今が旬「山菜と筍」

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今朝は大きな揺れで目が覚めました。

南三陸町は震度4、棚の小物が倒れました。

皆さんお怪我などされていませんか?







さて、日照りの強くなった5月初旬。

地元の方と山菜採りに出かけました。

場所は南三陸町内の山ですが、山菜ポイントは内緒です。









山に入ると最初に見つけたのはたくさんのシドケでした。

シドケは別名“もみじがさ”と言われますが、葉の形が本当にもみじに似ています。

虫を怖がる私に「クマの方が怖いよ」と言いながら、

地元の方は、軽い足でどんどん山中へ進みます。

不慣れな私は追いかけるのに必死でした。

急斜面や、足元が不安定な場所もあり、更に木々の枝や植物のツルが足元を遮ります。









本日収穫したものは、シドケ、タラの芽、ウド、わらび、三つ葉、筍。

私は三つ葉に気づかずに通り過ぎていましたよ。

山野の美味しい空気を吸って山菜採りに一日歩き回るのも楽しみの一つです。







昔から「春には苦味を盛れ」といわれています。

山菜には苦味やえぐみといった独自の風味があり、

実はこの苦味にこそ、冬から春の体に変わるメカニズムを

スムーズにする働きがあるのです。

それは、冬の間に貯めた腸内の毒素を

苦味の食材を食べることによって排出を促すという働きです。



更に、山菜の苦味成分は主にポリフェノールによるものだそうです。

春の山菜に含まれている抗酸化力の高いポリフェノール群は、

血行促進、代謝促進などの作用もあるそうです。



春に苦味の食材を食べるとよいのはそのためです。

春先の疲れやだるさを取り去り、やがて訪れる暑い夏を

元気に乗り切る体を作ってくれます。







さて収穫発表!

見事な大きさの筍。

身がぎっしり詰まっていて重い!



地元の方のお宅に戻り

夕飯は奥様調理の元、新鮮で旬な山菜料理を

ご馳走になってきました。








タラの芽の天ぷらとウドの天ぷらです。

右の写真は釜揚げシラスの天ぷらとシドケの天ぷらになります。







ウドと釜揚げシラスのお浸しです。

苦味の少ない食べやすいお味。

自分で採ってきた新鮮な季節の山菜を食べられる喜びは別格です。







わらびと筍が入ったお味噌汁はお気に入りの一品です。

心がほっこりするような優しい味がしました。



南三陸町には自然豊かな森があり、そこで伸び伸びと育つ山の幸が

たくさんあることが分かりました。

(菅原)

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自然育ちなパワフルたまご。自然卵農園

4月27日月曜日。春を感じる気持ちの良い陽気の一日。

歌津の田表にある「自然卵農園」さんを訪れました。

さんさん商店街の「自然卵のクレープ」屋さんの運営する牧場です。

クレープ屋さんの記事はこちら → <前編><後編>







こちらの牧場は平成25年3月に小屋を作り始めることろからスタートされましたが

なんでもその前は、北海道にて一から養鶏を学んだそうです。







農園代表の大沼さんは当時を振り返ってこう語ります。



「男は弱いもんで、震災直後の頭の中は真っ白だった。気力がなかったんです。

 人のご縁でお声掛けをいただき、かれこれ2年いました。

 北海道に家族で移り住んで1年経ったころ、近くに個性的な自然牧場がありまして、

 やりがい・生きがいになりそうだと思いましたし

 “そろそろ帰ることも見据えなきゃない”ということで養鶏を学びました。」







特徴は、平飼いで太陽の日を浴び元気に走り回って育てていることと、

クスリを使っていないこと、さらに地元産のエサを使っていること。

穀物は県内産のものを調達し、他に南三陸でとれるイサダの粉末や、

砕いたわかめ、立派すぎて売れない小松菜を混ぜ込んでいます。



エサの独自調達ルートを構築するのはなかなか大変だったそうですが

ほぼ100%、南三陸を中心とした宮城県産のものになりました。

水も田束山の脇水や伏流水の井戸水を使っています。







本当は放し飼いをしたいそうなのですが、さまざまな獣害の危険性があるため

そこには至っていません。








現在120羽の鶏たちは、午前中に1日60個前後の卵を産み

その9割がクレープ屋さんで原料として使われますが、

残りの一部は、卵のまま直販したり、お宅へ宅配したりしています。



価格は1個50円。さんさん商店街では6個入りと10個入りを販売しています。

10個以上であれば宅配も承っています。








実際に購入して試してみましたところ、

普通のスーパーで市販されている卵よりも味やうまみが濃厚で、

生卵特有のネットリ感も少ないので、生卵かけごはんがおススメです♪





(自然卵は写真左。つまようじを刺してもしっかり立っています。)



そんな自然卵農園の課題は移転先の確保。



「三陸道の工事がはじまり、騒音、ダンプ車の影響を少なからず受けています。

 自分の敷地のすぐ隣で工事が始まるなんて知らなくて

 高台移転との兼ね合いがあり、移転できる土地がまだ見つからないんです。

 本当はいまの2倍の小屋が必要でまだ足りないので、

 無事に移転できたらもっと広い小屋と多くの鶏を飼育するつもりです。」(大沼さん)





(獣害防止のため24時間警備をしている番犬2匹と、大沼さん)



毎日エサを与えるうちに自然と愛着がわくそうです。

自然卵農園は、鶏も人間も幸せな牧場でした。

クレープ屋さんも応援しています。





■自然卵農園株式会社

南三陸町歌津字田表15

0226-25-9799

(安藤)

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地元愛が生んだ「わかめロール」。パティスリーくりこ

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4月27日月曜日。春を感じる気持ちの良い陽気の一日。

絆ロールで有名な「パティスリーくりこ」さんにお邪魔してきました。

歌津泊浜の旅館、ニュー泊崎荘さんの中にあります。








店内のお土産品コーナーにありました。絆ロールです。

生わかめに、いちご、抹茶など。

さまざまな種類のロールケーキが販売されています。








お話をうかがったのは、代表の高橋宮倫子(くりこ)さん。







地元の歌津と家が好きで、さらにお菓子づくりも大好きな宮倫子さん。



「子どものころ、海の仕事をしている人たちにおやつを持っていって

 喜んでもらえるのがとてもうれしかったんです。

 本当は中学校を卒業してすぐお菓子の専門学校に行こうと思ったんですが

 周囲の反対もあり、高校を卒業してから専門学校に行きました。」







そして専門学校とホテルでの修行を終えて、地元に戻り

お父さんの応援のもと、お菓子屋さんを開業します。



そんなパティスリーくりこの一押しは、独自で開発されたわかめロール。

地元泊浜自慢のわかめは復興の象徴でもあり、

こだわり一等級のわかめを使ったロールケーキは、

6か月かけて塩加減を試行錯誤した自信作。







「震災直後、5年ぐらい販売は無理だと思ってました。。。

 しかし5月にはすぐ福興市が始まり、出店者が募集されていて

 そこでお店を出してみたら、町外・町内問わずただただ皆さんが買ってくれる。

 みんなが応援してくれて、もうこんなにニーズがある感じなのかと驚きました。」



その後は、テレビ局のテレフォンショッピングにて紹介されたり

全国展開されている居酒屋チェーン店の宴会メニューに採用されたりと販売は好調。

気に入ってくれたリピーターの反応は「味が良い」と言ってくれて評判が良いそうです。

さらに、一緒に仕事をした方がまた他の仕事を呼んできてくれる良い関係が作れており、

あまり積極的に営業はしていないのだとか。







現在のスタッフは地元歌津の方6名と仙台の方1名の体制。

10-4月が繁忙期のため忙しく、ロールケーキが8割を占めています。








そんな宮倫子さんは現在、実家である旅館の若女将としても修行の日々。

訪れた人に地域の良さを伝えられるよう、さまざまなことを勉強しています。







明確な目標を立てていなかったことで、

目の前の相手を喜ばすことに優先して動け、

いろいろなことを良い方に転換していけたそうです。



「誰に何を言われたとしても、

 自分が本当にやりたいという思いを大切にしながら、

 これからも、地域の良さを伝えていきたいです。」(宮倫子さん)



一見組み合わせづらいワカメとロールケーキを商品化できたのは

そこに地元への愛があるからこそ。

さんさん商店街や、伊里前福興商店街でも販売しておりますので

ぜひ一度お試しください^^



■パティスリーくりこ

南三陸町歌津字番所34

0226-36-3905



【ご注文はこちら↓↓】

(南三陸deお買いもの)http://www.odette-shop.com/shopbrand/ct43/

(安藤)

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(株)ヤマウチ ~新入社員さんご紹介~

4月24日、晴れの日。

志津川地区沼田にある「山内鮮魚店」にお邪魔してきました。



山内鮮魚店は、南三陸を大切に思い、漁師が命がけで水揚げした魚貝類を

「確かな品質」で、かつ食卓に「笑顔」を届けたいという思いの元運営されている、

地元の方に愛されているお店です。







鮮魚を始め、お肉、お野菜、お惣菜、調味料からお酒類まであり、

品揃えが豊富で、買い物しやすい場所として人気のお店です。








そんな山内鮮魚店に、この春、新入社員として

若いお二人が入社されたそうです。

お一人目、志津川地区出身の齋藤楓稀さん(さいとう ふうき、18)です。

山内鮮魚店内併設のお食事処「静江館(せいこうかん)」勤務です。







齋藤さんが地元で就職を決めたのは、

もともと山内鮮魚店の社長と知り合いで、

約2年前よりアルバイトとして働き、

お世話になっていたのがきっかけだそうです。

地元で働き、今後は調理師を目指して

この町に貢献できるように頑張りたいと語ってくれました。







同僚の先輩方は町内で知っている間柄。

チームワークよく働いていますと話す齋藤さん。

頭に巻いているものは、社長がデザインした“マルニ手ぬぐい”で、

従業員の皆さんが頭や首に巻いており、仲の良さがうかがえます。







「店の一番のオススメは“海鮮丼 一番”で、

 新鮮なうちに美味しいまま食べていただきたいです。」(齋藤さん)



この町の人口増加や観光客倍増につながるよう、

たくさんの方が来てくれたらいいな。と胸の思いを語られました。



お二人目は登米市東和町米谷出身の金野幾美さん(こんの いくみ、18)です。

山内鮮魚店本店すぐそばにある、工場勤務です。







仕事内容は、焼き魚を袋詰めにした後、真空パックをして、

それを箱詰め作業する担当をされています。

「仕事は大変だけれども、楽しいです。」と話す金野さん。

今の目標は“仕事がきっちりできるようになる”ことで、

分からないところは素直に聞くよう意識しているそうです。








震災で影響を受けたこの町で何とか力になりたいと、

南三陸町での就職を決意。山内鮮魚店に就職しました。







「以前の志津川の町の姿、賑やかな町へ復活してほしいです。

 この土地で獲れた魚をたくさん買いたいし、

 海岸沿いも歩きたいですね。」(金野さん)



南三陸町への思いが深くて、金野さんの表情もとても真剣でした。



お二人とも話を聞いていて、若いのにしっかりしていて驚きました。

私よりもずっと大人です!!

新入社員さんの思いを聞いて、今後も応援していきたいと思いました。





■山内鮮魚店

南三陸町志津川字沼田150-35

営業時間 9:00~18:00

0226-46-4976

日曜定休。



■静江館 (山内鮮魚店内)

営業時間 10:00~16:00

0226-46-2159

日曜定休。

(菅原)

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町のゴールデンウィーク2015

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南三陸のゴールデンウィークは、初夏のスポーツに子どもの日イベントなど
一年のうち特に賑わう季節です。
今年も天候に恵まれ、各地千客万来だったようです。












5月3~5日には神割崎にて『復活潮騒まつり』も開催。
海を見下ろす会場に石巻・南三陸から12店舗が出店。
大勢の来場客が三陸の幸を味わっていました。




「まだ規模は大きくないが、今できる活動を続けることが大事なんだ。
なにしろ震災前は(約10km先の)折立から渋滞になるほど賑わった祭だ。
何年か後にはまた数万人のお客さんを迎えられるようになるよ。」
(同実行委員 タツミ食品代表取締役 遠藤市男さん)

またこの時期は次なる実りのための備えの季節でもあります。
畑では草刈りや土おこしを行う農家さんの姿が見られました。
田んぼにはもう絹糸のような苗が揺れています。
皆さんはどんなゴールデンウィークを過ごされたでしょうか。

(日比谷)

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『名前負け』するブロガー

餅まき・早食い・リサイタル。
4月26日、大賑わいの福興市会場。




そんな中、真っ青な福興市ジャンパーで撮影して回る男性を発見。

ブログ「南三陸町と、『名前負け』するブロガーの日常」管理人の
Naiki(ないき)さんでした。

「インタビューですか?ボランティア特集?
 いや僕、毎月遊びに来ているだけのおじさんですけど。」

Naikiさんは千葉県出身、大阪府在住。
南三陸町のことは震災時の報道で初めて知ったそうです。

「ニュースをきっかけにネットで検索してみたら、
 町民の方のブログがいくつかヒットしたんです。
 震災前の美しい町の写真がたくさん掲載されていて、
 数年分を一気読みしました。
 皆さんの“自分の町が好きなんだ!”という気持ちが
 強く伝わってきました。」

そんな町と人に惹かれたというNaikiさん。
その後、被災地支援を続けている方との出会いを経て
翌2012年5月に初めて南三陸の地を踏むこととなりました。

「ネットを通して繋がった方々と会い、
 町の話を聴くことができました。
 僕も町を撮るために一眼レフカメラを購入しました。」

Naikiさんは町の風景や出会った人々を撮影、
自身のブログで発信を始めます。
これまでの3年弱で来町回数は50回以上。
撮影枚数は1万枚を超えるそうです。

(2013年11月(左端))

(2015年2月(中央))

「何度も来ているうちに親しくしてくださる方も増え、
 ブログも口コミで知られるようになりました。
 町外の読者の方も多いですね。
 福興市などで会った方が“ブログ読んだよ”って声をかけてくださるんです。
 ブログにもコメント欄はあるんですけど、なぜか直に。」

来町時は町内のご友人宅に泊まり、
志津川を中心に撮影して回っているとのこと。
「変化を見落としたくない」ため、基本は徒歩。
八幡川の橋や対岸の眺めなど、
かつての町に思いを馳せながらカメラを向けるのだと話します。

「皆さん車で移動することがほとんどだと思いますが、
 ぜひ町を歩いて、ゆっくり見てみてほしいですね。
 日々変わっているんです。」

最近は町内の方に「俺より町に詳しい」と言われているというNaikiさん。
いつかは南三陸に移住するのが夢、と話すと
また福興市の撮影に戻っていかれました。
次回のお越しもお待ちしています。

■Naikiさんのブログ
南三陸町と、『名前負け』するブロガーの日常 http://ameblo.jp/naikingdom/

(日比谷)

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福興市の鉄人

先日4月26日は志津川湾ホタテまつり福興市。
ベイサイドアリーナ前の会場は活ホタテ・焼ホタテと
美味しそうな香りでいっぱいです。




さて福興市も4周年ということで
我々「南三陸なう」は今回、その陰の立役者を訪ねて回ることにしました。
まず向かったのは及善蒲鉾店。

・・・の、ブースでお手伝いをする
紺野禎子(こんの よしこ)さんです。

福島県出身・仙台在住の紺野さんは
これまでの福興市・全46回のうち45回に“ボランティアとして”参加しているという、
いわば福興市の鉄人です。

「震災直後は東松島で泥かきをしててね。
東北沿岸部ってどこもそうだけど、お年寄りの多い地域で。
自分たちだけでは畳一枚上げるのも大変だって言って
泣きながら感謝されたの。」

その姿に “できるだけ復興の役に立ちたい”と感じたという紺野さん。
個人で参加できるお手伝い先を探して南三陸町に行き当たりました。
初めての町での活動は2011年4月29日。
志津川中学校校庭で開かれた
『第一回福興市』ボランティアだったそうです。

「最初は清掃班だったな。
まだ他にお店も無いような大変な時期に、こんなに大きなイベントを開くってことに
この町のパワーを感じたんだよね。」

以来、彼女は頻繁に町を訪れるようになりました。
持ち前の行動力によって人とのご縁と活動場所はどんどん広がっていきます。
イベント手伝い、物資支援、組織や個人の繋ぎ役。
その活躍に、2015年3月には
福興市実行委員会から感謝状が授与されました。

 

(2015年3月福興市 前列左が紺野さん)

「毎月少しずつ良くなっていくなーって思ってるうちに
訪問回数が増えていった感じ。
始めは買い物のための場だった福興市も、今はすっかり楽しむ場になってる。
会場のお客さんたちの嬉しそうな顔を見ると
買い物って、お祭りって、楽しいよねえって思うよ。」

夏の日も冬の日もくるくると働き、たっぷり飲み、笑っている紺野さん。
お手伝いの後は日が変わってから仙台へ車を飛ばし、
朝にはお勤めに戻るという生活を続けているそうです。
身体の負担も大きいはずですが・・・。

 

(2013年7月福興市)

(2015年3月ボランティア感謝の集い)

「大丈夫、4年間病気もしてないよ。
これからも当分はこの町と福興市に来たいと思ってて、
職場にも“毎月最終日曜日は休みます!”って言ってあるんだ。
宮城県内の他の地域の人たちにも、もっと来てもらいたいなあ。
自分たちの災害復興に目を向けることができるよね。」

紺野さんは細身の身体に大きなパワーを詰めた女性でした。
また次の月末、お待ちしています。

(日比谷)

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歌津町史・志津川町誌

また痛ましい災害が起こってしまいました。
南三陸町では庁舎内に募金箱を設置し
ネパール地震被災地への義援金を募っています。
町民皆様のご協力をお待ちしております。

それでは本日の話題。
今年2015年は、旧歌津町と旧志津川町が
「南三陸町」に合併して10周年のメモリアルイヤーです。
みなさんは合併する前のそれぞれの町のことをご存じですか?

今日は歌津町史と、志津川町誌をご紹介します。

コアラ館に並んでいる分厚い冊子は積み重ねた町の歴史。
一番右の一番厚みのある「歌津町史」は昭和60年に完成し
左4冊の「志津川町誌」は平成元年に完成したものです。

それぞれの町の歴史、行政、産業、観光など、
様々な内容が掲載されています。

少し気になったところを抜粋して紹介します。

「歌津町史」p.945より
――――――――――――――――――――――
明治38年、徳島県板野郡里浦村の人、粟田安太郎が歌津村に来往して若布の製法を伝えた。
そのころまでこの附近の人々は若布の食用になることは知っていたがそれ程価値のあるものだとは思っていなかった。
精々秋の大根まきの肥料になるくらいであった。
関西では鳴門わかめとして声価を呼んでいるのに、ここでは肥料として顧みられていない。
まるで二束三文にもなっていない。
粟田はそれに着目したのである。
歌津を適地と見た理由は、広大な砂浜があること。原料若布が無尽蔵にあることだった。

 取り入れた製法は・・・
――――――――――――――――――――――

わかめは歌津地区の特産になっていますが、
110年前はまだ産業として成立していなかったんですね。

歌津町史・志津川町誌は図書館等で閲覧できるほか、
「じっくり読みたい!」という方は
今ならご購入も可能だそうですよ。
(歌津町史5,000円、歌津町史・志津川町誌DVD eBook 2,000円
 共に要事前申込、振込払)

合併10周年の今年だからこそ、町の歴史を勉強してみるのも
面白いかもしれません。

■購入のお申込み
コアラ館(南三陸町オーストラリア友好学習館)
利用時間 9:00~17:00
休館日 年末年始のみ
南三陸町志津川字沼田56番地 ベイサイドアリーナ隣
TEL 0226-46-2670

■歌津町史・志津川町誌についてのお問い合わせ
生涯学習課 0226-46-2639

(安藤)

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志津川東地区 災害公営住宅 安全祈願祭

前日の大雨とは打って変わって、
天候に恵まれた、4月16日。
南三陸町志津川東地区 災害公営住宅建設工事(第1,2工区)
安全祈願祭が執り行われました。

・復興見える化 志津川地区 災害公営志津川東住宅
(http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4193,81,317,html)


町の復興まちづくり事業を進めるUR都市機構の関係者と、
施工業者の方々が参加しました。


建設地はベイサイドアリーナ向かい側(志津川字沼田)で、
飛島・志津川建設工事共同企業体により建設されます。
志津川東(第1)地区の災害公営住宅は集合住宅247戸(内、1,2工区は81戸)、戸建て18戸、
合わせて265戸が平成28年度~平成29年度中に
入居開始の予定となっております。

「今回志津川地区災害公営住宅第一号の工事着工を迎え、
 1日でも早い入居可能を目指して参ります。」

建設会社の担当の方より挨拶がありました。




大切な財産を造るにあたり引き渡しまでをしっかり行うことや、
現場では環境整備を整え、安全管理の徹底を意識するなど、
これからの建設への意気込みを聞くことが出来ました。

町をつくる一つひとつに思いが詰まっています。
建設が順調に進み、1日でも早く入居できるように願っています。

(菅原)

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かごバッグのGrazia

寒暖差の大きい季節。
昼は夏日の暑さでも、夜の気温は一桁台。
ゴールデンウィークも上着は必須です。

さて、今日ご紹介するのはバッグのブランド『Grazia(グラツィア)』さんです。

お会いしたのは志津川地区荒砥の遠藤水華里(ゆかり)さん。
同じ地域に暮らす女性と2人、カラフルなかごバッグを製造されています。

震災以後、避難所や仮設住宅では
他地域の団体さん等によるものづくりの指導が行われていました。
技術が身に付けば仕事に繋がります。
バッグの作り方もそこで教わったのよ、と水華里さんは話します。

「私たち2人とも震災で失業してしまっていて。
 育児や家のこともあるし、自宅で仕事がしたかったのね。
 それで一緒に起業することにしたの。」

素材のPPバンドはベトナムから取り寄せました。
ブランド名“Grazia”は水華里さんが可愛がっていた愛犬の名前。
イタリア語で“慈悲”という意味を持っています。
2人は自宅の仮設住宅でバッグを編み、
1000円~2000円前後で販売を始めました。

「最初は厳しいことも言われたよ。
 100円ショップで売ってそうとか、自分は欲しいと思えないとか。
 それで、今の状況に負けたくないって思いで改良していったの。」(水華里さん)

もっときれいに、もっと丈夫に。
ゆがみなく編まれたバッグは置いても安定していて、ハンドルもまっすぐに立ちます。
また編み終わりは巧みに始末され、内側を覗いても見つけられません。
それらの技術は水華里さん曰く「企業秘密♪」なのだそうです。

「相方の女性が研究熱心でね。
 模様編みや色の組み合わせも独自で開発して、バリエーションが広がっているの。」

新作は働く女性向けの縦長バッグ。
強度があるので書類やタブレット端末を入れても安心とのこと。
カジュアルなイメージのかごバッグですが、
このデザインならお仕事で使えそうですね。

バッグの販売は現在、作り手2人の直扱いのみ。
お時間をいただければ色や形のオーダーも可能だそうです。
この日水華里さんの元には何件もの注文が飛び込んでいました。

「被災地から立ち上がったブランドではあるけれど、
 支援ではなく、品質やデザインで選んでもらいたいわよね。」

目指すはココ・シャネル!と笑う水華里さん。
いやいや、冗談ではないかもしれませんよ?

■かごバッグのGrazia
お問い合わせ 090-1497-8816(遠藤)

(日比谷)

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