防災集団移転促進事業のいま(歌津・戸倉)

昨日お伝えした志津川の状況に引き続き、
防災集団移転促進事業の”いま”をお伝えします。
こちらの図は歌津での計画です。
南三陸町復興整備事業総括図(歌津)※クリックで拡大可能。)
国道45号線沿いで造成中の港地区
堺団地(8戸)。
そして、少し山手に入った所にある港地区 長羽団地(9戸)。
堺・長羽団地ともに、来年の3月下旬に造成工事が完了する予定です。
次は、寄木・韮の浜地区(41戸)。歌津つつじ苑の近くです。
少し広めの団地の造成工事は、来年の9月末に完了予定。
歌津では近々、写真左の田の浦地区(25戸)と、
写真右の馬場・中山地区(11戸、23戸)でも造成が始まります。
そして、こちらの図は戸倉での計画です。
南三陸町復興整備事業総括図(戸倉)※クリックで拡大可能。)
現在着工しているのはまだ藤浜地区(10戸、年内に造成完了予定)のみですが、
他の地区も順次造成が始まっていきます。
今年は住宅再建元年。
徐々にですが、目に見える復興が進んでいきます。
(安藤)

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防災集団移転促進事業のいま(志津川)

歌津・志津川・戸倉の20地区28団地において計画されている
防災集団移転促進事業。

現在着工済みなのは9団地で、近々3団地が着工されますので
全28団地のうちの12団地が動き始めています。
こちらの図は志津川での計画です。
南三陸町復興整備事業総括図(志津川)※クリックで拡大可能。)
袖浜仮設住宅の少し高い所に造成中の袖浜地区(5戸)。
造成は年内に完了予定。順調に工事が進んでいるようです。
こちらは来年の1月末に完成予定の平磯地区(8戸)。
同じく来年1月末に完成予定の荒砥地区(5戸)。
8月に工事が始まったばかりの西田・細浦地区(20戸)は、来年の9月末に造成完了予定。
そして仮庁舎向かいで工事が始まった、志津川地区東団地(132戸)。
造成の完了予定は28年度末から29年度が見込まれています。
志津川では他にも、清水地区(53戸)、志津川地区 中央団地(176戸)、西団地(174戸)で
造成工事が控えています。
明日は、歌津と戸倉の様子をお伝えします。
(安藤)

 ※翌日の記事はこちら → 防災集団移転促進事業のいま(歌津・戸倉)

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おらほの学園祭2013 部長会

先だって当ブログでお伝えした「南三陸おらほの学園祭2013」。開催を目前に控えた9月30日、「部長会」と称した決起会が開かれました。

御前下地区 さんたろう館に個性豊かな部長の面々が揃いました。意気込みを聴かせてください!

養殖漁業部 阿部徳治部長(写真は部長代理 民子さん)

「南三陸のおいしい魚介類がどう育ってお店に出回るのか。津波から生き残った漁船に乗り、この道30年のベテラン漁師がご案内します。」

アクセサリー部 及川美樹部長

「三陸の海草を身に着けられる形にしたいと思いレジン(樹脂)を使ったアクセサリー作りにたどり着きました。他にも思い出の品など、埋め込みたい素材をお持ちいただければ自分だけのオリジナル作品が作れますよ。」

手芸部シュシュ担当 森加奈子部長

「震災ボランティアとして町に来てから1年半、お邪魔した先々で人との繋がりができました。大好きな手芸でその輪を更に広げていきたいと思っています。」

美術部 阿部仁文部長

「美術学校を出た後、漁師と画家の二足の草鞋を履いており、福興市でも似顔絵ブースを出店しています。今回はモダンテクニックを使った描画教室。子どもから大人まで楽しんでもらえるよう、がんばります。」

挑戦者応援サイト「CHALLENGE STAR」上での支援募集は目標金額を達成したとのこと、「応援してくださる方々のためにも必ず成功させましょう!」とスタッフ一同力強く誓い合うのでした。

魅力的な部長たちは総勢22名。「おらほの学園祭」、いよいよ明日からスタートします!

「南三陸おらほの学園祭2013」
期間:10月5日(土)~10月19日(土)
場所:南三陸町内各所
facebookページ https://www.facebook.com/oragaku
公式サイト http://oragaku.com

 

入谷桜沢地区の造成工事(着工から7ヶ月)

日に日に気温が下がっています。
今晩は冷え込みそうです。

被災した方々の新しい住まいとなる災害公営住宅
南三陸町内には8箇所、計930戸の整備が予定されています。
その中でも最も早く着工されたのが入谷桜沢地区です。(着工式の模様はこちら
着工から7ヶ月、現在の様子をお伝えします。

398号線から集落に入ると右手に段状の区画が続いています。
ここに木造戸建住宅9戸が建設されます。


更に奥へ入り、後ろの山側から現場全体を眺めてみました。
集合住宅2棟が建設予定。
先ほどの戸建と合わせ、計画戸数は計51戸です。



入谷桜沢地区災害公営住宅は
UR都市機構が全体の造成を行ったうえ、
鉄筋コンクリート造集合住宅の建設をUR都市機構が、
木造戸建住宅の建設を南三陸町木造災害公営住宅建設推進協議会が行います。

全体の造成を請け負う清水建設(株)によると
この夏、大雨の影響で一時作業が滞ったものの
現在は工事のスピードを取り戻しているそうです。

9月いっぱいで造成は終了し、いよいよ集合住宅の建築工事が着工。
現場はナカノフドー建設・志津川建設JVへバトンタッチされます。
現在約20名のスタッフの方々は
建築が始まれば50名以上に増えるとのこと。

来年夏には入居が開始される予定の入谷桜沢地区。
これは町内で最も早期です。
共同菜園や木造の集会所も作られ、
コミュニケーション溢れる新しい町の姿がもうすぐ見られます。

(日比谷)

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南三陸木の家づくり互助会

先週末から、町内の田んぼで稲刈りが始まりました。
今年の新米を楽しんだ家庭も多かったようです。収穫の秋ですね。

さて、高台移転に伴う造成工事が本格化してくる中で、
町内外の有志によって「南三陸木の家づくり互助会」が、9月4日に設立されました。
役員・事務局として24名の方がいらっしゃる中、今回は4名の方からお話を伺いました。
互助会に加入する会員同士で、労働力や保有している山の材木などを提供しあうことで、
少しでも家の建築費を抑えられるようにすることと、
森林資源の活用を通して町を活性化することが目的です。
互助会が推薦している板倉構法の家は、一定規格にカットしておいた部材を、
一枚一枚、柱にはめ込んでいくという日本の伝統的な建設方式。
特徴は、大工さんでなくても一部の作業を手伝うことができ、工期も短いことです。
既に、志津川小学校仮設住宅と平成の森仮設住宅にて、相談会を実施。
これから他の仮設住宅にも順次説明して回り、
「木の家を建てるにはどうしたらいいのか」という問合せに対応していきます。
木の家づくりのモデルハウスとなっているのは、さんさん商店街隣の「さんたろう館」。
同じく板倉構法を用いて、今年度中に入谷には食堂を、戸倉には集会所を建設予定です。
家は、生活の基盤となる大切な場所。
町民の皆さんが安心・納得して住めるような家づくりが大切ですね。
■南三陸木の家づくり互助会
 お問い合わせ: 事務局 清水信義さん(080-3086-1187)
            事務局 渡辺啓さん(090-1219-5676)(メール:id0p0bi@gmail.com
(安藤)

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藤浜地区の造成工事(着工から7ヶ月)

町内各地で進められている防災集団移転促進事業。
今回は戸倉地区藤浜の造成の様子をお伝えします。
(藤浜地区 前回のブログはこちら)

(今年6月の様子)
(9月下旬の様子)

集落入り口の法面には崩壊止めが施されていました。
いずれ植生を行い、一面緑化される予定だそうです。

(今年6月の様子)
(9月下旬の様子)

現場中に大きな音が響いています。
岩盤を削る音でした。

この近辺には堅い岩盤が多く
水道管などを通すために掘削が必要なのだそうです。

集落を回り込む共用道作りも進んでいます。

(今年6月の様子)
(9月下旬の様子)

区画がはっきりし、住宅街の姿が見えてきました。

こちらの造成を行なっているのは地元企業・サトー工務店。
現場責任者の方に伺ったところ
夏季は大雨が続いたものの幸い事故もなく、
現場スタッフの人数はこの3ヶ月で10名から20名に増えたそうです。

秋に入ってからは順調に作業が進んでいるとのこと。
どうか引き続きご安全に。

(日比谷)

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住宅再建相談会

9月27日と28日。町役場の大会議室にて、住宅再建相談会が行われました。

今回の相談会は、被災された方々の住宅再建に必要な情報を提供することが目的。


資金計画の相談は住宅金融支援機構さん、
住宅プランの相談は宮城県建築士事務所協会さん、
そして助成制度の相談は復興事業推進課が対応をし、
皆さんの疑問にお答えしました。

今回の説明会では、
8月に発表された町による独自支援への質問が多かったようです。

一歩一歩進む復興計画。
一日でも早い住宅再建を願うばかりです。

(安藤)

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志津川地区まちづくり協議会 第8回産業再生部会

昨日の寒さから一転して、暖かい一日。
一日おきに寒さと暑さが交代する、季節の変わり目です。

9月10日の夕方。
志津川のポータルセンターにて、志津川地区まちづくり協議会の
第8回産業再生部会が開催されました。
まずは部会長からの挨拶です。
「前回議論した時から少し時間が経過して、市場の状況も変わってきました。
改めて、リセットして考えていただきたい部分もありますが、どうぞ宜しくお願いします。」
変化する町の状況に合わせてプランを考えないといけないのが産業再生部会の難しさです。
この日は、復興事業推進課の方から「河川堤防の計画」と「防潮堤の計画」に関して
現時点のプランについて説明がありました。
これは宮城県が計画しているプランですが、中には住民の意見も一部取り入れられています。
参加者の皆さんから、河川堤防や防潮堤への質問や意見が出ました。
こうして少しずつ歩み寄りながら、プランが練られていきます。
産業再生部会で議論するテーマは、「さんさん商店街からの移設も見据えた今後の商業の在り方」や、「市街地に設置されるイベント広場の活用方法」など。
町の商工会とも連携を取りながら話を深めていきます。
約10分延長し、この日の産業再生部会は終了。
終わらなかったテーマは次回までの宿題として持ち越しになりました。
次回の開催は10月の第1週を予定しています。
最後の挨拶は、参加された役員の方から。
「私の話で時間が長引いてしまい失礼しました。
でも、それは危機感があることの表れです。
少しでも良い町にできるように議論を重ねていきたいと思っています。
本日はお疲れさまでした。」
■志津川地区まちづくり協議会
(安藤)

 

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間伐と馬搬を体験!

大正大学森里海連環学による出前講座。(前回のブログはこちら)
今日は午後のワークショップの模様をお伝えします。

訪れたのは戸倉地区波伝谷(はでんや)の山林。
ここで戸倉中学校の生徒たちや大正大学の学生さん達が
指導を受けながら間伐を体験します。


細めの木を切り倒すと周囲がずいぶん明るくなりました。
「風通しもよくなったろう。
これで他の木がのびのび生長できるんだ。」
「人工林は適度に手を入れることで活きるんだよ。」

そこへ現れたのがこの大きな馬「サムライキング」。
この日は岩手県遠野市から3時間をかけて来てくれました。

なんと帯広ばんえい競馬出場の経歴を持っているというサムライキング。
入り組んだ地形の中に踏み込み、
切り倒した木材を曳いて悠々と運び出します。

これは「馬搬(ばはん)」と呼ばれる運搬方法。
かつては南三陸でもよくみられた手法だそうですが、
現在では姿を消してしまいました。

体重1トンのサムライキングは1トン分の荷物を曳くことができるそうです。
その姿に「かっこいいねえ」と歓声が上がります。

「現在の林業は機械の使用が主流ですが、狭い場所では非効率。
作業によって馬と重機を使い分ける、
つまり古いものに新しい知恵と技を組み合わせることで
合理的な林業を行なうことができます。」

この説明には学生のみならず
立ち会った大人たちも感心しきりでした。

日頃から海と共に暮らしている、町の中学生たち。
「海と山のつながりの大切さを教えてもらい
山について深く知ることができました。」
授業の最後にはそんな感想が聞かれました。

(日比谷)

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間伐講演会

先日9月12日。
森林組合会議室にて開催の「間伐講演会」に参加させてもらいました。

これは大正大学 森里海連環学(もりさとうみれんかんがく)による出前講座の一環。
「森・川・里・海の命のつながりを学び、南三陸の自然と生業について考えよう」
3回目となるこの日の講師は客員教授 竹内典之先生です。

「南三陸町はその地形により
 町域に降った雨が全て町内へ流れ込むという稀有な特性があります。
 山から流れる10本あまりの川が全て
 伊里前湾や志津川湾に続いているのです。」

町の海を復活させるには森を守ることが重要と話す竹内先生、
間伐の効果や地域資源の活用促進について説きます。

しかし、林業人口は年々減り続けており
全国の森林組合の数はこの50年で5分の1に減っているそうです。
林業関係者以外の人にもどんどん関わってもらえるシステム作りが必要、
との説明に
山林所有者、建築家等50名余りの聴講者がうなずきました。

その後は作家 天野礼子さんによる質疑応答。
天野さんは「木の家作りから林業再生を考える委員会」委員長代理でもあります。

聴講者から真摯な相談が投げかけられます。
「林業は儲からないと言われますが、山に関わって食べていきたいんです」
「理想と現実をかんがみて本当に山のためになる方法とは」

天野さんは
「地域民と林業関係者が一緒に考えていく必要があります。
 美しい川と海を取り戻すのは森の責任。南三陸町民の生き様が問われます。」
そう応じていました。

山・森にもっとたくさんの人を。
その裾野を広げるため、森里海連環学では町の中学生を対象に
自然を学ぶ出張授業を続けているそうです。
次回はその模様をお伝えします。

(日比谷)

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