戸倉のいま(5月)vol.1

本日は、ここ最近の戸倉地区の様子をお届けします。

戸倉の多くはリアス式海岸で、道路にも傾斜やカーブが多い地域。
国道398号線を石巻から志津川に向って北上していきます。
最初は長清水浜。真ん中のテントは漁師さんたちの作業場です。
長清水の水門はまだ残っていて堤防の計画高が掲示されています。
藤浜地区。どちらの地区も地形が似ていますが、
周りは山に囲まれていて、低地には家だけでなく漁師さんの作業場や田畑があります。
工事中の道路もチラホラ。
今の季節はタンポポをよく見かけます。
こんなにたくさん咲いているところも!!
津の宮の仮設住宅(約20戸)。
戸倉には、同規模の仮設住宅が他に5箇所と、
60~80戸規模の仮設が2箇所あります。
津の宮にある戸倉漁協。直販所「タブの木」が先日オープンしたばかりです。
それにしても、海がきれいです。
志津川自然の家からは、遠目に志津川の町が見えて、ここも良い景色。
まだまだ写真があって一日では紹介しきれませんでしたので、
この続きはまた明日にします^^
(安藤) 

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津の宮 大自然塾

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まだ少し肌寒い朝。天気はくもり。田んぼに水が入り、田植えの終わったところも多いのでカエルの鳴き声が聞こえてくるようになりました。

さて、先日戸倉のお食事処「津の宮 大自然塾」さんにお邪魔してきました。直売所「タブの木」が新たにオープンした戸倉漁協のすぐそばで、国道398号線沿いです。

店主の澤田力さん。明るくてとても話しやすい方です。

2011年の8月に工事が着工し、2012年4月末にお店をオープン。工事が思ったように進まない状況を見て、出来るところはご自身で建設もされたそうです。

以前はカキ養殖業と、釣り船、さらにダイビング関連やクルーズ、子どもたちへの海の体験ツアーなんかも行っていた澤田さんですが、今は船がないので海のことはやっていないそう。

震災後は、いったん海から離れて、前とは180度違う飲食業をはじめました。一歩下がって見てみたい気持ちもあったとか。

お店に訪れるお客様は、多くがボランティアや昔やっていた釣り船のお客様など町外の方。フカヒレラーメン、牛丼、アワビ丼など多彩なメニューを楽しんでいきます。

また澤田さんは、県外ボランティアさんのサポート役でもあり、作業前の集合場所や、打ち合わせなどのコミュニティスペースにもなっています。壁にはボランティアさんたちとの思い出の写真が飾られていました。

「今の仕事は商売としてはなかなか厳しいけれど、たくさんの人と出会えるのが面白いんです。今の延長線上で何かできたらいいと思っていますが、今後どうするかは正直分かりません。釣り船や、子どもたちの自然体験ツアーをまたやるかもしれないですね。少し沖に出れば、マンボウやイルカ、くじらと出会える。ここはそんなすばらしい海なんです」

美味しい食事だけでなく、いろんな出会いも味わえる大自然塾は、こちらの看板が目印です。

■津の宮 大自然塾
住所:戸倉津の宮23-2
営業時間:11:00-17:00
定休日:不定休

 

志津川地区まちづくり協議会 4月合同部会

4月25日の夕方18時半。

南三陸町役場の大会議室にて、志津川地区まちづくり協議会の合同部会が開催されました。
今まで3つの専門部会で議論されてきた役員さんも
本日は一堂に集まりました。
傍聴席は、30名くらいでしょうか。満席です。
協議会会員の皆さん以外の方でも、ルールを守れば傍聴可能です。
議長は、協議会会長の及川善祐さん
冒頭の議長挨拶でのメッセージでは、
「この協議会は、建設的にまちづくりを行う場です。
良いまち、新しいまちを作るために官民一体となって、明るい方向へ向っていきましょう。」
とお話され、合同部会がスタート。
志津川地区まちづくり協議会は、市民の意見をまちづくりに反映させるために
昨年10月に設置され、
高台移転部会、産業再生部会、公園部会の3つの専門部会ごとに
月1回程度、議論を進めてきました。
この日は、3つの専門部会と役場職員が同席する合同部会。
各専門部会でいままで議論してきたことの報告や構想を共有し、
防災や連絡道路、お店の出店場所など横断的に関連してくる事項を協議しました。
最後に佐藤町長から
「市街地の被害が大きい志津川のまちづくりは、一つの町を遷都するようなものです。
 本当に、皆さんのご協力に感謝しています。
今年は住宅復興元年。目に見える復興を進めていきますし、
市街地のかさ上げも優先順位をつけて進めていきます。」
とコメントがあり、2時間に及ぶ協議会は閉会となりました。
協議会は、今後も継続してまちづくりのための議論を進めていく予定です。
(安藤)

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志津川のいま(4月)

菜の花の黄色、田んぼの緑、空の青。
他にも様々な花が咲き、自然の色がきれいな季節です。

本日は、4月後半の志津川の様子をお送りします。

高台にあった老人ホーム慈恵園は、現在解体中。
旧志津川駅。
線路の上から、海方向に町を眺めた様子。
町内ではまだこの辺りだけですが、建物の基礎も片付きました。
解体された建物の基礎はまだ町内に保管されています。
桜が満開でとっても綺麗な志津川高校。
朝は、志高の仮設から通学する小中学生と
他の仮設から志高に通学してくる高校生がすれ違います。
防災庁舎を訪れる人はいまだに絶えません。
高台にある上の山公園から、ツアーガイドが町の様子を案内中。
町の様子がよく見える場所です。
上の山公園から見た、国道45号線と国道398号線の交差点。
一部の主要道路はかさ上げされ、道路が冠水することはなくなりました。
その一方で、地盤沈下した場所にはいまだに水溜り。
まだ手付かずの場所もあります。
先ほどの場所に近づいてみると、水に浸かっている場所にはコケが。
BRTの新志津川駅。
通学してきた学生が帰路に着きます。
日々変わり続けるまちの様子。
これからも不定期ですがお伝えしていこうと思います。
(安藤)

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ボランティアさんによる避難道整備

町内の田んぼに水が張られていました。
田植えの季節を実感します。

4月24日、歌津地区馬場にある大勝(だいかつ)水産さんの隣の山に
ボランティアの方々が避難道を整備されているところにお邪魔してきました。

 

 

 

 
こちらは震災当時、工場の天井まで津波が来ました。
大勝水産の三浦社長は、消防団の分団長としての仕事を終えた後、
尋常ではない第1波を見て全員で隣の山に逃げたそうです。

 

そして震災後、「今後のために」と三浦社長が避難用ロープを整備しました。
(最初の写真の階段下にあるものです。)

 

しかし、歌津へボランティアに来ていた南三陸町お手伝いプロジェクトの嶋津さんが
「このロープで逃げるのは、若者や男性には可能だけれど、おばあちゃんには無理だろう・・・」

ということに気付き、避難道のプロジェクトが始まったそうです。

 

 

(左は避難道の一番上から撮った写真、右は遠めから撮影した写真)

プロジェクトを始めたのは2012年の冬から。
高齢の方でも歩きやすいように、階段の幅にも工夫をされています。

今回のプロジェクトにかかる資材費は、一工夫して捻出されたそう。

「タダでやってもらっては困る」とおっしゃる大勝水産さんには、ワカメを提供してもらい、
それを九州で支援していただける方が物販イベントで販売し、
その売上全額を費用にあてているのだとか。

それでも人件費までは出ませんので、皆さん作業はボランティアで行っています。

 

 

 

自費で山口からいらっしゃった(!!)

南三陸町お手伝いプロジェクト代表の松原香織さんは、語ります。

「復興に向けて進んでいくのと同時に、防災も重要と考えてます。
依頼をうけた避難道を作ることで、住民の皆さんが少しでも安心できればと思います。
この避難道が使われなければ一番良いのですが、防災の意識を高めるために
他の地域でもご要望があればこのプロジェクトは続けていきたいです。」

 

■南三陸町お手伝いプロジェクト 代表 松原香織
連絡先 : 090-6404-3576
メール : kaori726@ymg.urban.ne.jp

 

(安藤) 

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キラキラうに丼お披露目モニターツアー

昨日の肌寒さから一転、本日は陽射しが暖かく青空が広がっています。

しろうお、ワカメ、ギンザケ、いくら、海産物が美味しい南三陸。

5月に入って、今まさに旬なのは・・・・
キラキラうに丼です!!
町内の全11店舗で販売され、
それぞれのお店で趣向を凝らしたキラキラうに丼が楽しめます。^^
販売開始は5月1日(一部店舗では4月27日)からでしたが、
4月25日は特別に、観光協会主催の
「キラキラうに丼お披露目モニターツアー」が開催されました!
午後4時過ぎ、仙台を出発したバスがさんさん商店街に到着しました。
皆さん、フードコートに集まってきます。
 
飲食店組合の組合長であり、ご自身でも「志のや」を経営されている高橋修さんが
皆さんへ向けてご挨拶。
そして待ちに待った、 い た だ き ま す !!
皆さんお味はいかがでしょうか?
「おいしーい!」 「甘ーい!」
皆さん、新鮮な南三陸の海の味を堪能されています。
各お店からのPRタイムや
 
お客さまと直接交流する様子もありました。
季節ごとに内容が変わるキラキラ丼。
その中でも、うに丼は一番人気。
是非、南三陸へお越しください^^
(安藤)

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仙台・宮城デスティネーションキャンペーン開催中!

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とーっても肌寒い一日。天気も曇り。
今日から5月ですね。25日には町にモアイが到着します^^

さて、4月1日より6月30日まで、県内では仙台・宮城デスティネーションキャンペーンを開催中。

 

南三陸町でも、専用ウェブサイトが立ち上がっています。
■南三陸町DC専用サイト
デスティネーションキャンペーンとは、
JRグループの旅客6社と、自治体、観光事業者が協働で実施する大型観光キャンペーンのこと。
このキャンペーンに合わせ、南三陸町内でも各種ツアーやイベントが企画されています!
ツアープログラムは、「極上外洋ワカメ収穫体験」 に始まり、
「地元マイスターと歩くツツジ満開の田束山」
「里山のおかあさん・おとうさんと過ごす1泊」
「きりこのお話と手作り体験を通して感じる南三陸の「今」」
「モアイの謎を解き明かせ!?ミステリーツアーモアイGO(号)」
などなど、面白そうなものがたくさん!
イベントも、福興市や伊里前しろうお祭り、青空テント市場など。
いつも以上に盛り上がること間違いなしです。
さらに先日の4月20日に、南三陸町でのキラキラスタンプラリーも開始。
スタンプを集めるほどに、商品がランクアップしていきますので、
是非チャレンジしてみてください^^
お話を聞いた観光協会の柳井さんに、キャンペーン中のお勧めを聞きました。
1つ目はキラキラうに丼。
5月1日から始まるキラキラうに丼は、キラキラ丼シリーズの中でも一番人気。
提供期間は8月末までです。
2つ目は、田束山つつじバス。5月18日から6月2日までの土日に、
伊里前福幸商店街から運行する田束山つつじバスは往復500円ですが、
商店街での300円のお買い物券と、更に記念品まで付いてくるのでかなりおトク!!
キラキラうに丼も、田束山のツツジも、その時期でしか味わえない南三陸です。
是非魅力たっぷりの南三陸に会いに来てください^^
■一般社団法人 南三陸町観光協会
 お問い合わせ : 0226-47-2550
 ホームページ : http://www.m-kankou.jp/
(安藤)

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化石の町 南三陸町

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本日春雨の南三陸。雪の季節が長かった分、殊に嬉しい暖かさです。

皆さんは「魚竜」ってご存知ですか?およそ2億5000万年前、恐竜より昔から生きていた古代生物です。南三陸町では魚竜類のなかでも最古とされる「ウタツサウルス」の化石の産地なんです。

↑これがウタツサウルス(模型)です!歌津地区(旧歌津町)館浜で、新種・ウタツサウルスの化石が発見されたのは1970年のこと。その他にも同地区や志津川地区(旧志津川町)では魚竜類・貝類化石の発見が相次いでおり、1990年に展示施設「魚竜館」が建設されました。

魚竜館には魚竜を始めとした化石や資料、海外から贈られた大型標本等が収められ、人気を集めていました。
2010年の来館者は6万人を超えたそうです。

2011年に発生した震災。魚竜館は津波により完全に水没したものの東北大学文化財レスキューチームの協力により収蔵品の大部分が救出されました。

破損部分も修復され、その一部が今年3月より歌津コミュニティ図書館に展示されています。化石の行方を心配していた地元ファンも「地域の宝が帰ってきた」と喜んでいるそう。

↓ウタツサウルス化石

↓セラタイト等、町内で発見された小型化石

南三陸町生涯学習課 及川さんによると「ここ一帯は古生物地質学研究者にとって貴重な土地。魚竜館再建の計画は未定だが将来は全ての所蔵資料を展示・保管できる施設を整え、太古の歴史を学べる場所にしたい。」とのこと。

町内での化石発見は最近も続いており、2010年には「ベレムナイト」というイカに似た生物の新種化石が見つかっています。「化石の町」南三陸町を世界にアピールしたいですね。

設を整え、太古の歴史を学べる場所にしたい。」とのこと。

町内での化石発見は最近も続いており、2010年には「ベレムナイト」というイカに似た生物の新種化石が見つかっています。「化石の町」南三陸町を世界にアピールしたいですね。

 

高校生が語り部団体を立ち上げ!

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「私は、あの日の想いを伝えていくこの活動を通して、震災の風化を防ぎ、そして支援を通じて暖かい思いにさせていただいた皆さんに感謝の気持ちを伝えていかなくてはいけない、そう思っています。」
そう語るのは志津川出身の田畑祐梨(ゆうり)さん。この春に志津川高校の3年生になったばかりで入谷の仮設住宅から高校へ通っています。
自分が大好きだった、昔の南三陸町を取り戻したい。一体自分に出来ることはなんだろう。。。そう思って考え続けた結果、彼女はこの震災の「語り部」になることを決め、今年の3月に高校生団体「まずもって」を立ち上げました。

海外から訪れる方々を対象に、英語で震災のことや町のことを伝えていきます。震災後、語り部プログラムを行ってきた町の観光協会にも相談し「まずもって」も一緒に語り部を行うことが決まったそう。デビューの日も近いです。

左から、西城皇祐さん(志高1年生)、田畑祐梨さん(志高3年生)、佐藤美南さん(志高1年生)

団体には、現在10名強の高校生が所属しており、約半分は志津川高校生、その他は、気仙沼、石巻、登米、仙台などの高校に通う南三陸出身者で構成されています。

入学したて、合流したての1年生二人も、町を想う気持ちを持っています。「震災後、自分も何かやりたかったんですが、なかなかきっかけがなかったんです。なので人づてに団体の話を聞いたときに、すぐやりたいと思いました。(佐藤さん)」

「町の復興に対して、少しでも自分の手で何かできることはないかと思っていました。町外の多くの人に、まちのことを知ってもらいたいです。(西城さん)」

「まずもって」のこれからの活動は語り部だけでなく、まちのボランティアに参加したり、福興市の手伝いをしたり、町のいろんな課題をメンバーで話し合ったりする予定。

さらに、志津川の名物だったトコヤッサイコンテスト(南三陸流のソーラン節)の復活も目指しています。若いチカラがこれからどのように発展していくのか、とても楽しみです^^

■まずもって~かだっからきいてけさいん~
http://mazumotte.hatenablog.com/

 

支援の気持ちに応えたい!B.Jヤマウチ

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昨日晩の嵐のような雨も上がり、気持ちの良い朝。
町内の桜は今が満開ですね。今週末が最後の機会となりそうです。

先日、伊里前福幸商店街で美容室を営むB.Jヤマウチさんにお邪魔してきました。

こちらは店主の山内さん。
歌津の管の浜にあったお店は、震災で被害を受けました。
震災後は、お店を続ける気はなかったそうですが、
福幸商店街のオープンに伴って再開を決意。
いろんな支援をいただくことで、なんとか開店をすることができたそうです。
「おかげさまで商店街の輪もうまく出来てきて、
組合長さんが声をかければみんな動きますし、みんな協力的です。
商店街として、地元からもきちんと支持されてきたように感じます。」
(店名の由来は、お店のサービスメニューである弱酸性美容法【ベル・ジュバンス】から)
「今回の震災で「こんなにしてもらえるの?」というくらい、いろんな方々にお世話になりました。
そんな支援のおかげで、未来がまだまだ不安でもなんとか頑張れます。
皆さんの気持ちに応えられるように頑張りたい。
そして、これからは、出来るところから自分でやれるようにしていきたいです。
それが町の復興にも繋がっていくはず。
震災前はもともと一人でやっていたんだから、出来るはずよ!」
決して明るいことばかりでない中でも、山内さんは前向きに語ります。
■B.Jヤマウチ
 営業時間: 9:00-17:00
 定 休 日: 月、第1・3日曜
 お問い合わせ: 0226-36-2231
(安藤)