「オリンピックを環境について考えるきっかけに」南三陸でキャンドルナイトリレー開催

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6月12日に南三陸さんさん商店街で、東京オリンピックをきっかけに環境について考える機会を作ろうと「2020キャンドルナイトリレー」が開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン開催となりましたが、南三陸町民のインタビューや点灯式など盛りだくさんの内容で開催されました。

継続的に南三陸で活動する学生サークルが企画

2020キャンドルナイトリレー」は、「持続可能性」という観点で活動している全国の学生団体やサークルと協力して、全国の会場で開催していくイベント。開幕まで1ヶ月ほどと迫った東京オリンピックをきっかけに環境や持続可能性について考えるきっかけを作ろうと企画されたものです。北は北海道から南は九州まで全国9会場で開催。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、オンライン開催へと移行している会場も多く、南三陸会場でも、南三陸さんさん商店街でオンライン開催となりました。

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南三陸会場のキャンドルイベントを企画したのは、早稲田大学学生環境NPO環境ロドリゲスに所属する学生のみなさんです。環境ロドリゲスとは、7つの企画に分かれて活動している早稲田大学最大の環境サークル。「学生が主体となり多様なアプローチから環境問題の解決に貢献する」という理念をもとに活動しています。そのうちの1チームでは震災後、南三陸町での活動を展開してきました。これまで南三陸町内の水産加工会社と協力して、「鮭のうろこ」を使ったストラップや、「めかぶの粘液」を使ったスムージーなどの商品開発など本来捨てられてしまうものを利活用する企画を行いました。またほかに福興市の出展サポートなども行うなど町民と継続的な関係を築いてきました。

南三陸を通じて環境に対する取り組みのきっかけを

「2020キャンドルナイトリレーin南三陸」は6月12日にYoutubeLIVEでのオンライン配信イベントとして開催されました。イベント内では、南三陸町でバイオマス事業を展開する株式会社アミタや、歌津地区で養殖業を行う金比羅丸・高橋直哉さん、民宿を営むニュー泊崎荘の高橋宮倫子さん、入谷地区で宿泊施設やモノづくり工房を営む阿部忠義さんら多くの町民がインタビュー出演しました。

さらにオンラインでキャンドル作りワークショップを開催し、全国各地の参加者とともに南三陸町のことを考えながら楽しい時間を過ごしました。

「震災を機に町全体で持続可能なまちづくりを行なっている南三陸の取り組みの紹介を通して、みなさんが環境に対する取り組みを始めるきっかけとしたい」とイベントにかける想いを話します。

廃油を使ったキャンドルで「2020」の文字を描く

夕刻には、南三陸さんさん商店街で、スタッフが事前に作成したキャンドルをオリンピック開催予定だった昨年の「2020」の形に並べて点灯しました。このキャンドルにはさんさん商店街のマルセン食品の廃油を使用したほか、志津川中学校の給食で出たデザートカップを再利用して作られました。さらに地元小学生が描いたイラスト付きの彩り鮮やかなキャンドルを、さんさん商店街事務局の佐藤潤也さんがオンラインで繋ぎながら点灯しました。

「コロナ禍ということもあり、県をまたいだ往来が難しいと思いますが、このイベントをきっかけに、南三陸町のことを知り、新型コロナウイルスが落ち着いたら訪れていただき、おいしいものや美しい自然を見て、南三陸の魅力に触れていただければうれしい」と話しました。

また対面開催ができずに使用することができなかったキャンドルやイラストは、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたら、リアルでのイベントを開催し使用する予定とのこと。今後の情報は環境ロドリゲスのSNSなどをチェックしてみてください。

 

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