「私は、あの日の想いを伝えていくこの活動を通して、震災の風化を防ぎ、そして支援を通じて暖かい思いにさせていただいた皆さんに感謝の気持ちを伝えていかなくてはいけない、そう思っています。」
そう語るのは志津川出身の田畑祐梨(ゆうり)さん。この春に志津川高校の3年生になったばかりで入谷の仮設住宅から高校へ通っています。
自分が大好きだった、昔の南三陸町を取り戻したい。一体自分に出来ることはなんだろう。。。そう思って考え続けた結果、彼女はこの震災の「語り部」になることを決め、今年の3月に高校生団体「まずもって」を立ち上げました。
海外から訪れる方々を対象に、英語で震災のことや町のことを伝えていきます。震災後、語り部プログラムを行ってきた町の観光協会にも相談し「まずもって」も一緒に語り部を行うことが決まったそう。デビューの日も近いです。
左から、西城皇祐さん(志高1年生)、田畑祐梨さん(志高3年生)、佐藤美南さん(志高1年生)
団体には、現在10名強の高校生が所属しており、約半分は志津川高校生、その他は、気仙沼、石巻、登米、仙台などの高校に通う南三陸出身者で構成されています。
入学したて、合流したての1年生二人も、町を想う気持ちを持っています。「震災後、自分も何かやりたかったんですが、なかなかきっかけがなかったんです。なので人づてに団体の話を聞いたときに、すぐやりたいと思いました。(佐藤さん)」
「町の復興に対して、少しでも自分の手で何かできることはないかと思っていました。町外の多くの人に、まちのことを知ってもらいたいです。(西城さん)」
「まずもって」のこれからの活動は語り部だけでなく、まちのボランティアに参加したり、福興市の手伝いをしたり、町のいろんな課題をメンバーで話し合ったりする予定。
さらに、志津川の名物だったトコヤッサイコンテスト(南三陸流のソーラン節)の復活も目指しています。若いチカラがこれからどのように発展していくのか、とても楽しみです^^
■まずもって~かだっからきいてけさいん~
http://mazumotte.hatenablog.com/