南三陸町では国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、企画課地方創生・官民連携推進係が中心となり、
『南三陸町総合戦略』の策定を進めています。
町民や有識者からなる16名の委員を中心に、これまで数回に亘るワークショップや検討会が
開催され、今回はその素案について住民のみなさんへ説明する機会として、
住民説明会が開催されました。
<これまでの記事はこちら>
・「南三陸町まち・ひと・しごと創生ワークショップ」
https://m-now.net/2015/08/28/blog-post_28-5/
・「南三陸町総合戦略推進会議」
・「南三陸らしさ」とは?第3回南三陸町総合戦略推進会議のようす」
https://m-now.net/2015/10/15/3_15/
町内外から市民・学校関係者・事業者・マスコミなど、多様な方々40名ほどが集まり、町からの説明に熱心に耳を傾けます。
南三陸町総合戦略は、この町の迎える人口減少への対応と活力ある持続可能な地域の実現に寄与することを目的に、
官・民・地域が一体となって地方創生の実現を目指していく新たな計画です。
これまでの検討会議の中で、
「森里海ひと いのちめぐるまち 南三陸」
という総合指針と、3つの基本目標・各基本目標に共通する取り組みが定められました。
・基本目標1 私たちは 地域の 仕事(ちから)を輝かせます
・基本目標2 私たちは ともに未来を拓くひとびとが 集う 家(まち)をつくります
・基本目標3 私たちは 豊かな自然の中でともに支えあい 世代(いのち)をつなぎます
・各基本目標に共通する取り組み 官民連携で南三陸らしさを実現する
この町は、2060年には現在の1/3以下にまで人口が減少することが推算されています。
大きな原因は出生率の低下と転出の超過。
この戦略を着実にこなしていくことで、2060年の人口目標7200人達成を目指します。
説明会の中では、各目標に従い、
産業の振興や新規創業の推進、交流人口や移住人口の増加、子育て支援やシンクタンクの
創設など、今後の町の取り組み計画について説明があり、
会場からは質問や、時には厳しい意見が熱く飛び交いました。
この総合戦略は、町の取り組みの指針であり目標ですが、
町民1人1人にとっても、直視し・考え・取り組むべき課題です。
想像を上回る人口減少の推算値に会場からも驚きの声が上がりましたが、
奇跡的な人口のV字回復は考えにくく、現実的な目標を立て、そのためにできることを模索して
いく必要があります。
地方創生・官民連携推進室は、町のみなさんの取り組みを後押ししてくれる相談役となってくれます。
町と町民の協力・協働のもと、より良いステキな町の将来をみんなで描き、実現していきましょう。
(藤田)