南三陸 里山の恵み 4season 〜冬〜

253

南三陸には、海だけでなく自然豊かな里山もあります。町の三方を山に囲まれ、一方は海に面しているため、町に降った雨はすべて町内の山や大地を通り、志津川湾へと流れていきます。豊かな海をつくる源となっている南三陸の里山。そんな里山の魅力を、シーズンごとにお伝えしていきます!第四弾は冬です。

おもち

お正月といえば「おもち」。秋にとれたもち米を精米し、餅つきをします。

我が家でよく食べるのは、「お雑煮」「あんこもち」「くるみもち」。すべて自家製・町内産です!!

関東育ちの私は、初めてこっちのお雑煮を見たとき驚きました。やっぱりその土地によってお雑煮は全然違うんだなと感じました。

南三陸のお雑煮は、だいこんやにんじんを千切りにした「ひきな」と、お豆腐や糸こんにゃく、セリなどが入っています。

「ひきな」は千切りにしたあと一晩外に置き凍らせます。寒さに一晩あたることにより、味がよくしみるようになります。

野菜がたっぷりしょうゆベースのお雑煮は、食べ応えもばっちりです!

 

あんこもちは、近所のばーちゃんから小豆をもらってきて作ります。

小豆をストーブでコトコト炊いて、丁寧にこしてつくります。

買った小豆ではないため、虫食いの小豆があったり、大小さまざまだったりと、選別するところから始まります。大変な分、手間暇かかっている分、とっても美味しいあんこができます。

そして、南三陸に来て初めて出会った「くるみもち」

見たことも食べたこともありませんでした。

拾ってきたクルミを、殻から外し、すり鉢ですり潰します。

そして、そのクルミにお茶を入れてのばし、砂糖やしょうゆを入れて味を調えます。

クルミの香ばしさとコク、そしてまろやかな味ともちが絡み合って、美味しく味わえます。見た目からは想像がつかない味です。ぜひ南三陸のおうちを訪れたら味わってみてほしいものの一つです。

お正月にもよく食べられるもちですが、南三陸では祝い事のときに「もちまき」をしたり、結婚式のときに近所におもちをふるまったり、祝い事や人が集まるときにはおもちが食べられています。南三陸の人々の暮らしの中には、もちがあります。

セリ

冬の宮城県の名産といえば「セリ」

最近ではセリ鍋もブームとなり、宮城県の郷土料理として有名になりました。

田んぼで育てられるセリは、腰まで水につかりながら収穫されます。寒いなか凍えながらの収穫です。

根っこまで丁寧に収穫し、洗っているため、葉から根まですべて味わうことができます。冬の寒い時期は栽培されたセリ、少し暖かくなってきたころには野ゼリを食べます。野ゼリは栽培されたセリよりも香りがとっても強く、しゃきしゃきとした食感を味わえます。

春の七草も、そのほとんどを南三陸の野山や畑で集めることができます!

加工品

寒い冬を乗り切るために、冬に向けて様々な加工品が作られます。

干し柿

家の庭先に柿の木がある家も多く、秋に柿を収穫し、みんなで集まってせっせと皮をむきます。

この時期はあちこちの家の軒先にオレンジの柿がたくさんぶら下がっていて、ほのぼのとかわいい雰囲気です。できた!と思った頃に鳥に狙われてしまうので、要注意です。

味噌・豆腐

秋に収穫した大豆を加工して、みそや豆腐が作られます。

町内には味噌や豆腐を作って販売しているお店やお母さんたちもいらっしゃいますが、各家庭で味噌を仕込んでいるおうちも多くあり、各家庭の味の味噌が作られています。

漬物

我が家で作っているのは「たくあん」。干し柿を入れることで、たくあんの甘みと黄色さをだすのが、代々受け継がれている作り方です。

冬前に収穫した大根を干し、各家庭それぞれの味で漬けます。

南三陸の冬は寒さが厳しいからこそ、秋までに収穫したものを加工して味わって食べます。寒い時期だからこその食べかた・楽しみ方です。

一年を通して楽しむ自然の恵み

1年通して様々な自然の恵みをいただける南三陸。

それぞれの季節にそれぞれの魅力があります。

ぜひ、見て・食べて、南三陸の四季の里山の自然を味わってみてください。

いいね!して
南三陸を応援

フォローする