本日の主役はこれ!液肥散布車!の中に入っている“南三陸産の液肥”です。
町では昨年の10月中旬から、今まで燃えるゴミとして捨てられていた生ごみを、地域でさらに活用して生ごみからできた液肥(液体の肥料)を作っています。南三陸BIOという施設で町内から集めた生ごみから液肥つくりをしているのは、アミタ株式会社で東日本大震災後から南三陸町に来て、様々な活動を行っています。
この生ごみ回収は町の環境対策課が担当しています。10月から始まって五ヶ月余りになりますが町民の皆さんはもう慣れましたか?
町担当の安藤さんに聞いてみました。安藤さんは、さいたま市から派遣職員として、平成27年4月から平成28年3月末までの1年間南三陸町に来ていただいています。
「みなさんだいぶ慣れてきていると思いますが、うっかり卵の殻を出してしまったり、ビニール袋に入れたまま出してしまう方がまだいらっしゃいます。生ごみのうち、まだまだ燃えるごみと一緒に出されているものが多いので、自分たちの出すごみに関心を持ち、家庭でもっと分別を進めていただければ、生ごみの量はまだまだ増えると思っています。」
以前ご紹介しましたが、この施設は人間の消化システムに似ているんです。
だから調理を工夫しても人間が食べられないもの(消化できないもの)はリサイクルできない。つまり、卵の殻や梅干しの種などはダメなんでしたね。これからの季節は物が傷みやすくなり、虫などが心配ですね?
「BIOの施設はメタン菌が生きているので、“殺虫剤”は使えませんから、自然の力で何かできないかと考えています。」
“殺虫剤”は液肥を作る過程では良くないものなのですね!!さて、町内でできた初の液肥を散布するこの日、入谷中の町の圃場には、某自治体の方々が “是非、南三陸のような取り組みをわが町でも”ということで視察に見えていました。
昨年の実証では、田んぼ、ネギ・小松菜などの畑、果樹園、牧草地などに合計154t散布したということです。作物も順調に育ち、そん色ないということでした。