<6月28日放送>みなさんぽ

今週の「みなさんぽ」のオープニングは、熱くなってきたこれからの季節にぴったりの一品。「さんさん商店街」の阿部茶舗さんの「氷宇治金時」からスタート。インタビューでは、大人気のアクティビティ「SUP体験」について海のビジターセンターの平井和也さんにお話を伺いました。

オープニング

さんさん商店街に軒を構えるお茶屋さん「阿部茶舗」。

店内にはオリジナルブレンド煎茶や茶器などが並ぶ店内では、イートインスペースも設けられています。人気は、お茶を使用したスイーツを提供する甘味処。

阿部希望さんがおすすめしてくれた”氷宇治金時”、絶品でした!

これから暑くなる季節、おすすめの商品ですよ~!

インタビュー

本編では大人気の海のアクティビティ「スタンドアップパドルボード(SUP)」を体験。海のビジターセンターのことや、体験プログラムについて、センター長の平井和也さんに話を伺いました。

南三陸・海のビジターセンターの目の前坂本海岸で体験を行っています。

養殖棚や漁船、さらには複雑に入り組んだリアス式海岸のようすなど、ゆらりゆらりと会場散歩を楽しみながら見る光景は、いつもと違ってまた格別でした。

さまざまな体験プログラムが用意されているビジターセンター、この夏のアクティビティにチェックしてみてください。

●南三陸・海のビジターセンター
http://kawatouminovisitorcenter.jp/umi/

 

聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20170628123000

助け合い、笑い合える環境を作るお手伝いが、社協のお仕事

震災でバラバラになってしまったさまざまなコミュニティ。災害公営住宅がすべて完成し、これからそこで生まれるあらたなコミュニティもあります。今回は震災前からずっと地域のコミュニティ活動をサポートしてきた社会福祉協議会の髙橋さんにお話しを伺ってきました。

そもそも社協ってなに?

「社協って具体的に何をしているの?」と聞かれると、どこから話そうかと困る質問だと苦笑いで話す女性。南三陸町社会福祉協議会、地域福祉係長 兼 被災者生活支援センター事業の課長である髙橋 吏佳(りか)さんです。

社会福祉協議会(以下、社協)に入って25年。社協一筋、快活でパッとした笑顔が印象的です。

私だけかもしれませんが、震災が起こるまで、社協という組織にあまり馴染みがなく、今もまた実際の内容をはっきりとは知りません。

そこで質問をぶつけてみたわけですが、多岐にわたる活動があり、働くご本人も説明が容易でないそう。

デイサービスやホームヘルプサービスなどの介護保険事業、住民の自発的ボランティア活動のサポート、地域サロンや生涯学習のコンサルティング、ボランティアセンター運営、仮設住宅の見守り、LSA(ライフサポートアドバイザー)による住民支援。

以前は高齢者や母子家庭、障がい者など社会的に支援を必要とする方々への関わりが主でしたが、様々なニーズに応じ現在では住民すべてが対象だといいます。

そんな現代に社協は「住民自らがその人らしく輝きながら生活できる社会」をビジョンに一人ひとりの生活の質の向上を目指し、介護福祉事業、地域福祉事業合わせて68名の職員でこの町を見守り、縁の下の力持ちとなっています。

震災がもたらしたコミュニティの変化とこれからの課題

町の中には様々な人のつながり、コミュニティがあります。

各地域のサロン活動、女性の手習い活動やグラウンド・ゴルフ、地域間交流事業など。近所に住む人たちで地域の環境や安全、暮らしやすさを守る行政区単位の地域活動もその一つです。しかしその行政区は震災によって大きく変わりました。物理的に住宅地がまるごと流された地区もあり、震災後の混乱とショックで心のつながりが解体してしまったところもあります。

活動していた場所が流されたサークル活動。それどころでなく、すべてがストップしたまま再開できないでいるものも多い現状。そんな現在の課題についても髙橋さんに伺ってみました。

地域福祉係が力を入れている活動の中に「コミュニティ作り」があります。

「ひとりにしない、ひとりじゃない、一人ひとりが生きがいをもって暮らせる」

社会実現のためにさまざまなコミュニティは欠かせないのです。また、町内では昨年度までにすべての災害公営住宅が完成しましたが、入居も済んでおらず、自治会発足はまだというところが結構ある。

そんな中でも「何かしたい」「こんなことしたい」という小さな声が聞こえてきました。

でもそれを行動に移す方法が分からない。みんなをまとめて、引っ張ってくれるリーダーがいない。

こういった声を拾い上げ、住民が自分たちで行動し、生きがいを感じられるようなコミュニティを町の中にたくさん作っていくことが課題、そしてそこに必要なサポートをするのが社協だと髙橋さんはお話ししてくださいました。

病院が完成し、役場もまもなく出来上がる今、ハード面での再建は大方見通しがたったかもしれないが、住民みなが本当に落ち着いて暮らせるわが家(地域)を手に入れるのはむしろこれから。

関わり合い、助け合い、笑い合える環境ができて初めて再建なのだと。

町内で行われている様々なコミュニティ活動と被災者生活支援センターの目標

これからの南三陸の夢 高齢者のお見合いパーティー?!

髙橋さんに「今後どんな町になったら嬉しいですか?」と伺ってみました。

「つながること。みんなが誰かとつながり、自分の居場所のある町になってほしい。農業の人も、漁業の人も、じいちゃんもばあちゃんも老若男女関係なくつながり、みんながそれを感じられる町になってほしい」と。

すっかり新住宅地になった志津川沼田地区、その一角に2018年4月にオープン予定の「地域ささえあいモール(仮)」。なんと社協みずから借金をして建設することになったこの施設。

「多額を投資して“建物”だけで終わる事のないよう、住民が居心地の良い場所になってほしい!そんなことを社協スタッフが共有しています」と髙橋さんはおっしゃいます。

この施設は菜園を作り、野菜や花を育てて収穫物であおぞら市を行ったり、夏はビアガーデンになったり、住民が主体となって様々な活動が起こる場所になる予定です。

5月21日に行ったイベントで集まった147名の住民でわくわくするようなアイデアを出し合い、その案にはちょっと驚くものも。

高齢者の方から多かった意見は、意外にも「婚活パーティーをしたい」だったそう。

パートナーと死別されている方など高齢者の方が誰かと出会いパートナーを見つけたいと思っているようで、最初は髙橋さんも驚いたものの、住民からこんなに多い意見は無視できない、叶えるべきだ!と、実現に向けてみんなで動き出しているそうです。

でも、あくまで主役も主導も住民。社協は少しのサポートとアドバイス、という立ち位置です。

「みんなが自分たちの力でハッピーに暮らしている社会が理想で、そうなるために私たちは伴走者として活動しているんです」

みんながつながるために、きっとこれからもこの「地域ささえあいモール(仮)」からたくさんのコミュニティが生まれることでしょう。次はどんな面白いコミュニティが出てくるのか楽しみですね。

生きていれば必ず、困難に当たるときだってある。

実は髙橋さんも震災で大切な方を亡くされていました。自らも悲しみの淵にいるそんな時でも仕事を続けた髙橋さん。

「それは逆に仕事があったから、仕事で関わる住民の方たちからのエールがあったからやってこられた」と話します。

「あんだも頑張ってから、わだしも頑張る」

時に、被災者の方からこんな言葉をかけてもらうことがあり「やるしかない!」とどうにか踏ん張って来られたそう。

最後にこんなお話しを伺うまで、その笑顔からは悲しみのかけらも想像もできませんでした。

明るい、抜けるような笑顔と笑い声。その裏には深い悲しみと困難を抱えている髙橋さん。

「人は一見して悲しみや抱えている悩みはわからないもの。どんな人だって人生にはいい時も悪い時もある。だから一人ひとりとちゃんと向き合うことが大切なんです。」とおっしゃっていました。

「支え合い」という社協のお仕事が天職なのかもしれません。

伺えば伺うほど、その人生は正に波乱万丈、現在も新たな困難と試練の中にありながら前を向いて歩むことをやめない髙橋さん。

今後の目標を伺ったところ、子どもたちの成長を見守りながら、新たな資格取得を目指しているそう。パワフルな一面も女性らしいしなやかな考え方も、何よりもこの笑顔がきっとこの町の人を元気にしていることでしょう。

ハードからソフトへーー。大きな転換期を迎えた南三陸町の今。老若男女問わず、コミュニティを作る活動が町内各地で行われています。そんな各地の様子を、今後取材していきたいと思います。

旬な情報やクーポンをお届け!「南三陸ポータルアプリ」登場

東北の自治体では初めてとなる自治体専用アプリ「南三陸ポータルアプリ」が5月1日に公式リリースされました。リリースされ1ヶ月、まだまだ進化し続けるこのアプリを担当する、南三陸町商工観光課観光振興係 宮川舞さんに話を聞きました。

東北初の自治体専用アプリが誕生

今年5月。南三陸町からスマートフォンアプリがリリースされました。その名も「南三陸ポータルアプリ」。自治体専用アプリとしては東北初となります。

「南三陸ポータルアプリ」では、町で開催されるイベントや旬の情報などの最新情報を手軽に入手することができます。宿泊場所の予約や現在地周辺のスポットを検索することができる機能がついているだけでなく、町民向けのコンテンツとして「ごみカレンダー」や「くらしの情報」なども発信しています。また加盟店で買い物をするとポイントが貯まる「デジタルポイントカード」や加盟店毎にクーポンを配信していて、町外の人だけではなく、町民もお得に買い物ができるようになっています。

素敵な特典と交換できるデジタルポイントカード

復興のフェーズにあわせた最適な情報を届けたい!

震災直後は様々な支援団体、ボランティア団体がHPやSNSなどさまざまな手段で南三陸の情報を発信していました。しかし、そうしたの情報のなかには、震災から月日が経ち、更新が滞ってしまい古い情報を掲載したままになっているウェブサイトなども目に付くようになっています。

「情報を整理し、ユーザーが得たい情報を手軽に、かつ常に最新の情報を得られるようにしたいと思ったことが、このアプリの開発のきっかけでした。

また震災時にメールや電話が不通になり不安に襲われる経験をしたことも大きく影響しています。災害時にはむしろ、TwitterやFacebookなどのSNSが情報伝達としては効果的で、存在を見直すきっかけとなったのです。

スマートフォンユーザーは携帯電話利用者の7割にのぼるとされ、一番身近で手軽に情報を得られる手段として今後ますます利用者の増加が予想されることも開発の動機となりました」

プッシュ通知によって町の情報を直接届けることができることも特徴のひとつ

情報発信の強化と、町の周遊性を高めることが狙い

このアプリのコンセプトは「みんなでつくる。みんなでつながる」と話す宮川さん。

「町民や観光客など実際にアプリを使用している人の声や、飲食店や宿泊施設や各イベントなどこのアプリを使って情報を発信したい人、それぞれの声を取り入れ、双方に使いやすいようにしていきたい」

まさに「みんなでつくる」アプリとしてこれからもマイナーチェンジやリニューアルを行っていき、日々変わりゆく町の状況やニーズに合わせて、情報を発信し、「南三陸の情報の入り口」になることを目指しています。

また宮川さんは、「交流のきっかけを作る1つのツールとして活用して欲しい」と話します。お店で買い物をするという流れの中にデジタルポイントカードを加えることで、近隣の店舗の紹介をするなど店員とお客さん間での交流が生まれることを期待しています。さらにはクーポンやイベント情報を町民同士でも共有することでそこでも新たな交流が生まれるのではないかと話していました。

アプリを通じて「みんなでつながる」きっかけとなり、町の情報発信と周遊性を高めることが期待されています。

ポータルアプリのステッカーが目印になっている

ぜひダウンロードしてみてください!

「まずはアプリをダウンロードして使ってみてください。たくさん活用して、それから感想、ご意見など些細なことでもいいのでアプリ内の『問い合わせ』フォームから気軽に問い合わせてください。まずは多くの皆さんに利用してもらえるようにプロモーションを強化していきたい」と話します。利用者の意見でこれからもっともっと進化するこのアプリ。今後どのように活用され、進化していくのか楽しみです!

 

ダウンロードはこちらから

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集え、学生!この夏は、南三陸で実践型インターンシップ

この夏、南三陸町の企業でインターンシップを行う学生を募集しています。これは、単なる就業体験ではなく、本気で受け入れ先の経営課題の解決に挑む復興庁主催のプログラム。コーディネート兼メンターとして学生と伴走するNPO法人底上げの野田篤秀さんに本プログラムについてお話を伺いました。

経営者とともに課題解決に取り組む

復興庁が主催する「復興・創生インターン」は、単なる就業体験にとどまらないことが、大きな特徴としてあげられます。

被災地の中小企業が抱えている経営課題に対して、インターンシップに参加する学生自身が、経営者の右腕として課題解決に取り組む実践型のインターンシッププログラムです。福島、宮城、岩手それぞれの被災地において、受け入れを実施。南三陸町では、株式会社ESCCA、NPO法人底上げがコーディネート団体として募集を開始しています。

「8月~9月の4週間で、それぞれの『目的達成』を目指してもらいます。最終報告会には、地元企業も参加し、成果発表を行う実践型プログラムです。南三陸までの往復交通費や、宿泊費、食費補助(850円/日)も支給されるなど、遠方からでも参加しやすい内容となっています」と、NPO法人底上げの野田篤秀さんは話します。

NPO法人底上げの野田篤秀さん

経験豊富なメンターが学生の成長をあと押し

さらに、インターンシップの前後も含め、学生の伴走者となる「メンター」がいることも大きな特徴のひとつ。メンターは、ときには学生と共に悩み、励ましながら、共にインターンシップ期間中を走り抜けます。野田さんもそんなメンター役を務める一人。

「期間中は、私自身も学生のみなさんといっしょに住み込みます。面談などを定期的に行っていくなかで、なにがうまくいっていて、なにが問題か、どうすれば残り期間をよりよく過ごせるかなど、共に考えていきたいですね。さらに、他大学の同じような想いをもった同年代との共同生活によって普段の大学生活では得られない貴重な経験を得られると思います」

ワークショップや対話をメンターがコーディネート (写真提供:NPO法人底上げ)

南三陸だからこそ学べる「課題解決」

南三陸町では7件の受け入れ先があります。(下部に受け入れ企業一覧を掲載)
以前から地域にあった課題が東日本大震災によって表面化した南三陸町。だからこそ、この地ではたくさんのチャレンジが発生しています。

「学生のみなさんにとっては、わざわざ地方でインターンシップを受けるという概念そのものがないかもしれません。都市部の大企業やベンチャー企業がインターン先としては一般的ですからね。しかし、『新規事業の推進に関わる』という意味では、南三陸はうってつけの環境だと考えています」

南三陸の受け入れ先は、南三陸町が掲げる持続可能な循環型社会をめざすバイオマス産業都市構想になんらかのかたちで関わってくる企業です。

「『自社のため』の課題解決プログラムであったとしても、そのことが結果的に『町のため』になる。そんな企業が今回の受け入れ先です。それぞれ南三陸だからこそできるオリジナリティあふれる事業展開をしているので、この町ならではの過ごし方をできると考えています」

この一カ月が人生の転機に!?

どんな学生が、このプログラムにマッチしそうかを尋ねると、「“予想外”を笑える人がいいと思う」と野田さんは話します。

「言われたことをこなすだけではないのが、このインターンシップ。だからこそ、予想外のことがたくさん起こるもの。そうしたときに、慌てたり、困り果てたりするのではなく、よりワクワクして、楽しめるような人材こそが大きく成長できるのではないかと考えています。さらに、メンターがついているので、困っていることや、相談したいことなど素直に表現できるといいと思っています。きっとこの一カ月は、人生のあり方を考える機会になるくらい、大きな一カ月になるでしょう。みなさまの挑戦をお待ちしています!」

受け入れ先のようす

南三陸町 インターンシップ 受け入れ企業一覧

各プロジェクトの詳細は、それぞれのリンク先をご覧ください。

1.オフィス環境デザイン

「地域密着型シェアオフィスの利用促進で、地域の知の交流を加速する。」
受け入れ企業:合同会社MMR 詳細はこちら

2.PRツール制作

「運送業の魅力再発見・『運ぶ』がつむぐ世界を見える化する。」
受け入れ企業:有限会社山藤運輸 詳細はこちら

3.森の新商品開発

「木材プロダクト徹底リサーチ!『これなら当たる商材』を提案する。」
受け入れ企業:株式会社 佐久 詳細はこちら

4.カフェメニュー開発

「地域を愛するオーナーの右腕となりハートを掴むメニューを開発せよ。」
受け入れ企業:心結ぶカフェ むすびや 詳細はこちら

5.スイーツ新商品開発

「スイーツを作る水産加工会社で地元食材を使った新商品を創出する。」
受け入れ企業:マルアラ株式会社 詳細はこちら

6.ツアープラン開発

「ツアーリサーチ100本ノック・宿泊プランに地元の資源を盛り込む。」
受け入れ企業:株式会社ニュー泊﨑荘 詳細はこちら

7.プログラム開発

「南三陸ならではの研修施設でリピート率9割のしくみを確立する。」
受け入れ企業:一般社団法人南三陸研修センター 詳細はこちら

インフォーメーション

【期間】 8/16~9/14
【待遇】 交通費・宿泊費・食費補助(850円/日)支給
【問い合わせ先】
株式会社ESCCA、NPO法人底上げ(南三陸担当コーディネート団体・メンター)
entry@escca.jp(野田・太齋)
080-3591-0611(野田)
※このインターンシップは、復興庁主催の「復興・創生インターン」プログラムです

<6月21日放送>みなさんぽ

今週の「みなさんぽ」のオープニングは、谷地区で農業を営む阿部勝善さんのネギ。甘みたっぷり、風味豊かなネギのおいしさには秘密がありました!さらに、さんさん商店街で店を構える「食楽しお彩」の後藤一美さんにお話を伺いました。

オープニング

入谷地区で農業を営む阿部勝善さんが持ってきてくださったのは「ネギの一品料理」

ひと口ほおばれば、そのとろけるような甘みと、口いっぱいに広がる風味のよさでとりこになってしまうおいしさ。じつはこれネギをレンジでチンしただけなんだとか。

これほどまでおいしいネギには栽培方法にこだわりがありました。生ごみからエネルギーを生み出すバイオガス施設南三陸BIOの副産物である液体肥料を散布し育てたのです。

たっぷりの甘さの秘訣は、南三陸町の循環のシステムのたまものなのかもしれません。

インタビュー

インタビューでは3月にオープン以来大盛況が続く「南三陸志津川さんさん商店街」のなかでも人気店「食楽しお彩」店主の後藤一美さんに登場いただきました。

震災前に構えていたお店から、震災直後に開始した移動販売車、そして悲願の再建からこれまでの出会いを振り返っていただきました。

そして、さんさん商店街に構えた店舗で、一躍看板メニューとなった「たこつぼラーメン」そして、人気の「たこ飯」とセットになった「つぼつぼセット」のおいしさの理由にも迫りました。

『食を通して南三陸町に貢献していきたい。あそこにいけばおいしい料理がある!と思っていただけるような場所、商店街を代表できる旗頭になれるようにがんばっていきたい!』と夢をお話くださいました。

聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20170621123000

「町が元気になるように」の願いを込めて/保呂羽神社春季例祭

南三陸で紡がれている郷土芸能を紹介する連載「願いと祈り~南三陸で紡がれる郷土芸能~」。今回は、4月に行われた保呂羽(ほろわ)神社春季例祭を紹介します。復興工事、人口減少など課題に直面しながらも、「町が元気になるように」の願いを込めて、伝統を継承しています。

作物を育み、子どもの健やかな成長をもたらす保呂羽の神

4月26日(水)南三陸町志津川地区において、保呂羽(ほろわ)神社春季例祭が執り行われました。保呂羽神社は、約1,200年の歴史を持つ由緒ある神社であり、志津川、戸倉、入谷の境界に位置する保呂羽山(372m)の頂上に社殿があります。

保呂羽神社にまつられている神様は、大宣都比売神(おおげつひめのかみ)という女性の神様であり、「保食神」(うけもちがみ・食べ物を保つ神)、および「子育ての神」であると伝えられています。作物を育み、子どもの健やかな成長をもたらす、ありがたい神様です。

祭日は旧暦で行われており、4月と10月の26日に、神輿(みこし)が山に登ります。

大きな流れとしては、社殿における神事の後、「法印神楽奉納」、「祝詞奏上」、「お祓い」、「玉串奉奠」、「氏子礼拝」、その後 神輿が保呂羽山を下り、古峰社に納められることとなります。この日は朝から、山頂の保呂羽神社に氏子の方々や、町内外の有志の方々も含め、20名以上の方々が参列しました。

保呂羽神社春季例祭「法印神楽」

時代に合わせて、変化を伴いながらも継続

上山八幡宮の宮司工藤庄悦さん、妻の工藤真弓さん、そして地元の氏子の皆様が、慌ただしくも穏やかに、そして和気あいあいと準備が進んでいきました。勝手の分からない私は、荷物運びや、薪ひろいなどささやかながらお手伝いさせていただきました。神事を終えた後、花形である神楽の奉納が行われました。

2つの大太鼓のリズムにあわせ、躍動感溢れる演舞を披露して頂いたのは、石巻の演者の方々。以前は南三陸町内の神主による奉納が行われていたそうですが、現在は出張でお願いしているとのこと。参列者の方々曰く、町内で神楽の再興を願う声もあるとのことで、その際は別の機会に是非取材をさせて頂きたいと思います。

神楽奉納が終わり、いよいよ神輿渡御です。神輿行列は天狗の面をかぶった従者を筆頭に、専用の白装束を身にまとい、担ぎ手を含めて10名前後で行う儀式です。この日は駐車場まで一旦神輿を運び、その後は車で集会所へ運ぶ段取りでした。

取材の身でありながら、なんと私も担ぎ手の一人として参加させて頂くという貴重な機会を頂き、装束の着付け等を教えて頂きながら、神輿を担ぐこととなりました。肩に感じる重みと質感、漆の香りを直に感じ、身の引き締まる思いでした。本来は、地元(保呂毛)の二十歳を迎えた若者によって担がれていたそうです。

石巻法印神楽奉納 保呂羽神社前にて

「地元が、そして町の人々がもっと元気になるように願いを込めて」

その後集会所へ神輿を一旦納め、直会(なおらい:祭事後の神酒・供物を下げた宴会)が行われました。僭越ながら私も参加させて頂き、氏子の方々から震災前の催事の様子など、貴重なお話を聞かせて頂きました。

東日本大震災発生以前は、例祭の神輿渡御は保呂羽山山頂の保呂羽神社から志津川の中心市街地を通り、約5km離れた上山八幡宮に奉納されていたそうです。震災後は復興工事のため全区間を渡御することができず、一部車両による移動を余儀なくされ、場所も仮設商店街の中などで行なってきたとのこと。

「地元が、そして町の人々がもっと元気になるように願いを込めたい。最近は参加者が減り、神輿の担ぎ手や子どもの数が減ってきているが、できる限り伝統を継承していきたい」と話します。

 

直会(保呂毛集会所)

困難な条件での開催にも、終わったあとにはみんなが笑顔に

直会の後、再び神輿渡御の再開です。地元の若手祭事支援団体「五社之氏子青年会」のメンバーが担ぎ手や旗持ちを担い、あいにくの雨天の中も意気揚々と行列が進んでいきます。細道の中、渋滞が発生するトラブルがありながらも、無事に移転後のさんさん商店街での奉納も終え、神輿は上山八幡宮に戻され、あらためて直会が行われました。

参加者の減少や復興工事など、諸事情による数々の制限がありながらも、無事祭事を終えた関係者の方々の笑顔は印象的であり、私はここでペンを置き、共に歓びを分かち合うことといたしました。

同集会所内 神輿に参拝する地元中学生

<6月14日放送>みなさんぽ

今週の「みなさんぽ」は、旬を迎えている「銀鮭」の話題からスタート。戸倉銀ザケ部会の須藤大介さんにこだわりをお聞きしました。本編では、いよいよこの夏オープンを控えた「サンオーレそではま」近くの民宿「下道荘」若女将・菅原さやかさんにお話を伺いました。

オープニング

新鮮で、たっぷり脂がのっている「銀鮭」は南三陸が自慢できる海産物のひとつ。

県漁協志津川支所・戸倉出張所で、戸倉銀ザケ部会の須藤大介さんと待ち合わせしました。

水揚げの際に「活け締め」、「神経締め」と呼ばれる鮮度維持のための処理を施すことで名乗れる”みやぎサーモン”のこだわりについても教えてもらいます!たっぷり、おしゃれな銀鮭料理もいただいちゃいました!

脂がのっているこの時期の銀鮭、ぜひ召し上がってみてくださいね!

インタビュー

いよいよこの夏オープンを迎える「サンオーレそではま」。袖浜の高台にある民宿「下道荘」にお話しを伺いました!

下道荘の自慢はすばらしい景色に加えて、新鮮な魚介類をふんだんにつかったお料理!漁師でもあり、料理人でもある若旦那が腕をふるいます。今からの時期はホヤとウニ!もちろん志津川のタコも。さらにこだわりのお米も自家栽培しているそうです。

「サンオーレそではま」までは歩いて10分ほど。潮風をうけながら、漁村の風景を楽しんで歩く情景が思い浮かびます。

ご予約・お問い合わせは下道荘のHPからどうぞ。
絶景と美味しいお料理と若女将の笑顔にぜひ会いに行ってくださいね。

【民宿 下道荘のHPはこちら】
http://sitamiti.jp

聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20170614123000

 

願いと祈り 〜南三陸で紡がれる郷土芸能〜

日本では古来より都の華やかな舞台芸能に対し、各々の郷里に独自の文化「郷土芸能」が伝えられてきました。南三陸の郷土芸能と地域社会の関係性とは。郷土芸能に関わる人々の声を交えながらお届けする新連載「願いと祈り~南三陸で紡がれる郷土芸能~」が始まります。

未来への遺産「郷土芸能」

『郷里に暮らす』… 今日という日々に歓び、自然の恵みに感謝し、平穏な明日を願う …

それぞれの地域社会に伝わる人々の営みが伝承され、その土地の祭礼や行事などで行われる芸能が、『郷土芸能』と呼ばれています。それは先祖代々受け継がれた未来への遺産であり、現代に生きる私たちには、明日へつなげる責任があります。

『郷土芸能』は民俗芸能とも呼ばれ、民間の行事・信仰に根ざして伝承されてきたものであり、祭礼・法会などに伴うものが多数残されています。農村、漁村、都市の祭りや寺社の行事という形で、人々の生活、習俗、信仰と深く結びついており、その歴史は非常に古いものです。

鎮魂 (たましずめ) 、招魂 (たまふり) の祈祷としてはじまった神楽(かぐら)、豊年を願う予祝行事としての田遊び、田植神事などの田楽 (でんがく) 、法会のあとに国土泰平を祈って行われた延年 (えんねん) 、疫病,怨霊の退散を祈る風流(ふりゅう) 、盆行事として行われる盆踊りなどのほかに、万歳、春駒(はるこま) などの祝福芸も存在しています。

近代以降、社会構造や生業形態の変革とそれに伴う過疎などの影響で後継者難に悩む地域も多い現状ですが、近年は無形文化財としての価値が再認識されつつあります。

入谷打囃子(写真提供:一般社団法人南三陸研修センター)

南三陸町における郷土芸能の現状

私たちが暮らす南三陸町には現在、6つの有形文化財(紺紙金泥大般若経、松笠屋敷 他)、6つの有形民俗文化財(歌津払川水車小屋、合木船 他)、そして11の無形民俗文化財(入谷打囃子、払川民俗年中行事、波伝谷春祈祷、伊里前獅子舞、石浜神楽、泊浜ふるだ舞、韮の浜獅子舞、寄木ささよ、泊浜獅子舞、本吉法印神楽、行山流水戸辺鹿子躍)が存在します。

南三陸町にはこれらの指定文化財以外にも多くの郷土芸能が存在し、古くは平安時代より続く長い歴史を持つものもあれば、トコヤッサイのように20年程の短い歴史のものなど、様々な郷土芸能が存在しています。

志津川の風物詩「トコヤッサイ」に魅せられて/佐藤美南さん
「トコヤッサイコンテスト2015」のようす (写真提供:トコヤッサイコンテスト実行委員会)

これらの郷土芸能は主に、行政区又は契約構を母体とし活動を行なってきましたが、現在は18の保存会による運営が中心となっています(平成25年南三陸町生涯学習課調べ)。残念なことに保存会の半分以上は現在、震災の影響も含めた様々な事情により、やむなく活動を休止しています。

「郷土芸能」とは、地域社会で人々の暮らしの中から生まれ受け継がれてきたものであり、世の中の移り変わりや暮らしの変化によって、その在り方も変化が生じ、場合によっては消滅してしまうこともあります。

「黒船祭」のようす(昭和46年前後)(写真引用:南三陸町 VIRTUAL MUSEUM)

願いと祈り

東日本大震災以降一部の郷土芸能は全国からの支援により、また関係者の努力により復活を遂げましたが、南三陸町に限らず郷土芸能や祭事の運営状況は未だ厳しい状況にあります。

現代に生きる私たちには、現代の価値観があり、時代を逆行することはできません。それでも先人の意思を感じ、すべてではなくても、一部をならうことはできます。

先日南三陸町にて上映された、我妻監督の新作「願いとゆらぎ」にならい「願いと祈り」というテーマがふさわしいと思い、今回の締めくくりとさせて頂きたいと思います。「願い」は対価を求めるものであり「祈り」は求めないもの、なのだそうです。

南三陸町において紡がれてきた郷土芸能は、コミュニティの中でどのような役割を果たしてきたのでしょうか。そこには「現代に生きる(南三陸町に生きる)」私たちへの、先人からのメッセージがあるのではないかと思います。

そんな想いを込めて、今回より南三陸町内で行われている「郷土芸能」の模様と、そこに寄り添う様々なまちの人々に焦点を当て、皆様にご紹介させて頂きたいと思います。

波伝谷の春祈祷(写真引用:南三陸町 VIRTUAL MUSEUM)

 

<6月7日放送>みなさんぽ

今週の「みなさんぽ」は、南三陸で出会った人々のおすすめのランチについて行ってみる新コーナーがスタート。企画課佐藤さんのおすすめの「おおもり食堂」でランチ。本編では、リニューアルした「平成の森 しおかぜ球場」について佐藤仁町長にお話しを伺いました。

オープニング

南三陸町で出逢った方のランチについていってみるシリーズ『ランチさんぽ(仮)』がスタート。
今日のランチは…南三陸町役場・企画課の佐藤守謹さんと「おおもり食堂」でランチしてきました。

スタミナたっぷりのメニュー!これを食べれば午後も元気に過ごせますね。

インタビュー

芝生の緑と青空のコントラストが美しい「平成の森野球場」。昨年の秋から老朽化のため大規模改修に入っていました球場がついに完成しました!

今回の改修工事では「甲子園プロジェクト」として阪神甲子園球場やKoboパーク宮城と同じ種類の土を使った整備が行われました。このプロジェクトの始まりは元高校球児であり、甲子園出場経験をもつ佐藤仁町長の強い想いからスタートしています。

仮設住宅が校庭にたって、思うように動けない状況の6年間過ごしてきた子どもたちへのご褒美、と佐藤町長は話します。

そんな町長の熱い思いをぜひお聞きください!

6/18(日)には、生まれ変わった「平成の森 しおかぜ球場」のこけら落としとして「イースタンリーグ公式戦」が開催されます!ぜひたくさんの方にいらして、盛り上げていきたいですね!

【イースタン・リーグ公式戦情報】
東北楽天ゴールデンイーグルスvs北海道日本ハムファイターズ
日時:6月18日(日)12時試合開始
(開場10時10分予定)
場所:南三陸町平成の森 しおかぜ球場
(愛称:楽天イーグルス 平成の森球場)
南三陸町歌津字枡沢28−1

※詳しくは楽天イーグルスのHPをごらんください⇩⇩⇩
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聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20170607123000