ミナミサンリク移住カフェせきららVol.4地域おこし協力隊の「暮らし」と「仕事」

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毎月11日にYouTubeLIVEで配信している「ミナミサンリク移住カフェせきらら」。南三陸町に移住した人たちがざっくばらんに本音トークを繰り広げるオンライン座談会イベントです。今回のゲストは、町内で活躍する地域おこし協力隊のみなさん。現在全国で活動する協力隊員は5,500名ほど、南三陸町でも6名の協力隊員が現役で活動しています。隊員のみなさんは南三陸町でどんな仕事をして、どんな生活を送っているのでしょうか。仕事や暮らしを通して見える南三陸の魅力とは?今回も“せきらら”に語っていただきました。

南三陸町の地域おこし協力隊ってどんなことしているの?

地域おこし協力隊は、地方自治体から委嘱を受け、地域の魅力発信や特産品の開発、住民の生活支援など、さまざまな方向から地域を活性化させる活動に取り組む移住者です。南三陸町では任期を終えた人も含め、これまで16名の地域おこし協力隊員が活躍してきました。その中から今回はOB隊員と現役隊員2名が登場。

いつものカフェを飛び出して協力隊OBの海野さんが開業したお店から配信。

北海道出身で協力隊OBの海野健児さんは市街地活性化支援員として2018年1月に着任。震災で壊れてしまった地域のコミュニティを食やスポーツを通して再生するというプロジェクトに3年間取り組んできました。任期終了前の昨年秋、長年飲食店で働いた経験を生かし「大人も子どもも集える場所を」と町特産のタコを使用したタコ焼きとワインなど洋酒が楽しめるお店をオープン。敷地内には子どもたちが遊べる場所も作りました。

子どもと大人が笑顔になれる居場所を目指して新規出店!/Oct-VIN369 井原健児さん

震災後、町の人たちの前向きな姿に触れたのが移住のきっかけだったと話す海野さん。復興途中の町を訪れたとき、瓦礫が残る様子にショックを受けたものの、そこで暮らす人々の明るさに惹かれたそうです。新しいことを始めたいと思っていた時期と重なり、自分も楽しみながら町の人が喜んでくれることをしたいと移住を決めたそうです。

左から海野さん、相澤さん、佐藤さん。隊員同士、普段から情報交換をしたりと仲がいいそうです!

宮城県仙台市出身で2019年6月に着任した相澤あゆみさん。大学時代から野生動物の研究が専門で、現在は一般社団法人サスティナビリティ―センターに所属し、野生動物の農林業被害対策や環境教育の活動などを行っています。

前職では主に山林で野生動物の保護管理や農林業被害対策の仕事に携わっていたという相澤さん。南三陸は山だけではなく海に関連した仕事もできることに魅力を感じ、移住を決めたそうです。前職の経験を生かし、着任後も取り組んでいる野生動物の農林業被害対策について「学生時代は野生動物を保護するのが中心だったが、ここでは動物だけではなく、人々の生活や生物多様性の保全も並行して考えなければならない。動物のため、町民のため、環境のため、いろんなところに自分のモチベーションを置いて仕事できるので、やりがいを感じる。」と話します。

 

3人目は今年4月に着任したばかりの新米協力隊員、福島県出身の佐藤豪さん。南三陸杉を使用した木製品の商品開発や需要拡大を目指し、一般社団法人YES工房に所属して活動しています。大学で建築を学び、卒業後は一次産業を知るため3年間、林業の道に。大学時代に古民家研究で南三陸町入谷地区に通っていたのがきっかけで町に興味を持ち、今年の4月に移住しました。今は工房で毎日、デジタル工作機などを駆使し、木製品の企画製作に励んでいます。

YES工房に新規協力隊員着任!南三陸木材のさらなるブランド化推進へ/佐藤豪さん

協力隊員の南三陸ライフは?

仕事の話が一段落したところで、隊員のみなさんに南三陸での暮らしについても伺いました。

新婚ほやほやの海野さんは休日の過ごし方について、「奥さんと過ごすことが多い。二人とも食に関心があるので、おいしいものを食べに出かけるのが好き。いろんなおいしいものを食べて自分のお店で生かせないか日々研究を重ねている。」とのこと。

相澤さんはお仕事柄アウトドア派かと思いきや、休みの日は家でのんびり読書や工作などをするのが好きなんだとか。

晴れた日はバイクでツーリングを楽しむという佐藤さん。「南三陸はどこを走っても景色がきれいで、渋滞もなく、乗り心地が最高!」と話していました。

町特産のタコを使用したお店自慢のタコ焼きも登場。定番のソース味に加え、照り焼き味、塩味、メキシカン味など種類も豊富。

南三陸の魅力について海野さんは「海も山も行きたいときにすぐ行ける距離にあるコンパクト感がいい。移住前は自然に興味はなかったが、南三陸に来て自然が身近にある良さを感じている。」と話します。また、佐藤さんは「口下手なので普段は自分から話しかけにくいが、町の人は積極的に声をかけてくれるのでうれしい。」と、職場のお母さんたちから息子のようにかわいがられているエピソードも聞かせてくださいました。

みなさんの話をうけ、カフェ店長の藤田さんは「町の外から若い人が移住してきて、専門的な知識や技術を町のために生かしてくれることは町民にとっても嬉しいこと。隊員のみなさんも自分の好きなことや得意なことを仕事にしているだけあって、キラキラしている!」と話しました。

実は店長の藤田さんも地域おこし協力隊OBのひとり。南三陸町では任期を終えた後も定住し、まちづくりに貢献している隊員が多いそうです。それだけ町やそこに住む人たちに魅力があるということですよね。

南三陸町では現在、地域おこし協力隊を募集しています。ご興味ある方は町HPをご覧ください。

南三陸町HP「令和3年度南三陸町地域おこし協力隊員募集」

https://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/8,27206,110,427,html

電話番号:0226-46-1371 南三陸町企画課 地方創生推進係

 

移住者の本音を聞き出す「ミナミサンリク移住カフェせきらら」、次回は11月11日(木)20時からYouTube「南三陸なうチャンネル」でライブ配信の予定です。ゲストは料理好き移住者のみなさん。海の幸にも山の幸にも恵まれた南三陸で地域の食材を生かしたとっておきのクッキングライフを伺います。次回の配信もお楽しみに!

 

※「ミナミサンリク移住カフェせきらら」とは?

南三陸町移住・定住支援センターと町公式メディア「南三陸なう」が共同企画し、毎月11日にYouTubeLIVEにて座談会を実施、南三陸町に集うさまざまな移住者の姿をお伝えするライブ配信コンテンツ。自らも移住者でこのカフェの店長を務める藤田岳さんが毎回テーマに合った3人の移住者をゲストに迎え、移住のきっかけや暮らしながら見えてきた町の魅力、時には不便さなど、率直なせきららトークを聞き出します。

「ミナミサンリク移住カフェせきらら」アーカイブ映像

vol.0「南三陸移住の今を知る」

vol.1「なぜ埼玉県民が南三陸に惹かれるのか?」

vol.2「山も海も遊び尽くす!アウトドア移住者大集合」

vol.3「おうち時間が好きインドア派移住者」

vol.4「地域おこし協力隊の仕事と暮らし」

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