3年ぶりに復活!新鮮な海の幸を楽しむ「潮騒まつり」開催

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新型コロナウイルスの影響によって昨年、一昨年と中止になっていた「潮騒まつり」が3年ぶりに復活。旬の海産物を求めて多くの家族連れで賑わっていました。久々の行動制限のない大型連休に、店主もお客さんも楽しそうに過ごしているのが印象的でした。

ゴールデンウィーク恒例の祭りが3年ぶりに復活

潮騒まつりは、震災前からゴールデンウィークに、旧志津川町(現南三陸町)と旧北上町(現石巻市)の水産業者などによって開催されてきました。この祭りのメインは、朝水揚げされたばかりの新鮮な海産物。漁師が自ら育てた自慢の海産物を浜値で提供していました。
しかし東日本大震災があり、一時は中断。2014年に南三陸町と石巻市の地元有志によって復活を遂げました。

一昨年と昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり3年ぶりの開催。会場の神割崎キャンプ場には地元でとれたカキやワカメのほかホタテやホヤを特売する店など18店が軒を連ねました。

南三陸町からは髙橋栄策商店と泰東丸の2店舗が出店していました。食事は新型コロナウイルス感染対策も兼ねてテイクアウトが基本。併設の芝生広場でピクニックを楽しむ家族連れの姿も多く見られました。

行動制限のないイベントに出店者も意気揚々

潮騒まつりは初めての出店だという髙橋栄策商店の高橋さん。これまで多くのイベントに出店をしてきましたがこの2年間は思うようにイベントが開催されずにいました。行動宣言のない大型連休は3年ぶり。多くの人が賑わうようすに目を細めていました。

「やっぱり何もイベントもない期間というのは気が滅入ってしまっていた。こうして活気があると元気が出るね。なにかしらやっていると前を向いている感じがして元気が出るなんとかこれからも感染症対策もしながら盛り上げていければ」と話していました。

南三陸町戸倉地区の漁師「泰東丸」は潮騒まつり開催の初期からイベントに参加している常連店。及川八千代さんは次のように話していました。

「制限なくイベントできるのはとってもうれしい。やっとという感じ。まだまだコロナ前の盛り上がりではないけれど、こうして多くの人が訪れていることがとてもうれしい。
私たちは生産者だから、直接お客様が手にとってくれて顔見て喜んでくれるのが何よりもうれしい。それがやりがいにつながりますね。対策とりながらお互い楽しめるようなイベントをどんどんやっていきたいですね」

久々のイベント開催に笑みがあふれる会場に

イベントには県内外から多くの人が集まっていました。
石巻市からご家族4世代で遊びにきたみなさん。石巻焼きそばや焼き牡蠣、ホヤなどたっぷりと旬の海産物を満喫していました。

「まだまだ人が多いところに出かけるのは気が引けるところもあるけれど、こういう開放的な屋外のイベントだと安心感もある。コロナ前にも来たことがあったお祭りだけど、久々に開催されると聞いて来てみました。ホヤや牡蠣も大きくて手頃な価格で大満足です」と話していました。子どもたちも「おいしい!」とご満悦のようす。

まだまだコロナウイルスの拡大以前のような生活スタイルには戻っていませんが、行動制限のない久々の大型連休のイベントに出店者もお客さんも本当に楽しそうな表情が印象的な時間でした。店主もお客さんも感染対策を行いながらイベントを実施していく、withコロナ時代のイベントで南三陸町もよりいっそう盛り上がっていくことに期待ですね。

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