南三陸ポータルセンター完成

相変わらず曇天続きの南三陸ですが、今朝の気温は28度。じりじりと暑くなってきました。

この度さんさん商店街近くに完成した情報発信と交流の場「南三陸ポータルセンター アムウェイハウス」。8月1日、そのオープニング記念イベントが開催されました。

東北の木材を使った平屋作りの建物は日本アムウェイ社の東北復興支援プロジェクトの第一弾として建設されました。内部には間仕切り可能な広いスペースや複数のキッチンが設けられ、アムウェイ社員の方々から寄贈された1,000冊の児童書も並んでいます。

この日はステージショーが開かれており、子ども達が木の床に座って観覧する姿が見られました。

今後ポータルセンターには南三陸町観光協会の事務所が常設し子ども・お年寄り向けイベントや視察団体の受け入れ等を実施していく予定だそうです。町内外多くの方に足しげくお越しいただくための拠点となることが期待されています。

この建物は仮設建築のため解体・移転が可能です。形や場所を変えながら、復興への長い道程を共に歩いてくれることでしょう。

 

定例記者会見

7月31日の佐藤町長による定例記者会見。

新たに用意された爽やかな水色ベースのバックパネルには、
町章とモアイのマークだけでなく「感謝」の文字も書かれています。
住宅再建に関しては、今までの制度だけでは支援の手が回らなかった方々に対して、
「町独自の住宅再建支援策」を追加することを決定。申請相談受付は8月中旬からです。
志津川市街地の防災集団移転促進事業(東・中央・西)と、
復興土地区画整理事業等に関する説明会の開催案内。そして災害公営住宅入居の仮申し込みがいよいよ開始し、
こちらに関しても同じく説明会が開催されることの発表がありました。

催事に関しては、8月1日の「南三陸町ポータルセンター」完成式典や、
8月11日に行われる「歌津復興夏まつり」(震災後に西表島まで流された歌津セブンの郵便ポストが、再び町に帰ってくることを記念して行われるイベント)の案内。
また、日本ユニセフ協会から志津川小学校へ夜間照明用ライトが贈呈されることとなり、7月31日にその贈呈式が行われることが発表されました。
志津川地区には現在、夜間照明の設置された運動施設がなく歌津で練習を行っているため、スポーツ少年団のご家族の方々は歌津まで送迎をしなくてはならない状況であったためです。
本日の要旨は住まいの再建に関するものが半分であり、
復興事業の本格化が感じられる記者会見でした。
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南三陸道路 志津川第一トンネル安全祈願祭

土曜日に梅雨明けが発表されましたが本日はまだ曇り空。
本格的な夏のスタートは、明後日からのようです。

先週7月31日(水)。同じく曇り空の中、

三陸沿岸道路「南三陸道路」の志津川第一トンネル安全祈願祭が執り行われました。
 
南三陸道路は、志津川字小森(志津川IC)から歌津字白山(歌津IC)を結ぶ
延長7.2kmの自動車専用道路です。同区間にて、4箇所のトンネルが開通予定。
今回の志津川第一トンネルは、全長451m、幅13.5m、高さ8.5mと最大の長さです。
 
町内の各関係者と、国土交通省、施工業者の方々が参加されました。
 
安全祈願の儀式が終わり、佐藤仁町長からのご挨拶。
「この度、南三陸道路一号トンネルの安全祈願祭を迎えるにあたり、
これまで大変なご尽力・ご支援をいただきました地権者の皆様からの暖かいご支援に、
改めて感謝を申し上げたいと思います。
また震災以降、三陸沿岸道路の整備促進には関係各所に大変なるご尽力をいただき、
現在も急ピッチで工事が進んでいます。
志津川市街地復興事業の着工式を先週終えましたので、これから事業が本格化していきます。
嵩上げや堤防、防潮堤の工事など様々な工事が集中してくる状況の中で、この南三陸道路が
いち早く開通することで、町内の渋滞問題などについて解消されていくことが考えられます。
最後に、こうして本日の安全祈願祭を迎えられましたこと、皆様方と共に喜び合いたいと思います。」
現場から西の方角を振り向くと、さんさん商店街。
開通工事の完了は今年度末の予定です
(安藤)

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夏祭り福興市

先週7月27日。2ヶ月ぶりとなる福興市
「志津川湾夏祭り福興市」が開かれました。


午前中の雨はなんとかあがり、濃霧の中での開催。
延期となってしまった花火大会に代わって
子どもたちや女性陣の浴衣姿が会場を華やかにしていました。



そんななか、この日特に盛り上がりを見せたのは
まずもって主催「トコヤッサイコンテスト」です。

「トコヤッサイ」とはこの地域で親しまれてきた踊りのこと。
町の伝統芸能である「戸倉浜甚句」をもとに
テンポよく、勢いよく踊れるようアレンジしたものなんだそうです。
コンテストは震災後初の開催です。

「トコヤッサイヤッサイヤッサイ!」の歌詞と共に
法被姿の出場者たちが会場へ乱入しました。



キレのある動きを見せる出場者たち。
よほど楽しいのか、踊りながら笑いだしてしまう方もいます。
その様子と懐かしい曲に釣られ、観客も次々と踊りの輪に加わっていきます。

始めは20人ほどだった踊り手が
3曲目が流れる頃には数倍に増えていました。

悪天候をものともせず白熱した「志津川湾夏祭り福興市」。
町に少しずつ、賑わいが戻ってきています。






(日比谷)

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JF宮城 戸倉出張所

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7月26日(金)。梅雨模様の天気の中、宮城県漁業協同組合、志津川支所の戸倉出張所を訪問してきました。山に挟まれた小さな浜をいくつも持つ戸倉地区では、今回の津波で甚大な被害を受けました。組合員の8割が家屋を全半壊。9割が船を流されたり故障したりで使えない状況。

組合としての事務所がなくなってしまった震災直後は、南三陸森林組合の会議室を借りて、なんとか営業を再開。2011年9月には、漁協の志津川支所としてプレハブ事務所を作ったのでそこに移転し、2012年3月には、森林組合さんやNPOの方々の支援で、現在の戸倉出張所を新設しました。

当初、海中に大量のガレキが沈んでいると再開が難しいだろうという懸念もあったそうですが、数ヶ月にわたる浚渫(しゅんせつ)船の片付け作業によって、ワカメ養殖が再開できる環境になりました。

船が残ったのは1割の人だけだった状況の中で、組合員からは「個別ではなく皆で頑張ろう」という意見が出ます。そして、国の補助制度である「がんばる養殖復興支援事業」を活用して、96名のカキ・ワカメ・ホタテ部会と、6名のギンザケ部会を結成して養殖を再開。

復旧に伴い、より良い品質のカキを養殖するために震災前よりも施設数を減らして間隔を広げました。数は少なくなっても、今まで育てるのに3年かかっていたものが、1年でしっかり育つようになったそうです。養殖期間の短縮化や品質向上、増産に期待ができます。

また、今年の4月には、宮城県の漁協では初めてとなる直販所をオープン。

「どれだけ集客ができるのだろう?」という不安を抱えながらも、「どこにも負けないものを作ればお客さんも来てくれるはず」という思いで実現。目玉商品であるホヤを求めて、毎週土日は人がたくさん集まります。今ではリピーターの方も。

お話を伺ったのは、戸倉出張所 所長の阿部富士夫さんです。

「施設間隔を広げるときには正直、反発もありました。しかし、何にもなくなったことが、皆で頑張っていこうという思いの原点となり取り組むことができました。それに、自分たちだけでなく将来の後継者のためにも取り組んでいかなければならないという思いもあります。
今までに、いろんなNPOやボランティアの方々が手伝ってくれて、なんとか前に進めています。
「がんばる養殖」も今年で2年目。この事業は3年間で終了し、その後はまた個々の漁師として経営をしていくので、これからは自立に向けての準備が必要になってきます。」

グループ化の根底にあるのは共助の精神。本格復旧する日を待ち望んでいます。

■宮城県漁業協同組合 志津川支所 戸倉出張所
住所:南三陸町戸倉津の宮1
電話:0226-46-9211

 

 

志津川地区復興まちづくり事業着工式

2013年7月25日。
沼田地区にて志津川地区復興まちづくり事業着工式が執り行われました。

着工式には
谷復興副大臣、佐藤町長などおよそ120名が来場し
工事の安全を祈りました。

志津川地区復興まちづくり事業では住宅のほか
公共施設や商業エリア、緑地公園などの建設が予定されています。
設計と施工はUR都市再生機構が受託、
これからの町の中枢地区として整備されていきます。

最初の着工となる東地区の東工区(約10ha)は来年8月までに造成完了予定。
町役場や医療施設等が建設されます。

この日初めて鍬が入れられた志津川地区。
町の復興まちづくりが本格始動した、歴史に残る日となりました。

(日比谷)

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町の移動販売車 フェスティバル&キャッツ!

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いまだに涼しく過ごしやすい南三陸町。ですが、畑の作物のことを考えると暑くなってほしいところです。

さて先日7月24日。「旭ヶ丘に魚屋が開く」との噂に現場へ駆けつけるとコミュニティセンター前に移動販売車が到着していました。

この販売車、どうやら2つのお店が一緒に営業しているようです。

1店は登米市佐沼町に本店を持つ「登米・南三陸フェスティバル」。登米市や南三陸町の住宅地をこの販売車で廻り、地元のおいしいものを届けているのだそうです。

もう1店は「キャッツエンタープライズ」。福興市では焼きそばやカキフライが人気の名物店です。しかしこちらの店頭に並ぶのは、ほとんどが鮮魚。

店長の藤島さんにお話を伺ってみました。震災後の商店の不足、また近年の魚の値上がりにより南三陸町内にはいまだ魚を手に入れづらい方々がいます。そのことに胸を痛めた藤島さんは、ご自身が魚を売って廻ろうと決めました。

他の仕事がお休みの日のみ、登米・南三陸フェスティバル移動販売車内で開店することになったのだそうです。

町内や仙台港で仕入れたという魚介類はどれも100円。「じいちゃんばあちゃんに安くておいしい魚を食べてもらいたいからさあ。」誰にも優しい藤島さん、店頭には笑い声が絶えません。

この日は常に順番待ちが出るほどの盛況でした。お客様が更にお友達を呼び出し、お菓子の試食が始まり、隣の休憩スペースでさっそく開かれるお茶っこ。この町ではおなじみの光景です。

今後も町内を順に訪問するという2つのお店。あなたのご近所にも、演歌と共にやって来ます。

 

【ボランティアを募集中】 南三陸町災害ボランティアセンター

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午前中は外にいると汗をかいてしまうような天気でしたが
午後からは曇り気味。梅雨空けはもう少し先でしょうか。

南三陸町ベイサイドアリーナ駐車場内、町役場仮設庁舎の隣にあるテントは
「南三陸町災害ボランティアセンター」です。
震災後の3月26日、
南三陸町社会福祉協議会が主体となり、近隣の社協、NPOと共に
南三陸町災害ボランティアセンターが立ち上がりました。
震災直後の甚大な被害状況の中で、
ボランティアセンターとして最初に行ったのは物資支援・避難所運営等。
その後も、ガレキ撤去や側溝清掃などの人の手が必要で地道な活動を、
町外から来ていただいた個人や団体ボランティアの方々、更に様々な企業の力を借りながら
休みなく一日一日続けてきたそうです。
活動の様子は、【ボランティアセンター活動報告のブログ】をご覧ください。
6月は2,372名の方に、そして延べ人数で113,909名ものボランティアの方々に
町内で支援活動をしていただいたとのこと。本当に、ありがとうございます。
震災から2年4ヶ月が経過した今でも、様々なニーズに応えるべく
漁業支援、農業支援、ガレキ撤去、産業支援などの支援活動を継続しております。
初年度と人数を比べますと、半分程度に減少はしましたが、
今でも、企業ボランティアを中心として、平日と日曜日は平均すると60名前後、
土曜日は150名前後の方々が参加されています。
ボランティアセンターでは、現在も町内で活動をしていただけるボランティアを募集しています。
個人の方はもちろんですし、10名以上の団体の場合も事前登録をすれば活動可能です。
詳細はこちらの【ボランティア募集要項】 をご確認ください。
復興にはまだ時間がかかります。
こうした皆様からのご支援が、復興に向けて歩みを進めている町民の気持ちを支えています。
■南三陸町災害ボランティアセンター 【ボランティアを募集中!!】
 住 所 : 南三陸町志津川字沼田56(ベイサイドアリーナ駐車場内)
 連絡先: 0226-46-4088 (9時〜15時30分)
(安藤)

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長須賀つながりビーチ 子ども海広場 オープン

南三陸、本日は濃霧です。
明日は福興市と花火大会が予定されています。
無事晴れますように。

先日のブログでもお伝えした
長須賀つながりビーチ復活大作戦。

「故郷の海を取り戻したい」と願う子どもたちと
それを支えるボランティアの方々の協力が実を結び、
先週7月20日、『長須賀つながりビーチ子ども海広場』がオープンを迎えました。










(※一般向けの海水浴場ではなく、地域内の遊び場として開いております。ご了承願います。)

■長須賀海水浴場復活大作戦「つながり南三陸シーモンキー」
お問い合わせ: info@tsunagari-project.com
URL: https://www.facebook.com/re.beach.seamonkey?fref=ts

(日比谷)

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戸倉・入谷・歌津 夏の直売所!

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夏休みシーズン突入。
旅行先で新鮮な地元の幸に会うのも楽しみですね。
町内3軒の直売所に「この夏のおすすめ」を訊いてみました。

★1軒目は戸倉「タブの木 漁協直販所」。

お邪魔した日は梅雨の切れ間、数日振りに漁に出られたとのことで
水槽には巨大な天然ホヤがゴロゴロしていました。

お店の方によれば、これから水ダコの最盛期が始まるそうです。
真ダコとも違うモチモチの食感。
日によってウニやホタテも入るとのこと、お刺身で食べたい。

★2軒目は入谷「入谷サン直売所」

海のイメージの強い南三陸ですが、畑も負けてはいません。
土曜・日曜のみ開くこちらのお店では
採れたてのお野菜や切花がとりどりに並べられています。

「8月13・14・15日のお盆の時期も開きます。
 盛夏はトウモロコシがおいしくなるよ!」

★3軒目は歌津「南三陸直売所 みなさん館」。

海と山、両方の幸が買えてしまいます。


「これからの季節?歌津のトマトは甘いよ~。」

店頭で毎週日曜に開かれる「青空市」では、
浜焼きやピザ屋さんなどその日によって違う催しに会えるそうです。
通いつめてしまいそう・・・。

短く暑い南三陸の夏。
今しか味わえないものがいっぱいです!

(日比谷)

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