郷土食伝承講習会

先日の12月9日。
「町のお母さんからお料理教えてもらえるんだってー。」と聞きつけ
みなさん館にお邪魔しました。
開始予定より30分早めに着いたつもりだったのですが・・・。

なんと既に参加者が揃っていました。

「揃っちゃいましたし、始めましょうか。」

手早くエプロンを身に着けた一同。
本吉農業改良普及センター主催『地域の郷土食伝承講習会』が始まりました。

ただのお料理教室ではありません。
郷土料理を学ぶことでお仕事に繋げてもらおうという
人材育成・発掘を目的とした“講習会”。
参加者も飲食店従業員、ベテラン主婦など腕に覚えのある女性ばかりです。

「気仙沼の直売所のお総菜、はやってるねえ。」
「朝行ぐどいっつも人並んでるよ。」

口では情報交換しつつ、仕込み作業も速い!!

講師は入谷ビーンズくらぶ 佐藤貞子さんです。
農作業の合間に出されるお漬物が絶品、と評判の料理上手。

ここで詳細はお見せできませんが、

「こうすっとこんにゃくが柔らかくなんの。」
「本当だ、違う~。」

猛者たちも感動の秘技の数々が伝授されます。

「貞子さん、味付けの指導をお願いします。」
「味付けは適当だあ。」

その“適当”も、聞くのと実践で見せてもらうのとでは大違いです。

盛り付けも美しく。


1時間半後、テーブルには今回の課題メニューであるお煮しめの他、
ヤーコンのサラダ・きんぴらなどアドリブで追加された数品が並びました。

では、実・食!
「いただきまーす。」

「ちゃんと味しみてるねえ。」
「貞子さんの漬物、やっぱり一味違うわ。」
「たらすもづおいしいー。」

味と情報に心を動かされたのか、女性の一人はこうお話しでした。

「まわりを探せば作れる人はいっぱいいんのっさ。
ただ売るとなると色々考えなきゃ・・・。」

本吉農業改良普及センターでは
農産物加工に興味を持つ方の相談にも乗ってくださるそうです。
今回の講習会が、皆さんの背中を押すきっかけになるといいですね。

■問い合わせ
本吉農業改良普及センター 電話0226-29-6044

(日比谷)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
↓  ↓  ↓



伊里前福幸商店街 イルミネーション点灯

今朝はうっすら雪が積もり、冬らしくなってきた南三陸町。
先日6日には伊里前福幸商店街でイルミネーション開始と聞いて
写真を撮らせてもらいに行きました。

・・・が、なにやら様子がおかしいです。

「4時半頃から点灯式って聞いたんですが・・・。」
「いや、明るいうちに設置終わってるはずだったんだけどね・・・。」

トラブルのようです。
技師さんとボランティアさんが工具を手に駆け回っていました。

今回のイルミネーションはボランティアグループ
「ウタカフェ・プロデュース」が呼び掛けた寄付によるものです。
これまでイベントやフラッグ展示を通して商店街を応援し続けてくださっている方々。
この日のこの時間も、ネットの向こうで点灯の瞬間を今か今かとお待ちのはずです。

早めに店じまいした店員さんたちも設置に参加。
空はすぐに真っ暗になり、急な冷え込みに一同苦笑いしながら作業を進めます。


「もうすぐだよー。」

ユーストリーム配信も始まり、18時20分。

「5・4・3・2・1、点灯―!」




朧月の下、星空のようなイルミネーションが輝きました。
気温計は摂氏1度を指していました。

2011年の12月、伊里前福幸商店街はここでオープンしました。
人々に愛され続けた商店街も3周年を迎え、
来年以降は土地のかさ上げに伴う移転が予定されています。
この場所でイルミネーションが見られるのも、きっとこの冬が最後です。

(伊里前福幸商店街イルミネーションは新年1月末迄、午後5時~午後9時半点灯だそうです。)

ブログ みんなの「ウタカフェ」@南三陸 http://uta2cafe.exblog.jp/
伊里前福幸商店街 公式ホームページ http://isatomae.jimdo.com/

(日比谷)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
↓  ↓  ↓



入谷復興住宅 周辺マップを作ろう!

先日12月6日、町営入谷復興住宅へお邪魔して参りました。
町内最速の入居開始から早4か月。
これまで工事や建物は撮影させてもらいましたが、暮らしの中へお邪魔するのは初めてです。

復興見える化 入谷地区 災害公営入谷住宅
   http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4217,81,317,html
(これまでの様子はこちらの記事でもご紹介しております
着工式(2013/2/15記事) 造成工事(2013/10/3記事) 上棟式(2014/5/2記事) 建設工事(2014/7/10記事))

この日は一般社団法人 復興みなさん会主催の
『住宅周辺のマップ作り』が開かれるとのことで、
「よければご一緒に(^^)」とお呼ばれしての訪問です。


入谷復興住宅の建つ桜沢地区は、震災時の浸水域からおよそ2km内陸です。
入居者51戸(撮影時入居済49戸)の多くは元々近隣の住民ではなく、
入谷の他地域や志津川などバラバラの土地から集まってきています。
公営住宅であるとともに、入谷に生まれた新しい集落でもあるのです。

今回は「このへんには知り合いも少ないし、分からないことが多いんだ。」との声に応え
ご近所皆さんで地図作りをすることになったそうです。

木造の集会場に集まった20余名。
公営住宅の住民の方の他、近隣にお住いのベテラン入谷人もおいでです。

入谷の名所にちなんだ『ひころチーム』と
なぜか佐藤さんばかり集まった『チーム佐藤』とに分かれ、
入谷の地図作りに取り掛かります。

「このへんで食事するとこって分かります?」
「わがんね。」
「行政区もなあ、一区とか二区とかどうなってんの。」
「お散歩コースとか知りたいねえ。」

なかなか白熱です。
知っておきたい大事なことって、書き出すとたくさんあるものですね。


公共施設、果樹園、蛍の出る沢。
白地図に数えきれない数の付箋が貼られました。

「こちらを元にイラスト入りの地図を作りたいと思います。
 来月試作版をお持ちしますので、また皆で話し合いましょうね。」
                (復興みなさん会 工藤真弓さん)

地図は今後数回の集会ののち、2~3か月後に完成予定だそうです。
その頃にはきっと皆さん入谷マスターですね。

(日比谷)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
  ↓  ↓  ↓



歌津 泊浜団地、田の浦団地 (2014年12月)

本日は歌津から2つの団地の風景をお伝えします。

まず、先月末に造成竣工したばかりの泊浜団地です。

造成着工2013年11月16日、竣工2014年11月30日、戸数8戸
復興見える化 歌津 泊浜地区 泊浜団地
    http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4211,81,316,html

長須賀海岸からほど近く。
スロープを昇ると瑞々しい造成地が現れます。


海を背に、階段状に並んだ8戸の宅地。

正面に見えるのは田束山です。

続いて田の浦団地を。

造成着工2013年9月15日、竣工予定2015年1月30日、計画戸数23戸
復興見える化 歌津 田の浦地区 田の浦団地
    http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4227,81,316,html


田の浦漁港からおよそ500メートル。
県道横の高台に23戸分の宅地が造成中です。


こちらの現場では工事の途中で硬い岩盤に掘り当たったとのこと。
完成時期の大幅な遅れを防ぐため、連日の掘削作業が続けられているそうです。

12月も半ばに入り、道路が凍結する日が多くなりました。
各現場とも何卒無事に冬を乗り越えられますよう、お祈りしています。

(日比谷)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
  ↓  ↓  ↓



子どもたちの郷土芸能発表会

今日の南三陸は、今にも雨が降り出しそうな空模様。
雪はまだあまり降っておらず「例年より暖かい冬」 な気がします。

さて先日の12月7日、日曜日。
ベイサイドアリーナにて『第11回 子どもたちの郷土芸能発表会』が開催されました。
ブログでご紹介するのもこれが3度目ですね。
(去年の模様はこちら。一昨年模様はこちら。)

『支援』の意味さえ分からなかった子どもたちも、この3年でぐんと大人になりました。
舞台に立つと更に大きく見えます。

入谷小打囃子(いりやしょううちばやし)

行山流水戸辺鹿子躍(ぎょうざんりゅうみとべししおどり)

韮の浜獅子舞(にらのはまししまい)

戸倉小心輪海(とぐらしょうしんわかい)

伊里前獅子打囃(いさとまえししうちばやし)

大森創作太鼓「旭ヶ浦」(おおもりそうさくだいこ あさひがうら)

今回は町内の伝統芸能を受け継ぐ6団体が舞台に立ちました。
中には運営の方も「初めて見ました」という希少な芸能もあり
復興だけではない、地域団結力の強まりを感じさせられる回となりました。

(日比谷)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
  ↓  ↓  ↓


 

志津川地区 中央団地(2014年12月)

0

高台移転造成工事、本日お伝えするのは志津川地区 中央団地です。

造成着工2013年11月、竣工2017年9月
復興見える化
志津川地区 中央団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4224,81,317,html
災害公営志津川中央住宅
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4194,81,317,html

早期まちびらきエリアと重なる新井田・助作・城場の地内で造成が進んでいます。下の模型写真で見るとオレンジの円のあたり、17.3ヘクタールです。

団地東側、天王山から見た様子。

手前が公共・商業施設エリア、奥が防災集団移転住宅(135戸)中心のエリアとなる予定。

隣接地では国道45号と新井田川の整備が進んでいます。

団地西側から見た様子。

(旭ヶ丘地区より)

(志津川小学校より)

西側には災害公営住宅147戸(集合115戸+戸建32戸)が建設予定。奥は現在小学校の塀の向こうに隠れていますが、じきに宅地や通学路の形も見えてくるはずです。

団地北側では復興拠点連絡道路の工事も進んでいます。志津川地区 東・中央・西、計800戸超の団地を1本でつなぐ道路です。日頃の利便はもちろん、災害時の利用も想定されています。

2017年の完成まで、今後も大きく形を変えていくであろう志津川地区 中央団地。
引き続きその変化をお見せしていきたいと思います。

■まちづくりの情報・完成模型などはこちらでご覧いただけます。
南三陸復興まちづくり情報センター http://minamisanriku-now.blogspot.jp/2014_03_01_archive.html

 

鮭・いくらまつり福興市

今月も来ました福興市。混んでるなー。

目を射る青色は町立志津川中学校(通称・志中)の指定ジャージです。今回の福興市には志中が全面協力。
出展ブースもステージも、志中生たちが大活躍です。

「お写真いいかな。3年生?受験前の大変な時期じゃないの?」
「あ、はい、なんとかなります。」

町のおまつりのために頑張ってくれてありがとう。全員撮ってあげたい。まるで親のような気分になりつつ、働く彼らを追っかけます。

なにか焼いてる!調理までするの?

こちらは志津川高校の出展ブースでした。モアイ焼き、おいしかったです。

ステージでは中学生によるプレゼンテーション『南三陸に生きる ~地域に社会参加しよう~』が始まりました。

町内復興事業について調査した復興班。「調べる中で、復興が進んでいることを実感しました。生活の不便も解消されてきています。」

CM作成班からは町のPR用コマーシャル映像が発表されました。美しい風景をつないだスライドショー形式。今年、宮城ふるさとCM大賞に応募中の作品だそうです。

続いて披露されたのは、長清水鳥囃子(ながしずとりばやし)、行山流水戸辺鹿子躍(ぎょうざんりゅうみとべししおどり)。イベント終盤を伝統芸能が盛り上げます。

そして全校生徒の合唱。アンコールに応え、最後には志津川中学校校歌が歌い上げられました。

「今日は懐かしい校歌を聴かせてもらいました。福興市も若者の手を借りて大成功です!」(福興市実行委員会 副委員長 及川善祐さん)

副委員長の感謝の言葉でお開きとなった今回の福興市。曇天にもかかわらず、志中生たちのおかげで青空気分の一日でした。お疲れ様でした!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
志中生たちの学園生活はfacebookでもご覧いただけます。
ぜひ応援してあげてください(^^)
南三陸町立志津川中学校facebookページ https://www.facebook.com/shizugawajhs?fref=ts
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

南三陸町バイオマス産業都市構想inペルー COP20

南三陸町バイオマス産業都市構想について以前お伝えしていました。

南三陸町での取り組みが評価され、現在海外のパラオ共和国というところで
その取り組みを参考とした活動(調査事業)が行われているそうです。

12月1日~12日の間、南米のペルーで開催されている、
地球温暖化対策を話し合う国連の会議「COP20」。
その会場内で開設される「日本パビリオン」にて、
南三陸町のバイオガス事業実施事業者であるアミタさんが発表をすることになったそうです。

発表の概要については下記リンクの
「December 6 (Sat) 15:00-15:45」というところをご覧ください。
http://www.mmechanisms.org/cop20_japanpavilion/index.html

アミタグループから発表資料の一部をお借りしてきました。

  「Minami-Sanriku Town Sustainable Circulation Vision」

(クリックで拡大)

発表の中では、パラオの活動の元となった取り組みとして、
この南三陸モデルも紹介されるとのこと。

まだまだ、南三陸のバイオマス産業都市構想は緒についたばかりですが、
「南三陸発 循環モデル」への世界からの反応に期待したいと思います。

南三陸=分水嶺で囲まれた森里海がコンパクトに連関して成り立っている町。
つまり、コンパクトアース=地球の縮図といえます。

この町に暮らす人々が誇りに思い、無念にも亡くなった方々に
胸を張って報告できるようなすばらしい町にすべく、
皆で南三陸町バイオマス産業都市構想の実現に向けて取り組みたいですね!

(櫛田)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
  ↓  ↓  ↓



志津川地区 東団地(2014年11月)

高台移転造成工事、今回は志津川東地区の進捗状況をお伝えします。こちらは、ベイサイドアリーナを中心に、東工区・西工区・北工区の三か所の工区合わせて265戸の災害公営住宅と、154戸の防災集団移転団地になる予定で、南三陸町では一番大きな造成工事になっています。

復興見える化
志津川地区 東団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4223,81,317,html
災害公営志津川東住宅
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4193,81,317,html

まずは、志津川東地区東工区の様子をお伝えします。

(平面図)(全体位置図)

・2013年4月26日造成開始、2016年3月竣工予定

(2013年10月31日)
(2014年11月25日)

(2014年6月6日)
(2014年11月25日)
小高い山だったところが、約1年で平らな土地に生まれ変わりました。

同じく東地区東工区に出来上がる予定の、(仮称)町立南三陸病院総合ケアセンターですが、2014年7月14日着工式があり、本日撮影にお邪魔した時は、小雨が降っていましたが、大勢の作業員さんたちが基礎工事の真っただ中でした。

竣工は2015年10月予定。同年11月上旬、体制が整った部門から診療開始となる予定です。次に志津川東地区北工区です。

(平面図)

・2013年11月16日造成開始、2017年9月竣工予定。

最後は志津川東地区西工区です。

(平面図)

・2013年11月25日造成開始、2017年9月竣工予定

(2014年8月31日)
(2014年11月25日)
小高い山だったところが、約1年でだいぶ造成され、平らな土地に生まれ変わろうとしています。志津川東地区は、(仮称)町立南三陸病院総合ケアセンターや南三陸町役場などが集まる、中心的な地区になる予定なので、
1日でも早い造成竣工を心待ちにしています。

戸倉 波伝谷団地・西戸団地(2014年11月)

本日は防災集団移転2団地の様子をお伝えします。

まずは、波伝谷地区波伝谷団地です。

造成着工2013年11月19日、2014年11月28日竣工予定、計画戸数13戸
復興見える化 戸倉 波伝谷地区 波伝谷団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4199,81,318,html

(平面図)

(全体位置図)



国道398号線から高台に上った場所に見えてきます。
志津川湾が一望でき眺めは最高です。

次に、西戸・折立・水戸辺・在郷地区西戸団地です。

造成着工2013年12月18日、2015年3月25日竣工予定、計画戸数7戸
復興見える化 戸倉 西戸・折立・水戸辺・在郷地区西戸団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4196,81,318,html

(平面図)

(全体位置図)


こちらの団地は、国道45号線から西戸地区奥に入った所に出来上がります。
3月竣工に向けて重機を使っての造成工事が進んでおりました。

(遠藤)

より多くの方に読んでいただけるよう
「南三陸なう」は現在、ブログランキングに参加しています。
以下バナーへの1クリックにご協力をお願いします!m(_ _)m
  ↓  ↓  ↓