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    自習支援TERACO

    受験シーズンですね。
    お邪魔したのは志津川地区御前下、「自習支援TERACO」(てらこ)です。

    ここは「勉強に集中したい人」を無料で受け入れる場所。
    受験生をはじめ地元の学生・子どもたちが
    各自の課題に黙々と取り組んでいました。

    運営のNPOグランドラインズ代表 小楠あゆみさんにお会いすることができました。

    「自習支援の活動は2011年の4月から開始しました。
     町の小中学校はまだ始業式も迎えられない状態で、
     とにかく子どもたちが勉学から遠ざかってしまうことが心配でした。」

    活動場所は志津川小学校体育館の避難所。
    震災ボランティアの大学生とともに
    子どもたちの勉強を見守る日々が始まりました。

    ホテル観洋の1室を利用していた時期を経て

    2012年7月から拠点を現在の場所へ移動。
    国際団体から寄贈された建物に、子どもたちが内装を施しました。


    「塾とは違い、あくまで自習室。
     自分からやる気を出してもらえるよう試行錯誤しています。」
    調べ物ができる環境、個人別にファイリングされたカルテ。
    子どもたちは自分でつけた成果表をもとに学習計画を組み立てるのだそうです。

    これまでの利用者数250名、延べ1万5000人以上です。
    仮設住宅住まいなど自宅に勉強場所のない子が多くを占めます。
    が、TERACOの重要性はそこだけではないとあゆみさんは言います。

    「相談役に入るのは主に他所からボランティアに来ている大学生です。
     またTERACOで勉強して大学に受かった先輩が
     スタッフになる例も出てきています。
     子どもたちにとっては憧れのお兄さん、お姉さんなんです。」

    町内には大学がなく、TERACOのような場所は希少です。
    現役の大学生から話を聞くことで
    「勉強」のその先が具体的にイメージできます。

    実際、子どもの希望をもとに
    大学見学や裁判の傍聴などが実現されたのだそうです。
    その向学心は確実に外へ外へと広がっています。

    「学ぶ力を武器に町の外でも負けない子になってほしい。
     社会のリーダー、町を再生させられる人材になってほしい。」

    オクトパス君も応援しています。

    自習支援TERACO ブログ
    http://ameblo.jp/f-teraco/
    (資格取得を目指す大人も利用可能だそうです!)

    (日比谷)

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    寄木ささよ

    1月15日、夕刻。
    歌津地区 寄木漁港に今年もささよ太鼓の音が響きました。


    小正月の伝統行事「寄木ささよ」が始まるのです。

    この寄木地区で200年以上も行われてきた「寄木ささよ」は
    男の子たちが海の神様へ祈りの歌を捧げる行事です。

    今回は地元から4人の男の子が参加。
    漁船の旗の一枚一枚に向かい合います。


    中学3年生の畠山史也君がお神酒(みき)を注ぐと
    年下の子たちが精一杯の声で歌い上げ、
    今年の海上安全と大漁を祈願しました。

    元は住宅40数戸が並んでいた寄木地区ですが
    現在の仮設住宅は9戸。
    被災ののち、いまだ故郷に戻れずにいる方が多くいます。

    仮設住宅近くの高台では
    防災集団移転住宅の造成が進められており、
    その完成とコミュニティーの再生が待ち望まれます。
    (寄木・韮の浜地区の造成工事についてはこちら)

    「新しい集会場でささよができるのは来年か、再来年か。
     楽しみだねえ。」
    新しい生活、古くからの伝統。
    その両方を擁する町が出来ていきます。

    (日比谷)

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    映画「波伝谷に生きる人びと-第1部-」上映会

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    1月13日、三連休最終日。
    南三陸ポータルセンターでは
    映画上映会が開かれていました。

    「波伝谷に生きる人びと-第1部-」は
    震災以前の南三陸町戸倉地区 波伝谷を撮ったドキュメンタリー映画です。
    撮影期間は2008年3月から震災発生までの3年。
    スクリーンには穏やかで豊かな浜の暮らしが映し出されます。


    海の仕事や地域の行事、日常の語らい。
    「なんにもないがら撮んねぐたっていいよう~。」
    「何年も後に見だら懐かしぐ思うのがねえ・・・。」
    そんな声を浴びながら撮った映像は
    奇しくも二度と撮れない貴重なものとなってしまいました。

    波伝谷は先の震災時、町内でも特に被害が甚大だった地域。
    約80戸あった住宅のほぼ全てを流失しています。

    映画制作はピーストゥリー・プロダクツ
    監督・撮影の我妻和樹さんにお話を伺いました。

    我妻監督は宮城県白石市出身。
    東北学院大学在学中に波伝谷の民俗調査に携わり、
    2008年の卒業と同時に同地域の映画製作を開始したそうです。

    「僕が波伝谷に惹かれるのは
     よくも悪くも、人が地域と深く関わりあいながら生きているところ。
    時代と矛盾することも多いけれど、その中に喜びもある。」

    そんな波伝谷の映像を編集し、初の試写会を開いたのは2011年12月のこと。
    「懐かしい景色が見られた」「見たかったものと違う」など
    当の波伝谷の方々の反応は賛否両論でした。

    その声を汲みながら編集を重ねること1年8か月。
    2013年8月15日、同じ会場での完成試写会では
    人びとから納得の声が上がったそうです。
    撮影開始から実に5年半が経っていました。

    映画はその年の10月、山形国際ドキュメンタリー映画祭へも出品され
    発表の場を広げています。

    波伝谷の記録をライフワークと考えている我妻監督。
    これからの再生の姿もいずれ映画としてまとめたいと語ります。
    「生きている限り、形を変えながらも人の営みは続きます。
     波伝谷という小さな世界から普遍的なことが見えてくるはずです。」

    ピーストゥリー・プロダクツ公式ブログ
    http://peacetreeproducts.blog.fc2.com/

    (日比谷)

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    平成25年度成人式

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    1月12日。穏やかな天気の中、成人式がとり行われました。南三陸町では今年度、192名が新成人となりました。

    震災当時17歳だった彼らの中には成長記録のアルバムを失った、という若者も多くいます。式内のスライドショーでは懐かしい写真の数々に大きな笑顔を見せてくれました。

    新成人の声をご紹介します。

    最知 明花(さいちはるか)さん 医療事務
    社会人になってもうすぐ1年です。やっと慣れてきたので、仕事と一緒に生活も充実させていきたいです。
     佐藤 慶治さん 大学生
    スポーツ教育の仕事を目指し勉強中です。僕を含め、町を作っていく世代として各々の道で輝いていければと思います。

     及川 祥子さん 専門学校生
    今年は就職活動の年。県内で福祉のお仕事に就きたいと思っています。20代も楽しみます!

    式典では新成人代表の皆さんからも、「これまで多くの方から『思いやり』『助けあう気持ち』を教わりました。
    これからは自分たちが町や社会を支える存在になります。」と誓いの言葉が述べられました。

    ご成人おめでとうございます。

     

    再会!再開!自然卵のクレープ屋さん(後編)

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    昨日に引き続き
    田束山麓 自然卵農園直営 自然卵のクレープ モアイ店さんをご紹介します。

    店長のあかねさんは元々歌津の方で、震災前はご家族で釣り具屋さんをされていたそうです。2004年からあかねさんお一人で、気仙沼市内のスーパーや本屋の駐車場で移動販売を開始。この時は、登米市米山町から卵を仕入れていたそうです。

    実は、私も高校生の時、学校帰りにこちらのクレープをよく食べていたんです♪当時から、いつも行列ができるほどの人気でした!この日も、やはり女子高生の姿が。

    震災で釣り具店と自宅を失い、知人の提案で、ご主人と3人の娘さん達と北海道江別市へ。ご主人はこの時に養鶏の勉強を始め、あかねさんはここで初めて店舗型のクレープ店を開店させたのだそうです。

    (江別店の写真:あかねさん提供)

    2011年6月からスタートした“自然卵のクレープ 江別店”は、じゃらんで江別スイーツ1位に選ばれるほどの人気店に!

    当初は5年程江別市で暮らそうと思っていたそうですが、地元に戻りたいという思いや、家族が歌津に残っていることもあり、江別店は次の店長に任せ、南三陸に戻ってきたそうです。

    そして2013年11月、さんさん商店街にて、南三陸での営業が約2年7か月ぶりに再開!

    場所もあり、卵も充分にあったので、先にさんさん商店街にモアイ店を出店されたそうですが、本店は、歌津に予定しているそうです。

    あかねさんは、江別店のようにモアイ店も新たな店長さんに任せ、ご自身は本店開設のために力を入れていきたいとのこと。現在、モアイ店の店長候補を募集中だそうです。

    牛さんの後ろ姿が可愛いこのマークはご主人が考えたそうで、パッケージや看板等はもちろん、店内にもたくさんありました^^

    クレープの作り方に、素材。その素材でもある自然卵のための養鶏など、たくさんのこだわりがつまったクレープ。

    私にとっては、嬉し懐かし○年ぶりの再会!今度こそ全メニュー制覇します!

    クレープの作り方に、素材。その素材でもある自然卵のための養鶏など、たくさんのこだわりがつまったクレープ。

    私にとっては、嬉し懐かし○年ぶりの再会!今度こそ全メニュー制覇します!

     

    再会!再開!自然卵のクレープ屋さん(前編)

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    今朝の気温はマイナス4度。お出かけもためらう寒さですが・・・

    甘いもの好きのみなさま!さんさん商店街にクレープ屋さんがオープンしました!高校生の時、学校帰りに食べるクレープが何よりの楽しみだった私にとっては嬉しいニュース♪

    “田束山麓 自然卵農園直営 自然卵のクレープ モアイ店”店長の大沼あかねさん、娘さんのさくらさんにお話を伺いました。

    こちらのお店は11月下旬にオープン。店内にはイートインスペースがあるので、ちょっとひと休みに、お友達とのお喋りに、デートに、ゆっくりできる空間です。

    クレープはなんと33種類!しかもクリームは、生クリームとカスタードクリームのどちらかを選ぶこともできますし、両方入れてもらうこともできるので、99通りの味が楽しめます!ドリンクメニューも充実で、オリジナル農園シェイク・スモージーがおすすめとのこと。

    この日のあかねさんのおすすめは、キャラメルバナナのクレープと、かぼちゃのスモージー。

    (クレープを巻く前に撮影させていただきました。)

    さくらさんのおすすめクレープは、ビスケットチョコとハニーバターだそうです(^^)
    ここで、お店の大きなこだわりである、自然卵“卵皇(らおう)”のご紹介。

    あかねさんのご主人が歌津で養鶏をされているそうで、卵皇とは、その鶏たちの卵のこと。大切に育てられた鶏たちがその日の朝に産んだ新鮮な卵皇を、クレープ、オニオンスープ、ミルクセーキに使用しているとのこと。

    クレープは注文を受けてから生地を焼いて作っていきますので、できたてのふわふわが食べられます♪クレープの巻き方はあかねさん考案、こだわりのミルクレープ巻き。

    また、今はなかなか難しいそうですが、具材として地元ものをできるだけ使っていきたいとのこと。

    次回は、南三陸での営業再開までの道のりを、ご紹介します。

    ■田束山麓 自然卵農園直営 自然卵のクレープ モアイ店
    営業時間  12:00~18:00
    定休日   木曜日
    ※営業時間や定休日は、卵の仕入れ状態などによって変わることがあります。

     

    お笑月遊び

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    今朝は冷たい雨。
    次の3連休にご訪町の方は道路の凍結にお気をつけて。

    2014年、みなさんはどのようなお正月を過ごしましたか?
    1月5日、南三陸町ポータルセンターでは“日本のお正月”が体験できる
    お笑月(おしょうがつ)遊びが行われました。

    こちらは書初め。

    小さな子供からご年配の方まで、みなさん自由に文字や絵をかいていました。
    オクトパス君の文鎮もありましたよ(・◎・)

    畳のスペースではめんこ、お手玉、おはじき等、昔ながらの遊びが。
    めんこは自分で作ることもできて、子供たちは自作のめんこで熱いバトルです!


    めんこバトルの隣のテーブルでは、すごろくや、ふくわらい。


    普通のものとはちょっと違って、鮭の一生を辿るすごろくや
    モアイのふくわらいというところが、南三陸ならでは!と感じました。

    外では元気な子供たちや本気な大人たちの姿が。

    この日は雪がちらついていましたが、寒さに負けず羽子板や竹とんぼで遊んでいました。

    そしてそして、お正月といえばやっぱり…お餅!ですよね(^ω^)♪
    臼(うす)と杵(きね)を使った、昔ながらの餅つきです。

    小さい杵も用意されていたので、子供たちも餅つきを楽しんでいました。

    ついたお餅は、あんこ餅・くるみ餅・ずんだ餅・お雑煮となりみんなに振る舞われました。
    つきたてなので、とってもやわらかくておいしかったです♪


    なかなか見ることのできない昔ながらの餅つきや、懐かしい遊びが体験でき、
    子供も大人もみんなが笑顔の“お笑月”を見ることができました。
    (高橋)

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    初セリ

    1月4日、朝7時。
    志津川魚市場は今年の初仕事に沸いていました。

    生簀に泳ぐアナゴ、タコ、鱈。
    壁のごとく積まれたケースはおよそ3000箱。
    佐藤町長も
    「こんなの7年ぶりに見たよ」という豊漁です。

    サイレンとともに初セリが開始。

    「はいこちら○○屋さん○円で!」
    「いくねえ~(笑)」
    場内いっぱいの鮮魚に次々とセリ札が貼られていきます。


    志津川魚市場は昨年、秋サケの水揚げ量が前年比1.6倍に上るなど
    明るい話題が多く聞かれました。
    南三陸の復興は水産業から。
    2014年、上々のスタートとなったようです。

    (日比谷)

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    出初め式

    お正月が明け、町も動き始めています。
    一昨日1月5日にはベイサイドアリーナにて
    消防団・交通指導隊出初め式が行われました。


    出席者はおよそ300名、去年と同様の式典形式となりました。
    過去の災害犠牲者への追悼の言葉ののち
    山内消防団長訓示、辞令交付、
    団員への功績表彰と続きました。

    消防団の実員数、500余名。
    入団20年を超えるベテラン団員も多く在籍しています。

    平成25年、南三陸町では
    防火水槽や緊急車両の配備、緊急速報メールの配信自動化などが実施されました。
    また歌津地区では10年間交通死亡事故ゼロが達成され、
    減災への高い意識を象徴する年となりました。

    日頃の備えと心構え、そして訓練の積み重ねが
    「安心して暮らし続けられるまち」の基礎となるのです。

    (日比谷)

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    新年のご挨拶

    0

    おはようございます。
    写真は本日2014年1月4日の志津川の様子。
    氷雨が止み、薄陽が射しはじめました。

    町はあの日から3度目の年を迎えました。
    正月飾りや年賀状の数は確実に増えています。
    人々がためらいがちに、またあえて堂々と口にする「おめでとう」の言葉は
    未来へ立ち向かうための宣言でもあるのでしょう。

    「南三陸なう」は引き続き町の変化をお届けして参ります。
    本年もよろしくお願いいたします。

    (日比谷)

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