田んぼで生きもの観察

2202

5月下旬の晴れの日、
入谷地区にある童子下に行ってきました。
ほとんどの田んぼでは
田植えが終わっています。
ある農家では、田植えイベントとして
ササニシキの定植と
生きもの観察を行いました。
(以前のササニシキの記事はこちら)

その農家さんの声掛けで
ご近所の方や、東京・仙台から
お越しになった方約30名が集まりました。

今回、同行いただいた
東北大学大学院博士研究員の向井康夫さん。
向井さんは被災地沿岸の田んぼに生息する
生きものについて研究されています。

アマガエルの雄はこの時期
求愛のため鳴き袋が伸びるんですって。

“ヤゴ”はご存知でしょうか?
トンボの幼虫ですが、このヤゴは大きい!

向井さんに聞くと
「これはオニヤンマのヤゴですよ。」とのこと。
下顎が伸びるところを見せてくれました。

今度は田んぼにスポイトを伸ばし、
採取したものを携帯型の顕微鏡に
取り付けて観察し始めました。
左写真はイネミズゾウムシ(3~4mm)。右写真はカイミジンコ(1~2mm)。

沢山の生きものが田んぼに
生息していたことを知り、
皆さん、向井さんのお話に釘付けでした。

少年はアカハライモリ、
多種のカエルを捕まえて嬉しそう。
勿論、後で生き物たちを田んぼに帰しましたよ^^

さぁ、炎天下の作業で汗をかいた後は、
お昼ご飯です。
ご近所の方と、お手伝いの女の子達で
作りました。
この農家さんのササニシキで炊き上げたご飯を
おにぎりにして、
はっと汁、お漬物、昆布の和え物と
一緒に美味しい食事を皆でいただきました。

東京より来た方から
「ここのササニシキを使った焼きおにぎりを
 お店に出していて、評判がいいですよ。」と
聞きました。
ササニシキを通し農家と消費者が繋がり、
絆を深めていることを知りました。
南三陸産米使用の焼きおにぎりを提供している
お店はこちら

今日植えた稲も、また美味しいお米に
育ちますように。


(菅原)

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