<8月2日放送>みなさんぽ

8月2日のみなさんぽは、『浜の屋』さんで魅惑のアジフライをいただきました。タイトルコールは店主の髙橋正人さんにお願いしました。そして今度の日曜日に開催される『歌津復興夏祭り』について実行委員長の小野寺敬さんにお話を伺いました。

オープニング

ボリューム満点のアジフライ定食は、工事関係者や地元客に大人気。

その他にもたくさんのメニューがある浜の屋は地元の人がつい寄りたくなってしまうそんなあたたかいお店でした。現在オープンしているサンオーレそではま海水浴場の海の家にも出店している同店。忙しい夏になっていました!

インタビュー

今年もBEGINの皆さんが歌いにきてくれます!

高校時代、仲間とバンドを組み小野寺さんにとっては”神様みたいな”というBEGINの皆さん。

今年もあったかくて楽しいステージを届けてくれるはずです。

クライマックスには『夢メッセージ花火』があがります。

昼間はたくさん遊んで、夜は花火を見上げて。
『歌津復興夏祭り』は今度の日曜日、開催です。

【歌津復興夏まつり】
日時:8月6日(日)10時〜20時30分
場所:ハマーレ歌津
https://utatsu-matsuri.net

一枚のディスクが生み出す笑顔の輪/宮岡茜さん

南三陸に生きる⼈を巡り、⼀巡りしていく連載企画「南三陸ひとめぐり」。第15弾は、この春、南三陸町に移住をした宮岡茜さん。南三陸にアルティメットという新風をもたらした彼女の想いに迫ります。

南三陸にもたらされた新しい風

この春、南三陸にもたらされた新しい風。

わずか数カ月のうちに、その風はさまざまな人を巻き込みながら、大きなうねりとなっている。

その風のきっかけとなったのは、宮岡茜さん。フライングディスク(フリスビー)を使ったチームスポーツのアルティメット日本代表U20のマネージャーとして世界大会に参加していたという経歴をもつ彼女は、この春から南三陸に移住。新社会人としてスタートをきった。

東日本大震災が起こったのは、宮岡さんが高校1年生のとき。テレビで繰り返し流れる津波の映像が頭から離れなくなった。

キリスト教信仰に基づく教育のなかで「いのちの尊さ。いのちを慈しむ精神」を育んでいた。そんな最中に発生した大きな災害。それを彼女は他人事のようには感じられなかった。

「人を助けるのが本来あるべき姿にもかかわらず、見てることしかできない自分にもどかしさを感じていた」という。バザー活動や、募金活動などやれる範囲で行動をおこした。

そして、2年が過ぎた2013年3月。高校を卒業するタイミングで、学校の有志プログラムとして東北を訪れた。それが、南三陸との最初の出会い。その時期、南三陸はわかめの最盛期。地元漁師とともにわかめの作業を手伝い、たった3日間のうちに受け入れ先の家族とは本当の家族のような関係になった。

いつでも「おかえり」と言って迎え入れる大切な家族と南三陸で出会った(写真提供:宮岡茜さん)

アルティメットに魅せられた大学時代

その後、東京農業大学に入学した宮岡さん。大学時代はアルティメットに没頭することになる。

「おばがアルティメット経験者で、高校時代に何度かプレーしたことがあったんです。大学に入ったら絶対やってやろうって」

スロー、キャッチ、ダイブ……。アルティメットのもつダイナミックなプレーの連続に、彼女は魅せられた。しかし、度重なるケガに見舞われた。「両足首の靱帯損傷、肉離れなど大会の度にリハビリするような状態だった」

それでも、彼女はアルティメットから離れることはなかった。大学学生連盟関東支部支部長となり大会運営やイベント企画などを実施。選手から魅力を広げる立場となり、アルティメットの普及とつながりを深めることになった。

「マイナースポーツで競技人口が少ないからこそ、選手のつながりが強くて、運営をやっていると知り合いの幅が増えて楽しかったですね。大学を超えた横のつながりが生みだすようなイベントを企画した時には、参加してくれた人が『楽しかった~』と言ってくれたことに喜びを感じました」

2016年にポーランドで開催されたU20の世界大会にマネージャーとして参加することになったのも、そこで生まれたつながりがきっかけだった。

そんな世界を舞台に活躍していた大学時代にも繰り返し訪問した南三陸町。親しくしていた家族はいつも「おかえり」と言って迎え入れてくれた。

神奈川県相模原市出身で「田舎に憧れがあった」という彼女にとって、たくさんのお土産話とともにある南三陸への訪問は、まるで田舎へ帰省するような感覚だった。

「全国各地にできたアルティメッターの仲間が財産」と話す(写真提供:宮岡茜さん)

自然のなかで、作業着の人がいて…それが私の働きたい場所

大学で学んだ農業、そして南三陸で出会った漁業。一次産業の大切さに気づいたからこそ、就職活動でもそれに関わることを選んでいった。

東京大手町の就職説明会にも足を運んだ。しかし、ヒールで地面をカツカツ鳴らす姿に違和感を覚えた。そんななか宮城県の移住窓口で言われたことが心に残っているという。

「どこで働くかを考えるときに、『ドアを開けたとき、そこがどういう場所で、どういう人がいるのか想像してみてください。それがあなたの働きたいイメージなんですよ』と言われたんです。それで、自分が考えてみたら『自然のなかで、作業着の人がいて…』って環境だったんです。やっぱり南三陸だなって」

4月に入社することになるJA南三陸の内定通知を得たのは、アルティメットの世界大会でポーランドにいるとき。最終戦の直前だった。

「試合前に円陣を組んだときに、『内定をもらったから、みんなもがんばれ』って檄を飛ばしたんですよね」と笑う。配属先は営農生活部。農業大学での経験を存分に生かせる環境にいる。

東京農業大学農学部農学科に所属した宮岡さん。主にイネの作物学を扱った

南三陸、気仙沼の仲間とともに新たな挑戦

「中高も、大学も、アルティメットもつくづく人の出会いに恵まれているなぁ」と話す宮岡さん。それはきっと、彼女自身が人との出会いを大切にしているから。

南三陸に移住して、4カ月。

移住後の慣れない生活からか「なんのために南三陸に来たんだろう」と落ち込んだ時期もあったという。そんな彼女を救ったのもアルティメットだった。

ディスクを通じて徐々に仲間と出会い、つながりが生まれた。彼女が投じた一枚のディスクから生まれたつながりは、少しずつ大きなうねりとなっている。ディスクが一枚もなかったこの町で、今や毎週20名が集まってディスクを追いかけている。

ディスクをつなぐ、ディスクでつながるーー。

彼女が大学時代に立ち上げたイベントのコンセプト。その意味の大きさを、遠く離れた移住先のこの町で再認識することになる。今、ディスクを共につなぐ仲間たちの笑顔を見れば、彼女がここに来た意味の大きさは言葉にするまでもない。

年齢も、出身も、国籍もバラバラな人たちが南三陸で、ディスクをつなぎ、ディスクでつながっている

彼女にとって大きなきっかけとなった言葉があるという。

「あなたなら両方できる。どちらかを諦めたらきっと後悔するでしょ?」

高校生のとき、先生に投げかけられたその言葉が、部活と委員会、二つのリーダーを務めた宮岡さんの支えとなった。そして、それ以来「やらずに後悔するより、やって後悔」を合言葉のように駆け抜けてきた。

初秋の南三陸で、あるイベントが企画されている。それは「第1回南三陸ビーチアルティメット」。舞台となるのは、今年7年ぶりの海水浴場オープンを迎えた「サンオーレそではま」。南三陸・気仙沼のグルメ出店や、地元ならではの商品など、ここでしか味わえないものを目指している。

一人の女性によって南三陸にもたらされた新しい風。手をあげれば誰かが応援してくれる。そんなこの町の風土は、何よりも心強い追い風かもしれない。

会場となる「サンオーレそではま」は震災の影響で休止していたが、今年再開を迎えた

インフォメーション

大会名:第1回南三陸ビーチアルティメット
日時:2017年9月3日(日)
場所:サンオーレそではま(宮城県本吉郡南三陸町志津川)

主催:宮城県フライングディスク協会
主管:南三陸ビーチアルティメット実行委員会
協賛:南三陸 金比羅丸 他予定

詳細はFacebookページをご覧ください!

2017年07月30日/定点観測

南三陸町市街地の復興の様子を定点観測しています。戸倉地区、志津川地区、歌津地区の3箇所の写真を公開しています。

写真をクリックまたはタップすると大きくなります

戸倉地区

撮影場所 [38.642969, 141.442686

 

志津川地区

撮影場所 [38.675820, 141.448933

 

歌津地区

撮影場所 [38°43’5″ N 141°31’19” E

他の定点観測を見る

「グラウンドゴルフ愛好会」が育む新たなコミュニティ

2017年3月に町内すべての災害公営住宅が整備完了となった南三陸町。各地では新たなコミュニティを育もうと住民間の交流活動が盛んに行われています。グラウンドゴルフを通し交流を図る志津川東復興住宅にお住まいの皆さんにお話を伺いました。

演歌で体操?グラウンドゴルフ愛好会の朝

晴天にも恵まれ絶好の行楽日和になったこの日、南三陸町沼田地区にある町営志津川東復興住宅の広場から三陸地域で親しまれている曲「北国の春」が聞こえてきます。どうやらラジオ体操の真っ最中。みんな、曲に合わせて腕や足を大きく伸ばしたり縮めたりしています。

今年3月にすべて完成した南三陸町の災害公営住宅。そのなかでも志津川東地区の復興住宅は、病院や役場などに近いため、入居者のうち高齢者が占める割合が高くなっています。

青空の下でいきいき体操!東復興住宅の朝は体操から始まる

天気は関係ない!毎日楽しくプレー

ラジオ体操を終えるとグラウンドゴルフがはじまりました。

皆さんにお話を聞いてみると、どうやらグラウンドゴルフは晴天時だけプレーされているわけではなく、雨天時は室内にホールを設置し、距離を工夫して楽しんでいるとのこと。

この日は東復興住宅の広場を利用して15m~20mのホールが4つ設置され、それぞれ5~6人ずつ1組のチームとなってプレーしていました。15名ほどの参加者が、会話を楽しみながら、グラウンドゴルフを楽しんでいます。

2組に分かれてプレーを楽しむ皆さん。“入れ!”という威勢のいい声も聞こえる

グラウンドゴルフを楽しんでいるのは、志津川東地区の復興住宅で生活している人だけではありません。団地がある志津川東地区に自ら住宅を再建した人も一緒にプレーしているとのことです。

この日プレーを楽しんでいた古澤孝夫さんも住宅を再建した一人。古澤さんはグラウンドゴルフ愛好会に所属しながら南三陸町高齢者クラブ連合会の会長も務めていいます。

「若さの秘訣は皆集まってグラウンドゴルフをすることだね」と声を弾ませます。

次ホールへ狙いを定める古澤さん。狙いはもちろんホールインワン!

広さが十分でない広場では、限られたコースでプレーするしかありません。しかし、一球一打に「わあ!」と大きな歓声があがりほど大盛り上がり。

プレー中にも、みんなのおしゃべりが止むことはありません。志津川東地区で生活するグラウンドゴルフ愛好会のみなさんのあふれるほどのパワーは、グラウンドゴルフを介して生まれる住民同士の日々の交流のたまものかもしれません。

「後10分くらい座っていったらいいっちゃ~」皆で集うことが何よりもの喜びだ

グラウンドゴルフ愛好会と南三陸町のこれから

「私たちはとにかく集まる場所が欲しいの。晴れでも雨でもね」と話すのはグラウンドゴルフ愛好会の会長を務めている佐藤清太郎さん。

プレーを楽しむ佐藤さん。周囲を盛り上げるムードメーカーだ

東地区の高齢者クラブでも副会長を務めている佐藤さん。高齢者クラブでの話し合いでは、ある不安が口にされるといいます。

「私たちは引きこもりが心配。お互いを気にかけて生活しているんです」

実際に、過去の阪神淡路大震災などでは、仮設住宅で生活する高齢者の孤独死が大きな課題となっていました。その教訓をふまえ、東地区のグラウンドゴルフ愛好会ではグラウンドゴルフ以外にも、「お茶っこ会」など、さまざまな団体と共同しながらイベントを行っています。

災害公営住宅の建設が終わり、生活再建が進む南三陸町。今回紹介した志津川東地区の災害公営住宅のように、さまざまな形で人々が集う場所が生まれてきています。新たな形でうまれていく「コミュニティ」こそがこれからの生活の鍵になっていくでしょう。

南三陸町民憲章を絵で表現しよう!虹色アートコンクール

南三陸町の豊かな自然をうたった「町民憲章」。そのフレーズを題材にした「虹色アートコンクール」が2017年も行われます。主催する「かもめの虹色会議」の工藤真弓さんに、実施の背景や今年の特徴を伺いました。

南三陸の豊かな自然を大切に……。その心をイラストで表そう!

「海のように広い心で 魚のようにいきいき泳ごう」。2005年に定められた「南三陸町民憲章」の一節です。この町民憲章の各フレーズをイラストにして応募するアートコンクールが、2014年に始まりました。今年で4回目を迎えます。

主催するのは「かもめの虹色会議」という町民有志による勉強会グループ。ハード面の復興事業に町民の声を反映させるための話し合いの場として、2013年5月にスタートしました。話し合いも一段落した2年目の2014年。「震災後も町には豊かな自然が広がっていることを知ってもらうため、町民憲章を題材に何かしようという話に。子どもも参加できるよう、イラストコンクールを企画することにしました」と、かもめの虹色会議主宰の工藤さんは話します。

2016年9月末の南三陸福興市で、第3回「みんなの町民憲章 虹色アートコンクール」の表彰式を実施。町民憲章のフレーズごとに大賞が選ばれ、4人の子どもたちが表彰された

「おらほのまちづくり支援事業補助金」を得て、2014年7月20日〜8月31日に「みんなの町民憲章 虹色イラストコンクール」が行われました。3歳から80歳までの幅広い世代から123点の応募があり、大成功!そこで、翌年の第2回は、イラストだけでなく立体なども含めた「アートコンクール」に格上げして実施。210点もの作品が集まりました。2016年の第3回は179点の応募が。徐々に学校の先生方にも理解が広がり、夏休みの宿題にするなど協力してくれています。

応募を促すためにワークショップも開催する。写真は2016年8月7日の歌津夏祭りで行われたワークショップの様子。遠方から南三陸を訪れた子どもたちが参加することもある

応募作品は展示会や作品集で紹介。入賞者は南三陸福興市で表彰も

集まった応募作品は、かもめの虹色会議メンバーが審査。絵の上手・下手ではなく、町民憲章の内容をよく表しているかどうかという観点で、町民憲章のフレーズごとに大賞と協賛賞を選定します。9月末に志津川で開催される南三陸福興市で、大賞の受賞者を表彰。その後ポータルセンターで絵の展示会を実施してきました。今年は、新庁舎の町民広場「マチドマ」か、ベイサイドアリーナで展示会を開くことも考えているそうです。

2016年開催の第3回「みんなの町民憲章 虹色アートコンクール」で、町民憲章フレーズ3の大賞に輝いた齋藤華愛さんの絵
2016年10月にポータルセンターで行われた展示会の様子

また、入賞作品を集めたポスターや、全応募作品をまとめた冊子も制作。冊子は、応募者をはじめ、町役場や学校、公共施設などに送られます。「おらほのまちづくり支援事業補助金」の約半分は、この冊子作りに利用されているのです。

第1回〜第3回の作品集。「回を重ねるごとに、子どもたちの作品がより生き生きと、想像力豊かなものになってきたように思います」と、工藤さんは話す

2017年の第4回コンクールは、ラムサール条約湿地登録を応援!

4回目となる2017年は、これまでの実施内容に加え、「ラムサール条約湿地登録応援」を掲げています。ラムサール条約は、多様な生態系を持つ湿地の保全を目的としたもので、正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。1971年イランのラムサールで採択されました。南三陸町の志津川湾は、震災前から「ラムサール条約湿地潜在候補地」として名前が上がっており、2016年秋に町としてラムサール条約登録を目指す方針を固めました。

海藻の藻場でラムサール条約登録を目指す志津川湾。「海藻の藻場」のカテゴリーで条約登録されれば、国内初となる

ラムサール条約では、湿地の「保全(・再生)」と「ワイズユース(賢明な利用)」、そしてこれらを支え促進する「交流・学習」を重視。工藤さんは、虹色アートコンクールによって、南三陸町の自然環境を教育として活用していることをアピールできると考えています。「虹色アートコンクールを通してラムサール条約に興味を持ってもらい、条約への理解を促進できれば……」と工藤さん。ワイズユースの取り組みとして発信していきます。

今年はどんな作品が集まるのでしょうか? 発表が楽しみです。

第4回「みんなの町民憲章 虹色アートコンクール」の作品募集チラシ。応募は2017年8月31日まで

<7月26日放送>みなさんぽ

今週の「みなさんぽ」は、南三陸町で暮らすひとのランチについて行ってみる『ランチさんぽ』。南三陸町観光協会の佐藤慶治さんのお気に入り、さんさん商店街”月と昴”のカレーです。そして、インタビューは今度の土曜日に開催!志津川湾夏祭り福興市について南三陸町観光協会の内木渡さんにお話を伺います。

オープニング

南三陸町で出会った人のランチについて行ってみる「ランチさんぽ」シリーズ。今回は南三陸町観光協会佐藤慶治さんのお気に入り、さんさん商店街”月と昴”のカレーです。

「つきすば」と町民が呼んで親しむコーヒー&カレーのお店。ついつい通ってしまう心地よさがあるんです。また具材のうまみがしっかりと出たカレーはひと口食べればとりこになるおいしさ。ぜひ南三陸町に訪れた際には食べてみてください。

インタビュー

インタビューではいよいよ今週末に迫った志津川湾夏まつり福興市について、南三陸町観光協会の内木渡さんにお話を伺いました。

震災前から続くダンスコンテスト「トコヤッサイ」や、さまざまなステージイベント。町内外から出店が集い、多くの地元客、観光客で賑わう志津川の夏の風物詩。

そして夜のクライマックスには夢メッセージ花火が打ち上げられます。

志津川の仮設魚市場の会場から目の前にある桟橋の上から打ち上げるので、大きな花火が夜空と志津川湾を染めますよ。ぜひ今週末は「志津川湾夏まつり福興市」にお越しください。

≪インフォメーション≫
■日時:平成29年7月29日(土)12:00~21:00
■会場:志津川仮設魚市場周辺特設会場
■入場:無料

≪当日スケジュール≫
12:00 オープニング
12:30 ステージイベント開始
14:40 トコヤッサイコンテスト
19:50 夢メッセージ花火2017~とどけ南三陸の夢~打ち上げ
20:55 閉会式

≪駐車場について≫
会場周辺の駐車場には限りがあり、混雑が予想されます。
「ベイサイドアリーナ」周辺に専用臨時駐車場を完備しており、無料シャトルバスを運行致しますので、ぜひご利用ください。

≪問合せ≫
志津川湾夏まつり福興市事務局 090-7077-2550

聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

http://radiko.jp/#!/ts/DATEFM/20170726123000

<7月19日放送>みなさんぽ

今日はサンオーレそではま海水浴場を望む『明神崎荘(みょうじんざきそう)』におじゃましました。佐々木昌則さんオススメの白つぶ貝のBBQでスタート。インタビューは『南三陸おふくろの味研究会』の中村悦子さんにお話を伺いました。

オープニング

今月オープンした「サンオーレそではま海水浴場」。そのすぐ近くの袖浜漁港にある「明神崎荘」。海水浴客の休憩所も兼ねたBBQ処では、大人気の「つぶ貝」のBBQが楽しめます。

海で思いっきり遊んだあとは、南三陸の海の幸を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?

インタビュー

志津川の南三陸町地方卸売り市場の目の前にある”魚市場キッチン”におじゃまして、『南三陸おふくろの味研究会』中村悦子さんにお話を伺いました。

こちらで手掛ける缶詰シリーズはお土産としても大好評!今月の月間プレゼントにもなっています。

『みなさんぽ』今月のプレゼントは『ホヤのアヒージョ』『ホヤのしょうゆ糀煮』『ホヤの水煮』『ホヤのトマトソース煮』をセットで4名の方に。ご応募もお待ちしています!

聞き逃した方はradikoでお聞きいただけます

パソコンやスマホでラジオが聴けるradikoでは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできます。残念ながら聞き逃してしまったという方はぜひこちらでお聞きください!

入谷のばば山を桃源郷に!南三陸いりや花見山プロジェクト

入谷地区で古くから地域の人々に親しまれている「ばば山」。そこを整備して「花見山」にするプロジェクトが、2年前に始動しました。プロジェクトの経緯、花見山への想いについて、阿部勝善さんに話を伺いました。

20年来の桃源郷構想が「おらほのまちづくり支援事業」として実現へ

春はレンギョウに始まり、桜、花桃、八重桜。6月にはヤマボウシ……。入谷地区のばば山を、さまざまな花が季節ごとに咲き誇る「花見山」にしよう! それが「南三陸いりや花見山プロジェクト」です。民間の主体的な事業を町が応援する「おらほのまちづくり支援事業」に、2015年度から採択されています。

花見山に咲いたソメイヨシノ。震災後に寄贈された苗木が育ったもの

花見山プロジェクト実行委員長は、入谷に住む阿部勝善さん。震災前はサラリーマンでしたが、震災で解雇されてしまい、雇用保険をもらいながら専門学校で造園を勉強しました。通信教育で庭園管理士の資格も取得し、ばば山の整備を担うことに。

「ばば山はもともと杉林でした。正確にいうと雑木林になる前の状態で、荒れていたのです」と勝善さんは話します。そんなばば山を「桃源郷にしよう!」という構想が、入谷地区の全戸が加入する「グリーンウエーブ入谷構想促進委員会」で持ち上がりました。20年ほど前のことです。しかし、人手や資金の問題があり、なかなか実現しませんでした。

実現の機運が高まったのは震災後。「支援の一環で、桜の苗木100本をいただいたことが、きっかけになりました」と勝善さん。そして、2015年に「おらほのまちづくり支援事業補助金」を得て、プロジェクトが具体的に動き出したのです。

2015年7月に始動した「南三陸いりや花見山プロジェクト」。同年8月に地域住民向けのキックオフが行われた

花見山の整備はボランティアさんのサポートあってこそ

整備にあたって、まずは放置されていた端材を片付ける必要がありました。「企業からのボランティアさんや、南三陸応縁団の“おでって”のみなさんに助けてもらって、きれいにすることができました。私ひとりでは到底できなかったことなので、ボランティアのみなさんには心から感謝しています」と勝善さん。

花見山の整備はボランティアの人々のサポートがあってこそ。2015年度は517人、2016年度は402人がボランティアにやって来た
「正直、こんなにきれいになるとは思わなかった」と勝善さんも驚いたほど、きれいに整えられた花見山

最近では、近所の幼稚園の子どもたちがお花見に来たり、地域の人々が集まってきたりするようになりました。初めて登ったというおじいちゃんも。「近所の人たちからの『すごく変わったね』『よくなったね』という声が、やりがいになっています」と、勝善さんは笑顔に。花見山が地域の人々にとって憩いの場となることを願っています。

2017年4.月に行われた植樹イベントで、桜の植樹をする親子

地域の人たちに愛され、人々が集う、入谷の名所に

花見山の花は、季節ごとに順番に咲くよう計画的に植えられています。秋は紅葉し、四季折々の変化が楽しめます。「これからバラのトンネルをつくる予定です。何を植えるか、アイデアは尽きませんね」と勝善さん。「年々花が増えていくので、季節ごとだけでなく、花見山の様子は年ごとに変わっていきますよ」と話します。

「『おらほのまちづくり支援事業補助金』は、下刈りの人件費や苗木・肥料の購入に充てています。花見山プロジェクトが加速したのは、補助金のおかげ。補助金の財源はふるさと納税ですので、全国のみなさんから支援をいただいているわけです。花見山が、多くの人に愛され、地域の人たちが継続的に集まれる場所になるよう、みなさんと協力してプロジェクトを進めていきます」。

勝善さんや地域の人たちの想いが込められた花見山プロジェクト。花見山が、これからどんな花で彩られ、どのような姿になっていくのか、楽しみです。

花見山から望む入谷の田園風景。花見山が入谷のシンボル・名所となる日も近いかもしれない