南三陸高校の県外生徒が住む旭桜寮にて、地域住民との交流会が開催。様々な世代の方が集まり、高校生たちにとって地域の温かさと、支え合う関係性を感じられる会になりました。
南三陸高校を応援する会の皆様
旭桜寮は南三陸町の志津川中央団地内に建てられ、南三陸kizuna留学生として南三陸高校に入学した生徒向けの学生寮となっています。
▽新入生と寮を紹介した記事はこちら▽
満開の桜が迎える“南三陸高校”の新入生たち。全国募集で集まった5名の生徒も入学!
今回の交流会は寮生を含めた南三陸高校の生徒たちと、普段から生徒を見守る中央団地にお住まいの住民の方々を中心に、南三陸高校を応援する会と志津川中央団地自治会の皆様によって開催されました。
南三陸高校を応援する会、会長の山内松吾さん(旧志津川高校時代の校長先生)は「(交流会は)1年目ということでここからがスタート。大きな流れの中で高校生の支援だけではなく、町全体が活気あふれるような空気にしたい、というのが私個人としは狙っているところです」と述べ、こうした交流会を起点に町内全体の活性化を視野にいれているとのことでした。
美味しい芋煮とBBQのお振る舞い
中央団地の方々を中心に朝から準備をしていた芋煮とBBQを食べつつ交流会が進みます。
「大釜で作る芋煮って、家庭で作るものよりなんだか美味しく感じるよね」と話すお母さん方がいう通り、高校生たちはこの日のためにお腹を空かせてきたのか、もりもり食べていきます。
BBQの方からは美味しそうな食欲をそそるいい匂いがしてきました。生徒たちは焼き上がった焼き鳥や芋煮を持って会場に来たばかりの住民の方の元に運ぶなど、積極的に交流しようと動いていました。住民の皆さんも、普段は登下校の様子を見るだけの生徒たちとのお喋りを楽しまれました。
高校生と地域の方々が交流することの意義について山内さんは「大人の皆さんはなかなか仕事が忙しく、イベントのボランティアにも参加が難しい中で、こうした機会を通じて若い人と交流することで“若い人を応援しよう、応援したい”という気持ちを作ってもらうことがすごく大事かと思います。大きなアクションを起こすよりも、そういったことを大事にできる町になってほしい。そういう気持ちが高校生たちにも伝わると嬉しいです」。
若い人を応援できる町に
交流会の開催が町にどのような効果をもたらすのか、山内さんはこう語ります。「色んな人が参加できるような一つの秋の風物詩になったらいいんじゃないかと思っています。ちょうどこの秋の時期は町内の行事も落ち着くということもあって参加しやすいですし、ここに来ることで色々な話ができます。食材を持ち寄るなどして志津川地区以外の入谷、戸倉、歌津含めて町全体が盛り上がってほしい。その中に若い高校生たちがいることでこの町に来て良かったなと思えるような場にしていきたいです」
「町の人たちも町長をはじめ一生懸命応援してくれているので、これから2年、3年と続けて良い形にしていきたいなと思っています」
交流会を通じて高校生らと接することで地域の方が応援する気持ちを高めていく。知ること話すことで“若い人“の解像度が高まり、自然と応援したくなるような関係性になっていくでしょう。