令和5年度南三陸町二十歳の輝き式典/未来に向かって139名の心輝く

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令和6年1月7日(日)、ベイサイドアリーナ文化交流ホールにて「令和5年度南三陸町二十歳の輝き式典」が行われました。本年度の対象者は男性58名、女性81名の計139名。式典に参加した皆さんは、振り袖姿やスーツに身を包み、一生に一度の晴れ舞台を元気な姿で過ごしていました。

139名が二十歳の門出を迎える

令和4年4月から成人年齢が満18歳に引き下げられましたが、県内全ての市町村において、その年度で20歳になる方を対象に開催される成人の日の記念式典。南三陸町では引き下げ後から「二十歳の輝き式典」と新たな名称で、二十歳の門出を祝します。本年度対象者139名のうち、112名が式典に参加。新型コロナウイルスが5類に移行され、昨年度に続き保護者や来賓の方も参列し、小学1年生で東日本大震災を経験した我が子の成長した姿に、感慨も一入だったのではないでしょうか。

開会にあたり、令和6年1月1日に発生した能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を表し、黙祷が行われました。

「連日大きな余震が続き、不安な日々を過ごす状況は、12年前に私たちが経験した日々と同じです。そのような時、全国・全世界からの支援や励ましの言葉が大きな支えになり、今日まで復興の道のりを歩んでこられました。今度は私たちが、北陸地方の方々を支えられるよう、感謝の気持ちを忘れずに、被災地に寄り添っていきたいと思います。

今一度、我々は当たり前の生活がいかにありがたいかということを、もう一度心で噛みしめる必要があります。

これからの長い人生の道のりにおいては、幾度となく人生の岐路に立ちます。その都度、自ら判断し、悩み、決断をしていくということになります。もしも、この先で厳しい現実に直面した際、ご家族や友人、地域の方々と過ごした日々を振り返りながら、(皆さんが持つ)無限の可能性を信じて、挑戦し続けて欲しいと思います。

皆さんの力によって、南三陸町をさらに素晴らしい町へと導いていただけるものと、大いに期待させていただいております」

佐藤仁町長は、北陸地方への想いを表現。そして、これからの時代を生きる若者に力強いメッセージを伝えました。

南三陸の誇りと感謝の気持ちを胸に

二十歳の輝き式典実行委員の皆さん

「共に成長してきたかけがえのない仲間たち、我が子のように指導してくださった先生方、いつも近くで私たちの成長を見守って下さった地域の方々、そしてたくさんの愛情でここまで大切に育ててくれた家族、生まれ育ったふるさと南三陸町への感謝の気持ちを忘れずに、周りの人たちを笑顔にできる立派な社会人になれるよう、日々精進することを誓います」と誓いのことばを述べる阿部華さん。

誓いのことばを述べる阿部華さん

二十歳の抱負は、現在大学に通いながら児童相談所一時保護所に勤務している山口正泰さんが述べました。

「教員として働きながら私を育ててくれた両親の生き様から、大人のあるべき姿を学んだ私は将来、小学校教員として働きたいと考えています。生まれた川に戻る鮭のように、いずれはこの町に戻り、空のように澄んだ瞳で温かい家庭を築き、川のように命を繋いでいくことが目標です」

感極まって涙を浮かべながら発する言葉。その一つ一つに、たくましさや未来への希望が表れていました。

二十歳の抱負を述べる山口正泰さん

小・中学校時代の恩師からは、激励のビデオメッセージが贈られ、ビデオを見た二十歳の皆さんは、当時を懐かしんでいました。

小中学校の恩師から胸熱メッセージ

お祝いの記念品(南三陸杉を使用したスマホスタンド&コースター)を受け取る熊谷亮真さん

「人間を大事にしているこの町は、素晴らしい未来が待っている」

記念講演では『フロンティアを切り拓こう。~形式よりも人間を~』と題して、福島県浪江町在住の起業家 高橋大就さんが登壇。人口減少、少子高齢化、消滅可能性都市など、地方が抱える問題に切り込みながら、この社会が豊かになる考え方を話しました。

講演を務められた高橋大就さん

「様々なマイノリティの方がおりますが、一般的にはマイノリティの方が代表されにくい世の中です。しかし、ダイヤモンドのように、世の中的に少ないものは価値が高いです。皆さん一人一人がいろんなマイノリティを尊重することによって、若い人を尊重する社会にしていきたいです。

ワクワクを作っていく上で大事なことは『形式よりも人間を』ということだと思っています。人は減り続ける反面、ルールは増え続け、縛られ自由が縮小しています。災害現場で、食料があるのに全員分ないから配れないという判断をした例がいくつもありました。形式重視、ルール重視、年齢重視で生きていると、地域は残っていきません。人間のためになるようルールの方を変えようということを、自分たちでやってきた地域が残っていくと思います。そういう社会がワクワクを生み、イノベーションを生み、若い人を惹きつけ、結果経済が回っていきます」

人間を大事にすることが、今の社会に必要であると訴える高橋さん。最後に南三陸町への言葉で締めくくりました。

「今日の式典を見ていて、南三陸町はルールよりも人間を大事にしていると感じられたので、希望を感じました。南三陸の素晴らしい文化として、圧倒的に人間を大事にしていく町ということになったら、素晴らしい未来が待っていると思います」

熱いメッセージを送ってくれた高橋さんの言葉は、二十歳を迎えた皆さんのこれからを彩る大きな力となったことでしょう。

講演終了後、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド代表取締役社長 米田幸正さんよりサプライズで贈られたバッグの抽選が行われ、くじ運高き12名が受け取りました。

バッグを受け取るくじ運強き者たち

移りゆく時代、変わりゆく形を牽引していく若き皆さんが、南三陸町で育ってきた誇りを胸に、養われてきた感性を信じて、心輝く未来へ向けて一歩ずつ歩んでいってほしいです。二十歳の節目を迎えられた皆さん、誠におめでとうございます。

[記念撮影]志津川・戸倉・入谷地区(男子)
[記念撮影]志津川・戸倉・入谷地区(女子)
[記念撮影]歌津地区(男女)

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