南三陸の高校生が米国研修を通じ、まちの活性プランを企画!

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南三陸町の高校生が3月下旬からアメリカのワシントンD.C.などに訪問し研修を行います。志津川高校、佐沼高校、気仙沼高校など5校の1、2年生計16名が参加。地元活性化のリーダーとなる人材へと成長することが期待されています。

16名の生徒が、約10日間の米国研修に参加

南三陸出身の高校生が対象となって米国研修などを行い次世代リーダー育成を目指す「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム」。このプログラムは、日米の次世代リーダー育成を目指す公益財団法人米日カウンシルージャパンTOMODACHIイニシアチブが主催し、日本アムウェイ財団協賛のもと実施されます。

特に観光分野において、東北地方の次世代リーダーの育成を目指したプログラムとして実施。初年度となる今回は、南三陸町出身の高校生が対象となり、志津川高校、佐沼高校、気仙沼高校、石巻高校、仙台育英高校の5校に通う1,2年生16名が参加。今年1月から英会話レッスンなどの事前研修を行い、渡米に向けた準備を進めてきました。3月23日〜4月3日の10日間米国に滞在し、現地の高校生と共に米国の観光に対する取り組みを学ぶほか、ニューヨークでは9.11メモリアルミュージアムの視察、ニュージャージーではハリケーンにより大きな被害を受けた地域の視察も行い、大きな災害等をどのように語り継ぎ、再建していくのかも学びます。

米国を訪れて終わりでないのがこの研修の特徴です。帰国後、米国での経験をもとに9月までの期間を使い、南三陸町の活性化を図る観光プラン等を策定します。さらに9月には一般に向けた成果発表も予定されており、9ヶ月間という長期の研修プランとなっています。

南三陸ポータルセンターは、本プログラム協賛の日本アムウェイ財団が建設を支援

町を背負う人材となることを期待

米国研修に先立ち、2月23日には、事前オリエンテーションが開催されました。

日本アムウェイ財団代表理事の佟嘉楓さんは「米国でよい出会いをして、素晴らしいアイディアに出会ってほしい。そしてそこからインスピレーションを感じてほしい。世界に南三陸の素晴らしいスピリットをどのように伝えていくのか、一人ひとりがプロデューサーになったつもりで滞在して、南三陸町に戻ってきてほしい」とエールを送りました。

佐藤仁南三陸町長は「東日本大震災の際にはアメリカにも助けられたことが多い。そのときの協力に感謝の想いをみなさんにまずは伝えて欲しい」とメッセージを送りました。さらに、「訪問先のことはもちろん、南三陸町のことについてもたくさん勉強してから出発してほしい。アメリカでの経験やその後の研修を通じて、未来の南三陸を背負ってもらえるような人材となっていってほしい」と激励しました。

震災当時は小学生だった16名の参加生徒。「東日本大震災以降、苦しみもがきながらも前に進んできた大人たちの後ろ姿を見て、みなさんは育ってきた。これからは先頭に立って、一生懸命やっていく姿を見せてほしい」と話す佐藤町長。

南三陸町の良さをどのように発信するかーー。外からの視点も交えた参加生徒のまちの活性化プランづくりに期待がかかります。

緊張した面持ちの参加生徒たち
3月3日には町内で漁業体験など体験型ツーリズムなどを体験した参加生徒たち

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