南三陸町歌津の田束山のふもとにある自然卵農園。平飼いでのびのび育つ鶏の自然卵を使ったスイーツは知る人ぞ知る南三陸の人気商品です。ふるさと納税の返礼品としても人気の商品について、お話を伺いました。
事業者概要
今回お話を伺ったのは、自然卵農園の大沼あかねさん。現在は11月に仙台市内にオープンした直営店舗の運営を行なっています。
「テイクアウトのお客さんが多いですが、じわじわと店内飲食の方も増えてきました」
取材中も店内にはお客さんが次々に訪れていました。
歌津地区にある農園では、平飼いで、自由な鶏たちが毎日元気に自然卵を産んでおります。ぷりっぷりの卵黄が特徴の自然卵「卵皇」を使ったクレープやスイーツを手作りし、南三陸町内外で販売しています。
「自然卵農園では主に“自然養鶏”、“お菓子の製造・販売”、店舗営業や支店のプランニングを仕事としています。直営店舗は仙台のみで、北は北海道、南は大阪まで計8名の店長がいます」
2004年から個人事業として移動販売を始め、平成25年(2013年)から自然養鶏を始めました。荷台にクレープの屋台を乗せて、様々なイベント会場に顔を出してはあっという間に行列を作るほどの人気を誇っています。特に人気のある二つの商品についておすすめを聞いてきました。
たつがねケーキ〜カスタードチーズケーキ〜
先ほどご紹介した「卵皇」を使用した「カスタードチーズケーキ」。名前にある「たつがね」とは歌津地区にある「田束山(たつがねさん)」が由来となっています。
「色々とこだわっている部分はあるんですけど、これは“たつがね”が地域ブランドになればなど思って名付けました」と話すあかねさん。自身の養鶏場もある田束山がもっと周知できるようにと、あかねさんは地域への想いを持っていました。
「こちらのカスタードケーキは、スフレとベイクドの間のほろほろ感を意識していて、厳選した卵を使用したカスタードを使っています。自慢のカスタードです!」
固すぎず柔らかすぎず、程よい食感に仕上げたチーズケーキは「卵皇」によって弾力が出ている食べ応えのある食感となっています。
自然卵「卵皇」のプリン
「このプリンのコンセプトは、甘いのがちょっと苦手なお父さんへ娘が買って行くお土産なんです」
お家で作っていたような昔ながらのカチッとしたカスタードプリン。発売当初は柔らかいプリンが流行っていたこともあり、品評会でも「流行りじゃないから」と言われたこともあったそうで。
「それでも変えずに続けてきたら、今度はこういうのが流行りだしたじゃないですか。こだわってきてよかったです」と目を細めます。
こちらのプリンは生クリームとカスタードを混ぜた生カスタード、カスタード、そして最下層のカラメルまで全て手作り。あかねさん曰く「カラメルまで手作りしているところは少ないと思う」とのこと。
あかねさんのこだわりはパッケージのデザインにもありました。
「瓶に描かれているのは農園の防衛隊長のポンです。犬好きのお客さんからも好評で嬉しいですね」
こちらのイラストは次女のほのかさんが描き、ロゴは旦那様がデザインしたとのことで、家族で作った瓶と言っても過言ではありません。
「瓶に印刷することで、食べ終わったら自分で作ったお菓子やスイーツを入れられる、使い回せる瓶になります。」
食べた後のこともこだわった、全て手作りの一品になっています。
おすすめポイント
買ってすぐも美味しいのですが、一番の食べ頃を聞いてみたところ、
「賞味期限の2〜3日前が熟成して美味しくなるよ!」との情報をいただけました!
自分のちょっとしたご褒美に、親子で一緒に楽しめるお土産に、自然の恵みがたっぷり詰まったスイーツはいかがでしょうか?
自然卵農園は南三陸町の「ふるさと納税」の事業者にもなっており、人気となっています。気になった方は下記のページよりぜひチェックしてください!