ごみ分別回収モデル事業 その後

2012年度に実施されたごみ分別回収モデル事業。
家庭ごみの分別試験の様子はこちらのブログでご紹介した通り。
試験後半には町内の飲食店や食品加工場も生ごみ分別に協力してくださったそうです。

回収された生ごみと地域のし尿を
メタン菌の力で発酵させること、約20日間。
エネルギー利用可能な「バイオガス」と
「液肥」と呼ばれる液体有機質肥料に生まれ変わりました。

その「液肥」を地域へ還元するため
5月、ごみ分別に協力くださった旭ヶ丘団地に
「液肥お持ち帰り自由」の大型タンクが設置されたのですが・・・


協力者の皆さんからは大評判。
「庭の花壇に撒きました。素材が分かっているので市販の肥料より安心。」
「思ったほど臭わなくて使いやすい。」
「ごみ分別にがんばったお駄賃みたいで嬉しい。」
1,000リットルのタンクが1週間で空になってしまいました。

液肥は地域への配布の他、
地元の農家のご協力で田畑への試験利用も始まっています。


まちづくりの要の一つである、リサイクル。
「私たちの町では資源がこうやって循環しているんだよ」と自慢できる日が
早く来てほしいですね。

 

(日比谷)

 

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折鶴のお焚き上げ

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梅雨前のこの時期は霧に注意。
地元で「やませ」と呼ばれるもので、足下も見えないほど霧が濃くなることも。

さて、2012年3月から田束山ふもとを彩ってきた、こちらの折鶴。

先日6月1日。
お役目を全うした折鶴達の取り外しとお焚き上げが行われました。




歌津応援倶楽部代表 市川さんによれば
全国から届いた折鶴は15万羽を超えるとのこと。
その1羽1羽に希望のメッセージが書き込まれています。

これまでに関わった100名以上の方々に見守られ、炎を上げる折鶴。
煙と共に、鎮魂と復興の願いを天まで届けてくれることでしょう。

(日比谷)

 

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田束山のツツジ

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今日は、田束山の様子をリポートします。
5月下旬~6月初旬まで、ツツジが見ごろを迎えています。

田束山へ登っていくと、
つい先日完成したばかりの払川(はらいかわ)ダムが見えてきます。


ここまで来るとあと半分。
フジもきれいな時期です。
 


山頂に到着。
車で気軽に登ることができるのも嬉しいです。
 


田束山は太平洋が一望できる、町内でも屈指のビュースポット。
ツツジの朱色と空・海の青、
そして新緑の組み合わせがとてもきれいです。

散歩道を歩きながら、近くでツツジを見ることもできます。
 


暖かい日でしたので、多くの方がいらっしゃっていました。
 



今週末が今年最後のチャンスかもしれません。
まだの方は是非。

(安藤)

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木のモデル事務所「さんたろう館」

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さんさん商店街の裏に、木のモデル事務所「さんたろう館」があります。家をすっぽり杉材で覆うような板倉構法にて建設されました。

板倉構法とは、正倉院や伊勢神宮など日本古来の伝統的な建築技術から生まれたもので、柱や太い梁に溝を彫り、杉の厚板を落としこんで作ります。木材の優れた断熱性や調湿性を活かしつつ、防火・耐震にも強い優れものです。(※詳しくはこちら)

この「さんたろう館」を運営されているのは南三陸福興まちづくり機構、専務理事の藤村望洋さん。

全国各地の商店街をネットワーク化し、地域活性化と防災に取り組むぼうさい朝市ネットワークも運営されています。震災後、普段からのネットワーク・訓練を活かして、南三陸町にも多くの支援が行われました。

こちらの事務所「さんたろう館」を建設された理由は、林業の6次産業化を進めていくため。

「戦後に植林をした木が育ってきたのですがほとんど手付かずのままなので、現代は木質資源が豊富にある時代です。せっかくの資源を使わないのはもったいないので、実際に地域で使用していくための仕組みやネットワークをこれから構築していきます。」

町の復興のためには、林業の活性化が欠かせないと考えていらっしゃいます。

木の良い香りが漂い、肌触りもよくて心が落ち着く、自然素材のさわやかな空間。暖房器具も薪ストーブを使っています。

このスペースは、町内の方や、全国からの支援者の方々へ格安で貸し出しを行っているそうです。打ち合わせ等でご活用ください^^

■一般社団法人南三陸福興まちづくり機構 さんたろう館
電話:0226-25-9530
URL://m3m-kikou.com/?page_id=455

 

災害臨時バス

以前から手軽で安心な交通手段として親しまれていた町民バス。
震災後は住宅の整備等に合わせて路線が変更され、
「災害臨時バス」として運行されています。

5月某日、
現在ある路線の中で一番長い「町外仮設住宅循環線(南三陸方面)」を
利用してみました。

登米市「公立志津川病院」から南三陸町「平成の森」までおよそ50km。
バスは仮設住宅、公共施設、商店街など
暮らしに不可欠な18箇所の停留所を廻ります。



お客さんは入れ替わり立ち代り、常時数人が乗車されていました。
通院のために毎日のように利用される方、
途中から高速バスに乗り換え、仙台へ向かう方など
停留所3~4つ分ほどの短い区間を利用される場合が多いようです。

南三陸町内の建設現場の調理担当だという男性。
午前中のうちに食材の買出しが済んでしまったそうです。
「南三陸を早い便で出て、今は逆方向の便で戻るところ。
 登米の大きなスーパーに行けるのが助かるね。」

登米市内の仮設住宅からベイサイドアリーナへ向かう母子は
これからお祖母ちゃんと会うのだそう。
小さい息子さんは運転席に興味しんしんの様子でした。

この日は平日でしたが、運転手さんのお話では
「休日は友達同士で出かける高校生で満員になったりするんだよ」とのこと。
町の生活につれ形が変わっても、バスは変わらず愛されているようです。

(日比谷)

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三陸の美味しいものを売り込む!「伊達な商談会」開催

週末の寒さも吹き飛ぶような、暖かい朝。

新緑の緑も鮮やかで、外を歩くのが気持ちよい時期です。
5月27日、サンマリン気仙沼ホテル観洋にて、
ビジネス商談会が行われました。
震災で絶たれた販路の回復につなげるため、
全国の百貨店などのバイヤーさんと、気仙沼・南三陸・石巻の食品製造会社さんの商談会です。
主催は東北6県商工会議所連合会など。
バイヤーさんは全国から26社32名が
食品製造会社さんは46社62名が参加され、会場は盛り上がりました。
商談時間は1回20分。
終了すると次のバイヤーさんのところへ移動し、3~6回の商談があります。
各社自慢の商品を、試食も含めてプレゼン中。
 
サンマやサバ、サケを使った加工品や
イカの塩辛、ふかひれスープ、醤油にお肉、さらにはケーキなど。
 
どちらの商品も美味しそうです^^
こうした新たな出会いから、新たな取引が始まります。
三陸の美味しいものが、もっともっと日本全国に羽ばたいて欲しいです。
(安藤)

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【募集終了】ヒマワリプロジェクト

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(※こちらのプロジェクトは終了いたしました)

南三陸町復興大使の妃乃あんじさんより
ヒマワリプロジェクトのご案内がありました。

現在、作業をお手伝いいただける方を募集しておりますので
ご都合の宜しい方がいらっしゃいましたら是非ご協力をお願いします^^

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ヒマワリプロジェクト
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震災前、南三陸町にはひまわりが奇麗に咲き、町民の心を癒していたそうです。

そうしたことから、今年の夏、
ひまわり畑を復元しようと「ヒマワリプロジェクト」を立ち上げ、
兵庫県の障害者施設の方々と南三陸町ののぞみ福祉作業所の皆さんで
土台作りを実施いたします。

南三陸町にひまわりを咲かせることで、被災した町民皆様の心が
少しでも癒されたら幸いに思います。

只今、ボランティアとしてご協力していただける方々を募集しています。
ご協力いただける方は、作業当日に現地へ集合願います。

実施場所等は、次のとおりです。是非皆様のご協力をお願いいたします。

●作業日時 6月6日(木)・7日(金) 畑の耕運作業
6月8日(土)午前10時から 種まき作業

●作業場所 南三陸町志津川廻館52-2
さんさん商店街付近のファミリーマート裏側


(※写真はイメージです。)

 

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HOPE FESTIVAL 2013

5月26日。
今月の福興市は初めて、伊里前商店街で開催されました。

今日はその会場で同時開催された
「HOPE FESTIVAL 2013」のお話を。

もともと南三陸では10年以上前から、町の若者達により
「ベイサイド・ロック・フェスティバル」という
音楽イベントが行われていました。

そこへ襲った震災、津波。
仲間も機材も失われた中、
「それでも音楽で地元を元気にしたい」と願う有志たちの手で
2011年10月29日に始まったのが
「HOPE FESTIVAL in 南三陸」です。

音楽のプロとして彼らを支えるのは支援集団「烏合の衆~東北援護射撃~」。
その仕掛け人、パンクバンド「JUNIOR」のGo!さんとお会いしました。

震災直後、音楽仲間の方と被災地へ物資支援を行ったGo!さん。
ミュージシャンとしての次の支援の方法を考えていた時、
南三陸のファンとツイッターで繋がったことが
このイベントのきっかけだったと言います。

演奏家の誘致や設備の支援など、Go!さんの呼びかけが
「HOPE FESTIVAL」の実現に大きな力を発揮しました。
ご自身の所属するバンド「JUNIOR」も
南三陸でのステージ出演は今回で3回目だそうです。

「若い人が音楽に触れられる機会を増やしたいんです。
 他所のライブとの融合も有りだと思うし、
 平成の森野球場を人でいっぱいにするようなフェスとかできたらいいですね。」

今年で3回目となった「HOPE FESTIVAL」。
10組の演奏者が参加し、福興市を盛り上げました。
Go!さん達東京からの出演者は
ファンの方々と30名以上でバスに乗り合わせていらしたそう。

南三陸町のバンド「LAヤンキース」メンバーであり
このイベントの実行委員長でもある
“よっちゃん”(下写真)はこう語ります。
「楽しいことしたいじゃないですか。
 地元の音楽好きが年1回集まれる場として、ずっと続けていきたいんです。」

出演者・観客誰もが「また来ます!」と宣言した今回のイベント。
もう次回が待ち遠しいです!

(日比谷)

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チリ津波から53年

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今朝の気温は20度。
ようやく上着の要らない季節になりました。

 

町を歩くと見られる、青い柱のような表示。
これが何かご存知でしょうか。


1960年に発生したチリ津波の高さを示すものです。

南米チリ沖で発生したマグニチュード9.5の揺れは
22時間後に大津波となって三陸海岸を襲いました。
志津川地区(旧志津川町)では住民41名が犠牲となったそうです。

当時を知る方はこの災害を「前の津波」と呼び
今も折につけ口にします。
「近所の子が亡ぐなったんだっちゃ」
「それ覚えてたがら一昨年の津波ん時もとにがぐ逃げたよ」

チリ津波から53年となる、5月24日。
正午に流された長いサイレンに合わせ
町中が黙祷を捧げました。

痛みを忘れず、これからを生きるために。

(日比谷)

 

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モアイ像贈呈記念式典

以前こちらのブログでもご紹介した、モアイ像。
チリ共和国イースター島から寄贈された門外不出のモアイ像が
東京・大阪でのお披露目を経てついに南三陸へ到着しました。

5月25日、さんさん商店街。
町の方や日智(日本・チリ)経済委員会、報道陣など多くの人々に迎えられ
姿を現したモアイ像。

製作者であるトゥキさんの手で開眼式が行われ、
白サンゴの眼と黒曜石の瞳がはめ込まれました。
眼が入ることで、像に聖なる力・マナが宿るのだそうです。


チリと日本、津波を知る2つの国の友好の証として。
また困難に屈しない意志の象徴として。
これからはこの大きな眼が、町の未来を見守り続けてくれることでしょう。

(日比谷)

 

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