南三陸ミシン工房 続報

1969

町の女性約20名が所属する「南三陸ミシン工房」。
(以前ご紹介した記事はこちら)
半年ぶりにお会いすることができました。

お邪魔したのは歌津地区田表。
雪景色の中、一際目立つツートンカラーの壁。
こちらはできたばかりの新工房。
開所1か月足らずです。

女性スタッフの皆さんが検品・仕分け作業の真っ最中でした。

以前は歌津地区の貸会議室で作業されていましたね。
自分たちの工房を持ったお気持ちはいかがですか?
「明るくて暖かくていいねえ。」「春には庭で畑ができそうだよ。」
笑顔で返事が返ってきました。

真新しい木の匂いに混じって花のような甘い香りがします。
「海外製の布地も扱ってるから、その香料かな。」
たしかに北欧風というか、ハイカラなデザインの製品が増えているようです。


企業ノベルティ、キャラクターグッズ、オリジナル商品。
彼女たちを縫製職人として認めたうえで依頼される仕事の数々。
いま「被災地支援」の意味合いは薄れつつあります。

「一時しのぎではなく、
 今後工房として自立していくための活動を展開しています。」(代表 熊谷さん)

製品は現在複数のネットショップをはじめ、東京・大阪・静岡などへ販売範囲拡大中。

3月8日から11日にかけては銀座にて展示会を開催予定。
南三陸から女性スタッフ数名が参加されるそうです。
「お客様へ製品の説明、ワークショップ開催、
 その会話の中で町の様子もお伝えしたいと思っています。」(熊谷さん)


 ←ワークショップではティッシュケース作りを
 教えてもらえます^^

そしてなんと工房のテーマソングまでできてしまったと言います。
視聴させていただいたところ、
ミシンの音や話し声の折り込まれた可愛らしい曲でした。

「作詞・作曲はHARCOさんというミュージシャンの方です。
 2011年の暮れからずっと工房を応援してくださっています。
 来月22日も町にコンサートに来てくださる予定なんですよ。」

そんな目まぐるしい日々の中、
女性たちは相変わらず楽しげに、睦まじげにお仕事をされていました。

南三陸ミシン工房の活躍ぶりを、今後も追いかけたいと思います。

■特定非営利活動法人 南三陸ミシン工房
ホームページ : http://www.mishinkoubou.org/
お問い合わせ : mail@mishinkoubou.org

(日比谷)

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