コアラ館落成式

今朝の気温は1度。風もなく、暖かい日になりそうです。

1月19日、南三陸町オーストラリア友好学習館、愛称「コアラ館」の落成式が開かれました。

「オーストラリア・ニュージーランド銀行」の寄付により建てられたこの建物。町の皆さんの図書館や生涯学習センターとして使われます。

オーストラリアの皆様からは震災直後より、救援隊の派遣や救援物資の提供など多くのご支援をいただきました。昨年には町内の中学生をオーストラリア研修にご招待いただくなど、震災をきっかけに交流が続いています。

落成式に参列されたブルース・ミラー駐日大使からは「コアラ館はオーストラリアと南三陸町との交流のシンボル。町のみなさんにとって心安らぐ場になれば。」とのスピーチをいただきました。

館内では全国から支援された約3000冊の本が閲覧できるほか、研修室や交流スペースなどが設けられています。

開館は2月1日。ぜひご利用くださいね。

■インフォメーション■
南三陸町オーストラリア友好学習館
利用時間 9:00~17:00
年末年始のみ休館
南三陸町志津川字沼田56番地 ベイサイドアリーナ隣
TEL:0226-46-2670

 

 

イスラエル復興祈願彫刻お披露目式

南三陸町、本日は快晴です。残雪がつるつるしますのでお気をつけて。

1月22日(火)、復興祈願彫刻「栄光と再生の像」のお披露目式が行われました。この像はイスラエル国より寄贈され、現在南三陸町診療所前に設置されています。

佐藤町長と、駐日イスラエル大使の二シム・ベンシトリット様含む関係者にて、像の前で記念撮影。
昨年夏、イスラエルへ研修旅行をされた志津川高校の生徒さんも一緒にパチリ。

南三陸町とイスラエル国の交流が始まったのは震災後のことです。栗原市の佐藤市長がきっかけとなり、震災後、数週間も経たないうちに、イスラエル国の医療チームが南三陸町を訪れ、診療所を設置。現在の南三陸診療所は、彼らの施設を引き継いだ形で運営をしております。

佐藤町長から、迅速な支援に対する感謝の言葉が述べられました。

二シム・ベンシトリット駐日大使からは、「戻ってきた医療チームからは、住民の対応が素晴らしかったと聞いている。これからも南三陸町とは、人生の友人のような関係を続けていきたい」とスピーチをいただきました。

そして最後に、医療チームの支援を受けて、無事一昨年の9月に出産を迎えることができた親子が、「是非挨拶をしたい」ということで訪れました。赤ちゃんはとても元気で、会場内には自然と笑顔があふれます。

「もし逆の立場になったときには、是非皆さんに助けていただきたい」という駐日大使の言葉から、国境を越えた対等な友人としての、助け合いの精神を感じました。

 

 

地元で働きたい

1月某日。特別養護老人ホーム「いこいの海・あらと」で働く介護士さんたちのお話を聞いてきました。
写真は、左から遠藤真衣子さん、菅原千穂さん、千葉恵さん、遠藤由喜さん。

もともと町内出身の皆さんですが震災当時は仙台、気仙沼、関東で暮らしていました。町を離れている間に起こった東日本大震災。「働くことで町のみなさんの役に立てるなら」とこの仕事を選んだそうです。

「最初は不安も多くて…」通常の介護業務だけでもハードですが、震災後のストレスを抱える利用者さんもおられ、お年寄りの気持ちを和らげるために心を配っているそうです。

そんな忙しい毎日の中でも「あんだでよがったやー(あなたでよかった)」と言われると、元気になれるのだと言います。

「生まれた町ですから戻ってきたいのは当たり前ですよ」和やかに笑う4人なのでした。

 

町の復興シンボル「きりこ」

今日の南三陸は、天気も晴れ渡り気持ちのいい日です。
さて、志津川の町の中には、変わった看板が幾つも立っています。これは「きりこ」と呼ばれるものです。

「きりこ」とは、豊漁や豊作を祈願して(主にお正月に)神棚に飾る白い切り絵の紙のことです。神社の宮司さんが、鯛や巾着など神社ごとに異なるデザインのものを製作します。塩竃市以北から三陸地方南部までの風習と言われています。

2010年にはこの「きりこ」を使って町を盛り上げようというプロジェクトが南三陸町の女性チームにて行われました。志津川の街中を「きりこ」の紙が飾ったのです。そんな盛り上がりを見せる中で起こった東日本大震災。

きりこプロジェクトも例外ではなく、震災の影響を受けて一時中断されましたが、震災から5ヶ月後。
多くの方の支えもあり、店舗や個人の想いを表現するメッセージと絵を、「きりこ」の形で大きなボードにかたどり、店舗やお宅が元々あった場所に掲示して復活したのです。

歌津の伊里前商店街でも、「きりこ」を掲示。

南三陸町における自然への祈りの形である「きりこ」。震災後は復興のシンボルとして多くの方々を勇気づけています。

 

寄木ささよ

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1月15日。歌津の寄木地区に伝わる小正月の行事「寄木ささよ」。

地区の小中学生の男の子たちが大漁旗を担いで各家庭を回り、その年の豊漁を祈願します。藩政時代より伝わる行事で、町の無形文化財でもあります。

この日、寄木漁港に揃った6人の男の子たち。旗竿を担いだ畠山知也君(15)を先頭に仮設住宅を回り、大漁と安全を祈願する歌を歌い上げました。

46軒あった住宅のうち8割が津波の被害を受けたこちらの地域。地元の伝統を受け継いでいくためにも寄木ささよは貴重な機会です。漁師を目指す男の子はもちろん、この日は女の子たちも太鼓の演奏を披露しました。
「小学生の頃から太鼓を叩いています。苦労?別にないなあ。」女の子のリーダー酉抜実奈さん(14)は頼もしく話してくれました。

雪景色の中、子どもたちの威勢のよさに寒さを忘れた一日でした。

 

 

感謝!!

1月17日。 南三陸町役場に、「感謝」と書かれた懸垂幕をはり出しました。

このたびの震災では、世界中の、たくさんの方々から、多大なご支援をいただいております。
どうもありがとうございます。

ご恩に報いるべく、私たちは復興に向けて全力で頑張っておりますが、みなさまへの感謝の気持ちを少しでも伝えたいと、懸垂幕をはり出すことにしました。今後、町境にもこのような看板を設置する予定です。

ちなみに、懸垂幕にある「モアイ像」。南三陸町は、昭和35年のチリ地震津波で大きな被害を受けましたが、それがきっかけで、平成3年に、チリ共和国からモアイ像をいただき、交流が続いています。

そのモアイ像が、今回の大津波で壊れたため、チリ共和国のご厚意で、再びいただけることになりました。

イースター島の職人のみなさんが、島の石を使って、丹精込めてお作りいただいたものが5月に届く予定です。

(写真は、震災前にあったモアイ像)

復興への道のりは、まだまだ長いと思われます。引き続きご支援のほど、よろしくお願いします。

 

 

オクトパス君ができるまで

今日は早朝に雪が降り、今もチラチラ降っていて先週末から引き続き、真っ白な世界になっています。

さて、入谷のYes工房さんで生産されているオクトパス君ですが、今のオクトパス君ができるまでのストーリーを今日はご紹介します。

「西の明石、東の志津川」とも称される志津川のタコをモチーフにして、合格祈願の商品として「オクトパス君」ができたのは震災前。人気商品になったため、大量生産に向けて準備をすすめていたそうです。

写真はYes工房に飾られている試作品の数々。

しかし震災が起きて、南三陸町の大半が壊滅的なダメージを負い、沿岸部にあった工場は商品ごと流されてしまいました。

職場も家も流出してしまったことで漂う喪失感をなんとかしよう、避難中の方々が夢中になれることを作ろうという想いで、「オクトパス君」は再び復活をしました。

左は震災前のオクトパス君、右は現在のもの。

写真ではわかりづらいですが、実は重さも違います。

以前はセメントで作られていましたが、今は鉄製なのでずっしり。昨年の2月には、歌手のGacktさんとコラボした「ガクトパス君」が限定販売されるなど、知名度も急上昇中です。

「南三陸を明るく元気にする」ため復活したオクトパス君とともに、Yes工房さんは鋭意活動中です。
是非応援ください^^

 

 

大雪

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14日。遠くの景色が見えないほどの吹雪。

翌日の志津川市街地。この通り一面真っ白です。およそ20㎝の積雪に町の人も「めったにない」と驚きの声をあげます。

16日現在、幹線道路の雪はだいぶ融けましたが、町なかのほとんどの道路は凍っておりつるつるです。

南三陸警察署によると町内で14日から16日朝までに起きた交通事故は5件とのこと。
皆さま、くれぐれもご注意ください。

 

 

神割崎キャンプ場

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今日の天気は晴れ。昨日の雪はまだ残っていますが、気持ちのいい天気です。

先週、戸倉にある「神割崎キャンプ場」にお邪魔してきました。こちらの施設は高台にあったので津波は届かず、地震の影響も軽微ですみました。

神割崎キャンプ場

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場内にある管理センターも宿泊場所として提供されており、全国からのボランティアや工事関係者の数少ない宿泊先になっています。

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他にも、校庭に仮設住宅が建設されている戸倉小学校のためにマラソン大会のコースとして、キャンプ場を提供されたそうです。

町や地域のために精力的に営業されています。

「南三陸出身者にとっての、いつでも帰れる場所でありたい」という、及川さん(上記写真左)の地域への想いが様々なエピソードに表れていました。場内ではレストランも営業しています。是非お立ち寄りください♪

◆◆連絡先◆◆
神割観光プラザ
住所:戸倉字寺浜81-23
電話:0226-46-9221
URL:http://www.m-kankou.jp/facility/kamiwarizaki/

 

根本復興大臣が来町

1月14日(月)。根本匠復興大臣が当町にお出でになりました。

仮設のかき処理場を視察した後、役場に手意見交換。冒頭、佐藤町長から、公立志津川病院の再建や、制度の弾力運用などに関する要望書を手渡しました。

 

 

 

 

 

 

根本大臣からは、「既存の制度が大震災を想定していないため、うまく対応しきれていない面がある。地域ごとの個別課題にも柔軟に対応し、復興のスピードを加速するよう努力する」とのお話をいただきました。

 

 

 

 

 

 

また、復興庁の機能強化について、「復興に関する司令塔としての機能を強化し、地域の期待に応えたい」と前向きなお話をいただきました。