災害臨時バス

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以前から手軽で安心な交通手段として親しまれていた町民バス。
震災後は住宅の整備等に合わせて路線が変更され、
「災害臨時バス」として運行されています。

5月某日、
現在ある路線の中で一番長い「町外仮設住宅循環線(南三陸方面)」を
利用してみました。

登米市「公立志津川病院」から南三陸町「平成の森」までおよそ50km。
バスは仮設住宅、公共施設、商店街など
暮らしに不可欠な18箇所の停留所を廻ります。



お客さんは入れ替わり立ち代り、常時数人が乗車されていました。
通院のために毎日のように利用される方、
途中から高速バスに乗り換え、仙台へ向かう方など
停留所3~4つ分ほどの短い区間を利用される場合が多いようです。

南三陸町内の建設現場の調理担当だという男性。
午前中のうちに食材の買出しが済んでしまったそうです。
「南三陸を早い便で出て、今は逆方向の便で戻るところ。
 登米の大きなスーパーに行けるのが助かるね。」

登米市内の仮設住宅からベイサイドアリーナへ向かう母子は
これからお祖母ちゃんと会うのだそう。
小さい息子さんは運転席に興味しんしんの様子でした。

この日は平日でしたが、運転手さんのお話では
「休日は友達同士で出かける高校生で満員になったりするんだよ」とのこと。
町の生活につれ形が変わっても、バスは変わらず愛されているようです。

(日比谷)

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