4月14日、月曜日。
南三陸道路1号トンネル貫通式
アーカイブ施設 ~南三陸ストーリー~
町にまた一つ、訪れてほしい場所ができました。
南三陸ポータルセンター テント内の『南三陸ストーリー』です。
入り口から続くパネルには、震災当時を知ることのできる資料が。
写真の他、防災用品や手書きのノートも並びます。
いずれもその頃の様子を如実に伝えるものです。
その先の展示は、町と人々との再生の軌跡。
施設、産業、お祭り。
世界中からの応援に支えられ、一つ一つ立ちあがってきました。
更に進むと、「南三陸なう」でもお会いした方々に再会しました。
町で頑張る人々が町の魅力を教えてくれます。
撮影日はオープン初日でしたが、
最奥の「みんなの木」にはもうたくさんのメッセージの葉が茂っていました。
『南三陸ストーリー』は今後常設展示となるそうです。
■アーカイブ施設 ~南三陸ストーリー~
開館時間:午前10時~午後17時
休館日:不定
場所:南三陸ポータルセンター テント内
入館料:無料
(日比谷)
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波伝谷春祈祷
先日4月20日、大安。
町内各地でお祭りごとが開かれたこの日、
戸倉神社にも朝から装束姿の人々が集まっていました。
戸倉地区波伝谷の悪魔祓いの行事『波伝谷春祈祷』(はでんやはるきとう)。
元々はお釈迦様入滅の日、
旧暦2月15日(現代の暦では3月半ば)に行われるものだそうです。
今年はいつもより暖かい時期の開催となりました。
神社から降りたオスッサマ(お獅子様)が波伝谷の家々を回ります。
と言っても震災後、(波伝谷を含む)戸倉地区の方の多くが
地区内に点在する仮設住宅へ住まいを移しています。
一行はその1箇所1箇所で舞を披露し、1年分の厄を祓います。
中にはこの年ついに自宅を再建された方も。
悪い気をお豆腐に封じ込め、オスッサマに食べてもらいます。
舞や笛・太鼓はワゲスタツ(若い衆)の仕事です。
波伝谷およそ80軒。祭りは夕方まで続きます。
先々でお酒もふるまわれるため、昼すぎには皆フラフラになっていました。
すべての家を回り終えたオスッサマは夕刻、海岸へ向かいます。
集めた災厄をそこで焼き払ってくださるのだそうです。
厄と共に寒さも払われ、町に芽吹きの季節がやってきました。
GWイベント告知!モアイ博、潮騒まつり
ゴールデンウィーク目前、お出かけの楽しい季節になりました。
南三陸町でもたくさんのイベントが企画されているんですよ!
■■■モアイミニ博覧会 2014 in南三陸■■■
今日も黒曜石の瞳で町を見守っている、モアイ像。
「モアイの眼にはどんな意味があるの?」 「そもそもどうして南三陸町にモアイ?」 そんな疑問をお持ちのあなた。 『モアイ博』に来ればモアイの全てが分かっちゃいます。 |
会場ではモアイとイースター島の歴史が分かる展示の他、
モアイ縁日、ミュージアムツアー、ワークショップなどなどモアイ尽くし。
観光型BRT おでかけ「旅」号に乗ってきました!
現在、鉄道の仮復旧としてBRTの運行がされている、JR気仙沼線と大船渡線。
(※南三陸を走るのは、今回試乗した観光型BRTおでかけ「旅」号のみとなっています。)
仮設住宅の暮らし 志津川地区荒砥
入居開始から3年、町では今もおよそ5,000人が仮設住宅に入居しています。
先日その暮らしについてお話を伺う機会がありました。
お会いしたのは志津川地区
荒砥(あらと)一期仮設住宅にお住まいの吉田雅子さんです。
埼玉出身の雅子さんは
2012年春、ボランティアとして南三陸町へやってきました。
長期滞在中に東北の文化に触れようと町内のよさこいチームに参加。
そこでチームメイトの男性と急接近し、翌年にご結婚されました。
ご主人の学さんは津波によって荒砥地区のご自宅を失い、
仮設住宅に居を移していました。
2013年3月、同仮設内に空き部屋ができたことから夫婦で2DKの部屋に入居。
ご両親のすぐ近くに新居を構えたのだそうです。
4畳半のリビングにお邪魔すると、アルバムやぬいぐるみが飾られていました。
「困ったことですか?
玄関の戸が凍ってしまい、
お湯で融かさなきゃならないことが何度かありました。
今年2月の大雪の時は建物の間に膝上まで雪が溜まっちゃって、
ご近所の皆さんのおかげで脱出できました。」
「住んでみて感じたのは、人々の助け合いが多いことでしょうか。
雪かきのほか、小さな子を地域全体で育てたり
海の仕事を皆で手伝ったり、
まるで集落全体が大家族みたいなんですよ。」
お裾分けのやり取りも多く、
海産物や野菜を一度に何キロもいただくため
大型冷凍庫が必須だと雅子さんは笑います。
「普段の買い物にはスーパーの移動販売車が来てくれるので
とても助かっています。
お休みが合えば主人が車を出し、義父母と4人でお出かけしています。」
雅子さんは現在町内の福祉施設にお勤めしており、夜勤もあるお仕事。
製菓店勤務の学さんをはじめご家族となかなか休みが合わない分
共に過ごせる時間を大切にしていると言います。
「晩御飯はなるべく一家4人で食べるようにしています。
海の人なので、義母も主人も魚料理が得意で
おろし方や煮付け方を教えてもらっています。
夜勤の前日はなぜかご馳走メニューになります(笑)」
そんな彼女の今の心配事は、救急病院が遠いこと。
職場で何人ものお年寄りに接し、医療の重要さを日々感じている雅子さん。
ご家族にも定期的な健診などで
体調管理に気を付けてもらっているのだそうです。
吉田家はこれから高台に二世帯住宅を建てる予定とのこと。
「今から楽しみなんです~。」と笑顔を見せてくれました。
ご家族思いの雅子さん、お話をありがとうございました。
(日比谷)
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桜開花!
最近暖かい日が続いている南三陸町。
入谷のいま(2014年4月)
(高橋)
のぞみ福祉作業所 続報
障がいを持つ方々のための生活介護施設「のぞみ福祉作業所」。
(以前ご紹介した記事はこちら)
久しぶりにお話を伺ってきました。
志津川市街地の工事に伴って
先月中旬に作業所を袖浜から沼田へと引っ越されたばかり。
仮設建築ではあるものの、明るくて居心地が良いです。
こちらで作られる葉書は
手漉きの紙に季節の絵柄を刷り込んだオリジナル。
町内のグッズショップでもおなじみの人気商品となりました。
この春には新しい仲間も迎え、現在18名の利用者さんが
職員の方々と共に作業に取り組まれています。
新人さんもすっかり手慣れた様子。
作業中に鼻歌の出る方、休み時間も作業に没頭される方。
皆さん働くことを楽しんでおいでのようです。
「紙漉きをこの作業所の柱の事業とするためにも、
今年度が正念場だと思っています。」
そう話すのは係長の森 伸也さんです。
「売り上げが主目的ではありませんが
仕事の依頼が増えることは利用者の方の意欲につながります。
受け取ったお金をご家族とおいしいものを食べるために使うなど
自分だけではなく、周りの方を幸せにすることにもなるんです。」
これからはデザインの充実・品質の向上等
商品をより魅力的にするための展開をお考えとのこと。
例えば紙漉きの原料に酒類の紙パックを使うと強度が増すそうで、
近隣の商店等と連携したパック収集システムも検討中だと
お話しくださいました。
地域に根差しながら自立を掲げるのぞみ福祉作業所。
またお邪魔させてください。
■社会福祉法人 洗心会 のぞみ福祉作業所
志津川字沼田56-3
0226-46-5129
(日比谷)
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志津川中学校 開校式、入学式
暖かい日が続いています。梅が開いたので桜ももうすぐでしょう。
さて、昨日に続き新学期の話題を。南三陸町立志津川中学校では4月8日午前、開校式が行われました。
この春より南三陸町立戸倉中学校と併合した志津川中学校。(戸倉中学校閉校式の記事はこちら)
開校式では南三陸町教育委員会 佐藤達朗教育長より両校の輝かしい歴史を受け継ぐ「新生 志津川中学校」を開校するとの宣言がなされました。
同日午後、同じ体育館で開校初の新入生が迎え入れられました。
3クラス79名。制服も一新され、男子はブレザー、女子はセーラー服。これは併合された2校の伝統の継承を意味するものだそうです。
志津川中学校には今後入谷小学校・戸倉小学校・志津川小学校の3校から生徒が集うこととなります。新たな出会いや切磋琢磨のチャンスも増えることでしょう。
新入生代表 後藤清磨さんからは、部活動への邁進、勉学への専念、そして友達をたくさん作ることを目標にすると誓いの言葉が述べられました。
新生 志津川中学校 全校生徒246名の皆さん、教職員の皆さん。その新たな歩みが未来に向かって花開きますように。