夜は上着のほしい気候になってきました。
鈴虫も鳴いています。
8月22日、町役場会議室にて
『被災者支援特別行政相談所』が開催されました。
震災の被害を受けた方の生活の安定のため
法律・行政の専門家や地域の行政相談委員の方々が相談に応じる会です。
総務省東北管区行政評価局により2011年4月、仙台を皮切りに開設。
被災の混乱明けぬ時期から復旧期、復興期に至る現在まで
仮設住宅や施設等へ出張し
人々の抱える悩みを受け止めてきました。
南三陸町での開催は7回目となるそうです。
2011年5月 町役場仮庁舎会議棟で開催された 相談会の様子 |
相談所設立段階から携わっておいでだという
行政相談専門官 佐藤司さんにお話を伺いました。
「被災された方たちは今、生活の全てをゼロから始めています。
住まい・事業・財産・・・通常なら1つでも大問題な案件が
一度にたくさん降りかかってきている状態です。
私たちの役割はその問題をひとつひとつ明らかにし、
必要な手続きや窓口をご案内することです。
いわば交通整理ですね。
証書や車両、家族を失うなど、相談内容はいずれも深刻です。
『これからすべきこと』を整理することで心も整理し
前へ進む力に変えてもらえればと思います。
最近増えているのは土地の相続についての相談です。
高台移転計画を前に土地の買い上げが進んでいるのですが、
持ち主が亡くなっても名義変更されていない場合があるのです。
明治時代からそのまま、というケースもあり
相続や譲渡手続きについてご案内しています。」
この日訪れた方は20名以上。
行政相談委員の方によると
住宅や設備建設の問題で苦しんでいる方が多いとのこと。
町は現在変化の途中。
「悩みはまだまだ生まれてくるはずです。」(佐藤さん)
相談所はこれからも必要とされるのでしょう。
「被災者支援特別行政相談所」は
10月にも栗原や仙台で開催が予定されています。
また常設窓口でも相談の受付をなさっているそうです。
http://www.soumu.go.jp/kanku/tohoku/gyouseisoudanuketuke.html
多岐にわたる悩みを1箇所で相談できる希少な場。ご利用ください。
(日比谷)