まきの衣料・アングラーズショップ大隆丸

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今日の南三陸は風が強く、暴風警報が出ています。運転や、モノの飛散にはくれぐれもお気をつけください。

伊里前福幸商店街に2012年8月11日に合流されましたまきの衣料、アングラーズショップ大隆丸さんにお邪魔してきました。(同じ店舗内で営業をされています。)

(写真左が大隆丸の隆明さん、真ん中の美紀さんと右のかつ子さんが衣料店を運営)

もともとは、家族みなさんで衣料品店と釣り船屋さんを営んでいました。東日本大震災における津波で、今までのお店は流されてしまいましたが、2011年7月には歌津の吉野沢地区にてプレハブ店舗での衣料品販売を再開。そして昨年夏に、「大きな通りに近いほうがいいし、商店街と一緒になってやれたらいいと思った」ということで伊里前福幸商店街に合流されました。

こちらで扱う衣料品は、ほとんど地元のなじみ客が購入されていくそう。小学校・中学校の運動着なども扱っています。

また釣り船屋さんのお客さまは、仙台や岩手などの地元以外の方がほとんどで、春はマコガレイ、夏から秋はヒラメなどを楽しむために、歌津へ訪れるそうです。

今まであった3隻の船はすべて流されてしまったので、昨年の4月に中型船、10月に大型船を導入しました。

「まだ港の整備が済んでいないですし、放射能の影響もあり、苦労も多い状況です。個人の力だけでは大変なこともあるので、これからは商店街のみんなとやっていきたい」

ご主人の隆明さんはそう語りました。

■まきの衣料・アングラーズショップ大隆丸
営業時間 9:00-18:00
定休日 : 店舗は毎週月曜定休、釣り船は元旦休み
お問い合わせ:0226-36-2152 (まきの衣料)
0226-36-3732 (アングラーズショップ大隆丸)
URL(大隆丸):http://dairyuu.com/cgi-bin/utatu/index.cgi

 

電気周りはおまかせ!ナカノ電気商会

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今日の天気は晴れ。
春っぽい気温で過ごしやすい日です。

先日、伊里前福幸商店街のナカノ電気商会を訪れました。

高橋ご夫妻が営むお店では、旦那さんが電気工事に飛び回り、

奥様が店舗にて家電製品販売をしています。

もともと歌津の保健センターや仙台銀行の近くにあったお店は

今回の津波で流されてしまいました。

しかし、山手にあった倉庫は無事だったため、

「発電器具を見てほしい」とか「コンセント見てほしい」とか

震災直後の様々な要望に応えるために、

すぐに電気工事の仕事が動きだしました。

その一方、家電販売に関してはそれほど動きがない状況が続きます。
「これから高台移転に伴う住宅の新築が進めば、家電の需要は出てくると思う。
仮設店舗が終了しても、やっぱりこの場所での本設を目指しています。」
と奥様は語ります。


地域の電気屋さんとして、震災直後から困りごと解決に奔走するお店。
電気まわりで困ったときは、是非お問合せください^^
■ナカノ電気商会
 営業時間: 9:00-17:30
 定 休 日: 不定休
 お問い合わせ: 0226-36-2072
(安藤)

志津川の菊

暖かい日の続く南三陸町。今朝は少しだけ春雨が降りました。

志津川地区ではかつて40軒ほどの農家が菊を育てていました。震災により多くの畑が被害を受けた中、それでも菊の栽培を続けたいと奮闘している方々がいます。

そんな一人、及川博喜さんをご紹介します。

菊畑の全てを津波で流されてしまった博喜さんは震災後、同じ地区の菊農家3人と共に南三陸町復興組合「華」を設立。農業再生の交付金などの支援を受けながら菊栽培用の温室を再建しました。

栽培を再開して1年。ようやく出荷量も安定したきたそうです。

「自分は畑を諦めない」と博喜さん。志津川の菊は田尻畑地区がリードしてきた、という自負があります。

もともとこの地区での菊栽培は博喜さんのお父さん世代の方々が始めたそうです。これまで、冷害に耐えるための品種改良や「志津川の菊」のブランド化に取り組んできました。

私が訪問した3月上旬はお彼岸用の出荷前。温室内は開きかけた蕾でいっぱいでした。

 

職業紹介センター

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雲ひとつない空です。
忙しい年度末、気候がよいと作業も捗りますね。

今日ご紹介するのは
町役場の玄関を入ってすぐ左手の「職業紹介センター」。
南三陸町・登米市など近隣から
数百件の求人情報が集められています。

パーテーションで囲まれており、
椅子に座って資料をゆっくり見ることができます。

毎週月・水・金曜日には相談員さんが待機。
町民の方なら無料で相談でき、
条件の合う職があればその場で紹介してもらえます。

職業紹介センターが再開してから約1年8ヶ月。
震災で職を失った方々へ
さまざまなマッチング支援を行ってきたそうです。

小野寺相談員によると
「再開時に比べ利用者は少なくなりました。
失業者が減っているのは良いことなのですが
経営を立て直しかけた現場に
新たな働き手が入ってこない状況です。」

人が集まりやすいのは土木などの賃金の高い仕事、
内勤業務など時間帯の安定した仕事。

そのほかの観光、水産加工、医療福祉など多くの分野では
人が足りていないと言います。

これまでは契約期間の定められた雇用ばかりでしたが
今年4月以降は正社員の募集も
少しずつ増えてきたとのこと。

「資格等がなくても始められるお仕事も多いので
ぜひ見に来てください。
長く安心してお勤めできる職場探しのため、
私たち相談員もサポートします。」

無料相談は町民を対象としたサービスですが
資料閲覧はどなたでも可能。
町外在住の方が情報収集にみえることも多いそうです。

■職業紹介センター資料閲覧
毎週月~金曜日 午前8時30分~午後5時15分
■職業紹介センター求職相談
毎週月・水・金曜日 午前9時~午後4時
場所:役場庁舎1階相談室
お問い合わせ電話番号:0226-29-6215

(日比谷)

 

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春告げワカメまつり

今日は明るい薄曇りの南三陸町。
コートは必要なさそうです。

3月10日。
伊里前福幸商店街で「春つげワカメまつり」が行われました。

南三陸地方にも春が到来。
今はワカメが旬を迎えています。
肉厚で柔らかいワカメは
外国産の乾燥ワカメとはまったくの別物です。

会場は大勢のお客さんで賑わっていました。


無料サービスのワカメしゃぶしゃぶは売り切れ。

仙台から来たというお客さんが
「500円でワカメ詰め放題」に挑戦していました。
「ワカメしゃぶしゃぶが美味しかったので持って帰りたくて。」
塩蔵ではない生ワカメ、他ではなかなか手に入りません!

真っ青な空にフラッグが翻る下、
テントの中ではお客さんがたが
商店街の人々の語る震災当時の話に聴き入っています。

悲しい記憶を「痛み」としてではなく、
これからを生きる人への「教え」として伝えること。
その様子に、町の人々が背負うものの大きさを見た気がしました。

(日比谷)

東日本大震災二周年追悼式

3月11日。東日本大震災二周年南三陸町追悼式が行われました。会場は、ベイサイドアリーナ。
約1,500名のみなさんが参列されました。2時46分に参列者全員で黙とう。

佐藤町長による式辞。「前を向いて進むことこそ、犠牲者に報いること。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご遺族代表を代表して、佐藤綾美さんが慰霊の言葉。

 

 

 

 

 

犠牲者の冥福を祈り、志津川高校2年4組のみなさんによる合唱。「はるかな友に心寄せて」

 

 

 

 

参列者による献花。震災を風化させない。

 

 

 

 

前に進む歩みを止めない。
一人ひとり、町の再生への思いを強くした一日でした。

2年

2013年3月11日。
震災から丸2年が経ちました。

午後からはベイサイドアリーナにて追悼式が行われます。
南三陸町では業務をお休みしているところが多いようです。
いつも人で賑わっている志津川魚市場も今朝は静かでした。

被害を受けた場所は
町内外多くの方の協力により整備されつつあります。
今年は災害公営住宅や防災集団移転事業が具体的に進み、
本格的な復興に入ります。

南三陸町1万5,000人がそれぞれの2年間を過ごしてきました。
今日は全ての人にとって穏やかな1日となりますように。

(安藤、日比谷)

ひころの里

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今朝の気温は10度。つい先月まで氷点下の寒さだったとは信じられないほどの暖かさです。

入谷地区の「ひころの里」には昨日紹介したシルク館の他にもう一つ目玉があります。それは江戸時代の屋敷を修復保存した「松笠屋敷」。幕末郷士「須藤家」の居宅です。

今ではなかなかお目にかかることの少ない昔ながらの造りは立派な歴史的遺産です。

玄関には囲炉裏。

そして竈(かまど)や、藁製の雪具なども展示されています。

訪れたのがちょうどお昼でしたので、屋敷内の「ばっかり茶屋」で、日替わり田舎ご飯(500円)を食べている皆さんをパチリ。四季折々の地元食材と、ゆっくりくつろげる雰囲気が魅力です。

南三陸内で唯一、山間の地区である入谷は、昔ながらの伝統技術が伝わる里。シルクフラワーフェスタと合わせて、この機会にその魅力を感じてみてください。

■ひころの里
営業時間:9:00-17:00(11-3月は16時まで)
定休日 :毎週火曜日(祭日除く)
TEL   :ひころの里管理事務所 0226-46-4310

 

シルクフラワーフェスタ開催中

今朝は晴れ。乾いた風が吹いていますが、暖かくお出かけ日和です。

今、入谷地区のひころの里シルク館ではシルクフラワーフェスタを開催中。3月2日(土)~3月10日(日)の期間なので、今週末が最後のチャンスです。

まゆ玉を加工して作られた、花や松などの盆栽シルク製品が所狭しと並べられ、展示・即売されています。

ひとつひとつ近くで見ると、精巧な作りに驚かされます!教えられなければ当分シルクだと気づかないでしょう(笑)。

シルク館の中には、養蚕の歴史を記した展示ルームもあります。普段は入場料400円ですが、開催期間中は無料。

南三陸の復興商品にも使われるまゆ玉製品。そのルーツがここにあります。

シルクフラワーフェスタは今週末までの開催です。この機会を逃さないよう、是非お越しください。

■ひころの里 シルク館
営業時間:9:00-17:00(11-3月は16時まで)
定休日 :毎週火曜日(祭日除く)
TEL   :ひころの里管理事務所 0226-46-4310

 

歌津折り鶴プロジェクト

空はくもり空ですが、暖かくすごしやすい日が続きます。

国道45号を志津川方面から歌津伊里前地区への入り口。「全世界のみなさんありがとう」という看板と
色とりどりの簾(すだれ)が見えてきます。

看板は「たくさんの支援に対する感謝の気持ち」と、地区の子どもたちの手作り。

簾は、実はたくさんの折り鶴が連なったもの。「歌津折り鶴プロジェクト」として、2012年3月から飾られています。

折り鶴は、個人ボランティアの方の呼びかけで震災犠牲者の鎮魂と地域の交流が続くことを願い、世界中のみなさんから集められました。これまでにおよそ15万羽もの鶴が集まったそうです。

一部は伊里前福幸商店街にも飾られており一羽一羽にメッセージが書き込まれている様子を見ることができます。

紙で折られた鶴が1年も彩りを保っているのはこれまでに20回以上にも及ぶ補修作業によるもの。

3月2日、3日にも東京や長野から来たというボランティアのみなさんが陽が落ちるまで作業を続けていました。

歌津地区への長い応援に、頭の下がる思いで撮影させていただきました。