3月3日にポータルセンターにて、自分たちの未来を考える「みらいカフェ」が開催されました。これまで1月と2月に2回開催され、今月で3回目の開催でした。企画・運営は今月志津川高校を卒業した4人。参加した高校生たちは、自分たちの未来を考えるきっかけになったようです。
地元の高校生が立ち上げ!学生団体FINDER
みらいカフェの企画と運営は志津川高校を今月卒業した4人。去年12月頃に代表の三浦千裕さんが中心となり、友人を誘い、学生団体FINDERを立ち上げました。団体名の由来は、英語でfind、見つける。erをつけることで発見者になりたいという想いから、自分のやりたい事、夢を見つけるきっかけ作りを行っていきたいということからこの団体名にしたとのこと。
代表の三浦千裕さんは、「自分はジュニアリーダーや町のイベントに積極的に参加して、いろいろな体験をしてきて進路、将来を考えるきっかけとなった」と話し、今度は自分だけでなく他の人たちに考えてもらうきっかけを与えたいという想いから始めたといいます。そんな想いが詰まった団体の活動として、カフェのようにオープンな場で未来について語ってもらいたい、考えてもらいたいと思い、みらいカフェを企画しました。
3度目の開催。「地元のために」という高校生は多い
第1回は1月31日に、第2回は2月17日に開催しました。いずれも、高校生8人ほどが参加したそうです。1回、2回は「10年後は何をしている?」「どこに住んでいる?」「それまでに何をしたい?」などそれぞれ考え、スケッチブックや模造紙に年表を作ったりして自分の将来について考えていました。
カフェと名前が付いているように、当日はお菓子や飲み物も用意され、お菓子をつまみつつ、飲み物を飲みつつカフェは行われました。
春から地元で就職する人、町外、県外に行く人など様々な人がいました。しかし参加した高校生の多くは将来的に南三陸町に住んでいると書いていました。震災がきっかけかどうかは様々でしたが、「地元のために」という考えをもっている高校生は多いようです。
第3回には地域で活躍している大人も参加!
これまで1・2回と高校生だけが参加して行われてきましたが、第3回は「働くって何?」というテーマのもと、ゲストスピーカーとして町で働く大人3名を招きました。またゲストスピーカー以外にも地域おこし協力隊や役場職員など町のために働いている大人が参加。高校生と大人合わせて、30人ほどが参加していました。
グループごとにワークショップを行い、それぞれ「働く」をテーマに意見交換をしていました。「働く」ことへの想いはそれぞれあり、「お金を稼ぐこと」「生きがい」などの意見が高校生たちから出ました。一方で、ゲストスピーカーの3人は「自分のやりたいこと」「新しい価値を生み出すこと」「社会での役割をもつこと」など個性的な意見が出されました。
参加した高校生だけでなく、大人たちにとっても「働く」を考えるいい機会になったのではないでしょうか。高校生達は普段学校生活ではほとんど関わることのない、大人たちと交流することで自分の将来を考える機会になりました。
春から大学生だが、地元に戻って活動を続けていきたい!
4月からは、ぞれぞれ町外の大学へと進学するそうです。大学も住む場所もバラバラ。しかし、「時間を作って地元に戻っては、このような活動を続けていきたい!」と代表の三浦千裕さんは話します。
震災があった7年前は小学生だった彼女たち。震災を乗り越え中学、高校と上がるうちに大きく成長しました。そして彼女たちは教わる側から、教える側へとスッテプアップをしました。春からは町外に行ってしまう彼女たちですが、今後高校生を中心に若者達をもっと盛り上げてくれることでしょう。今後の活躍に注目です!