共立女子大学と地元中学生が連携!地元食材を使った「1日レストラン」開催!

1883

昨年、連携協定を結んだ共立女子大学が歌津中学校と連携し、南三陸の食材を活用したレシピ開発に取り組んできました。11月20日に役場マチドマで行われた「1日レストラン」では、開発した料理をお披露目。その様子をお届けします。

地域の活性化と人の交流・育成目指した連携協定を締結

昨年9月26日に東京にある共立女子大学・共立女子短期大学と連携協定を締結した南三陸町。協定では教育・学術研究の推進や地域産業の活性化、人材の交流と育成などを目的としています。締結後は学生が南三陸町を訪れ、南三陸の食材をテーマに研究やレシピの考案、また2020年1月には、大学内学食にて学生が南三陸町の食材を使用して考えた学食メニューを期間限定で提供するなど、様々な活動を行ってきました。

11月20日に役場マチドマで開催された「1日レストラン」準備の様子。盛り付けはもちろん、調理も分担して大学生と中学生が協力して準備しました。

歌津中学校と連携!地元食材を活かしたレシピ作りに挑戦

今年度は歌津中学校1年生と連携し、9月末から南三陸町の食材を活かしたレシピ作りに取り組んできました。授業では地元生産者から直接話を聞き、「ホヤ」の課題に着目した生徒たち。苦手な人が多いこと、消費が少ないことを知り、「ホヤ」を使ったレシピ開発をすることになりましt。共立女子大学とは計6回オンラインで繋ぎ、調理方法や栄養バランスの面で学生からサポートを貰いながら進めていきました。

会場になった役場マチドマの様子。徹底された感染予防対策のもと開催されました。

ホヤを使った和食・洋食の2種類のメニューをお披露目

考案されたレシピのお披露目として、11月20日(金)に町役場マチドマで開催された「1日レストラン」。ホヤを中心に地元食材であるタコや銀鮭、小松菜などを使った和食と洋食の2種類のメニューが、参加者に振舞われました。当日は、連携してレシピの開発をしてきた共立女子大学の学生3名も訪れ、生徒たちと一緒に準備をしました。参加者の中には、ホヤが苦手と話す人も。しかし生徒、学生たちが工夫を凝らした料理を口にすると「これなら食べることが出来る」との感想もいただきました。

【和食】三陸わかめうどん、ホヤと大葉の天ぷら、地元食材のかき揚げ、手作りずんだアイス
【洋食】牡蠣とタコと銀鮭のパエリア、ホヤと小松菜のスープ、タコと地元野菜のサラダ

”地域の食を知り、文化を学ぶ”

普段、食品や栄養について学んでいる大学生にとっても初めて扱った食材「ホヤ」。大学生からは「初めて使う食材で戸惑ったが、中学生からのアイディアをもらうことで勉強になった。美味しいレシピができて楽しかった」と振り返りました。1日レストランの前には、双方をオンラインで繋ぎ、開発したレシピをそれぞれ調理、試食も実施。生徒からは「ホヤが苦手だったが自分達で工夫して作ったこともあり、美味しく食べることが出来た」と話します。

歌津中学校家庭科 担当教員の菊田浩文先生は「地域の食材を知る、食文化を学ぶことを目的に実施してきた。生徒の中には生のホヤを見たことがない生徒や苦手としている生徒もいたが、共立女子大のサポートにより自分達で考えたホヤレシピは生徒みんなが食べることが出来た」とこれまでの活動を振り返りました。

今回、中学生と共にレシピの開発に取り組んだ共立女子大学 家政学部食物栄養学科3名の学生。

思うように活動が出来なかった今年度。来年度への期待

共立女子大学と南三陸町が連携した取り組みとしては、同月27日(金)にも行われました。共立女子大学の学生が南三陸町で獲れるタコや銀鮭、小松菜を使った学校給食献立を考案。11月27日の町内小中学校の給食で、学生が南三陸の食材の特徴をまとめた食育動画と共に子ども達に提供されました。

今回、初めての試みとなった「1日レストラン」。生徒たちは今回の授業を通して、地域の食材を知り、食文化を感じることが出来たことでしょう。また今年度、本来であれば数日、南三陸町に滞在してのフィールドワークも予定していた共立女子大学。今回、両校オンラインで繋ぎ、グループワーク等を重ね、連携授業を実現でき良かったと話していました。今後も、共立女子大学・共立女子短期大学との連携した取り組みに注目です。

いいね!して
南三陸を応援

フォローする