高校生が有言実行した地域のエコシステムを体感する循環授業の様子をお届け

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志津川高校情報ビジネス科で、2020年7月から始まったエコシステムを学ぶ循環授業の様子の後編をお届け。2020年2月に開催された「志高まちづくり議会」で「高校生らしいパンフレットを作り、町内各所に配る」と話した高校生。そこから1年足らずで実現した有言実行の取り組みを紹介します。

地域のエコシステムを学び、自分たちで実践する

志高まちづくり議会が起点 地域のエコシステムを体感する循環授業スタート

上記の前半の取り組みのあと、9月に行われた2回目の授業(エコシステム教育プログラム)では、3~4人の小グループに分かれ、プランターにほうれん草の苗を植える作業を行いました。それぞれのグループに2種類のプランターを用意。

生ごみを分別しメタン発酵させる過程で生まれる副産物である液体肥料を混ぜた土と、普通の土とで成長にどれほどの差があるのか、あるいは変わらないのかを調べる事にしています。

収穫、そして実食

11月、液体肥料で育った作物がいよいよ収穫をむかえました。

液肥による生育のよさにクラス全員、そして担任も驚きを隠せない時間になりました

「こんなに違うのか・・・液肥ってすごいな」ある男子生徒がつぶやきます。

授業終了後の昼食時間、収穫した液肥ほうれん草をみそ汁の具にして食べてみました。まちづくり議会で目標を語った生徒は「この成果を紹介したい」そう強く感じたそうです。

実感した成果・町のエコシステムを町民に伝える

12月、アミタ(株)を招き特別授業を受けた生徒が、遂にパンフレットを完成させました。

「たくさんの方々の協力と指導を仰ぎ、有言実行できました」

「生ゴミの分別を分かりやすく伝えるアイテムができました。ぜひ台所など目に付くところに置いて(貼って)役立ててほしい」

そう語る情報ビジネス科の生徒たちは、刷り上がった成果物を眺めながら感無量の表情です。

完成した『南三陸町の生ごみの出し方』というタイトルのパンフレットは、12月15日発行の『広報南さんりく』に折り込まれ、町内全戸に配布されました。出せない生ごみ(貝殻など)天ぷら油の正しい出し方のほか、志高生が学んだこと、伝えたいことなども詳しく掲載されています。町内のご家庭、事業所でご活用されますようお願いいたします。

2020年2月に開催された「志高まちづくり議会」で、志津川高校情報ビジネス科2年生(当時)が、提案したアイディアもきっかけの一つとなり、授業で地域のエコシステムを体感する循環授業。議会の場で「高校生らしいパンフレットを作り、町内各所に配る」と話した高校生。そこから1年足らずで実現した有言実行の取り組みを紹介しました。今後の活躍にもますます期待がかかりますね。

2020年度の「志高まちづくり議会」の様子はYoutubeでご覧いただけます

 

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