1月15日。歌津の寄木地区に伝わる小正月の行事「寄木ささよ」。
地区の小中学生の男の子たちが大漁旗を担いで各家庭を回り、その年の豊漁を祈願します。藩政時代より伝わる行事で、町の無形文化財でもあります。
この日、寄木漁港に揃った6人の男の子たち。旗竿を担いだ畠山知也君(15)を先頭に仮設住宅を回り、大漁と安全を祈願する歌を歌い上げました。
46軒あった住宅のうち8割が津波の被害を受けたこちらの地域。地元の伝統を受け継いでいくためにも寄木ささよは貴重な機会です。漁師を目指す男の子はもちろん、この日は女の子たちも太鼓の演奏を披露しました。
「小学生の頃から太鼓を叩いています。苦労?別にないなあ。」女の子のリーダー酉抜実奈さん(14)は頼もしく話してくれました。
雪景色の中、子どもたちの威勢のよさに寒さを忘れた一日でした。