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    <1月3日放送>みなさんぽ

    2018年一発目のみなさんぽは南三陸町成人式実行委員長を務める新成人の千葉秀さんのタイトルコールからスタートしました。インタビューでは佐藤仁町長に2017年の振り返りと2018年の抱負をお聞きしました。

    オープニング

    今年、新成人となった南三陸町民は152名。いよいよ成人式も目前に迫ってきましたが、成人式実行委員長を務める千葉秀さんにオープニングコールをお願いして、2018年のみなさんぽはスタートしました。

    現在は町内で働く千葉さん。「会社の部長さんが目標の大人。近づくために資格をとって、いろいろなことにチャレンジしていきたい」と新成人の抱負を語ってくれました。

    インタビュー

    新年最初のインタビューは南三陸町長 佐藤仁さんにお話しを伺いました。

    「2017年は、南三陸町と町民のみなさんが取り組んでこられたことが、目に見える形で現れた一年でした。春のさんさん商店街・ハマーレ歌津のオープン、7月にはスーパーもオープンして生活しやすさが向上しました。両商店街に、予想した以上のお客さんが訪れてくださったのは、三陸自動車道が伸びたことが大きかった」と話します。

    「今年2018年の南三陸町の話題のひとつが志津川湾のラムサール条約登録へ向けての動き」と話す佐藤町長。今月20日にはベイサイドアリーナでシンポジウムも行われます。

    昨年環境省に登録申請を行っていて、今年ドバイで行われる会議で登録となるか、期待が高まるところです。登録されれば、志津川湾のすばらしい自然を世界に発信できることにつながりますね。

    「一年一年、南三陸町は変化しています。今年も多くの方に、お越しいただいておいしいものを楽しんでいただきたい」とリスナーに向けてメッセージを送っていました。

    聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

    パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

    http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20180103123000

    2017年12月31日/定点観測

    南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。

    写真をクリックまたはタップすると大きくなります

    戸倉地区

    撮影場所 [38.642969, 141.442686

    パノラマ

    志津川地区

    撮影場所 [38.675820, 141.448933

    パノラマ

    パノラマ

    パノラマ

    パノラマ

    歌津地区

    撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E

    パノラマ

    他の定点観測を見る

    <12月27日放送>みなさんぽ

    オープニングは南三陸町さんさん商店街インフォーメーションセンターの佐藤潤也さんからスタート。年末年始の帰省や旅行の際はぜひお立ち寄りくださいね!そしてインタビューでは南三陸の年末の風物詩「おすばで祭り」について株式会社マルセン食品の三浦洋昭さんに話を伺いました。

    オープニング

    年内最後のタイトルコールは南三陸さんさん商店街のムードメーカーでありインフォメーションセンターの佐藤潤也さん。おすすめのおみやげもピックアップしてくださいます!

    年末年始の帰省や旅行の際にはぜひ新しくなったさんさん商店街にお立ち寄りくださいね!

    さんさん商店街内の各店舗の詳しい営業時間はさんさん商店街ホームページをご覧ください。

    インタビュー

    年末といえば恒例の”おすばでまつり”がいよいよあさって、開催されます。酒の肴、おつまみを意味する”おすばで”。

    30年程前にスタートした時には十数店舗で、農家の方々が多く魚屋さんは数店舗だったそうですが、年々増え、お客さんも増え、今年はおよそ30店舗が並びます。

    マダコ、アワビ、サケ、イクラ、ホタテ、鮮魚、かまぼこ、海苔、わかめ、餅、農産物、そば、味噌、醤油など南三陸の特産品が勢揃い。さらにはしめ飾りなどのお正月用品も揃います。

    さらに、福興市と合わせての開催なのでその場でいただけるあつあつのグルメもありますよ!

    「今年はさんさん商店街・ハマーレ歌津のオープンに加え、三陸道も歌津まで開通して大きな変化の一年。来年は地域全体が新しいステージに向かうのかな、と思う。地域の本物の力を示しながらおいしいものを提供し、たのしいことを発信していけるようみんなでパワーアップして進んでいきたい」と三浦社長は話してくれました。

    【第74回 志津川湾おすばでまつり 福興市】
    ■日時:12月29日(金)8時30分〜13時30分
    ■会場:志津川仮設魚市場
    (南三陸町志津川字旭ヶ浦8)

    ⇩⇩南三陸町観光協会のHPから詳しい情報をご覧頂けます⇩⇩
    https://www.m-kankou.jp/event/193915.html/

    聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

    パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

    http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20171227123000

    循環の成果のひとつに!南三陸BIOの「カーボン・オフセット」

    バイオガス施設「南三陸BIO」の事業活動にかかる2016年度CO2排出量を、町内の南三陸森林組合等が管理するFSC認証林が発行するクレジットによってカーボン・オフセットしました。9月1日には「カーボン・オフセット認証」を取得。南三陸町の持続可能なまちづくりへの挑戦はさらにすすんでいます。

    森・里・海で広がる循環型社会への取り組み

    分水嶺に囲まれ、森・里・海の恵みが豊かな南三陸町。大きな被害を受けた東日本大震災からの復興にあたり、人と環境にやさしく災害に強いまちづくりをめざした「南三陸町バイオマス産業都市構想」を策定。町全体で持続可能な循環型社会への取り組みをすすめています。

    町の70%以上を占める山林では、適切な維持管理を行っていることの国際認証であるFSC®認証を取得。さらに海では持続可能な養殖業を認証する国際認証ASCを取得しました。
    この山と海の二つの国際認証を取得した団体が両方存在する自治体は、日本初、世界でも非常に稀な事例であり、大きな注目を集めています。
    また2015年から稼働している「南三陸BIO」は、南三陸町の家庭や店舗から排出される生ごみやし尿汚泥などの有機系廃棄物を発酵処理し、バイオガスと液体肥料を生み出すバイオガス施設です。バイオガスは発電に用いるなど施設内で利用し、液肥は肥料として農地に散布します。この事業により、これまで廃棄物として処理されていた地域の生ごみなどが資源として域内で循環する仕組みが確立しました。

    森里海がコンパクトにまとまる南三陸町

    カーボン・オフセットの取り組みも町内で実施

    そんな南三陸BIOでさらなる町の循環を強める取り組みが行われました。それは「カーボン・オフセット認証」の取得です。
    南三陸BIOが稼働することによって発生した二酸化炭素量を、南三陸町内の事業者である株式会社佐久や南三陸森林組合のFSC®認証林から発行されたクレジットによって「カーボン・オフセット」しました。9月1日には「カーボン・オフセット認証」を取得しました。

    今回の「カーボン・オフセット」の対象は2016年度の南三陸BIOの稼働によって排出されたCO2量(約113t-CO2)を範囲としています。

    町内の循環の取り組みの象徴的な施設でもある南三陸BIOで発生したCO2を、町内のFSC®認証林のクレジットで相殺することで、南三陸町の資源・エネルギー循環の取組みがますます強化されることにつながります。

    草木が生い茂るFSC認証林

    そもそも「カーボン・オフセット」とは?

    そもそも「カーボン・オフセット」とはどういったものでしょうか?
    「カーボン・オフセット」とは、地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素を減らそうとする取り組みのひとつです。
    日常生活や企業活動のなかでどうしても排出してしまう二酸化炭素。各企業や自治体が排出を削減する努力を行った上でどうしても排出されてしまう排出分を、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業(排出権購入)による削減活動によって「他の場所」で直接的、間接的に吸収しようとする考え方や活動です。
    そして、「カーボン・オフセット認証」は、製品、サービス、会議・イベントにおいて、カーボンオフセット協会の定める「カーボン・オフセットの取組に対する第三者認証機関による認証基準」を満たしている「カーボン・オフセット」の取り組みを認証する仕組みです。

    南三陸BIOで今回「カーボン・オフセット認証」を取得したことは、環境に配慮しながら施設運営を行っていることの証明でもあります。

     

    持続可能なまちへの挑戦のひとつの成果

    「カーボン・オフセット」の取り組みで、同一自治体内でCO2を相殺することができるのは、森里海の資源に恵まれ、町全体で環境に配慮した持続可能な取り組みを行っている南三陸町だからこそ。今回の「カーボン・オフセット認証」は、持続可能なまちづくりに向けた取り組みのひとつの成果と言えることができるでしょう。

    「森里海ひと いのちめぐるまち」を掲げる南三陸町にとって、地球温暖化対策なども避けては通れない課題のひとつでしょう。持続可能な循環型のまちづくりをより深めていくことがその近道になるのかもしれません。

    NOZOMI PAPERに見る「デザイン×福祉」という挑戦

    12/9(土)にデザイン講座「デザイン×福祉」が開催されました。ワークショップのほかにNOZOMI PAPER Factoryをブランディングしたユニット「HUMORABO(ユーモラボ)」のお二人がこれまでの取り組みや「デザイン×福祉」の可能性について話をしました。

    はがき作りを体験するワークショップ

    南三陸復興ダコの会が主催する「ハンドメイド de 副業プロジェクト」とデザインユニット「HUMORABO」のコラボレーション企画として、12/9(土)にデザイン講座「デザイン×福祉」が開催されました。

    また「OPEN! Factory 2017 WINTER」と題し、のぞみ福祉作業所を一般開放したワークショップも行われ、20名ほどの参加者と、のぞみ福祉作業所のメンバー20名の計40名近くが集まり、盛り上がりを見せていました。

    福祉施設の作業所自体、町内であってもなかなか訪れる機会がないもの。ふだんとは違った作業所の雰囲気に、メンバーも喜びを感じ、ワークショップにも熱が入っているようでした。

    ワークショップでは、牛乳パック剥がしから、紙すき、そして仕上げのレタープレスなど一連の作業を体験。ひとつひとつ手作業でていねいに作られている様子を実感していました。

    紙ができるまでの物語こそが価値

    2015年春、障がい者の生活介護事業所である「のぞみ福祉作業所」が「NOZOMI PAPER Factory」としての活動を開始。手すきのレタープレスはがきなど、思わず手に取ってしまう、かわいらしくデザイン性に富んだ商品やブランディングを担っているのが前川雄一さんと前川あきこさんの夫婦によるユニット「HUMORABO」です。前川さん夫婦は、それぞれ福祉施設との協働を行っていたそうですが、2012年にのぞみ福祉作業所の商品開発に携わることになりました。

    「当時『福祉施設で作られた紙製品は売れないよ』と言われている状況がありました。そんななか、のぞみ福祉作業所で作られる、牛乳パックの再生紙でできた紙をどのように売ることができるのか?を考えていた」と前川さんは話します。そこで出てきた答えが「NOZOMI PAPERという新しい価値を作る」ということ。

    「紙ができるまでの過程にすごい物語があって、それこそが価値なのではないか。そこに人の温かみや大事な要素が隠されているのではないか」と前川さんは話します。

    前川雄一さん(左)と前川あきこさん(右)

    「福祉の当たり前」に社会課題解決のヒントがある

    原料となるのは、地域や全国からいただく紙パック。支援でいただいた立派な道具と、解体、手漉き、ステンシルなどの手間のかかる手仕事、イキイキと働く利用者さんの姿、そして各人の適正を見極めた仕事や環境づくり――。それらがすべてあって初めてNOZOMI PAPERが生まれるのです。決して一人の人間や、ひとつの企業だけでは完成しない。多くの人との関わりのなかで生み出された商品の物語。

    「福祉の世界では当たり前のことの中に、『環境問題』『働く意味』『多様性』など社会課題解決のヒントが隠されているのではないか、と考えたのです」

    こうして生まれたNOZOMI PAPERは、ただのリサイクルペーパーではありません。東日本大震災という未曾有の大震災を経験し、大きな被害を受けたのぞみ福祉作業所。しかし、震災をきっかけに育まれた全国との絆。いただいた支援と、それを受け止め前に進み続けたのぞみ福祉作業所のスタッフ、メンバー。多くの人の想いがギュッと詰まったのがNOZOMI PAPERです。

    メンバー自身が書いた文字をデザインしたメッセージカード

    「福祉×デザイン」の可能性

    個性豊かなメンバーが、無理なく、楽しく、自分らしく生きていける場。それがNOZOMI PAPER Factoryです。

    「個性豊かな人が集まってアートが生まれ、物を作る場所であり、交流が生まれる場所がファクトリー。のぞみ福祉作業所もそういう場所になったらいいなという想いで生まれた」と話す前川さん。今回ワークショップのような工房の一般開放も、地域に開かれた工房としてのチャレンジとなります。

    そんなNOZOMI PAPER Factoryのアートを気軽に触れることができる場があります。「南三陸さんさん商店街」の「NEWS STAND SATAKE」にて『POP!UP! NOZOMI PAPER Factory 初個展! NPF_Kazukoの招き猫展「福まねき、あの手この手」』が12/25(月)まで開催されています。展示されているのは、のぞみ福祉作業所のメンバーの一人であるKazukoさんが描くユーモラスでカラフルなキャラクター。おいしいコーヒーを楽しみながらホッとひと息つける空間になっています。

    Kazukoさんがイラストを描きはじめたのは、震災後だといいます。「それまでは私が絵なんて描けるとは思っていなかった。今では絵を描くことが楽しいし、熱中していやっている。こうやっていろいろな人に見てもらえるのはうれしい」と少し恥ずかしそうにしながらも今回の個展開催への喜びを語ってくれたKazukoさん。

    「福祉の現場ではケアが優先され、変化の少ない安定が求められる。しかしNOZOMI PAPER Factoryとしてのものづくりへの挑戦は、福祉の現場だけでなく、社会にも刺激をあたえることになる」と前川さんは話します。

    「福祉×デザインは、人々(みんな)が幸せでいられることを計画すること」と話す前川さん。NOZOMI PAPER Factoryですすめられる「福祉×デザイン」というチャレンジから私たちが学ぶことは多いのかもしれません。

    インフォメーション

    POP!UP!NOZOMI PAPER FACTORY
    初個展!NPF_kazukoの招き猫展
    「福まねき、あの手この手」

    開催期間:12月8日(金)~12月25日(月)
    展示時間:9:00~18:00
    場所:NEWS STAND SATAKE内(南三陸志津川さんさん商店街内)

    不屈のねぎで復興と地域創生を!南三陸ねぎ応援プロジェクト

    南三陸町と気仙沼市で作られている「南三陸ねぎ」をご存知ですか? 公式キャラクターが誕生したり、東京で南三陸ねぎを使った限定ラーメンが登場したりと、さまざまなプロジェクトが進行中!プロジェクトメンバーに話を伺いました。

    「南三陸ねぎラーメン」が東京に登場!

    20171127日~1224日に、東京・八王子エリアで「南三陸ねぎ」を使った限定ラーメンが食べられます! 「口樂」「麺や 睡蓮」「ほっこり中華そば もつけ」「味噌ぶりNoodle みやみや」の4店が、1週間ごとに提供。同じ南三陸ねぎを使いながらも、各店個性あふれる一品を考案しました。

    南三陸ねぎラーメンプロジェクトのチラシ

    どのラーメンも美味しそうで気になりましたが、「麺や 睡蓮」の「南三陸ネギ潮の幸ラーメン」を食べに行くことに。出てきたのは、南三陸産わかめのほか、いくら、鮭、ホタテ、鯛など、色とりどりの海の幸がのった、具だくさんで豪華なラーメン。中央には白髪ねぎ、そして切り方の異なる焼きねぎが、存在感を放ってトッピングされています。

    「麺や 睡蓮」の「南三陸ネギ潮の幸ラーメン」は海の幸がたっぷり!

    まずは主役の南三陸ねぎから。斜め切りの焼きねぎのほうをいただくと、甘さにびっくり!そしてトロトロ。一口目から感動が押し寄せます。もう一方の筒切りのねぎは、歯ごたえのある外側と、とろりとした内側のコントラストが特徴。かむごとに、ねぎのうまみが口の中に広がります。滋味深いスープをすすりつつ、麺と一緒に白髪ねぎを。こちらは薬味としてピリッと締まる味わい。ねぎの美味しさを全方位から味わえる店主の工夫に、感銘を受けました。

    つやつやと美しい南三陸ねぎは、甘くてトロトロ!

    トッピングの海の幸に南三陸を感じながら、ペロリと完食! 豪華な具と、やさしく染み入る味わいに、おなかも心も大満足です。今まで長ねぎはラーメンの脇役だと思っていましたが、主役級の美味しさ。すっかりトロ甘な南三陸ねぎのとりこに…。ごちそうさまでした!

    「ねぎ生産者のみなさんががんばってくれるからこそ、うちも美味しいラーメンを作ることができます」と話す「麺や 睡蓮」の店主阿部翔一さん。

    「南三陸ねぎ」って何? 誕生の背景は…。

    美味しいねぎをたっぷり堪能しましたが、そもそも「南三陸ねぎ」って何なのでしょう?「南三陸ねぎ」とは、南三陸町と隣の気仙沼市で生産されている長ねぎのブランド名。東京在住のクリエイターたちが中心となって立ち上げた「南三陸ねぎ応援プロジェクト」が全国に向けてPRしています。

    南三陸ねぎ応援プロジェクト誕生のきっかけは、Webプロデューサーの中根茂雄さんが創価大学経済学部の「東北復興スタディーツアー」に同行して南三陸町を訪れたこと。その後も、クリエイター仲間の八幡清信さんらと一緒にたびたび足を運び、農業ボランティアをするなかで、長ねぎと出合いました。

    長ねぎ栽培のようす(写真提供:宮城県本吉農業改良普及センター)

    南三陸町で長ねぎの栽培が始まったのは、東日本大震災後。復興に向けた取り組みのひとつとして、農業生産法人の「南三陸農工房」が長ねぎの栽培を開始しました。長ねぎは収益性が高いため、徐々に生産が拡大。東京からの移住者が立ち上げた「グリーンファーマーズ宮城」や、気仙沼市の「シーサイドファーム波路上」も、長ねぎ栽培に参入しました。

    東京から南三陸町に移住してグリーンファーマーズ宮城を立ち上げた渡部恵さん(写真提供:南三陸ねぎ応援プロジェクト)

    そのグリーンファーマーズ宮城から、「長ねぎを何とかブランド化したいんです」という相談を受けた八幡さんと中根さん。熱い想いに感銘を受けた二人は、本業でのスキルを生かし、クリエイティブによって長ねぎのブランド化を応援することにしました。

    困難に負けない「不屈のねぎ」としてブランド化。

    「相談を受けた時点で、実は、私たちはまだ南三陸産のねぎを食べたことがなかったんですよ(笑)」と話すのは、前出の八幡さん。「南三陸ねぎ応援プロジェクト」のプロジェクトリーダーを務めています。「ブランド化にあたっていろいろと調べていくなかで、ねぎは津波による塩害に強いということがわかりました。それが、困難に負けず立ち上がる人々の姿と重なったのです。そこで、そのストーリーを伝え、『不屈のねぎ』としてアピールすることにしました」。

    そして20171月に「南三陸ねぎ応援委員会」が設立され、プロジェクトがスタートしたのです。

    「南三陸ねぎ応援プロジェクト」について語る、プロジェクトリーダーの八幡清信さん

    ウェブサイトやSNSでの情報発信をはじめ、南三陸ねぎプレゼント企画、ねぎカフェの開催など、まずは南三陸ねぎを知ってもらうための活動に注力。201710月には、南三陸町観光協会の協力を得て、南三陸ねぎの公式キャラクターの募集を開始しました。全国から応募があり、最終的に選ばれたのが「ネギプー」です。「ネバーギプアップ(Never give up)」の「ネ」「ギ」「プ」を取って命名されました。

    南三陸ねぎの公式キャラクターに決まった「ネギプー」

    2年目は生産地での定着・盛り上がりを目指す。

    「困難に負けない“不屈のねぎ”である南三陸ねぎには、人々を勇気づける力がある。だから南三陸ねぎを発信していくことには意義があると思っています。今年は認知拡大のためストーリーを伝えることに力を入れてきましたが、2年目は“味”のほうにシフトしていくつもりです。南三陸ねぎの美味しさそのものを知ってもらえるような情報発信をしていきます」と八幡さんは話します。

    実は、南三陸ねぎ応援プロジェクトのメンバーは、みなさんボランティアで関わっています。その原動力はどこにあるのでしょう?「復興につながるということと、自分たちにとって新しいチャレンジだということで、楽しいし、やりがいを感じています。すっかりのめり込んでいますね」と八幡さん。

    これから第2ステージに入っていく南三陸ねぎ応援プロジェクト。生産地である南三陸町・気仙沼市でも認知度を上げ、南三陸ねぎ熱を高めていきたいと考えています。

    次はどんな企画が飛び出すのか、楽しみですね!

    「南三陸町のみなさんにも、南三陸ねぎの存在や美味しさをもっと知ってもらいたいです!」(写真提供:南三陸ねぎ応援プロジェクト)

    インフォメーション

    南三陸ねぎラーメンプロジェクト

    現在開催中の店舗は下記となります

    【南三陸ネギのトロ肉味噌ラーメン】
    味噌ぶりNoodleみやみや (聖蹟桜ヶ丘)
    実施期間:12/18-12/24
    https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132702/13195590/

    地元・志津川高校の生徒が厳選!「スイーツパック」が登場

    南三陸のスイーツを選りすぐったセットで人気の「おじゃがすパック」。志津川高校の生徒が授業の一環で企画したものです。その商品の誕生に至った経緯と想いを、企画した情報ビジネス科2年生の生徒に聞いてきました。

    授業で学んだことを生かし、南三陸の魅力を発信したい

    地域に根差した学校教育が行われている宮城県志津川高校。これまで情報ビジネス科では「南三陸モアイ化計画」を立ち上げ、モアイバッジなどを全国に販売。震災で流されてしまった町民バスを復活させようと活動に力を入れ、2016年にはその収益金などで町にモアイバスを寄贈するなど地域に大きく貢献をしてきました。2016年2月には『「電子商取引」でのインターネット販売を学ぶ』という授業の一環でインターネット販売実習が行われ、南三陸の海の幸が詰まった「おすばでパック」が企画・販売されました。

    これまで3回にわたって企画販売され、昨年末に仮設のさんさん商店街の終了に合わせて企画された「南三陸さんさん商店街ありがとうパック」は販売数が150セット以上になるなど大好評の商品を生み出しています。

    『「電子商取引」でのインターネット販売を学ぶ』授業のようす

    海だけじゃない!スイーツだっておいしいものはたくさん

    今年の情報ビジネス科2年生は17名。先輩たちのあとを継ぐ形で企画された第4弾となる商品パックの選定に向けては、生徒間で大きな議論があったそうです。それは「これまでの“おすばでパック”のように、海産物中心にするか、新しい路線にするか」ということ。

    話し合いを進めていくなかで「南三陸町は海産物が有名だけれども、それだけではないというところを知ってもらいたい」とこれまでと趣向を変えて「スイーツのみのパックを作ろう!」とまとまったそうです。

    今回のセット内容。高校生が厳選したスイーツセット

    「家族みんなで楽しんでもらいたい」

    商品選定にあたっては、生徒自身がこれまで日常的に食べてきて好きなお菓子や、気になるお菓子を購入してみんなで試食をするなど、高校生自身の視点で厳選しました。お店の店主にも企画の趣旨を説明して実際に交渉してまわりました。こうして誕生したのが現在、インターネット通販サイト「南三陸deお買い物」で販売されている「おじゃがすパック」。

    「おじゃがす」とはこの地域の方言で「お茶菓子(スイーツ)」を意味します。今回、お菓子のセットギフトを企画したことについて、情報ビジネス科2年の勝又雅也くんは「お年寄りからお子さんまで、家族みんなで南三陸のおいしいものを楽しんでもらいたかったから」と理由を話してくれました。

    高校生の想いものせて、お届けします

    パックで届けられるのは南三陸自慢のスイーツだけではありません。

    「震災から6年8カ月が経った今、私たち高校生自身がどんなことを考えているのか、ということも伝えたいという思いから『震災から6年8カ月経過して思うこと』『南三陸の将来について』という作文を私たちが書いて、パックにいっしょに入れてお届けします。私たちの想いもぜひ読んでもらえたらうれしいです」と情報ビジネス科2年の須藤柚水さんは話します。

    地元・志津川高校の生徒が選んだ南三陸自慢のスイーツセット。南三陸の新たな一面を知ることができるだけでなく、地元の若者が町に対してどんな想いをもっているのかを知ることができます。年末の贈り物やクリスマスプレゼントに、南三陸のとっておきの詰め合わせギフトを検討してみてはいかがでしょうか?

    インフォメーション

    セット内容
    ①お山のマドレーヌ           3個
    ②モアイ最中       2個
    ③ウタちゃんポップコーン(キャラメル)    1個
    ④ハードバウム    1個
    ⑤仙台イチゴのコンフィチュール    170g
    ⑥ドリップコーヒー           3個

    価格
    志高生応援価格 ¥3,100(送料別)
    最終受付12月20日17時まで(12月22日発送予定)

    購入は下記「南三陸 de お買い物」より
    http://www.odette-shop.com/shopdetail/000000000125

    人と生き物が集うにぎわいの場所を!花見山ランド

    田んぼに浮かぶ、離れ小島。丸太の橋がかかり、大人も子どももワクワクできる入谷の新名所、花見山ランド。一般社団法人南三陸研修センターが手がけるアーティストインレジデンス事業で誕生したというこの場所について取材してきました。

    花見山ランドってどんなところ?

    ここは南三陸町入谷郵便局近くの交差点。ふと脇を見てみると、入谷の田んぼの中に、どどーんとひときわ目立つ文字が目に入ってきます。

    「花見山ランド」

    田んぼに囲まれたこのエリアに人と生き物が集まる、カラフルなビオトープが出来ました。

    水が張られたその場所には、こんもりとした小さな島が浮かんでいます。それをつなぐのは、渡るのにちょっとドキドキする丸太。渡って来た子どもたちは「すっごい怖かったー!」と言いながらも目が輝いていました。冒険気分の様子。

    渡り終わった先には「トウモロコシ畑」があったり、「ゆうやけステージ」があったり、水の中からは虫や魚、ブタにカッパ、ゴジラまで、カラフルでにぎやかな生き物が顔をのぞかせています。

    作り物の生き物だけでなく、このビオトープではさまざまな田んぼの生き物がいて、それを餌にするカモが悠々と泳ぎまわっています。

    子どもたちが遊ぶのにはうってつけの場所です。

    (画像提供:一般社団法人南三陸研修センター)

    花見山ランドが生まれた理由

    この花見山ランドは入谷地区に今年誕生した一般社団法人南三陸研修センターが仕掛けるシェアハウス「花見山ハウス」を拠点とした「アーティストインレジデンス事業」の一環として企画されたものです。

    国内外さまざまな地域でアートプロジェクトを行ってきた「にぎわい空間作家」のYORIKOさんがアーティストインレジデンスとして南三陸に関わりをもつことになりました。

    YORIKOさんがはじめて町を訪れた際、地域住民との対話の場で町の「いいところ」「気になるところ」について話し合いをしたそうです。そこで出てきたのは「自然が豊か」「田んぼがきれい」などの意見。反対に気になるところとして「休耕田や耕作放棄地が増えた」や「せっかくいい環境があるのに、最近のこどもたちはゲームばかりであまり外で遊ばなくなった」という意見もあったそう。そこで、「じゃあ子どもたちが遊びたくなるような場所を休耕田に作ろう!」ということになりました。

    それが花見山ランドのきっかけ。YORIKOさんがラフスケッチを書き、それにあわせて重機やボランティアの手を使ってひとつずつ形作られていきました。

    (地域住民やボランティアとともに作り上げられた 画像提供:一般社団法人南三陸研修センター)

    7月には花咲かせ隊のユニフォームを作るワークショップが開催されました。青空のような水色のツギハギが可愛い作務衣です。これも町内で藍を栽培している方と、集まった花咲かせ隊のメンバーが藍染をして作りました。

    着々と製作が進み、9月には入谷のお祭りに合わせてお披露目イベントが開催されました。イベントは大盛況に終わり、その後も近くの子どもが利用しています。

    子どもたちが想像する生き物

    10月20日、入谷の子どもたちが通う、入谷ひがし幼児園にお邪魔しました。

    雨の降るこの日、幼児園の中からは園児のにぎやかな声が聞こえていました。YORIKOさんと一緒に花見山ランドに飾る生き物たちのパネルを作るイベントの真っ最中。本来は花見山ランドで生き物ペイントを行い、その後にランド内のゆうやけステージでおうたのコンサートを行う予定が、あいにくの雨で急遽幼児園内での開催となりました。

    用意された生き物のボードに子どもたちが思い思いの顔を書いていきます。みんなの心にある生き物の顔です。

    お絵描きが終わったあとはうたのお兄さんによるコンサート。地元有志の「がっきー」こと藤田岳さんとYORIKOさんが楽器を持って登場。「さんぽ」や「どんぐりころころ」など子どもたちに人気のナンバーを5曲ほど演奏し、みんなで歌いました。

    みんないきいきと大きな声でうたい、お兄さんのギャグに大爆笑、スペシャルゲストで現れた「オクトパス君」に大歓喜。外の肌寒いしとしと雨を感じさせない熱気。園の中だけは雨でも快晴のようです。子どものエネルギーってすごい!とつくづく感じさせられるひと時となりました。

    「近くに素敵なあそび場が出来て嬉しい。花見山ランドが出来てからすでに3回ほど訪れて遊んでいる」と入谷ひがし幼児園のせいこ先生は話してくださいました。

    「入谷ひがし幼児園のみんな最高でした!これでみんなが遊びに来てくれる場所になるとうれしいです」とYORIKOさんは話します。

    人が集う交流の場をめざして

    子どもたちの描いた生き物が設置され、完成を迎えた花見山ランド。これからたくさんのにぎわいイベントを考えているそうです。

    出来たばかりのビオトープはまだ水が抜けやすい状態。それを楽しく代掻きするためにビオトープの中で走り回ったり、競技をする「どろんこ運動会」ゆうやけステージを使った「田園コンサート」など。

    外から来た人も地元の人も、子どもも大人も生き物も、みんなが集いにぎわう交流の場となることを目指しています。

    〇お問合せ  一般社団法人南三陸研修センター 電話0226-25-9501

    <12月13日放送>みなさんぽ

    オープニングは南三陸町志津川の「魚市場キッチン」からスタート。大人気の缶詰シリーズに新商品が登場したと聞いて駆け付けました!そしてインタビューでは今年度から始まった注目のプロジェクト「南三陸ワインプロジェクト」代表の藤田岳さんに話を伺いました。

    オープニング

    オープニングは南三陸町志津川の「魚市場キッチン」からスタート。おふくろの味研究会の大人気缶詰シリーズから新商品が出たときいて事務局の中村悦子さんに会いにいきました。

    「ムール貝のアヒージョ」と「ムール貝の醤油麹煮」の二商品が登場。これまで南三陸ではムール貝が活用されることはありませんでした。そこに目をつけた新商品。蓋をぱかっと開けるだけで絶品おつまみの完成!!これからの年末のパーティーにおすすめですね。

    インタビュー

    インタビューでは「南三陸ワインプロジェクト」代表の藤田岳さんにお話を伺いました。

    今年の春、畑全体でブドウの苗木500本を植え、スタートした「南三陸ワインプロジェクト」。

    「南三陸ワインプロジェクト」の名を冠した第一号のワインは、「南三陸応縁団交流会 in 仙台」の乾杯酒としてお披露目されました。

    華やかな香りの微発泡ワインは、シャンパンのような美味しさ!参加されたみなさんの顔もほころんでいました。

    このプロジェクトは、ブドウを作り(一次産業)、ワインに加工(二次産業)することで元々もっているブドウの価値をさらに高め、流通販売(三次産業)することで地域を豊かにしていこうという取り組み。

    町の特産である水産物とのマリアージュ、さらにはワイナリーをつくって、観光をもりあげようという目標もあります。

    【南三陸ワインプロジェクト】
    https://www.msr-wine.com

    聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

    パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

    http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20171213123000