11月25日「南三陸病院・総合ケアセンター南三陸」の落成式がありました。
台湾紅十字組織王会長に大漁旗を送る町長(台湾からは病院再建のために、多額の
ご支援をいただきました)
王会長は「台湾の愛の精神が息づくような、病院であることを願います。」と述べられました。
式典の前に、台湾紅十字組織との“友好の絆の記念碑“除幕式が行われました。
そして、オープニングは地域のおおもり創作太鼓のみなさんです。
高橋長偉名誉町民を中央にして、テープカットが行われました。
佐藤町長は式辞の中で、「あの日(震災の日)津波にのまれる病院を目の当たりに見た
光景を忘れることができない!」と言葉を詰まらせました。
「世界中の皆様の支えがあり、ここまで全力で復興に取り組みました。安心安全豊かさを
実感できる街、なりわいとにぎわいの街づくりをしていきたい。」と話しました。
これまでを振り返ると、震災直後、町の総合体育館ベイサイドアリーナのトレーニング室に
仮の診察室を用意して、診療を行いました。
フロアーにいる避難してきた人たちの中を縫うようにして働いていた病院関係の方たちの姿が
目に浮かびます。
平成23年3月29日には最新の医療機器とともに、イスラエル軍から医療チームが
来てくださいました。
イスラエル医療センターとして、翌月4月10日まで診療をしていただき、そのまま高価な
医療機器を寄付してくださったのです。
その後、平成24年4月1日からは、ユニセフの基金で公立南三陸診療所、
近くに志津川歌津保健センターも竣工し、供用開始されたのです。
しかし入院設備がなく、隣接する登米市の市立よねやま診療所の病室をお借りしてきました。
そして、震災から約4年8か月が過ぎ、平成27年11月25日新たに
南三陸病院・総合ケアセンター南三陸の落成式を迎えたのです。
(ご協力をいただいた方々に大漁旗、感謝状贈呈の様子)
(総合案内)
総合案内と診療科の間にある“みなさん通り”で
祝賀演奏として
「みんなえがおに」を合唱する志津川小学校の4年生
(作詞作曲、南三陸町立志津川小学校)
イスラエルからおいでの全権大使ルツ・カハロスさんは挨拶の中で、
「今日はとても心は温かい気持ち。元気な赤ちゃんが誕生することを願います。」
と話されました。
心や体をいやす温かな病院、施設になるといいですね。
(西城)