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    春つげわかめまつり

    今朝の気温は7度。
    暖かくなってきたなーと思いきや、
    水たまりの氷で滑ってヒヤリとさせられました。
    まだまだ油断は禁物のようです。

    さて、春といえばわかめの季節!
    3月9日、伊里前福幸商店街で今年も
    春つげわかめまつりが開かれました。
    (去年の模様はこちら)

    三陸の自然が育てる養殖わかめ。
    その生長は海の気候に大きく左右されます。
    先月の暴風雪による被害も決して小さくないものの、
    会場では立派に育ったわかめたちに会うことができました。


    ここ数年のトレンドは「わかめしゃぶしゃぶ」。
    採れたて新鮮だからこそできる贅沢な食べ方です。
    お湯にくぐらせたわかめの鮮やかな緑色が醍醐味。

    シンガーソングライター亜KIRAさんの歌う
    「南三陸わかめの唄」が会場を盛り上げます。

    青空とフラッグたちの下、
    誰もがお腹いっぱいになった一日でした。






     

    (日比谷)

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    伊里前の献花式

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    3月11日、歌津地区伊里前。

    午後の陽もまだ高い時間。
    重機たちがその動きを止めました。
    静かな町に無線放送が流れます。

    14時46分。
    黙祷のサイレンが響きました。

    サイレンが止むと読経が始まりました。
    人々が海に向かって白い花を手向けます。


    参列者の列が短くなってきた頃。
    人々はそれぞれの持ち場へ戻り、町は再び活動を始めました。

    その後も、香炉から揚がる細い煙は
    夕刻まで絶えることがありませんでした。

    (日比谷)

     

    東日本大震災三周年追悼式

    0

    3月11日、14時30分。
    ベイサイドアリーナにて
    東日本大震災三周年 南三陸町追悼式が開式しました。


    14時46分。
    時報を合図に1分間の黙祷が捧げられました。

    祭壇に向かう佐藤仁町長より、式辞。

    暮らしや生業を取り戻すため
    町の人々が懸命に前に進み続けていること。
    海と共に生きていかなければならない自分たちにとり
    最優先すべきは命であると、胸に刻んでいること。

    「この町に生きるすべての世代で力を合わせて
    南三陸町を再建いたしますことを
    犠牲となられた御霊の前にお誓い申し上げます。」

    人々の祈りとともに、町は復興4年目に入りました。

     

    南三陸 大地を融かすプロジェクト

    3月7日、土曜日。

    ポータルセンターの外にプレハブの建物とテントを発見。

    雪がちらつき、冷たい風が吹きつける中、

    そこでは“南三陸 大地を融かすプロジェクト”が行われていました。
    このプロジェクトは、以前 “きりこプロジェクト”
    でご紹介したENBISI(えんびじ)さんが主催。
    (きりこプロジェクト 続報 の記事はコチラ)
    日々、復興が進んでいる町では工事等で通行止めや立入禁止の場所も増えてきています。
    新しいまちへの希望や期待、楽しみな気持ちと共に、
    思い出の場所へ行けなくなってしまう、見られなくなってしまう寂しさもあるものです。
    そこで、町の思い入れのある場所の砂や土を融かしてガラス玉を作ろう!
    ということで、このプロジェクトが開催されました。
    事前に、砂や土を持ち寄り、どこから持ってきたか、どんな思い出のある場所か、
    みんなの想いを語り合うワークショップが行われました。
    海水浴場、自宅のあった場所、公園など、みんなの思い出いっぱいの砂や土が集まりました。

    今回、ガラス作りのご指導をしてくださるのは、ガラス作家の村山耕二さん(仙台市在住)。
    山形出身の村山さんは、1996年に仙台市太白区秋保町にガラス工房“海馬(かいば)”を設立。
    サハラ砂漠の砂を使った“サハラガラス”や、仙台の川の砂を使った“仙台ガラス”などを製作。
    多くの作品展への参加、モロッコ王国・王室への作品献上、テレビ企画でのガラスアドバイザーなど、幅広い活動をされているお方です!
    村山さんは、以前ご家族で南三陸町を訪れた際に行った“サンオーレそではま”の砂を持参。
    お子さんを海デビューさせた思い出の場所なんだそうです^^
    それではいよいよ、南三陸の大地を使ったガラス玉作りのスタート。
    この窯の中に、熱せられドロドロに融けて水飴のような状態になった砂や土が入っています。
    熱した棒にそれを垂らし、冷えてすぐに固まらないようバーナーで熱を加え、
    棒をくるくる回しながら形を整えます。
    大人も子供も無言で集中。真剣な眼差しです。

    ある程度形が整ったら、熱を加えるのをやめ、くるくる回しながら冷まし、固めます。
    その後、約1時間、徐冷材
    (バーミキュライト)の中に入れて熱をとり、完全に固めます。

    固まったら、棒からガラス玉を抜き取り、完成。

    棒を回す速さや傾け方によって形が変化するので、同じ物を作ることはかなり難しいそうです。
    作る度に違った形で、それもまた“味”があって、良いですよね^^
    「もう一回やりたい!」 「今度はおっきいの、作る!」
    最初は遠慮気味だった子供たちも、一度作ったらハマったようで、すっかりガラス玉作りに夢中!
    出来上がったガラス玉は、アクセサリーにしたり、家に飾ったり、ストラップにしたり♪
    世界に一つしかない自分で作ったガラス玉。
    みんなの思い出いっぱいの南三陸の大地は、きれいなガラス玉となり、また思い出になりました。
    (高橋)

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    3年

    2014年3月11日。

    今年から、県はこの日を「みやぎ鎮魂の日」と定めました。
    町内の学校は本日休校、または午前のみの授業が行われています。

    午後からはベイサイドアリーナにて追悼式が行われます。
    また、自身の思い入れ深い場所で1日を過ごす、という方も多いようです。

    今日は強風に雲が払われ、海も空も明るく広がっています。

    南三陸町と全ての街に穏やかな日々が続きますように。

    (高橋、日比谷)

     

    宮城県志津川高等学校 卒業式

    0

    2014年3月1日。宮城県志津川高等学校 卒業式が行なわれました。

    宮城県志津川高等学校(愛称「志高」)は町に1つの高等学校です。中学校は町内に3校あり、その卒業生の多くが進学先としてこちらの学校を選びます。

    今年の3年生たちが入学してきたのは2011年。予定より半月遅れの入学式は電力も回復しない中、支援物資の積まれた体育館で行われたそうです。

    それから3年間、激動の高校生活を過ごしてきた彼らですが口にするのは人々への感謝の言葉、そして新たな決意の言葉です。

    「自分で決めた道を歩みその先の景色を見に行きます。長い時間がかかるかもしれませんが必ずその景色をお見せすると誓います。」(卒業生答辞より)

    情報ビジネス科・普通科 計131名。その鍛えられた翼は、大きく強く伸びています。

    町の移動販売車 戸倉のスーパーマーケット

    0

    戸倉地区の水戸辺仮設住宅に響く歌謡曲の音色。
    到着したのは1台のトラックです。

    こちらは同地区出身 佐々木店長の営む移動販売車。
    もともと地元で愛されてきたスーパーマーケットであり、
    店長のお父様である先代の時代から
    店舗・移動販売車の両方で営業を続けてきました。

    震災後は店舗を閉め
    この車で週6日、戸倉地区を中心に各集落を回っているそうです。
    常連さんに混じって車内へお邪魔してみました。

    足元から天井までびっしりと並ぶ生鮮食品、調味料、菓子類。
    コンパクトな車体からは想像できないほどの品揃えです。



    精肉の種類も多いですね。
    町内にはお肉屋さんが少ないので(なにしろ漁業の町ですから)嬉しいところです。

    「品数の多さでは他所の店に負けないよ!」
    と仰る、佐々木店長。
    奥様と二人でお店を切り盛りしています。
    明るいご夫婦とのお喋りを楽しみにするお客さんも多いようです。

    店長のもう一つの自慢は機動力の高さ。
    大きな車両では入っていけない集落へも
    この販売車であれば商品を届けることができるそうです。
    この後も他の仮設住宅へ移動し、夜9時までお店を開くとのお話でした。

    地元のお得意さんたちのため
    移動スーパーは今日も町を走ります。
    どうぞお気をつけて!

    (日比谷)

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    高齢者芸能発表会

    「あらー3年ぶりすか?」
    「ちょっとスマートになったんでないの。」
    「今日おらほの人だちも出てっから、観でって観でってー。」

    3月4日。ベイサイドアリーナにて開催の
    「南三陸町 高齢者芸能発表会」にお邪魔してきました。


    ステージに上がるのは町の芸達者たち36組。
    踊りに歌、演奏と自慢の腕を披露しました。




    ファンからおひねりが飛ぶ一幕も。

    この発表会の前回の開催は2011年3月11日。
    楽しい演舞を満喫したのち、閉会式の最中に
    大きな地震に見舞われました。

    当時の会場である高野会館は海から200メートル。
    会館職員の誘導を受け、場内300名以上が建物上部へ避難しました。
    何度も押し寄せる大波の中、
    人々は励ましあいながら一夜を乗り越えたそうです。

    それから3年。
    高齢者芸能発表会は「復興記念事業」として再開。
    かつて苦難を共にした仲間が久々に顔を合わせ、互いの健勝を喜びます。

    「ご無沙汰でございます。3年ぶりですね。」
    「はいはい、生きておりましたら来年もよろしくお願いします。」


    人というのはたくましいものです。

    (日比谷)

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    シルクフラワーフェスタ

    今年も入谷地区ひころの里 シルク館で
    「シルクフラワーフェスタ」が始まりました。
    (去年の模様はこちら)

    花木盆栽のように見えるのは、蚕のまゆで作られた花々。
    ひとつひとつ手作りされています。
    展示品の多くが購入可能で、中でも町の花でもあるツツジが
    「季節を気にせず飾れる」と人気だそうです。

    作り手のほとんどが町の女性、
    現在入谷地区を中心におよそ40名の作家さんがいらっしゃいます。
    その一人である
    気仙沼市本吉町 三浦敏子さんにお会いすることができました。(写真右)

    入谷地区近辺では古くから高品質の生糸が生産されていました。
    40年ほど前、「絹の新たな活用法を」と
    地域の女性に向けまゆ細工の指導が始まったのだそうです。

    敏子さんはその一番初期の生徒さん。
    「はじめっからやってんのはもう私一人になったねえ。」
    押しも押されもせぬ大ベテランです。

    まゆの染め方から土台となる木の根の活かし方、
    美しい枝振りまで考えつくす敏子さん。
    今年の自信作は?と伺うと
    ピンク色の梅を見せてくれました。

    「つぼみ作んのが大変なの。
     染めたまゆを6とか7枚に薄―く剥いで、脱脂綿詰めて丸めで。
     これをいっぺ作んの。」

    大変大変と言いながらニコニコとしている敏子さん。
    「花作るの楽しいよー。夢中になっちゃう。
     足んなぐなんねえように、まゆはいっぺ買っとくんだ。」
    お一人で1年に30台も作ってしまうというから驚きです。

    「でも歳だしねえ、もう辞めっがも。」
    そんなこと仰らず、来年も会いましょう?いや会わせてください!

    敏子さんほか作家さん方のお話が聴けるシルクフラワーフェスタ。
    今週末までの開催です。

    ■シルクフラワーフェスタ
    期間:3月1日(土)~3月9日(日)
    時間:9:30~15:00
    会場:南三陸町ひころの里(電話0226-46-4310)

    (日比谷)

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    戸倉の工事安全祈願祭 

    先週2月28日。
    晴天の中開かれた造成工事安全祈願祭の模様をお伝えします。

    今回の安全祈願祭は
    戸倉地区の戸倉団地、長清水団地、西戸団地、
    そして町立戸倉小学校建設造成工事を前に開催されたものです。


    会場である戸倉団地予定地では、既に伐採が進められていました。

    ここに災害公営住宅や95戸の住宅、小学校、
    公園や集会所が作られる予定。

    同地区出身の町議会議員 村岡賢一さんによれば
    商店や福祉施設を建てる計画もあるとのこと。

    「生活に必要なものが一つの団地内で賄えて
     漁場や国道へもすぐに降りることができる。
     完成すれば、再建集落の中でも特に恵まれた場所となるはずだよ。」

    森、里、海を擁する南三陸町のミニチュアのような団地。
    その姿を早く見てみたいものです。

    (日比谷)

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