絆が見える伊里前福幸商店街

伊里前の45号線は、まだまだ道路工事中。

工事状況と時間帯によっては、渋滞ができる日もありますが、少しずつ、道が整備されていきます。

そして、伊里前福幸商店街に到着。天気はあいにくの曇り空でしたが、風にたなびくフラッグが気持ちよいです。今日は、そんな伊里前福幸商店街の”いま”についてご紹介します。

(フラッグのお話についてはコチラから)

震災前、もともと伊里前地区には約30店舗のお店があったそうですが、津波の被害を受けてからは、お店や家が流され、同時に明かりもなくなってしまったそうです。

そんな先の見えない中で、伊里前福幸商店街は2011年12月にオープンします。「震災前からここでやってきた。これからもここで営業していきたい」という強い想いを持った地元の7店舗と観光協会で当初はスタートし、現在はさらに2店舗が合流。昨年の12月で1周年となりました。

商店街組合 組合長の高橋さんはこう話されました。

「商店街組合という形で、1箇所にお店が集まって活動を始めると近くにポストができたり、道路が整備されたりと、様々な良い効果が生まれました。

そして外部の方々からの支援もあり、今年の1年は当初想像していたよりも良かった。最近は外からいしゃっしゃる方が少なくなってきましたが、地域密着型のスタンスで地元の方々に利用していただいています。

仮設店舗は5年間の期間限定ですので、今後は本格的な店舗再建に向けて、地域密着を継続しながらも、外の人たちにも訪れていただきたい。」

(当日お話を伺った場所は、最近新たに設置された「楽テント福幸」。

畳のベンチやホワイトボードがあるので、イベントスペースとしても利用可能です。)

こちらにいらっしゃるボランティアの方々とは、なぜか長い付き合いになるそう。
これから1-2週間は、”絆の見える”あたたかい商店街の様子をレポートしていきます。

■絆が見える伊里前福幸商店街
住所:南三陸町歌津字伊里前96-1
電話:0226-36-2235(体制変更につき2014/12/18修正)
http://minamisanriku-mall.com/reported/index.cgi

 

 

南三陸を伝える写真集「南三陸から」

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昨日2月18日、さんさん商店街の南側駐車場は整備工事中。こちらの駐車場は土のため、水溜りが出来やすく泥にもなかなか苦戦していたのですが、これで一安心ですね。

そんな中、商店街の写真館、佐良(さりょう)スタジオさんをたずねました。

店主の佐藤さんは、町の写真館の2代目。震災前は町内にお店を構えていましたが、津波でお店も家も流されてしまいました。

巨大な自然災害によって甚大な被害を受けた中、写真屋の佐藤さんが出来ることは、唯一持って逃げたカメラを使って、町の惨状を記録すること。

そして2011年の秋、多くの協力者と一緒に写真集「南三陸から2011.3.11~2011.9.11」を、出版。
震災直後の様子や、避難所での生活をそのまま写した作品は、第43回講談社出版文化賞「写真賞」を受賞されました。

(復興へ向けての日常を写したvol.2も現在販売中。近々vol.3も販売予定だそうです。)

佐藤さんはこう話します。「皆さんの支援があって出版をすることができ、多くの方に伝えることができた。中でも驚いたのは、受け入れられないと思っていた地元の方々も買っていくこと。つらい出来事だけれども、しっかり伝えなくてはいけないという認識なんだと思います。」

(お店には、写真集の他にも震災前の自然豊かな南三陸の写真などが販売されています)

「見慣れた建物が壊されていくことには寂しさを感じるしつらい。先日電話で遠方の方から、「もう2年も経ったんだから、家も建ったでしょう?」と聞かれて、現地とニュースとのギャップを感じ、情報の溝を埋めていかなくてはと思いました。」

「写真はこれからも撮り続けていきたい」、と語る佐藤さん。南三陸のいまを伝える・記録する、という想いは私たちも同じです。これからも応援しています!

■佐良スタジオ
営業時間:9:00-18:00
定休日 :火曜日
お問い合わせ:0226-29-6137
URL:http://www.sansan-minamisanriku.com/お店一覧/暮しの店/佐良スタジオ/

 

 

水戸辺仮設でのミシン手仕事

今日の天気はくもり。風が強くて肌寒い南三陸です。

先週の2月15日、戸倉にある水戸辺(みとべ)の仮設住宅を訪ねました。

仮設住宅近くにある作業場では、バッグ、ティッシュカバー、名刺入れなどをミシンで製作。
現在は、縫い子として7名の方が作業をされています。

彼女たちがミシン製作を始めたきっかけは、被災地支援のボランティア組織「ふんばろう東日本プロジェクト」による、「ミシンでお仕事プロジェクト」。

2011年10月よりスタートしたミシンでお仕事プロジェクトは、被災した南三陸町の女性たちにミシンを贈ることで、まず元気になってもらい、さらにその先の生きがいやお仕事につなげてもらう、というものでした。

寄贈されたミシンの数は、いまや南三陸町全体で430台。すごい数ですね!

水戸辺で作られている商品数は約20点と多く、種類も多岐にわたります。「名刺入れ」に、「ワイシャツ型ポケットティッシュケース」。そして、ミノムシ(通称)と呼ばれる「吊るせるティッシュケース」に、「つんぬき」など。

こちらで作られた商品は、さんさん商店街の「りあん」と歌津の「平成の森」で販売中。また震災後のご縁で関西方面の生協からも注文が来るそうです。

三浦幸子さん(写真左)はこう話します。「ご支援のお陰でまとまった注文をいただくことができて、製作が追いつかないくらい。そんな中でもたまにお茶飲みもしながら、みんなで楽しくワイワイ仕事をしています♪」

仮設に入ったときに仕事はなくなった、と語られる皆さんにとってこのミシン製作の機会はとてもありがたいもの。そして、楽しくおしゃべりしながら生き生きと仕事をされる皆さんから、たくさんの元気をいただきました^^

 

 

国土政策フォーラムin南三陸町

2月14日。
「命を守る安全・安心な新しいまちづくり」をテーマに、「国土政策フォーラムin南三陸町」が開催されました。
町内外から、たくさんの方々にご参加いただき、会場は大盛況。

基調講演の講師は、東大地震研究所の大木聖子先生。
地震は「どこでも起こりうるもの」として、「どう備えるかが重要」と地域における減災対策の推進、防災教育の取組みなどについて、大変貴重なお話をお聞かせいただきました。

パネルディスカッションでは、コーディネーターにテレビやラジオでおなじみの本間秋彦さんをお迎えし、

パネリストは南島原氏の藤原米幸市長、宮城大学の大泉一貫副学長、宮城県土木部の遠藤信哉次長、講演に引き続き大木先生、そして佐藤町長の5名により、「これからの減災対策と合わせた新しいまちづくり」と題して、
さまざまなお立場からのご意見等をいただきました。

最後に、会場のみなさまにもご参加いただきました。

 

 

災害公営住宅整備工事の着工式

2月14日。災害公営住宅整備事業の着工式が行われました。

町では平成27年度までに町内8か所、計930戸整備する計画ですが、その先頭をきって入谷桜沢地区に整備する51戸分の事業が着手されます。

式には町の関係者や来賓、工事関係者など、約100名が参加。犠牲者に対する黙祷や町民憲章の唱和に続き、佐藤町長が「住民のみなさんに希望を持ってもらえる年にしたい」と式辞がありました。

 

 

 

 

 

来賓あいさつ、事業概要の説明に続き、鍬入れ。

 

 

 

 

 

 

そして、立木伐採と続きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

26年夏ごろに入居できる計画。

 

 

 

 

 

 

今月26日には防災集団移転の移転先地の造成工事の着工式が開催されます。震災から間もなく2年。ようやくですが、復興事業が目に見える形で動き始めます。今日は、そのスタートの日となりました。

 

 

コアラ館に行こう!

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昨夜降った雪で、今日は道がびちゃびちゃです。と、言っている間にまた雪が降り始めました。

2月1日にオープンしたばかりの「コアラ館」(南三陸町オーストラリア友好学習館)。さっそくお邪魔してきました。

木を多く使った内装は温かみがあって落ち着きます。館内には学習室や交流室などが設けられており、一番大きな部屋には図書館が。全国から寄贈されたものを含め、蔵書は約1万冊。

小さいお子さんが遊べるスペースも完備。私と一緒に行った女の子もこの場所が気に入ったようで、「まだ帰らない!絵本読んで!」と駄々をこねるほど。

施設職員の阿部さんによると「大人も子供も楽しめる施設」とのこと。みなさんもぜひ覗いてみてください。

■南三陸町オーストラリア友好学習館
利用時間:9:00~17:00
休館:年末年始のみ
住所:南三陸町志津川字沼田56番地 ベイサイドアリーナ隣
TEL 0226-46-2670

館内ではコアラが迎えてくれます。何匹いるか数えてみる…、白熱します(^^)

 

 

 

佐藤町長による定例記者会見

先週2月8日。佐藤町長による定例記者会見に初めて潜入。

震災直後には毎日のように行われていた町長による記者会見でしたが、今は落ち着いて、おおむね月1回のペースで開催され、10社程度のマスコミが参加しています。

この日は、まちづくりやイベント開催などについての説明がありました。

例えば、まちづくり関係では高台移転に伴う造成工事がいよいよスタートし、着工式が14日に入谷、26日に戸倉で行われること。

また、3月23,24日のbjリーグ仙台89ERS公式戦、3月11日の追悼式の開催などが、発表されました。

町長から、今年を「生活再建元年」、「住宅復興元年」としたうえで、「ようやく復興事業が目に見える形で動き出す」と期待感が示されたほか、「町民が一日も早く落ち着いた環境のもと、安心して生活ができるよう住宅整備に全力を尽くす」と力強く述べられました。

 

フォレストック認定

2月1日。
南三陸町の町有林がフォレストック認定を受けることになり、その認証式がありました。

南三陸町は「海」というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、町の面積のおよそ8割は山林で、林業も盛んな地域。全国有数の杉の良材、「南三陸杉」の産地です。

「フォレストック認定」とは、一言でいうと、「森林の評価」のことで、森林の管理・経営レベルや生物多様性の保全レベルなど、適正な調査手法により評価されます。

今回は、森林管理が海の水質に影響するという意識が高く、定期間伐など、適切な森林管理に結びついていることや様々な野生生物が生息していることなどが評価されました。

 

 

生鮮ロイヤルフィッシュさんにて、海の幸なう!

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今日の天気はくもり。気温も低く、昨日降った雪はまだまだ解けない南三陸です。

さて、昨日の2月5日、南三陸の海の幸を求めて、さんさん商店街のロイヤルフィッシュさんを覗いてみました。

今からの時期はワカメのシーズン。しゃぶしゃぶにするとおいしい生ワカメ、ポン酢でいただくお刺身ワカメ、こま切れメカブは納豆と一緒にどうぞ!「機械ではなく包丁でたたいたのでおいしいですよ」と店員さんもお勧めです。

志津川といえばタコ!お店には真ダコがありました。試食用のタコも大きくって驚きです!

その他にも、ホタテやカレイなどが店頭に。ほとんどが、その日の朝に志津川市場から仕入れてきた地のものだそうです。

「南三陸は海の町。商業工業に比べれば、漁業は比較的回復してきている。」とおっしゃる店長さん。
“志津川産”がたくさん並ぶ品揃えを通して、市場の活気が伝わってきました。

■生鮮ロイヤルフィッシュ(さんさん商店街)
営業時間:10:00-18:00
定休日 :不定休
お問合せ:0226-46-2643

 

国土政策フォーラムin南三陸町の開催について

町では、津波から命を守る安全・安心な新しいまちづくりをテーマにしたフォーラムを開催します。

日時と会場は、次のとおり。
日時:平成25年2月14日(木) 午後1時30分から午後5時まで(開場は午後1時)
会場:南三陸ホテル観洋「コンベンションホール羽衣」(南三陸町志津川字黒崎99-17)

フォーラムでは、東京大学地震研究所の大木聖子先生をお迎えし、「地域で進める防災・減災対策」と題して講演いただくほか、長崎県南島原市の藤原市長、宮城大学の大泉副学長など、さまざまなお立場の方にお集まりいただいたパネルディスカッションが開催されます。

パネルディスカッションのコーディネーターは、テレビやラジオでおなじみの本間秋彦さんです。

東日本大震災写真展も同時開催しますので、どうぞご参加ください。

入場無料です。どなたでも参加できますが、事前の申し込みが必要です。
申込先は、役場復興企画課(0226-46-1371)まで。

詳細は、町ホームページをご覧ください。
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/modules/gyousei/index.php?content_id=532

たくさん皆様のご参加をお待ちしております。