震災から10年が経ち、復興が進む一方、当時の記憶の風化も危惧されています。そこで、大正大学では、震災後から現在に至るまで南三陸とともに歩んできた10年を振り返り、南三陸の新たな魅力を学生の視点から発信する震災追悼イベント「復興祈 11-21」を2月27日(土)13:00からYouTube Liveにて配信します。
なぜ追悼イベントを大学が行うのか?
皆さん、こんにちは! 大正大学心理社会学部4年の石橋郁乃です。大正大学には地域連携・社会貢献の実践を目的とした「サービスラーニング」という授業があります。この授業の一環で、私たちは2017年から継続的に南三陸町に足を運び、復興の現状や地域の魅力を東京で伝える活動をしています。これまで、南三陸での復興支援活動をまとめたドキュメンタリー映画の制作や、自宅から南三陸の食を味わえるオンラインスタディーツアーを行ってきました。
今回イベントを企画するにあたって、その原動力になったのは、私たちが町民の方から何度も聞き、絶対に伝承しなければならないと感じた「震災の経験を風化させたくない」という想いでした。東日本大震災発災から10年の月日が経ち、町の復興が進んでいくなか、震災を境に何が変わったのか、当時幼かった子どもたちなど知らない世代が多くなってきているのも事実です。このイベントを通して、震災以降、変化を恐れず未来に向け常に進んでいく町の良さを大学生の目線から伝えたいと思います。
「復興祈11-21」の内容
このイベントは、「東京からの追憶~被災地との10年~」「変化する復興~震災と震災から10年~」「うちで祈ろう~復興祈念追善法要」「未来へ歩む人々~震災からの10年とこれから~」と4つのコンテンツに分かれています。
1つ目の「東京からの追憶~被災地との10年~」では、2011年4月から現在まで大正大学が南三陸町で行ってきた活動を振り返ります。この10年のかかわりを4つの時期に分け、それぞれの時期に現地で活動した大学職員、OB、学生からお話を伺います。当時の様子や活動を通して見た南三陸など、ここでしか聴けないような話が盛りだくさんです。
2つ目の「変化する復興~震災と震災から10年~」では、南三陸町震災復興祈念公園から生中継いたします。現在の町の様子や、当時の状況について語り部の方にお話を伺います。
3つ目の「うちで祈ろう~復興祈念追善法要~」では、仏教系の大学である大正大学にあるさざえ堂と全国各地のお寺を繋ぎ、追悼法要をお送りいたします。YouTube Liveでの開催なので、ご自宅からどなたでもご参加になれます。
4つ目の「未来へ歩む人々~震災からの10年とこれから~」では、町を元気にするために立ち上がり活動を行っている「Yes工房」「ウィメンズアイ」の方々に、それぞれの復興ストーリー、これまでの歩みと今後の展望についてお伺いします。
イベントはオンライン開催!
復興祈(ふっこうき)11-21は、2021年2月27日(土) 13:00~15:30まで YouTube Liveにて開催します。新型コロナウイルスの影響により、現地を訪れたり、共に集まったりすることが難しいのが現状ですが、どこにいても南三陸町とのつながりが思い起こせるよう、そして心の距離が少しでも近くなるよう誰でも参加できるオンラインイベントにいたしました。
あの震災から10年が経った今、皆さんは何を想うでしょうか。このイベントを通じて南三陸町とのこれからのつながりを感じていただけたら幸いです。当日は皆さまのご視聴をお待ちしております!
「復興祈 11-21」は、2月27日13時よりこちらの大正大学公式チャンネルからご視聴いただけます。
大正大学 – YouTube
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