん商店街で行われた交流の様子 写真提供:株式会社南三陸まちづくり未来

深き縁の証!町内に点在するイーグルススポット!

こうした縁のなかから、南三陸町内には楽天イーグルスの関連グッズやスポットが数多く存在。今回は改めて町内のどこにどんな関連施設があるのかをまとめていきたいと思います。

ー荒島・楽天パーク「南三陸こどもスタジアム」

サンオーレそではま海水浴場に隣接する「荒島・楽天パーク」。この公園内には「南三陸こどもスタジアム」があります。このスタジアムは株式会社楽天野球団が中心となり設立した「TOHOKU SMILE PROJECT(東北スマイルプロジェクト)」により町へ寄贈されるもので「スポーツの力でこどもたちを笑顔に!」を合言葉に、東北各地のこどもたちが元気にのびのびと遊び、スポーツを楽しんでほしいという想いが込められています。2018年には楽天野球団主催で「パブリックビューイング&ビアガーデン」も開催されました。これからの季節、南三陸の汐風を浴びながら運動するのにぴったりな場所ですね。

ー平成の森・しおかぜ球場

2017年に甲子園と同等の土、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「楽天生命パーク宮城」と同じ天然芝を使用するなど、大規模にリニューアルした「平成の森しおかぜ球場」。楽天イーグルス平成の森球場」という愛称も使用されるほど、深い縁にあることを感じさせてくれる場所です。さらに、2022年4月には2019年の改修時から設置が進められていた楽天野球団から寄贈された椅子2000席の設置が完了しました。この椅子はかつて宮城球場で使用されていたもので、これによりネット裏からベンチ上、内野席にわたり立派な椅子が設置され快適にスポーツ観戦ができる環境へリニューアル。イースタン・リーグ公式戦や全国高校野球選手権大会宮城大会など、今や多くの大会で利用されています。

ーさんさん商店街にベンチ寄贈

2022年4月25日には南三陸復興の象徴である「南三陸さんさん商店街」に、楽天野球団より特製ベンチを寄贈いただきました。球団がファンの背番号として永久欠番としている「10」をかたどったベンチで一際目を引くデザイン。

楽天生命パーク宮城で昨年12月にあったファン感謝祭で、「ベンチ寄贈プロジェクト」として、選手が練習着などを出品したオークションの売上金の一部を製作費に充てられてつくられたものです。ベンチには今回のオークションに協力をいただいた選手の名前もずらり。ぜひイーグルスファンのみなさんはベンチに座って写真を撮って楽しんでみてください。

写真提供:株式会社南三陸まちづくり未来

まだまだあるイーグルススポット!

また「震災を風化させない」という想いのもと開催されている「がんばろう東北シリーズ」。2021年シーズンでは、佐藤仁南三陸町長がシリーズ初戦で始球式に臨んだほか、復興マルシェへの出店なども行われ、南三陸町の復興と魅力を伝える場としても大きな役割を果たしてきました。さらに「がんばろう東北シリーズ」の一貫として、各市町村の名前をキャップに掲出して試合を実施。南三陸町は台湾出身の宋家豪投手のキャップに掲出されました。そのキャップはサインが入り南三陸町に寄贈。現在は南三陸町戸倉地区の神割崎キャンプ場に展示されています。(※2022年6月19日までは後述の「楽天イーグルスレプリカユニフォーム展」にて展示中)

さらに、楽天イーグルスが誕生以来のファンで、南三陸町応援協議会の発足人の一人でもある三浦達也さんは2019年に移転した高台団地に「居酒屋 鷲巣」を開店。試合時にはファンが集まって応援できる場となっています。

幾多の試練を乗り越え、高台の新しい町に開店!居酒屋「鷲巣」

楽天イーグルス南三陸町応援協議会会長の小坂克己さんが開業した小坂薬局にはサインボールなど楽天イーグルスグッズがずらりと並びます。さらに応援協議会主催で町民有志が持っているレプリカユニフォームを120枚以上展示する「楽天イーグルスレプリカユニフォーム展」を2021年に開催。今年も5月22日(日)から6月19日(日)にかけて南三陸町歌津総合支所で開催予定となっています。

6月5日(日)にイースタン・リーグ公式戦を平成の森球場で開催

このように深い絆で結ばれた南三陸町と東北楽天ゴールデンイーグルス。6月5日(日)に南三陸町楽天イーグルス平成の森球場で「2022プロ野球 イースタン・リーグ公式戦 サントリー presents 楽天イーグルス vs. 巨人」が3年ぶりに開催決定しました。

リニューアルされた平成の森球場で、プロ野球選手の活躍をぜひ生でご覧ください。そして南三陸町へお越しの際には、町内各地にあるイーグルススポットを巡っていただき、特に東日本大震災以降の南三陸町と楽天野球団の強い絆を感じていただければと思います。

チケット等詳細はこちらをご覧ください。

3年ぶりに復活!新鮮な海の幸を楽しむ「潮騒まつり」開催

新型コロナウイルスの影響によって昨年、一昨年と中止になっていた「潮騒まつり」が3年ぶりに復活。旬の海産物を求めて多くの家族連れで賑わっていました。久々の行動制限のない大型連休に、店主もお客さんも楽しそうに過ごしているのが印象的でした。

ゴールデンウィーク恒例の祭りが3年ぶりに復活

潮騒まつりは、震災前からゴールデンウィークに、旧志津川町(現南三陸町)と旧北上町(現石巻市)の水産業者などによって開催されてきました。この祭りのメインは、朝水揚げされたばかりの新鮮な海産物。漁師が自ら育てた自慢の海産物を浜値で提供していました。
しかし東日本大震災があり、一時は中断。2014年に南三陸町と石巻市の地元有志によって復活を遂げました。

一昨年と昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり3年ぶりの開催。会場の神割崎キャンプ場には地元でとれたカキやワカメのほかホタテやホヤを特売する店など18店が軒を連ねました。

南三陸町からは髙橋栄策商店と泰東丸の2店舗が出店していました。食事は新型コロナウイルス感染対策も兼ねてテイクアウトが基本。併設の芝生広場でピクニックを楽しむ家族連れの姿も多く見られました。

行動制限のないイベントに出店者も意気揚々

潮騒まつりは初めての出店だという髙橋栄策商店の高橋さん。これまで多くのイベントに出店をしてきましたがこの2年間は思うようにイベントが開催されずにいました。行動宣言のない大型連休は3年ぶり。多くの人が賑わうようすに目を細めていました。

「やっぱり何もイベントもない期間というのは気が滅入ってしまっていた。こうして活気があると元気が出るね。なにかしらやっていると前を向いている感じがして元気が出るなんとかこれからも感染症対策もしながら盛り上げていければ」と話していました。

南三陸町戸倉地区の漁師「泰東丸」は潮騒まつり開催の初期からイベントに参加している常連店。及川八千代さんは次のように話していました。

「制限なくイベントできるのはとってもうれしい。やっとという感じ。まだまだコロナ前の盛り上がりではないけれど、こうして多くの人が訪れていることがとてもうれしい。
私たちは生産者だから、直接お客様が手にとってくれて顔見て喜んでくれるのが何よりもうれしい。それがやりがいにつながりますね。対策とりながらお互い楽しめるようなイベントをどんどんやっていきたいですね」

久々のイベント開催に笑みがあふれる会場に

イベントには県内外から多くの人が集まっていました。
石巻市からご家族4世代で遊びにきたみなさん。石巻焼きそばや焼き牡蠣、ホヤなどたっぷりと旬の海産物を満喫していました。

「まだまだ人が多いところに出かけるのは気が引けるところもあるけれど、こういう開放的な屋外のイベントだと安心感もある。コロナ前にも来たことがあったお祭りだけど、久々に開催されると聞いて来てみました。ホヤや牡蠣も大きくて手頃な価格で大満足です」と話していました。子どもたちも「おいしい!」とご満悦のようす。

まだまだコロナウイルスの拡大以前のような生活スタイルには戻っていませんが、行動制限のない久々の大型連休のイベントに出店者もお客さんも本当に楽しそうな表情が印象的な時間でした。店主もお客さんも感染対策を行いながらイベントを実施していく、withコロナ時代のイベントで南三陸町もよりいっそう盛り上がっていくことに期待ですね。

祝ハマーレ歌津5周年&「歌津のポストくん」の大型絵本やダンスをお披露目

南三陸ハマーレ歌津が5周年を記念したイベントが開催されました。地元に密着した商店街であることが特徴のハマーレ歌津らしく、地元の子どもたちがたくさん遊びに来ている様子が印象的でした。また「歌津のポストくん」のストーリーを伝えるワークショップやダンスの披露もありました。

なぜか「ハマってしまう」人続出の商店街

2017年にオープンした南三陸ハマーレ歌津。施設内は飲食店、カフェ、菓子、軽食、お土産、お酒、酒屋&カラオケ、食料品、衣料品、釣具、電器など幅広いラインナップの店舗が立ち並び、アットホームな雰囲気です。駐車場、トイレ、自由に座れるベンチやテーブルがあり、ふらっと立ち寄りゆったりとした時間を過ごせます。

「ハマーレ」という名前には、「仲間になる」という意味の方言である「はまる」、いくつもの「浜」が連なった土地、三陸特有のリアス式海岸の光景を表す言葉を掛け合わせた造語。その名の通り、お客さんと商店主の距離が近く、一度訪れるとその魅力のとりこになって、通い詰めるコアなファン、「ハマってしまう」不思議な魅力をもつ商店街です。

そんなハマーレ歌津の魅力がたっぷりと詰まった5周年動画もアップされていますのでぜひご覧ください!

さまざまな催しで5周年を祝う

4月23日(土)、24日(日)に行われたイベントでは、音楽団体によるライブ演奏や、志津川高校軽音楽部による演奏、南三陸ダンススクールやホップキッズクラブによるダンスパフォーマンスなどさまざまなコンテンツで周年イベントを盛り上げました。さらに、店頭では綿菓子やチョコバナナなど子どもの喜ぶメニューのほかピザやたこ焼き、パスタなどの出店で祭りを彩っていました。

「歌津のポストくん」のストーリーを広める

今回のイベントに合わせてお披露目されたのが「おけーり歌津のポストくん」の絵本作りワークショップや新バージョンダンスのお披露目などが行われました。ここで「歌津のポストくん」のストーリーを紹介します。

2012年12 月、沖縄県西表島の砂浜に1つのポストが流れ着きました。
なんと、このポストは東日本大震災の大津波により流された南三陸町歌津の郵便ポストでした。ポストは1年9か月もの間太平洋上を漂い、遠い南の西表島に流れ着いたのです。このとことは全国の人々に驚きと感動を与えました。
西表島で発見された時、 ポストの中に手紙は入っていませんでした。 長い時間をかけて どこを旅してきたのでしょうか。 どんな経験をしてきたのでしょうか。
その後、多くの方のご尽力により、2013年8月に故郷の歌津に帰ってくることができた歌津のポスト。ツツジ吹雪が舞う中で、「歌津さきてけさい」の曲に合わせてお祝いのパレードも開かれました。

もともとは盆踊り調で作られていた「歌津さきてけさい」を、今回は小さな子どもでもより楽しく踊りやすいように、曲調も振り付けもリアレンジをしました。

南三陸ダンススクールの子どもたちとポストくんが絵本の世界や、歌津のきれいな景色のなかに飛び込んで振り付けを披露しているのでぜひご覧ください。歌津で開かれるお祭りなどでみんなでいっしょに踊れる日を楽しみにしています。

地元住民や子どもが主役の商店街に!

「コロナで大変な2年間だったけれどやっと5周年を迎えられたなという気持ち。今日のお祭りのように地元の方がフランクに来てもらって楽しめる場になっていきたい。地元の方にハマーレに行けば何かあると思ってもらえる場になればうれしい」と話すのは佐藤酒店の佐藤裕さん。

「地元の商店街なので、これからも変わらずに子どもたちが喜んでもらえるような夜市や夏祭り、今年の秋には道路向かいに公園もできる予定なので、よりゆったりと過ごせる場になっていけるのではないか」とハマーレ歌津商店会長の牧野隆明さんは話します。

訪れた方との交流が軸になっているハマーレ歌津商店街。この2年間は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により思うようにいかないことが多かったかもしれません。

移住者に教わる、南三陸の牡蠣のことと、殻付き牡蠣の剥き方。(イベントレポート)

南三陸町移住・定住支援センターが企画・実施する、移住者が先生となって移住体験を伝える「RivaRivaみなみさんりく学園」。その3回目が2022年2月26日に開催され、井口雅子さんが殻付き牡蠣の剥き方を教えてくれました。

移住者先生・井口雅子さんによる、南三陸の牡蠣のお話。

移住者が先生となって移住の実体験を伝え、参加者と交流する企画「RivaRivaみなみさんりく学園 ~移住者に〇〇教わってみた~」。第3回は「今が旬!! 自宅で牡蠣剥き体験」と題して、2017年に南三陸町に移住した井口雅子さんが先生となって行われました。井口さんは、南三陸町のおいしい海産物を扱う「たみこの海パック」に勤めています。イベント用の殻付き牡蠣も、たみこの海パックのもの。イベント前日に、立派な殻付き牡蠣と剥き身牡蠣が自宅に届きました。

南三陸町戸倉地区から直送された、新鮮な生食用牡蠣
殻剥き用のナイフと軍手も同封されていた。「南三陸戸倉っこかき」は、持続可能な養殖業に与えられる「ASC認証」を国内で初めて取得したブランド牡蠣

イベントは朝10時スタート。まず南三陸町移住・定住支援センターの及川希さんが南三陸町の概要・特徴を紹介。続いて井口さんの紹介がありました。井口さんは東京出身で、東日本大震災後に漁業支援ボランティアで南三陸町へ。何度か通ううちに南三陸の海と海産物に魅了され、漁業の次産業化に携わりたいと、2017年に移住しました。

「実は牡蠣が苦手だったんですよ(笑)」と告白する井口さん。「でも、東京で食べたものとは違って、南三陸の牡蠣はほんとうにおいしくて…。今ではすっかり好きになりました」とのことです。

移住者先生の井口雅子さん(画面左)と、進行を務める南三陸町移住・定住支援センターの及川希さん(画面右)

続いて、井口さんは南三陸の牡蠣について紙芝居で説明してくれました。東日本大震災前の志津川湾の牡蠣養殖は、いかだが過密状態で、牡蠣の生育も悪く、出荷までに時間がかかるという状況でした。しかし、津波ですべて流されてしまったことをきっかけに、戸倉地区の漁師たちは話し合いを重ねて養殖いかだ数を3分の1に減らすことを決断。生産量を減らしたことで牡蠣がのびのびと育ち、身が大きくおいしい牡蠣ができるように。出荷までの期間も従来の23年から1年に短縮されました。

そして2016年に、戸倉地区の牡蠣は国内で初めて「ASC認証」を取得。さらに、いかだ数が減ったことで漁師たちの労働時間が減り、暮らしにゆとりが生まれました。労働環境が改善されたことで、若い漁師も増えているそうです。

手づくりの紙芝居で、井口さんは戸倉地区の牡蠣養殖についてわかりやすく説明してくれた

牡蠣剥きに挑戦し、豊かな海の恵みをじっくり味わう。

さぁいよいよ牡蠣剥き体験! まず井口さんが見本を見せてくれました。「殻の隙間にナイフを入れて、貝柱を切って…」とデモンストレーション。さすが先生、鮮やかなナイフ使いで、手際よく殻を開けて牡蠣を剝いていきます。

井口さんが見本に剥いた牡蠣はこんなに立派! 思わず歓声が上がった

見本を見せてもらったら、次は参加者の番です。画面越しに井口さんからアドバイスをいただきつつ、牡蠣剥きに挑戦!

テーブルが汚れないように新聞紙を敷き、軍手をはめてスタンバイ
慎重にナイフを入れて、貝柱の位置を探る
思いのほか簡単に殻を開けられてホッ。プリっとした牡蠣に惚れ惚れする

20分間の牡蠣剥き中、井口さん・及川さんは、牡蠣剝きがうまくいっているか、困ったことはないか、参加者の様子をきめ細かく確認。「どうですかー?」と声をかけてくれたり、参加者がコメントしたりと、やり取りを楽しみながらの時間となりました。

休憩後はお待ちかねの試食タイム! まずは何もつけずにそのままいただきました。牡蠣の旨みが口いっぱいに広がり、南三陸の海を感じます。こんなにおいしい牡蠣を食べるのはいつぶりでしょう…? 次はレモンを絞って、さらにポン酢でと、食べ比べ。いくつでも食べられそうです。「牡蠣を生で食べるのは初めて」というお子さんも。おすすめの食べ方について井口さんは、「生はもちろんのこと、殻ごと蒸すのもいいですよ」と教えてくれました。

剥きたての牡蠣を自宅で味わうという贅沢な体験。自分で剥いた牡蠣の味は格別だ

試食タイム中、井口さんは持続可能な漁業についても話をしました。震災前と現在の牡蠣漁場を比べると、違いが明らかです。よい環境でのびのびと育った牡蠣だからこそ、こんなにおいしいんだなぁと実感しました。

震災前と現在の牡蠣漁場の様子を示したスライド。変化がよくわかる

試食が落ち着いたところで、質疑応答・感想共有の時間。「牡蠣の洗い方のコツは何でしょうか?」という参加者からの質問に、井口さんは「塩を振って洗うと雑味が少なくなります。洗いすぎてしまうと旨みが逃げるので、水で流すのは2回程度がおすすめ」と答えました。

参加者からは、「牡蠣がとってもおいしかったです。南三陸にはまだ行ったことがありませんが、今日参加して興味がわきました」「震災後の漁業の復興については知らなかったので、話を聞けてよかったです」などのコメントがありました。

最後に井口さんは、「南三陸町の人々は、私のように外から来る人や新しいことに対して寛大です。寒いのは苦手なんですが(笑)、移住してよかったと思っています。みなさん、次はぜひ現地に来てくださいね!」とコメント。イベント終了後も、放課後タイムとして井口さんとお話しする時間が設けられ、参加メンバーは交流を楽しみました。

2022年03月31日/定点観測

南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。

戸倉地区

撮影場所 [38.642969, 141.442686

パノラマ

志津川地区

撮影場所 [38.675820, 141.448933

パノラマ

パノラマ

パノラマ

パノラマ

歌津地区

撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E

パノラマ

他の定点観測を見る

共立女子大が南三陸の食材で給食の献立を考案 地元小学生と食育交流

南三陸町と連携協定を結ぶ共立女子大学(東京都)が町内産の食材を使用した給食メニューを考案、2月18日に町内全ての小中学校で提供されました。普段から慣れ親しんでいる食材が大学生たちのアイデアで食べたことのないような料理に変身!地産地消の大切さを学びながら、いつもとはひと味違う給食を楽しみました。

今年で2回目「地産地消」の給食献立を考案

共立女子大学・短期大学では、2019年度よりSDGsのいずれかの目標と合致する課題解決学習として地域と連携した「地域連携プロジェクト」を開始。南三陸町では、2019年に連携協定を締結し、これまでに、町内産の食材を活かした学食メニューの提供や水産資源の課題に着目し消費拡大を目指したプロジェクトに取り組んできました。昨年11月には歌津中学校と一緒に特産のホヤを使ったレシピを考え、ホヤづくしの「1日レストラン」を開催しました。

共立女子大と地元の中学生が考えたホヤレシピで「1日レストラン」開催!

町内産の食材を使用した給食の献立考案は昨年度に引き続き2回目。同大学家政学部食物栄養学科の木下伊規子教授と食物栄養学科管理栄養士専攻4年生1名、3年生3名が中心となって、昨年の6月から町の学校給食センターと何度も意見を交し合いながらメニューを開発しました。

食べ慣れた地元食材が意外なメニューにおいしく変身!

今回、使用された町内産の食材は笹かまぼこ、今が旬のタラや小松菜、しいたけです。これらの食材がどんなメニューになったかというと…。

【この日の献立】笹かまのピカタ、タラのクリームシチュー、じゃがいものカラフルサラダ、米粉パン、牛乳 。見た目もきれいな栄養満点メニュー。
和の食材、笹かまぼこはなんと西洋料理に大変身!!肉や魚に下味をつけ、小麦粉をまぶして卵液を絡めて焼く、イタリアに由来する西洋料理の「ピカタ」。笹かまぼこでピカタを作るアイデアはなかなか思いつかないと、志津川小の先生方も驚いていました。
定番のクリームシチューに旬のタラと小松菜やしいたけを入れた冬にぴったりの一品。南三陸の冬は寒いのでスープであたたまってほしいとの思いから考案されたそうです。

アイデアいっぱいの給食は子どもたちにも大好評!完食はもちろん、おかわりに並ぶ子どもたちの姿も見られました。感想を聞いてみると「笹かまぼこはいつもそのまま食べていたので、卵と一緒に食べたのは新しい感じがした。おいしかったので家に帰ったらお母さんに作ってもらいたい。」という声や「シチューとタラの組み合わせは初めて食べたけどおいしかった。おかわりした!」「いつもの給食と違うメニューが食べられてうれしい。」などの声が。

現在、志津川小学校では新型コロナウィルス感染防止対策のため、給食時間は2つの教室に分かれて前を向いて食べる黙食を実施。そんな中でも給食のおいしさには思わず笑顔がこぼれていました。

考案した大学生とオンラインで交流会

給食後のオンライン交流会では、6年生8名とメニューを考案した学生を代表して3名が参加。子どもたちが給食の感想を伝えたほか、工夫したポイントを聞いたりして、意見交換が行われました。

「笹かまぼこをなんでピカタにしようと思ったのか?」という質問に対して、大学生からは「南三陸の人にはなじみのある食材で食べ慣れているので、新鮮に感じてもらえるようピカタにしようと思った。」とメニュー開発に込めた思いが話されました。

また、「地元で採れた野菜や魚を食べることで、新鮮でおいしいだけでなく、農家さんや漁師さんも喜ぶので、ぜひ積極的に地域食材を食べてほしい。」と地産地消の大切さも伝えていました。

南三陸町でプロジェクトに参加した学校給食センター栄養教諭の髙橋佳子さんは「給食を通して地産地消の大切さを学ぶいい機会に。来年もぜひ続けてほしい。」と話していました。

「おいしかったです!」と手を振ってお別れする子どもたち。

 

海の環境を考えるきっかけに 地元小学生がサケの稚魚放流体験

2月18日、志津川小学校5年生がサケの稚魚の放流体験をしました。広い外洋に出たのちに、生まれた川に戻ってくる習性があるサケ。雪が舞う寒空の下、5センチほどに育った稚魚を八幡川に放流した子どもたちは「元気に戻ってきてね」などと呼びかけながら、4年後の再会を願いました。

大切に育てられた8万7000匹を放流

志津川小学校では毎年、総合と社会科の学習で「サケ」について学びます。サケを通して地域の水産業やサケと人との関り、ふるさとの自然の豊かさについて知るのが目的です。今回、稚魚の放流を体験したのは5年生の23名。1月にも小森ふ化場(志津川)を訪れ、八幡川を遡上したシロサケをふ化させる設備や作業を見学、受精した卵を手に取って観察したり、稚魚のえさやりを体験したりしました。

稚魚の追い込み作業の様子 手前の黒い影のように見えるのが稚魚

この日は放流前にふ化場で稚魚を追い込む作業を見せてもらいました。11月に採卵した卵を3か月かけて大切に育てた稚魚は、大きさ4.97センチ、平均の重さが0.97グラム。健康的な稚魚のサイズは5センチ、1グラムと言われているので、ほぼそれに近い大きさで健康に育ちました。元気な稚魚が網にすくい上げられると、子どもたちは歓声を上げ、興味深そうにのぞき込んでいました。

体長およそ5センチに育ったシロサケの稚魚
ピチピチと元気に跳ねる稚魚に子どもたちも興味津々!

約8万7000匹の稚魚をトラックに載せ、志津川御前下地内の放流場所へ移動。うち500匹ほどを1人ずつバケツに分けて、八幡川に放流しました。

一人ひとり稚魚が入ったバケツを手に河川敷へ

放流を終えた児童は「稚魚が傷つかないようにやさしく川に流してあげた。4年後にまた会いたいです。」と話してくれました。

残りの稚魚はトラックからホースを使って川へと放しました。

記録的な不漁 それでも続けて未来につなげたい

町で古くから続く秋サケ漁。昭和50年からは川に遡上するサケを捕獲して卵から稚魚を育てて放流する、ふ化放流事業も盛んに行われてきました。しかしここ数年、全国的にサケの記録的な不漁が続いており、志津川地区でも八幡、水尻両河川の今期の捕獲数は612匹と、震災後、最も少なくなりました。採卵数も外部から譲り受けたものを含めても昨季の3分の1ほどの約114万粒。卵が少ない分、1匹でも多く放流できるよう大切に育ててきたという、志津川淡水漁業協同組合の千葉純一さんは「過去にないぐらいの不漁に見舞われたが、稚魚を育てて放流しなければ4年後も絶対に帰って来ない。子どもたちが大きくなって町に関わるようなったら引き継いでもらえるよう、やれるところまでは続けたい。ぜひこの機会にサケについて学び、自然や環境にも興味を持ってもらいたい。」と話していました。

この日、子どもたちの先生となった志津川淡水漁業協同組合の千葉純一さん

子どもたちもポスターで呼びかけ「サケが戻ってくる海に」

今回の授業を通して、海の環境の変化など、サケが回帰しない現状について学んだ子どもたちは、サケのために、自分たちに何ができるのか話し合ったそうです。子どもたちが出した答えは、サケが無事にふるさとに戻って来れるよう海の環境を整えること。海岸のゴミ拾いなど自分たちができることはもちろん、町の人や観光で訪れた人たちも巻き込む必要があると考え、海の環境保全を呼びかけるポスターを制作しました。

ポスターには、「海にゴミをすてないで!」「3R(Reduce・Reuse・Recycle)で海をきれいに」「サケ産業、日本一を目指そう!」などのメッセージが、かわいらしいイラストと共に描かれています。

5年生担任の大坂凌平先生は「子どもたちから“サケのために何かしたい!”という声があがり、今回のポスター制作にいたった。たくさんの人に見てもらい、海の環境について一緒に考えてもらいたい。」と話します。

子どもたちが書いたポスターは多くの観光客が訪れるさんさん商店街のインフォメーションセンターに掲示されています。

子どもたちの思いが4年後、サケとの再会につながるといいですね。

 

 

【モニター体験レポート】南三陸町で仕事と観光のワーケーション滞在

今回、南三陸町観光協会さんからお声がけいただき、モニターとしてワーケーションさせて頂きました。昨年に引き続き、ワーケーションでは2度目の滞在となる南三陸町。自然豊かな南三陸町に滞在してみて実際どうだったか、ワーケーションをする上でのポイントを含めてレポートします。

ワーケーションとは?!

そもそも「ワーケーション」とは、「ワーク(働く)+ バケーション(休暇)」が組み合わされた言葉で、観光地などで休暇を楽しみながら仕事をすることを言います。海外では以前から実際に「Workcation」という言葉で使われています。

近年リモートワークが普及したことで、多くの方が職場以外の場所でも仕事をすることが可能になりました。ワーケーションは旅行先に長期滞在できたり、普段とは違う刺激を受けるので、仕事の生産性アップにも繋がるなどいいこと尽くめです。

ちなみに私は、約4年間パソコン一つでWeb制作などの仕事をしながら海外を旅する、いわゆるワーケーションを各国でしてきました。今まで海外を見てきましたが、国内も知らない所がたくさん!森と海に囲まれた自然豊かな南三陸町の滞在は、さまざまな魅力がつまっていました。

自然の中でリフレッシュ!神割崎キャンプ場

普段キャンプはしない派ですが、戸倉地区にある神割崎キャンプ場はそんな私でも気軽にワーケーション滞在ができました。

まず、キャンプ場ですがWi-fiが完備!そして宿泊したログキャビンの中は、電源やエアコンもありお家のように暖かく快適。2021年には新しいキャビンも新設されてとても綺麗でした。もちろんテントでの宿泊も可能です。

夜は満点の星空に癒され、朝は鳥のさえずりと波音を聞きながらの目覚め。キャビンの外にあるテーブルにパソコンを広げて、水平線から昇る朝日を見ながらお仕事。美しすぎた光景は今でも忘れられません。こんな贅沢なロケーションはないですね

キャンプ場の管理棟にはレストランもあり、窓も大きく雄大な景色を望めれる店内。こちらでもお仕事がしやすい環境になっていました。ちなみに夜は手ぶらでBBQもできるので、本当に何の準備もいらずにキャンプ+ワーケーションが楽しめます。ただ、トイレやシャワーはログキャビン内にないので共用施設の利用となります。

キャンプ場からすぐの神割崎に行くと、二つに割れた奇岩の間から荒波がしぶきを上げ、波が押し寄せる様子を見ることが出来て迫力満点!

綺麗で温かみのある宿でお仕事!まなびの里「いりやど」

里山に静かに佇む宿泊施設「いりやど」。ワーケーションで宿泊した方々にここはオススメ!と言われていたのですが、納得。

宿全体がとても綺麗で、お部屋も南三陸産の杉をふんだんに使用して造られているのですごくリラックス。そしてWi-fiが早くてお部屋でも共用スペースでも仕事がしやすい環境が作られていたので、リモートワークするにはとても快適でした。

また、廊下一面には自由に読める本もびっしり。その中には震災関連の本も。2011年の東日本大震災についてもっと深く知りたかったので、さらに学ぶきっかけをもらえました。宿泊施設に本棚があると、普段読めない本も時間をかけてじっくり読めるので嬉しいですよね。

若旦那が漁師さんの民宿「下道荘」

今回は、民宿にも泊まりワーケーションしました。食事が人気でアットホームな雰囲気が魅力の民宿「下道荘」。こちらではよりくつろいで、Wi-fiもありゆっくりと仕事をする事ができました。

なんといっても夕食が楽しみで。さすが漁師さんの宿、ボリュームもすごい新鮮な海の幸を存分に堪能しました。食事を楽しみにがんばれる、というのも民宿でワーケーションする魅力の一つですね。

ただ、お部屋は高めの机と椅子がなかったので長時間仕事をするのは少し難しくなってしまいますが、今後設定を検討されているとのことです。ちなみにお風呂は24時間入浴が可能。気分転換にいつでも入れるのは嬉しいですね。

南三陸町で見た!食べた!感動したこと

仕事が落ち着けば観光へ。南三陸町で見て感動したこと、美味しかったものをいくつかご紹介します。

まず、最近野鳥の撮影にハマっている私にとって嬉しかったのが、絶滅危惧種に指定されている「コクガン(鳥)」が見れたこと(冬季のみ)。戸倉地区の「南三陸・海のビジターセンター」へ行くと望遠鏡で志津川湾のコクガンを観察させてもらえました。400羽以上の数にびっくり。

そして、志津川地区にある荒澤神社に行くとなんと樹齢800年の「太郎坊の杉」という杉があり、その佇まいは圧巻。宮城県の天然記念物に指定されている杉で、その歴史の長さと存在感に感動しました。

また、南三陸町の名物として大人気の商品、オクトパス君の「Yes工房」へも。「オクト(置くと)+(試験に)パス」する合格祈願の縁起物なんです。受験シーズンは全国から注文が殺到していて大忙し。中では実際に作られている工程を見学させてもらえます。かわいすぎます。

工房からすぐの入谷八幡神社では、このオクトパスくんの巨大なブロンズ像がお目見え!こちらでのお参りも欠かせませんね。

次に食について。まず、お昼も夜も訪れた「Oct-VIN369」というお店。

こちらはカウンターのみのお店で、そこがオーナーさんとも他のお客さんともおしゃべりがしやすい素敵な雰囲気。またお料理がどれも美味しく、特に看板料理でもあるたこ焼きは手が止まりませんでした。

そして地元の方々に人気のレストラン「ちょこっと」へも。お母さんと娘さんで営まれているのですが、お店に入るとお二人の優しい笑顔にホッとします。そしてお店はなんと、木材だけを利用して建てられている伝統的な板倉構法という造りで、とても温かみがあります。メニューは日替わりと週替わりのご飯もボリューム満点で大満足!

もちろん南三陸町に来たので海鮮もいただきました。さんさん商店街にある「食楽 しお彩」では「親方の気まぐれ丼」というのを注文。

何が来るか分からないけれど絶対美味しいものが来る!という確信の元、やっぱりきました!豪華な海鮮丼!

食事がとにかく美味しい南三陸町。1つだけ注意点は夜はお店の時間が早く閉まってしまうこと。宿で夕食付きにするか、事前にお店の時間を調べておくことをオススメします。

次回はここでもお仕事したい

南三陸町には、いわゆる大手チェーンのカフェなどはありませんが、この町ならではの温かみのある場所がもっと増えていくと嬉しいですね。

ちなみに、次回仕事したい場所の一つが「南三陸町図書館」。こちらも南三陸産の杉をふんだんに使用した作りで、仕事や勉強ができるスペースがあるようです。木の温もりを感じれる環境っていいですよね。

あと、さんさん商店街に「雑貨と珈琲の店サタケ」という自家焙煎珈琲のお店があります。今回はテイクアウトをしたのですが、次回はこちらの美味しい珈琲を頂きながら、店内でお仕事出来ればと思いました。

充実したワーケーション滞在を過ごせた南三陸町。

森と海に囲まれ、南三陸町に来て空気を吸うだけでもリフレッシュできて仕事にもいい影響が出る、そんなところです。

そして南三陸町では行く先々で町民の皆さんが温かく迎え入れてくれるので、居心地も良くそれもまた訪れたい理由の一つ。今後ワーケーションをご検討されている方の参考になれば嬉しいです。