人と生き物が集うにぎわいの場所を!花見山ランド

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田んぼに浮かぶ、離れ小島。丸太の橋がかかり、大人も子どももワクワクできる入谷の新名所、花見山ランド。一般社団法人南三陸研修センターが手がけるアーティストインレジデンス事業で誕生したというこの場所について取材してきました。

花見山ランドってどんなところ?

ここは南三陸町入谷郵便局近くの交差点。ふと脇を見てみると、入谷の田んぼの中に、どどーんとひときわ目立つ文字が目に入ってきます。

「花見山ランド」

田んぼに囲まれたこのエリアに人と生き物が集まる、カラフルなビオトープが出来ました。

水が張られたその場所には、こんもりとした小さな島が浮かんでいます。それをつなぐのは、渡るのにちょっとドキドキする丸太。渡って来た子どもたちは「すっごい怖かったー!」と言いながらも目が輝いていました。冒険気分の様子。

渡り終わった先には「トウモロコシ畑」があったり、「ゆうやけステージ」があったり、水の中からは虫や魚、ブタにカッパ、ゴジラまで、カラフルでにぎやかな生き物が顔をのぞかせています。

作り物の生き物だけでなく、このビオトープではさまざまな田んぼの生き物がいて、それを餌にするカモが悠々と泳ぎまわっています。

子どもたちが遊ぶのにはうってつけの場所です。

(画像提供:一般社団法人南三陸研修センター)

花見山ランドが生まれた理由

この花見山ランドは入谷地区に今年誕生した一般社団法人南三陸研修センターが仕掛けるシェアハウス「花見山ハウス」を拠点とした「アーティストインレジデンス事業」の一環として企画されたものです。

国内外さまざまな地域でアートプロジェクトを行ってきた「にぎわい空間作家」のYORIKOさんがアーティストインレジデンスとして南三陸に関わりをもつことになりました。

YORIKOさんがはじめて町を訪れた際、地域住民との対話の場で町の「いいところ」「気になるところ」について話し合いをしたそうです。そこで出てきたのは「自然が豊か」「田んぼがきれい」などの意見。反対に気になるところとして「休耕田や耕作放棄地が増えた」や「せっかくいい環境があるのに、最近のこどもたちはゲームばかりであまり外で遊ばなくなった」という意見もあったそう。そこで、「じゃあ子どもたちが遊びたくなるような場所を休耕田に作ろう!」ということになりました。

それが花見山ランドのきっかけ。YORIKOさんがラフスケッチを書き、それにあわせて重機やボランティアの手を使ってひとつずつ形作られていきました。

(地域住民やボランティアとともに作り上げられた 画像提供:一般社団法人南三陸研修センター)

7月には花咲かせ隊のユニフォームを作るワークショップが開催されました。青空のような水色のツギハギが可愛い作務衣です。これも町内で藍を栽培している方と、集まった花咲かせ隊のメンバーが藍染をして作りました。

着々と製作が進み、9月には入谷のお祭りに合わせてお披露目イベントが開催されました。イベントは大盛況に終わり、その後も近くの子どもが利用しています。

子どもたちが想像する生き物

10月20日、入谷の子どもたちが通う、入谷ひがし幼児園にお邪魔しました。

雨の降るこの日、幼児園の中からは園児のにぎやかな声が聞こえていました。YORIKOさんと一緒に花見山ランドに飾る生き物たちのパネルを作るイベントの真っ最中。本来は花見山ランドで生き物ペイントを行い、その後にランド内のゆうやけステージでおうたのコンサートを行う予定が、あいにくの雨で急遽幼児園内での開催となりました。

用意された生き物のボードに子どもたちが思い思いの顔を書いていきます。みんなの心にある生き物の顔です。

お絵描きが終わったあとはうたのお兄さんによるコンサート。地元有志の「がっきー」こと藤田岳さんとYORIKOさんが楽器を持って登場。「さんぽ」や「どんぐりころころ」など子どもたちに人気のナンバーを5曲ほど演奏し、みんなで歌いました。

みんないきいきと大きな声でうたい、お兄さんのギャグに大爆笑、スペシャルゲストで現れた「オクトパス君」に大歓喜。外の肌寒いしとしと雨を感じさせない熱気。園の中だけは雨でも快晴のようです。子どものエネルギーってすごい!とつくづく感じさせられるひと時となりました。

「近くに素敵なあそび場が出来て嬉しい。花見山ランドが出来てからすでに3回ほど訪れて遊んでいる」と入谷ひがし幼児園のせいこ先生は話してくださいました。

「入谷ひがし幼児園のみんな最高でした!これでみんなが遊びに来てくれる場所になるとうれしいです」とYORIKOさんは話します。

人が集う交流の場をめざして

子どもたちの描いた生き物が設置され、完成を迎えた花見山ランド。これからたくさんのにぎわいイベントを考えているそうです。

出来たばかりのビオトープはまだ水が抜けやすい状態。それを楽しく代掻きするためにビオトープの中で走り回ったり、競技をする「どろんこ運動会」ゆうやけステージを使った「田園コンサート」など。

外から来た人も地元の人も、子どもも大人も生き物も、みんなが集いにぎわう交流の場となることを目指しています。

〇お問合せ  一般社団法人南三陸研修センター 電話0226-25-9501

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