入谷八幡神社例大祭 打囃子

昨日は関東地方で最大震度5弱の地震があったとのこと。皆さんお怪我などされていませんか?万一に備え、備蓄や避難路・ご家族との連絡手段等ご確認くださいね。

さて、先週末の三連休は各地で秋祭りが開かれていたようですね。入谷地区では9月14日、入谷八幡神社の例大祭が催され、200年以上の歴史を持つ伝統芸能『入谷打囃子(いりやうちばやし)』が奉納されました。

入谷地区4つの契約講(この地方にみられる地域の共同体)が持ち回りでご奉納する『打囃子』。今年の担当はたら葉沢(たらばさわ)講ですが、「震災の年はお祭できなかったから5年ぶりだわ」とのこと、久々の大仕事に、大人も子どもも毎夜の練習を重ねてきたそうです。

一行は旧林際小学校を出発し、踊りながら練り歩きます。

八幡様に到着。五穀豊穣を祈り、お社の前でお囃子を披露します。

更に向かう先は・・・。

『御旅所』と呼ばれる一本松の下。ここには養蚕の神様がいらっしゃるそうです。

空の青、山の緑に鮮やかな行列が映えています。子どもたちの衣装の用意が大変、とお母さん方は仰います。
「小手とか帯とか、毎回手作りすんのよ。」、「4年ごとに七五三してるみたいなもんだわ。」

田んぼも色づいてきました。祭が終われば、じきに収穫の季節です。

 

三連休入谷情報!

とある9月の夜。
入谷地区 旧林際小学校体育館から笛や太鼓の音が聴こえてきました。

のぞいてみると『入谷打囃子』練習の真っ最中。

『入谷打囃子』は毎年9月、お祭で奉納するための舞です。
今年の例大祭は9月14日。
本番を目前に地元の人々100余名が集まり、踊りや演奏、道具の準備に精を出していました。


お祭の準備は踊りの舞台となる場所でも進められており、
神社や大木には見事なのぼりが立てられました。
入谷の人々にとり、今が一年で一番心浮き立つ季節です。

 

そして秋の入谷と言えば・・・。

今年もやって来ました『テクテクめぐる縁がわアート』(去年9/13記事へリンク)。
アートを通して地域と人をつなげる取り組みは一年を経てパワーアップ。
南三陸の羊毛クラフト、おらほの学園祭との共催企画など
この三連休中に盛りだくさんのワークショップが予定されています。



美術家スサイタカコさん(写真右から2番目)も再来し、
既に町内の小学生たちと共にヘンテコイキモノを増産中です。
13日には入谷地区タケザワ家の縁がわを
あそびバの島に改造してしまうそうです!


来て観て触れて。
この三連休は入谷がアツいです!

■入谷八幡神社 例祭
日時:9月14日(日)8:00~
場所:入谷八幡神社ほか

■テクテクめぐる 縁がわアートin南三陸2014
期間:9月13日(土)〜9月15日(月)
場所:宮城県南三陸町入谷地区 各所
https://www.facebook.com/engawaart

(日比谷)

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志津川地区 現場見学会

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集中豪雨が相次いでいますね。
昨晩は宮城県内でも床上浸水などの被害が見られました。
今日も不安定な天気が続いておりますので、なにとぞ天候や潮位にご留意ください。

先週日曜、9月7日。
復興事業のすすむ志津川地区にて現場見学会が開かれました。

メイン会場 東地区東工区の現場では
佐藤町長によるまちづくり計画解説、重機試乗・デモンストレーションなどが行われ、
朝から大勢の人々が詰めかけました。



現場を見渡す展望台も用意されていたので、撮影させてもらいました。

東地区東工区、北方向。(クリックで拡大)
画像左からメイン道、町役場、公営住宅、防集団地が建設予定です。
ベイサイドアリーナの向こうには東地区西工区の造成現場が見えます。

そして東地区東工区、南方向。(クリックで拡大)
この夏から(仮称)町立南三陸病院・総合ケアセンターの建設が着工されており、
平成27年度中の完成が待たれます。

こちらは五日町地区のサブ会場。
志津川市街地低地部、早期まちびらきエリアとされる一帯です。


サブ会場から西方向への眺め。(クリックで拡大)
八幡川の向こうには復興祈念公園が整備される計画となっています。
中央奥には西団地の、右奥には中央団地の造成現場が見えます。

上の山(かみのやま)と海が望める東方向。(クリックで拡大)
水産業を中心とした商業・観光ゾーンとなる予定だそうです。

「このへんはどのくらい盛土されるの?」
「道路はどう変わるの。」

模型を前に質問する人々。
数年後、ご自身やご家族が暮らす町です。
皆さんはどんな未来をイメージなさったのでしょうか。

(日比谷)

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戸倉さんたろ 汐だまり

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昨日は中秋の名月でしたね。
みなさんは、昨日のお月様、見ることができましたか^^?

さて先日、戸倉地区を車で走っていた時のこと。
道中、椿島でお会いした後藤一磨さんをお見かけしました。

「庭仕事してたんだ。寄ってくかい?」

通してくださったのは『戸倉さんたろ 汐だまり』です。

南三陸木の家づくり互助会による板倉の家『汐だまり』。
徳島県の助成を受け、次世代型板倉建築の実証実験の一環として建設されました。

今年春の竣工以来、既に地域の集会や宿泊希望のボランティアさんなど
たくさんの人を迎え入れています。
一磨さんはここの管理人を務めていらっしゃるのだそうです。


12坪の建物に入ると強い木の香りがします。
瓦や建材に、木の家づくり互助会らしい天然素材へのこだわりがあるそうです。

「今回は断熱材に木の繊維を使っているんだよ。」

サンプルを見せてもらったところ、糸状に解した木材を四角く成形したものでした。
スポンジのような軽さ。
自然に還る素材のため、化学製品と比べて
シックハウスや処分時に発生する有害物質の心配がありません。

「この木は他県産だが
 こういったものが地域産材でも作れたら、町に産業と雇用が生まれるね。」

汐だまりには地元林業振興を目的としたモデルハウスとしての役割もあるのだそうです。

化粧室にはおがくず使用のバイオトイレ、土間には薪ストーブ・ロケットストーブ。
「この家のコンセプトは『自活』だ。
 ライフラインが絶たれても暮らしていけるように作ってあるんだよ。」

『自活』の取り組みは日々の施設管理にもみられます。

「庭石や排水路は、俺が一人でコツコツ作ってるんだ。」

素人大工だよ、と謙遜する一磨さんですが、その出来栄えはプロ並みです。


冬に備え、庭に積まれた薪。
その向こうに見えるのは、海!

「お客さんは皆この眺めに感激するんだ。
 桜の大木もあるし、今年は椿も植えた。咲いたらもっと絶景だろうねえ。」

自然との共生を体感できる『戸倉さんたろ 汐だまり』。
皆さんもぜひ一度、お越しください!

■南三陸木の家づくり互助会
 お問い合わせ: 事務局 清水信義さん(080-3086-1187)(メール:pad11dogcat@gmail.com
            事務局 渡辺啓さん(090-1219-5676)(メール:id0p0bi@gmail.com

(日比谷)

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moco made 続報

およそ1年前にご紹介した、雑貨店 moco made。
その後お店は志津川地区御前下(ごぜんした)から旭ヶ丘(あさひがおか)へ移転され、
新装オープンとなりました。

ご自宅の一室を改装した店内は
相変わらず手作りの衣類・雑貨、手芸道具でいっぱいです。



店長の矢野智子さんによると
ここ1年の間に商品制作を始めた方もいらっしゃるとのこと。
元々手作り好きの方なら、このお店にいるだけで
創作意欲が湧いてくるのではないでしょうか。

また、智子さん自身のニット制作にも変化が現れました。
最近はさとうみファームの羊毛を使った毛糸作りに取り掛かっているそうです。
町内の事業がこうして繋がっていくのをみるのは嬉しいですね。

商品制作・販売の他、現在力を入れているのはワークショップの開催。
9月初旬、旭ヶ丘の会場にはご近所の女性15名余が集まり、
表情も様々なウサギを作りました。



「顔が左右違ってしまう。」
「なんかどんどんちっちゃくなるのよ。」

止まらないお喋り。
みんなでなにかを作るのって楽しいですよね。

ワークショップは好評で、今後も定期的に開催していくほか
近々小学校の家庭科クラブでも指導されるのだそうです。

「この週末は登米市のイベントに出店しています。
 次の3連休には『テクテクめぐる縁がわアート』でもワークショップを開きますよ。」

ん?縁がわアート?
智子さんの活動エリアはますます広がっているようです。
縁がわアートの詳細と智子さんの活躍ぶりは、また近日中にご報告したいと思います。

■moco made
住所:南三陸町志津川字廻館15-138
連絡先: suntomoco@gmail.com
営業日・時間:不定

(日比谷)

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戸倉地区 松崎団地造成工事(着工から9か月)

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本日は戸倉地区波伝谷 松崎団地の造成工事の模様をお伝えします。

計画戸数は19。
着工から9ヶ月が経ちました。
国道398号線からも、その進捗を伺うことができます。

2014年4月
2014年9月

坂を上り、現場内に入ると土地が階段状に拓かれていました。


入居予定の方のお話によると
「全部フラットにする計画もあったんだけど
住民の希望で海への眺めを優先してもらったんだ。」とのこと。

たしかに、北側は一面の海。
町内高台団地数あれど、ここまでの立地はそうありません。

南東の木々の向こうは戸倉神社です。
団地側から参拝できるような町道も、これから整備される予定だそうです。

海の神様と暮らす松崎団地。
工事の進捗は追ってお伝えしたいと思います。

*松崎団地の詳細は下記のページでもご覧いただくことができます。
復興見える化 松崎団地
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/6,4198,81,318,html

(日比谷)

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八幡川かがり火まつり福興市

8月30日、今月もやってまいりました福興市。

「雨予報?なにそれ。」とでも言わんばかりの晴天。




この夏最後のお楽しみに、子どもたちの笑い声が響きました。



と、ここまでが今回の祭りの昼の顔。
日が落ちると、福興市は別の顔を見せます。



絵灯籠を掲げた子どもたちが現れました。
上山八幡宮から享けた御神火です。

元々は八幡川のほとりで開かれていた『八幡川かがり火まつり』。
震災後も、場所を変えながらこうして続けられています。

祝詞(のりと)ののち、御神火が灯籠に灯されました。

空気は鳥肌が立つほどに冷え込んできました。
大森創作太鼓の演奏と共に打ち上げられたのは三河手筒花火。
大砲のような光と音に、短かかったこの夏が思いだされます。

「復旧工事が進んだらまた八幡川でお祭りが開けるね。」
「以前のような灯籠流しが、早くできるようになるといいねえ。」
炎を見つめる人々は、もう来年以降の夏に思いを馳せていました。

(日比谷)

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無人島 椿島

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南三陸の海に浮かぶ小島の数々。
いつも目にしていながら、これまで足を踏み入れる機会はほとんどありませんでした。

そこへ先日、島の一つに
『サマーチャレンジ in 南三陸』の子どもたちが上陸するとの情報が。
引率の方にお願いし、同行させていただけることになりました。

戸倉の海岸から沖へ約1km。
到着したのは『椿島』です。


椿島はタブノキを始めヤブツバキ・榊などの常緑広葉樹に覆われた無人島です。
一年中青々と見えることから別名『青島』とも呼ばれています。
200種を超える多様な植生に学術的価値が認められ、
1966年には国の天然記念物に指定されました。
(※上陸には許可証が必要です。)

宮城県北部森林管理署 森林パトロール員
後藤一磨さんの案内で島内を探検します。


「上を見てごらん、枝葉が重ならずに広がっているだろう。
 光を譲り合うためだ。
 密林のように見えて、お互いに共生しているんだ。
 ケンカしない森なんて考えたことあるかい?」


「雨水は地面に当たる前に葉で受け止められ、幹を伝って根元に流れる。
 足元は根と落ち葉で守られているので土砂崩れも起きにくい。
 植物だけじゃなく海の生態系にも影響する
 大事な森なんだよ。」

椿島は「神様の住む島」として、人々の手で守られてきたのだと
一磨さんは話してくださいました。

「きれいな貝見つけたからあげる。」
「天然記念物だから、島の物は持って帰れないんでしょう?」
「分かってるよー。写真だけ撮って!」

島も自然も、守っていくのは人。
それは子どもたちにも充分伝わっているようです。

(日比谷)

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町営名足復興住宅(入居開始から1か月)

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歌津地区に遂に完成した、町営名足復興住宅。
(以前ご紹介した記事はこちら→2014年7月11日記事、2013年10月22日記事)

入谷復興住宅と共に、今年8月より入居が開始されました。
これは町内に計画される災害公営住宅のうちでも最速です。

 

2013年5月
2013年10月
2014年8月
2013年5月
2013年10月
2014年8月

高低差を付けて建てられた戸建5戸、集合住宅2棟、集会場。
眼下には名足の海を望むことができます。

 

2013年10月
2014年8月
2013年10月
2014年8月

入居開始から1か月、入居者の引越も少しずつ進んでいるようです。
女性が2人、団地内の階段を昇ってこられました。
訊けば団地の近くにお住まいとのこと。
ご近所さんが急に増えましたね。

「だども元々知ってる人ばりだから。
もっと人さ戻ってきたら新しい家さ遊びに行ったり、今から楽しみだわ。
やー、それにしてもこのへんは団地とか道路とか、大きい話ばっかりだー。」

町の変化の速さに少し息切れ気味のご様子でした。
おなじみさんたちが戻ってきたら、のんびりお茶っこでもしたいものですね。

(日比谷)

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Meets Green南三陸~プレゼンテーション・意見交換会~

今日は、Meets Green南三陸3日目の様子のご紹介です。
この合宿を通して感じた事・学んだ事の発表と、意見交換会を行ないました。

南三陸町バイオマス産業都市構想をうけ、町のキャッチコピー、キャラクター、
どうしたらもっと良い町になるかを考え、中高生の言葉でのプレゼンテーションが行なわれます。

「バイオガスやペレット事業に取り組み、資源やエネルギーの無駄のない社会への先駆者に。」
「本来処分されるゴミに、再びエネルギー資源としての命与えることができるのは、私たち自身。」
「行く機会がない、何をしたら良いかわからない、興味がないというのが現状だけど、
現地を訪れる、現状を見て復興への取り組みを学ぶ、
SNSや掲示板等で多くの人に発信するといった、今自分達にできることをしていきたい。」

「ごみや間伐材の再利用により、再び資源としてこの土地のどこかで生きて循環していく。」
「バイオマス産業都市構想を実現させるためには、皆が仲間のことを思いやり、
助け合うことが必要不可欠。相手を思いやり良いことをすると、その良いことが良いことを呼び、
良いことの循環が生まれ、いずれ自分に帰ってくる。そして思いやりの循環が生まれる。」

プレゼンテーションを聴いて、みんなが南三陸のことを真剣に考えてくれたのだと感じました。

この合宿で一番印象に残ったことは?との質問には、
海のきれいさ、牡蠣殻、焼却灰、といった目に見える物だけではなく、
農家の阿部さんの挑戦する姿勢、責任、思いやり、森・里・海・街のつながり、など
実際に話を聞いて感じた、目には見えない事も挙げられました。

「いろんなことに挑戦していきたい。」
「自分以外の人のために何かしていきたい。」
「まず、家族や友達に伝えていくことをしたい。」

皆の言葉から、この合宿で随分多くの事を感じ、学んだんだということが伝わってきました。

“一人ひとりが当事者となり、協力して町づくりに関わる”ということが、大切なのですね。

3日間にわたる合宿の様子や、中高生による情報発信の詳細はこちらからもご覧いただけます!
■Meets Green 南三陸face bookページ
https://www.facebook.com/MeetsGreenMinamisanriku

次回のMeets Green南三陸は、11月1日~3日の日程で開催予定!
お問い合わせは下記よりどうぞ。
■Meets Green 南三陸ホームページ
http://mgm.kidsdoor-fukko.net/

(高橋)

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