まちのなか大学 中国語講座

5月下旬よりポータルセンターにて観光協会主催の
まちのなか大学「実践!すぐに使える中国語講座」が開催されています。
(前回のまちのなか大学の記事はこちら)

震災後、町は台湾より多くの支援をいただきました。
中でも、現在建設中の「南三陸病院・南三陸総合ケアセンター(仮称)」には
台湾赤十字社からの支援金の多くが活用されています。

「中国語講座は、町が今年度事業として実施する
 “訪日外国人受け入れ態勢整備事業”の一環として開講されました。
 また、多くの支援があって町が復興していく様子を、
 世界中の方々に感謝の気持ちを込めてお届けしていきたい思い。
 そして地域の皆さんに中国文化や中国語への関心を通して
 交流をしてもらいたいという思いが込められ、開かれました。」(産業振興課 担当者)


授業は毎回、中国語で自分の名前を言い、出欠を確認するところから始まります。
現在約20名の生徒が学び、講座は全20回で毎週水曜日の午後に開催されています。
生徒の皆さんはそれぞれの思いで「はじめの一歩」を踏み出しました。

講師は南三陸町国際交流協会理事であり、
高校で中国語を教えておられた佐藤金枝(かなえ)先生。
台湾出身で南三陸町に来て17年になるそうです。
「講座は町の観光の場面で活躍できるように、
接客用語、ツアー向けの会話を中心にした内容にしました。」


テキストは
「最後まで受講してくれた方に無償でお配りしますので、
 皆さん頑張って下さい。」と観光協会の方から説明を受け
きっと皆さんの学ぶ意欲も漲っていくことでしょう!
 
しかし、慣れない基礎発音に四苦八苦。
口の動かし方と発音を何回も練習。

お互いに確認し合っています。

 
一人一人の発音の確認をして、丁寧に教えてくれる金枝先生。

 
産業振興課の訪日外国人受入れ担当者は、
「コミュニケーションは国際交流の第一歩!
 今後は地域の子供たちにも伝えられるような、地域の取り組みにしていきたい」と話し、
地域の皆さんの積極的な学ぶ意欲に期待が高まっているようでした。

受講生の皆さんは中国語を少しずつマスターして嬉しそう。
これからもたくさん吸収して、「目指せ 観光ガイド~!」

■まちのなか大学
   お問い合わせ:一般社団法人南三陸町観光協会
   H P:http://www.m-kankou.jp/
   TEL:0226-47-2550

(菅原)

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長谷部選手 あさひ幼稚園に訪問

6月17日、あさひ幼稚園。

「長谷部選手おかえりなさーい!」
子どもたちの声に迎えられ、
サッカー日本代表 長谷部誠選手がやってきました。

ドイツのプロリーグで活躍し、日本代表チームの主将でもある長谷部選手。
震災後、ユニセフを通して寄付を行ったことから
あさひ幼稚園の園児たちとの交流が始まりました。
同園への訪問は今回で5回目となります。
「疲れているでしょうに何回も来ていただいて、ありがたいですねえ。」
園長の小島孝尋先生の仰るとおり、
この日はワールドカップ予選・シンガポール戦の翌日。
「昨日の試合観てくれた人ー。」
「はーい!」
「長谷部選手かっこよかったよー。」

長谷部選手はこの日、子どもたちに
インドネシア スマトラ沖地震の被災地バンダ・アチェからのメッセージを伝えたのち
サッカー・鬼ごっこなどで園庭を駆けまわりました。
子どもたちの前で疲れた顔を見せることはありませんでした。


「毎回子どもたちと遊んで元気をもらっています。
 今回も、シーズンが終わって一番最初に足を運びたい場所がここでした。
 できることは限られていますが、自分ができる支援を継続していきたい。
 また、自分が一人のサッカー選手として成長することで
 子どもたちに喜んでもらいたいと思っています。」(長谷部選手)

園児たちは現在、志津川地区廻館のプレハブの園舎で幼稚園生活を行っています。
沼田の木造園舎は一時閉所中。
周辺工事の進捗と増築工事を待ち、2016年秋頃に利用再開の予定だそうです。

■日本ユニセフ協会サイト 長谷部誠 選手 南三陸町「あさひ幼稚園」5回目の訪問
 http://www.unicef.or.jp/news/2015/0191.html
(日比谷)

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海辺を臨む宿 「明神崎荘」

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今年の3月に再オープンした
袖浜漁港近くにある「民宿 明神崎荘(みょうじんざきそう)」にお邪魔しました。

 

 代表の佐々木昌則さんです。

先代から継いできた「カキ養殖」と創業昭和54年の「民宿 向(むかい)」を震災で失い、
震災直後は先のことを考えることもできず、親戚を頼りに広島県に避難してからは
“故郷に帰らねば”と後ろめたい気持ちをずっと引きずっていたと語る佐々木さん。

旧知のお客様より手紙や写真など激励をもらい、避難生活から約2年が経つ頃には、
「カキ養殖」と「民宿」の両方を立て直そうと決心し
“まずは民宿を再建しよう”と決めたそうです。

民宿の再オープン時期に県内で大人気番組「OH!バンデス」の取材があり、
放映後の反響により“アワビコースプラン”で好スタートとなったようです。

白を基調に落ち着いた館内は、
和室8部屋、貸切風呂2つ、食事処、バルコニーがあります。
現在の人気NO.1は海と山の幸を堪能できるスタンダードプラン。
人気NO.2はリーズナブルプランで、お手軽価格で南三陸を堪能できるプランとあり、
ボランティア、仕事関係者のお客様がよく利用されるとお聞きしました。

7月からは期間限定のバーベキュープランもあり、
館外にあるウッドデッキや三階にあるバルコニーでバーベキューを楽しめます。
バルコニーからは志津川湾が一望でき、夜景も眺められて気分の安らぐ休憩所です。

 こちらは料理長の菅原さんです。

地元の方でこの宿の自慢の料理長で、佐々木さんの心強いパートナーです。
「最近ランチを始めました。地元食材を使って提供しています。
 また、ご要望があればお応えしますよ。」(菅原さん)

ランチメニューをご紹介♪
・穴子丼
・海鮮丼
・バラチラシ丼
・チキンカツ定食

「新鮮な海の幸を食べこの民宿でゆったりと過ごしていただきたいです。
 地元の方にも来てもらいたいです。」と話す佐々木さん。

民宿再開後、佐々木さんは、
この町に来ていただける嬉しさと感謝、
そして人との出会いを大切にしたいという思いから、
意識してお客様と“話しをする”ことを心掛けているそうです。

故郷を愛する佐々木さんの心を込めたおもてなし宿へ
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

■明神崎荘
  住所:南三陸町志津川字袖浜174-3
  電話:0226-46-6331
  ホームページ http://myojinzakiso.com/

(菅原)

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NTTdocomo「笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト」

企業による復興支援活動、今回ご紹介するNTTdocomoは、2011年12月に「東北復興新生支援室」を発足し、『笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト』の名称で東北3県の支援を続けています。

例えば、通信技術を用いた支援。南三陸町内の活動としては、町外避難世帯と小中学校の全教室にフォトパネル端末を配布し、行政・防災情報の配信を行っているほか、歌津地区にはカラフルなコンテナ型の監視カメラを設置。ライブカメラとして町の復興の様子を発信しています。

その他、全国のドコモショップでの木製グッズ販売とCO2吸収量クレジット購入を通した森林保全活動や『ショッぷらっと』サービス導入による来店促進の試みなど活動はいずれも自社の強みである“技術力”“発信力”を生かしたものばかり。

また『未来の種プロジェクト:里』は農業で地域を活性化する取り組みで、2012年から活動を継続されているそうです。
「入谷地区の農作物を中心とした地域ブランディングを目指しています。ササニシキの田んぼとトウキ畑を、作る人・食べる人・地域の人が集うコミュニティの場にして“入谷といえばササニシキとトウキの里”という町にしていきたいと思っています。」

そう話すのは東北復興新生支援室 担当課長の山本圭一さん。

今後は町と都市との関係を深め、持続可能なモデルを確立していきたいと語ります。

「南三陸町は森・里・海がコンパクトにまとまった地形が特徴。昔から海の人が森を、山の人が海を考え、地域全体で自然環境保護を行ってきた町です。もっと多くの方に南三陸町に足を運んでもらい、豊かな自然風土と景観、歴史、伝統芸能、コミュニティを体感してもらいたいですね。」

山本さん自身、3年半も町に関わり続け、今では南三陸を第二の故郷のように感じてくださっているそうです。

さて、5月中旬のある朝。
入谷地区のトウキ畑には40名もの人々が訪れていました。プロジェクトの呼びかけで駆けつけた企業ボランティアの皆さんです。
数社での連携は初めてとのことでしたが、志は同じ者同士。賑やかな定植作業が始まりました。

東北を起点に人を繋ぐ『笑顔の架け橋 Rainbowプロジェクト』虹の橋は今も増え続けているようです。

NEC“TOMONI”プロジェクト

今回ご紹介するNEC“TOMONI”プロジェクトは
NECグループ全体で進める東北復興支援活動です。
災害復旧・人材育成・福祉等、東北の復興に多方向から取り組んでいます。

中でも南三陸町では
福興市会場での活躍ぶりを目にした方が多いのではないでしょうか。
福興市へは設営・撤収を含む全体的なサポートを継続しており、
その献身的な活動に多くの町民が感謝と尊敬の念を抱いています。
今回はNECネットワークプロダクツ 山平功二さん(写真右)にお話を伺いました。

山平さんは岩手県西磐井郡平泉町在住、
通常勤務の傍ら同プロジェクト事務局を務められています。
「南三陸へは2012年4月、福興市ボランティアとして初めて来町し
その後戸倉の波伝谷地区でのボランティア作業等にも参加しました。
町へ何度も訪問するのは
賑わいのある「福興市」に関わることで地元の方々と交流ができ、
復興への足掛かりになればとの思いがあるからです。」

(2013年12月 福興市) (2015年5月 入谷地区の農園)
「当初は現地(被災地)に元気を届けようと考えていましたが、
実際に来てからは逆に元気を頂いていることに気付きました。」
そう謙遜する山平さんですが、
白いビブス(ゼッケン)姿のボランティアの皆さんは
東北各地で“元気”を振りまいています。
昨年度は岩手県内の小学校で
生徒・保護者・教師と共にボランティア作業、震災学習を実施。
大変に好評だったため、今年度も実施する予定だそうです。
「時間の経過につれ活動頻度は減りつつありますが
メンバーは個々に地元の方々と繋がりが出来ており、
それぞれ活動を行っています。
今後は東北地区のNECグループが主体となって活動できるように検討しています。
南三陸でも、新しい街ができるまで寄り添って活動を続けたいと思っています。」
NEC “TOMONI” プロジェクトの活動はCSRの枠にとらわれず、
より深くなりつつあるようです。
町内のファンたちと共に、次回のお越しをお待ちしています。


(2013年12月 福興市)
■NEC “TOMONI” プロジェクト http://jpn.nec.com/community/ja/social/disaster.html
(日比谷)

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田んぼで生きもの観察

5月下旬の晴れの日、
入谷地区にある童子下に行ってきました。
ほとんどの田んぼでは
田植えが終わっています。
ある農家では、田植えイベントとして
ササニシキの定植と
生きもの観察を行いました。
(以前のササニシキの記事はこちら)

その農家さんの声掛けで
ご近所の方や、東京・仙台から
お越しになった方約30名が集まりました。

今回、同行いただいた
東北大学大学院博士研究員の向井康夫さん。
向井さんは被災地沿岸の田んぼに生息する
生きものについて研究されています。

アマガエルの雄はこの時期
求愛のため鳴き袋が伸びるんですって。

“ヤゴ”はご存知でしょうか?
トンボの幼虫ですが、このヤゴは大きい!

向井さんに聞くと
「これはオニヤンマのヤゴですよ。」とのこと。
下顎が伸びるところを見せてくれました。

今度は田んぼにスポイトを伸ばし、
採取したものを携帯型の顕微鏡に
取り付けて観察し始めました。
左写真はイネミズゾウムシ(3~4mm)。右写真はカイミジンコ(1~2mm)。

沢山の生きものが田んぼに
生息していたことを知り、
皆さん、向井さんのお話に釘付けでした。

少年はアカハライモリ、
多種のカエルを捕まえて嬉しそう。
勿論、後で生き物たちを田んぼに帰しましたよ^^

さぁ、炎天下の作業で汗をかいた後は、
お昼ご飯です。
ご近所の方と、お手伝いの女の子達で
作りました。
この農家さんのササニシキで炊き上げたご飯を
おにぎりにして、
はっと汁、お漬物、昆布の和え物と
一緒に美味しい食事を皆でいただきました。

東京より来た方から
「ここのササニシキを使った焼きおにぎりを
 お店に出していて、評判がいいですよ。」と
聞きました。
ササニシキを通し農家と消費者が繋がり、
絆を深めていることを知りました。
南三陸産米使用の焼きおにぎりを提供している
お店はこちら

今日植えた稲も、また美味しいお米に
育ちますように。


(菅原)

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志津川地区 袖浜団地、平磯団地、荒砥団地(2015年6月)

今日の南三陸は霧に覆われています。
しっとりとした空気に梅雨の気配を感じます。

さて、本日お伝えするのは志津川地区 3つの団地の風景です。
2014年9月の写真と比較しながらご覧いただきたいと思います。
(2013年10月造成の様子 2014年9月住宅工事の様子)

まずは袖浜団地から。

造成着工2013年6月6日、竣工2014年2月28日、戸数5戸
復興見える化 志津川 袖浜地区 袖浜団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4222,81,317,html


2015年6月


続いて荒砥団地。

造成着工2013年6月6日、竣工2014年1月31日、戸数6戸
復興見える化 志津川 荒砥地区 荒砥団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4220,81,317,html


2015年6月

最後に平磯団地を。

造成着工2013年6月6日、竣工2014年1月31日、戸数6戸
復興見える化 志津川 平磯地区 平磯団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4221,81,317,html


2015年6月

いずれも5~6戸の小さな団地。
9ヶ月ぶりの撮影では、人々が暮らしを取り戻していく様子が感じられました。
町は、徐々にではありますが確実に復興しています。


(平磯団地)

(日比谷)

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2015クールビズ・スタイル優秀賞 癒され空間「スタイリングルーム・プラス」

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5月下旬、歌津地区の枡沢にある理容室
「スタイリングルーム・プラス」にお邪魔しました。
店内は光が差し込み、明るく解放感があります。

4人のお子さんを育て、震災後も理容室を切り盛りする阿部れい子さん。
現在は娘さんと2人でお店を経営しています。

今回、阿部さんは(全理連)が主催した
「2015クールビズ・ヘアスタイル」レディス部門で優秀賞を受賞しました。

(受賞作品)
「女性らしさを残しながらクール感に重点をおいて演出しました。」(阿部さん)
コンテストに応募するきっかけは娘さんの後押しだったそうです。
結果の通知が来たとき、その場にいたお客さんと
“優秀賞”を喜び合ったそうです。

以前のお店は、歌津・伊里前にある「うたちゃん橋」付近にありましたが、
津波の被害を受けてもうありません。

「震災後、皆さんは精神的なストレスを抱えて生活していました。
 いくら髪をカットして整えても、髪はストレスに影響されると感じました。
 やはり“快適な癒される空間”が必要だと思い、
 その空間を南三陸の皆様に提供したいと考えました。」(阿部さん)
そこでこの地にトレーラーハウスのお店を出すことを決意して
2012年10月よりお店を再オープンしたとお聞きました。

足の部分が上がる椅子を導入し
顔そりの時やお年寄りの方が、座って癒されるよう心を込めて用意しました。

お店の特徴は、老若男女問わず家族連れでもオールマイティに対応できること。
この辺りでは珍しい着物の気付けとスタイリング、
更にフェイシャルエステもしてくれます。
娘さんは、理容業の他に美容業も勉強中で毎週仙台へ通っていて、
常に新しい技術、高い技術を探求しているそうです。

寒い時期は膝掛けやホットタオルを使用して
「ゆっくりしてもらえるように」と心掛けています。
観葉植物が随所にあり癒しの空間づくりにも工夫していました。
「皆さん気軽に来てほしいです。」と阿部さん。
この夏、癒され空間で涼しい髪型を取り入れてみてはいかがでしょうか。

■スタイリングルーム・プラス
   住 所 :宮城県本吉郡南三陸町歌津字枡沢90-2
   電 話 :0226-36-2162
   営業時間:8:30~18:30
   定休日 :月曜日、第3日曜日

(菅原)

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みなみさんりくブックス

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快晴、しかし風の強い南三陸。
朝には倒木で渋滞していた道もあったそうです。
飛来物や電線などにご注意くださいね。
では本日の「南三陸なう」をお送りします。

「静かに本でも読みたいなあ。」
「ちょっと変わったお勧め本、ない?」

今日はそんな方にぴったりの話題。
入谷地区のさんさん館で、私的研究本展示
『みなみさんりくブックス@Book!Book!Sendai2015』が始まっています。


そもそものきっかけは『第二のふるさとカフェ』。
町の本好きたちが意気投合し、「本を楽しめる場を作ろう!」と
『みなみさんりくブックス』プロジェクト起ち上げました。
今回はその活動の中で、
仙台発の本のイベント『Book!Book!Sendai2015』に参加。
県内41会場のうちの1つとして本の展示を行うことになったそうです。


小さい机に並ぶのは、5種のテーマで選ばれた本たち。
(テーマは・・・①艶笑話②おすそ分けの危機③自分の時間④海の森、海の砂漠⑤バター)
本は全て私物、添えられたコメントもすべて手書きという、まさに“私的”研究本。
溢れる研究心が机の中まで埋めてしまっています。

気になった本は自由に手に取ることができます。
研究本の貸し出しは不可ですが、
教室の後ろの本棚には貸し出しOKの本がたくさん収められています。
これらは地元の人々の持ち寄りによる“私的”図書館。
貸出ノートには2001年の日付がありました。

 (マナーを守ってご利用くださいね。)

会場は明るくて静かで、まるで放課後の図書室にいるようでした。
約3週間の開催中、土日はスタッフの方が常駐(予定)しており
本にまつわるイベントも企画されているとのこと。
ちょっと寄っただけのつもりが
帰りたくなくなるくらいハマってしまうかもしれません。
ご注意ください。

■みなみさんりくブックス
場所:南三陸町入谷林際 校舎の宿さんさん館 研修室
開催期間:2015年6月6日(土)~6月28日(日)
開館時間:11時~15時
入場無料
サイト http://minamisanrikubooks.tumblr.com/
運営の方よりコメント:
ご来場の際は是非、記名帳に本の感想なども書き残していただけると嬉しいです。

■第二のふるさとカフェin南三陸 × みなみさんりくブックス
 ~ヒトが集う地方、リノベから見えてきた新しい価値のこと~
日時:6月20日(土)19:00~21:00
参加費:1500円(軽食付)
facebook https://www.facebook.com/events/1150002675013502/

(日比谷)

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戸倉に往訪する理髪人

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5月中旬、戸倉の波伝谷にボランティアさんがいらっしゃいました。

古里由夫(ふるさとよしお)さん。
山形県出身、現在東京都で理容業をされています。

震災直後に「被災地のお手伝いをさせて下さい。」と
知人と二人でボランティアセンターに申し出をしたそうです。
人のお役にたてればとの思いで
“後回しにしてしまいがちな理髪”を皆さんにしてあげたいと、
2011年4月から南三陸町戸倉の地に何度も足を運ばれています。
その他、気仙沼でもボランティア活動をされ、
それを含めると足を運んだ回数はこの4年で合計48回となるそうです。

往訪当初、戸倉にある志津川自然の家で理髪活動をされ
活動場所は戸倉地区全体の仮設住宅に移っていきました。
町に床屋さんが戻ってきた頃からは、
床屋さんとコミュニケーションをとり、必要なものを支援されたとか。

そして、震災当時に髪を切ってあげた小学6年生の少年も今は高校1年生となり、
その少年が20歳になるまでは足を運び続けたいと語る古里さん。
親しみから親心へ変わり、成長を見届けたいという気持ちが生まれたそうです。

こちらは戸倉の波伝谷にある農漁家レストラン慶明丸店内の様子。
古里さんと慶明丸店主の三浦さんは震災後からのお付き合いで
現在も交流が続いています。
(慶明丸の記事はこちら)

「私の気持ちはもう戸倉に住んでいるのです。
宝くじが当たったらこちらに家を建てますよ(笑)。」と古里さん。

「何度も支援に来て下さり、もう家族みたいなものですよ。
本当に感謝しております。」と三浦さん。

お互いを信頼し感謝する思いから、お二人の絆を感じました。

古里さんに同行し今回初めてボランティアに来られた
天野由希雄(あまのゆきお)さん。
東京でヘアサロンを個人経営されています。
本日は波伝谷仮設の談話室において
ヘッドスパ(頭皮のマッサージ)をして下さいました。

戸倉への思いを語るボランティアのお二人。
「またこちらに来ますよ。」と口を揃えておっしゃってくれました。
温かいお気持ちが嬉しいです。

(菅原)

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