南三陸には、海だけでなく自然豊かな里山もあります。町の三方を山に囲まれ、一方は海に面しているため、町に降った雨はすべて町内の山や大地を通り、志津川湾へと流れていきます。豊かな海をつくる源となっている南三陸の里山。そんな里山の魅力を、シーズンごとにお伝えしていきます!第三弾は秋です!
お米
秋といえば新米!南三陸ではおいしいお米が作られています。
主に栽培されている品種は「ひとめぼれ」。
甘みも粘り気もほどよく、ご飯だけで食べても、おかずと食べても美味しいお米です。
特に、この地域は朝晩の寒暖差が大きく、夏も海風が入るためそこまで高温にならず、山々からはきれいで豊かな水が流れています。そのおかげで、宮城県のなかでも特に高品質なお米が収穫できます。
そのなかでも、1等米と格付けされ、適切に管理されて育てられたひとめぼれは「南三陸米」というブランドで販売されています。
このお米を一度食べたら、ほかのものには変えられません。
お米の魅力は味だけではなく、この時期の里山・田んぼの景色も最高です。
黄金色に輝いている田んぼ、夏の緑のあとに一気に黄金色になる田んぼはキラキラしています。
そしてお米を作るだけではなく、水を保持したり、たくさんの生き物の住みかとなったり、この豊かな南三陸の景色や自然を守っていくうえでなくてはならない存在です。
山奥の車が入りにくいようなところや、山の斜面の棚田など、古くからいまだに守られ続けている田んぼも数多くあります。
多くの家庭では、いまでもお米を自分の家や親戚が栽培しており、もらえることが多いです!
生産者さんの顔が見えるお米。汗水たらしながら一生懸命育てられたお米。買うよりも何万倍も美味しく感じます。
フルーツ
秋といえば「食欲の秋」!そしてフルーツ!!!入谷地区は特に、フルーツの栽培が盛んです。
夏のモモが終わったあと、ブドウ・なし・リンゴと続きます。
様々な品種が作られていて、ブドウは皮ごと食べられる緑色のシャインマスカットや、果汁たっぷりでジューシーな藤稔、そして紫ブドウ定番の巨峰など。
リンゴは、黄色のシナノゴールドや、赤色といえばのフジ、宮城県オリジナル品種のサワールージュなど。様々な品種がつくられていることで、旬が順番に来るので、長い間たのしむことができます。また食べ比べすることで、品種ごとの味の違いを知ることができます♪
様々な作物が作られているので、一年を通してその時期その時季の旬を味わうことができます。山あいの斜面でたくさん太陽の光を浴びて育ったフルーツはおいしさがギュッとつまっています!
栗
家の庭先に栗の木があるおうちも多く、毎年栗拾いをさせてもらっています!
栗の鬼皮だけをむき、「渋皮煮」をつくったり、栗ご飯にしたり。
ほくほくでおいしい栗を楽しめます。
拾うところから始まるので、楽しさも美味しさも倍増ですね!
きのこ
南三陸ではあの高級キノコの「マツタケ」をとることができます。
でもとれる場所は内緒。知る人ぞ知る秘密のスポットになっています。
また、マツタケよりも香りが強く、高級ともいわれる「コウタケ」。
これも採ることができます!
見た目も強烈ですが、香りもとっても強く、置いておくと部屋中コウタケのにおいになります。
それくらい香り豊かなので、炊き込みご飯にして風味を楽しみながら味わいました!
食欲の秋
秋といえば食欲の秋。里の恵みもたっぷりある南三陸だからこそ、様々な美味しいものを味わえる最高の季節です。
紅葉を楽しみながら、美味しいものも味わえる。自然の豊かさを全身で感じることができます!