帰ってきた「走らない“大運動会”」。コロナ禍でもコミュニティ構築へ!

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運動会なのに「走らない」ことが一番のルール。この時期の風物詩とも言えるイベントが今年も無事開催されました!昨年に引き続き、消毒や三密を避ける工夫を取り入れつつ、よりパワーアップした当日の様子をお届けします。コロナ禍でも住民のコミュニティ構築へ、大きな一歩となりました。

みんなが待ちに待った大運動会

「走らない大運動会」は結の里イベント実行委員会主催で、南三陸町社会福祉協議会の方々や地元のあさひ幼稚園、志津川高校やたくさんの企業の方々の応援のもと開催されました。2017年から開催されているこの運動会も5回目。すっかりこの時期の風物詩となっているようです。

開会式直前まで入念な打ち合わせで準備万端

会場となった志津川地区東団地の広場には、昨年の参加者150名を上回る187名の方々が開場前から集まり、各テントで世間話しに花を咲かせながら今か今かと始まりの合図を待っていました。

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開会式といえばこれ!聖火点灯!

この記事を毎年見られている方々はご存知かと思われますが、「走らない運動会」の開会式といえば、そうこのド派手な聖火点灯です!

聖火ランナーの子どもたちは毎年この熱に気圧されてしまいます

今年は実行委員の方々によるダンスも織り交ぜたポップな聖火となりました。
会場のボルテージと気温も上がり、いよいよ運動会開幕です!

つい走りたくなってしまう運動会種目

昨年からコロナ禍での開催ということで、随所に「消毒」や「三密を避ける」工夫が施された種目となり、楽しさだけではなく安心と安全も兼ね備えたプログラムになっていました。
前回好評だった「ソーシャルディスタンスボールリレー」「除キーンリレー」などが引き続き実施。こんな状況をもエンターテインメントに変えてしまうのがこの運動会の何よりもの強みかもしれません。

「玉転がしリレー」をアレンジした「ソーシャルディスタンスボールリレー」では、園児たちとおじいちゃんおばあちゃんたちが互いに声援を送りながらボールを繋ぎ、実の孫と遊ぶような姿にほっこりしました。

志津川高校の生徒さんたちもスタッフとして参加してくれました

新種目の「初めての共同作業」は、二人で協力し布を使って文字が書かれた箱を運び、最後に揃った箱の文字を並び替えて言葉にするという種目でした。

それぞれ南三陸にゆかりのある言葉になっており、最初はなにかわからなかったものの揃った文字を見て「なんだべ簡単だっちゃ〜」とつい笑ってしまったり、夢中になって駆け足になったところを「これ!走らない運動会だべっちゃ!」と同じチーム同士で声をかけたり、終始和気あいあいとした時間になりました。

みんなで楽しむショータイム!

「あさひ幼稚園園児おゆうぎ」と「ハーフタイムショー」がプログラムにあるのを見た時に、どんなものが見れるのかワクワクしてたのですが、ついにその時が!

「おゆうぎ」では園児たちが一生懸命練習してきたダンスを先生たちの掛け声に合わせて旗やバンダナを振りながら、かわいく披露してくれました!

「それでは皆さん!丸く円になるように集まってくださーい!」と声がかかり、
担当の職員さんと参加者さんで二重の円が会場に出来たと思ったら、陽気な音楽とともに体操をモデルにしたダンスショーが始まりました。

この日のために皆さんたくさん練習してきたのでしょう。笑顔を届けたい気持ちが会場全体にしっかりと届いていました。

つながりを深め、広げていく

「こうしたイベントを開くと住民たちが集まるようになりました」
実行委員の方々にお話を聞くと、普段の結の里での活動が団地の方々や地域の中で着実に実を結び始めていることがわかりました。災害公営住宅が全戸完成してから間もなく5年。コミュニティの再構築が課題となるなか、コロナ禍で交流が制限されてしまっていました。そんななかでも諦めずに地道にできることを続けてきた成果が見え始めているのかもしれません。

「この運動会も、他のイベントも交流の場として定着しつつある。これからも沢山の人に訪れてもらえるよう頑張っていきたい」

温かい熱意があるからこそ、この場にはいつも人が寄り添い、笑顔が溢れているのでしょう。また来年に向けて皆さんと健康づくり、頑張ります!

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